アルミパテでホイール修理
アルミホイールが運転者の意志に反して縁石と仲良くなってしまうことがある。
左ハンドルだと、高速道路やパーキングの料金所でそれは起こる。
「しまった!」と思ったときには時すでに遅く、傷ついたホイールが無惨な姿をさらすことになる。
カー用品店に行くとこんなものが目に留まった。
エポキシ系のパテなのだが、アルミが含有されているのか?銀色なのだ。
果たしてこれで修理が出来るのだろうか?さっそく傷ついたホイールを実験台に、アルミパテの実力を試してみた。
写真で分かるだろうか?タイヤの「55」と書かれた部分近く,ホイールが削れている。
ここにアルミパテを塗ってみることにする。
パテは2液性で、1:3の割合で混ぜるらしい。
硬化剤は普通のエポキシ系接着剤のそれと変わらない感じだが、主剤の方は銀色でザラッとした感じ。
この2つをよく混ぜて、付属のヘラでキズを埋めるように塗る。
色が銀だから写真ではよく分からないだろうが、多少盛り上がるくらいに塗りつけた。
後は硬化を待つだけなのだが、主剤と硬化剤の分量が正しくなかったのか?それとも主剤に含まれるアルミ?が影響しているのか、なかなか固まらない。
この手のエポキシは、一度温度を上げると化学反応が進んで一気に固まる。
が、外はあいにくの雨,したがって次の日まで固まるのを待つことにした。
24時間経過後もカリカリに固くなると言う感じではなく、アクリルくらいの柔らかさ,と言ったらお解りいただけるだろうか?そんな硬さなのだ。
固まったら耐水ペーパで仕上げる。
最初は目の粗いもので,次に目の細かいもので余分なパテを削ると、ホイールのキズ(凹)に詰まったパテ以外が簡単に取れる。
キズの埋まった様子が分かるだろうか?ホイールよりパテの方がくすんだ感じの色だ。
ホイールの種類(色)にもよるだろうが、もう少し白っぽい方がSLのホイールにはマッチするようだ。
エポキシは絵の具やペンキで着色が可能だから、白や黒のペンキを微量加えて色を調整すれば出来映えはもっと良くなるはず。
傷ついたホイールを見る度に心を痛めている方,一度お試しあれ。