N-04Bの画質
ケータイカメラの画質に関しては過去にも検証してきた。
過去記事をご覧になって居ない方は、初期の頃の携帯電話内蔵カメラがいかに酷い画質だったかをご覧頂きたい。
N504iS
N505iS
N-01A
N-06A
今回はN-04B(公称1200万画素)とPanasonicのDMC-FX9 (公称600万画素)の比較をしてみた。
もっとも両者は撮像素子も違えば画素数も、レンズも異なる。
N-04Bは35mmフィルム換算での焦点距離が28mm相当のレンズだが、FX9は同35mmだ。
まずは晴天時に普通に撮った絵をご覧頂こう。
【N-04B】
原寸
【FX9】
原寸
違いが分かりにくいので、ほぼ中央の横200ドット分を切り出してみる。
【N-04B】
【FX9】
レンズの画角の違いを画素数の違いが埋めているような感じだが、画素数分だけN-04Bの方が拡大された感じに見える。
だがこれは実ドット数以上に拡大している訳ではない。
どうだろうか、解像度的にはもはや古くなった&画質の評判の良くないFX9の方が良好だ。
N-04Bは輪郭強調しすぎみたいな、或いは圧縮しすぎみたいな感じに見える。
コントラストや彩度もFX9より上げられている。
確かに画面で見た場合はコントラストと彩度が高めの方が見栄えは良く、数年前のデジカメなどではこうしたチューニングがよく使われていた。
もしかすると手ぶれ補正をディセーブルにした方が綺麗に撮れるのかも知れないが、FX9もN-04Bもオートモードのままで撮っている。
実寸画像を見れば解るが撮像素子の小ささがノイズとなって画像を汚している。
これは最近の高画素コンパクトデジカメでも同様な傾向にあり、一部モデルでは画素数競争よりも実質的な絵の美しさをと言う方向に動いたものもあるくらいだ。
次に逆光の屋外を撮ってみた。
【N-04B】
原寸
【FX9】
原寸
晴天時に条件が良ければ、数年前にコンパクトデジカメとさほど変わらぬレベルだと言える。
ただ照度が不足してくるとコントラストと彩度が急激に悪化する。
これはFX9でも同じような傾向にあるのだが、FX9の場合はホワイトバランスが崩れるような感じの絵になる。
N-04Bの方は単純にコントラストと彩度が低くなる、要するに寝ぼけたような絵になってくるのだ。
---------6/21追記--------
屋内のテーブルの上に置いたものなど低コントラスト域でケータイ内蔵カメラは表現力に乏しいのではないかと思っていた。
そのためにシーンプログラムなどがあるのだろうが、今回はそんなテーブルの上に置いたメモリをオートモードで撮ってみた。
画角などは厳密に会わせていないが、双方共に同じソフトで縮小した絵がこれだ。
【FX9】
【N-04B】