トーストを食う
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トーストを食うのだ。
トーストを食うためには、焼かなくてはいけない。
普通の人はトースターで焼く。
オーブントースタなんぞは、\1,980も出せば買えるのだから。
でも、それでは面白くない。
ラーメン作りの実証実験で証明された(?)電子レンジを使うのだ。
理屈は、こうだ。
λ/4の線路をパンの上に設置する。
電子レンジの発振周波数は、2450MHzだからアンテナの長さは約3cmだ。
一応λ/2のアンテナも設置した。
なぜλ/4かは、アンテナ関係の本でも見てくれ。
説明が面倒なのだ。
パンの下の方にあるアルミフォイルは、誘電体アンテナにならないかなあ..と設置した物。
パンを誘電体として、電子レンジの受け皿を接地電極として使用するのだ。
アンテナに誘起された高周波は、パンの誘電損失を抵抗として発熱する。
つまり、高電圧の放電で焼くのでもなければ、熱線の発熱で焼くのでもない。
全く新しい(か?)パンの焼き方なのだ。
3分間ほど加熱した結果がこれ。
λ/4,λ/2共にアンテナの両側に当たる部分が焦げている。
なぜ焦げたのか?おそらく、アンテナ両端で電圧振幅が最大となって(λ/4だと??)パンを通して電流が流れ、パンと言う抵抗体が発熱して焦げた..と考えるのが妥当だろう。
アンテナの両端が焦げるなら、もっと短いアンテナを多数付ければ均一に焼けるのではないか?キミはそう思わないか?しかしその考えは甘いλ/8では、共振しないから電圧が発生しないのだ。
え?嘘だと思う?
じゃあやってみよう。
ハイこの通り。
パンはキレイなままです。
いや、キレイなままでは失敗ではないか。
失敗の原因は..パンの誘電損失はそれ自体を発熱させるほど大きくない。
言い換えれば、コンデンサとして使ってもいいよ(えっ?)て事なのだ。
誘電損失がダメなら、高周波電力を熱に変えて焼くしかない。
アンテナで受けた高周波を熱線に流し、発熱させるのだ。
だが待てよ。
熱線の発熱なら、何も電子レンジを使う必要などないでは無いか。
ヒータを直接発熱させた方が、どれだけ効率が良いか。
つまり、この実験は失敗だったわけだ..残念。