ADS修理完了


ADSのコントロールユニット交換の話はこちらに書いたとおりだが、残念ながらこれによって症状は改善されなかった。
相変わらず3〜4週間に1回はエラー表示を見る羽目になった。
ただしコントロールユニットからのエラー出力には違いが表れた。
これがバージョンの違いによる仕様変更の結果なのか、或いは元々付いていたバージョンにエラー検出の不具合があったのかは定かではない。
いずれにしてもエラーは「フロントレベルセンサ不良」となっている。
確かエラーが出始めた頃にヤナセでダイアグノーシスチェックを受けたときには「フロントレベルセンサ不良は無視して良いです」と言われたのだ。
これがコントローラの問題だったのかどうか分からないが、MBJにも確認してくれたそうなので間違いだったとも考えにくい。
もちろん古い方のコントローラでダイアグノーシスチェックをかけると、ステアリング舵角センサからGセンサまで色々なエラーが出ていたことは確かであり、挙げ句の果てにはコントローラ不良まで出力されていた。
そこで油圧バルブを交換してみたり、ショックセンサを叩いてみたりしたが症状に変わりはない。
で、コントローラ交換となったのだが、そうしたら「フロントレベルセンサ不良」だけになった。
ならばフロントレベルセンサを疑ってみようと思ったのだ。


フロントとリアには車高検出用のレベルセンサが取り付けられている。
センサは回転する磁石とホール素子によるアナログ出力タイプで、これをワンチップマイコンのA/Dコンバータで読み込んでいる。
ちなみにトヨタは4ビットのディジタルセンサである。
フロントとリアのセンサが同じなので、試しにこれを交換してみることにした。
センサ不良なら「リアレベルセンサ不良」になるはずだ。
センサを交換してエラーが出るのを待ち、ヤナセに足を運んだ。
結果は「フロントレベルセンサ不良」である。
センサ自体は無実のようだ。
次にノイズ混入を疑った。
エラー頻度が非常に低いので、違法?
達造?燭?龍?呂陛吐箸砲茲辰?A/
コンバータの入力電圧が振られるのではないかと考えたのだ。
だがセンサにもコントローラ側にもRFI対策は施されている。
それに貫通コンデンサを突破してくるような電波は簡単に防げそうにない。
でも一応当該端子にパスコンなどを入れてみた。
でも予想通りというか、エラー状況は変わらなかった。


本当にフロントレベルセンサ不良なのだろうか。
もしかしたらもっと壊れやすいメカ部品がエラーの原因ではないのか。
常にエラーが出ている状態なら原因追及も簡単だが、いつ出るかも知れないエラー原因を見つけるのは手探り状態に近い。
ヤナセに聞いても「わかりません」になってしまう。
エラーが気になりだしてから1年半もの間、たまにエラーが出るたびに状況を観察していたのだが原因は分からないままである。
エラーが出ると車高調整は手動で出来なくなり、サスペンションは最も固い側に固定される。
別に走れなくなるわけではないし、ちょっと乗り心地が固くなる程度なのだ。
エラーのリセットには一旦エンジンを停止して再始動すればいい。
これで又しばらくはエラーと対面しなくて済む。
そんなわけで積極的に直そうという思いが希薄だったというのも偽らざる所だ。


'99年7月になって試しにコントローラからフロントレベルセンサまでの配線を引き直してみた。
配線は目視上問題はなかったし、コネクタにも接触不良の痕跡はなかったが、ものは試しである。
それから3ヶ月近く経過した現在、エラーは一度も拝んでいない。
どうやら配線かコネクタの接触不良がエラーの原因だったようである。
これが配線なのか、コントロールユニット側のコネクタなのか、或いはセンサ側のコネクタなのかは追求していないし、引き直した配線もフラットケーブルを適当につないだだけである。
訳の分からない故障も原因さえ分かれば簡単に直せる。
後は引き直した配線をちゃんとしたものに交換する位なのだが、エラーが消えた今となってはそれも面倒になっている。