針金八木アンテナの効果


携帯電話やPHSには、指定以外の外部アンテナを付けてはいけないことになっている。
しかし、エレメントのみなら非接触だから良いんじゃないのかな?って訳で、実用性は皆無(頭に引っかかるモンね)だが、実験してみた。

針金で作った八木アンテナだ。
ラジエータは携帯のアンテナそのものを利用する。
各エレメントの長さは大体以下の通りとした。

エレメント間を近づけるとラジエータのインピーダンスが下がるので、広めにしている。
ただ、広めにしたからインピーダンスが下がらないかというとそんな事はない。
またエレメント数を増やせばゲインは増大するが、作るのは面倒だしラジエータのインピーダンスはさらに下がるからやめておいた。
さて、実際に使用してみるわけだが人間の影響を少なくするために、台の上に携帯を置いて人間は遠くから観察する。
レベルインジケータが1本(最大は3本)になる点に携帯を置いてしばらく放置する。
数分間同一レベルが維持できれば、それを安定した状態と判断する。
これに対して、八木アンテナ化した状態でも同じようにビーム方向を少しずつ変化させながら安定なレベルを読むことにする(結構面倒)

この状態で方向を調整しながら最適点を見ると、レベルインジケータが2本(たまに3本)と言うところがもっとも良い点だ。
従って、受信感度に関しては若干の効果があったと言える。
送信はどうか?もっと電解の弱い場所でないと、ハッキリした効果は分からない。
受信がいくらか向上しているのだから、送信もいくらか...と思いたい。
使用上の注意点は、必ずヘッドセットなどを使用して携帯と人体を遠ざけることだ。
人間の影響(ボディーエフェクト)は非常に大きい。

導波器に誘起された電圧で、光るアンテナのLEDが点灯している様子。
これは、PHSでも光るタイプのグランドプレーンを付けたモノだ。
ちなみに反射器の方でもちゃんと光るし、LEDの光り方の最適点に携帯の位置を調整すれば良いから、結構便利に使える。
反射器での最適点と、導波器での最適点になる携帯の位置はほぼ同じだった。
明るさ的には、反射器では少し暗め。
導波器は携帯のアンテナそのものの時とほぼ同じように光った。
このLED,肉眼で見ると赤くてキレイなのだが、デジカメ通すと白っぽくなるのが残念。