Celeronを冷やす
前回のテストで464MHzまで動作したCeleronだが、悔しいことに500MHz超では起動すらしなかった。
どうやったらCeleronを500MHz以上でドライブできるのか,蒸し暑い夏の夜ふと部屋の隅を見ると「液化炭酸ガス」と書かれたボンベがあるではないか(って、前からあるんだけど)今手元にあるCeleronはリテールパッケージ品のため、Intel純正ヒートシンクとファンが付いている。
炭酸ガス冷却のためには、通称「ガス枕」を付けなければいけないのだがそれは面倒だ。
そこで極めて乱暴な方法ながら、ボンベからCPUに直接ガスを吹き付けるという方法で実験した。
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まあこんな感じである。
CPUからチップセット,SD-RAMまで冷やせるから都合がよいだろう。
角度を変えた写真も見ていただこう..
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ガスはCeleronの下の方に当たっている..
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高原の朝霧を思い起こさせるような絵(???)
テキトーにCPUが冷えた状態でPCの電源を入れることにする。
周波数設定は112MHzの4.5倍,つまり504MHzである。
電源を入れると、ガスボンベで冷やされているとは知らないPCは「ぷっ」と音を発して起動する。
とりあえずはpfmで周波数測定,と言うのがお決まりだろう。
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はい,この通り、確かに500MHzを超えている。
この時のCPU温度は0度以上だったから、何も炭酸ガスまで持ち出すこともなく500MHz動作は可能だと思う。
専用ガス枕を使っていない今回の実験では効率的にCPUが冷却できないばかりか、結露による水滴がCPUを襲ってきたため早々にこれを中止せざるを得なかった。
この状態でWindowsも起動できるので、周波数滴にはもう少し上までいけるのではないかと思っている。
もっとも,これ以上の周波数でドライブするにはPLLの取り付けが必須となるわけだし、果たしてSD-RAMが耐えてくれるのか,ノーマル時でさえ発熱の多い(ヒートシンクが付いている)チップセットが耐えるのか?など、不安材料も多い。
500MHz超でCPUを動かしたい向きにはPentium-II/450MHzがあるわけで、コイツならヒートシンク+ファンだけでこの周波数で動作する。
って訳で、Celeron酷使?も特別な冷却装置を持ち出す意味は薄いわけだ。
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