ドジングポンプの中身
USから通販でドジングポンプを購入した。
この手のポンプはポンプ部だけで$300位するものなのだが、このLiterMeterは$240で制御回路も付いている。
これはポンプ単体で売っている製品である。
日本でも扱っているところがあるが、価格は4万円位する。
これにジャレコのマルチタイマを組み合わせれば、流量の直読は出来ないが機能は果たす。
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購入したものはLiterMeterと言う商品名で、Precision Dosing Systemと書いてある。
Precisionの度合いは不明だけど..流量は10cc/Dayから99990cc/Dayまでディジスイッチで設定できる。
また予め流量のキャリブレートを行うための補正値設定用スイッチも付いている。
キャリブレートは、キャリブレートスイッチを"011"に設定して流量を99.99l/Dayにして500mlを排出する時間を測定する。
そしてかかった時間を分単位に変換する。
例えば2分10秒の時間を要した場合には2.17
になるわけだ。
キャリブレート値=500÷2.17 で算出され、これをキャリブレート値設定とすればいい。
内部だが、PIC(PIC16C554)によるソフトウエア制御だった。
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写真右側が流量設定用で、左側がキャリブレート値設定用。
その左のスイッチがRUN/STOPである。
LEDはポンプモニタとシステム状態を示す。
ポンプ部はDCモータの大きいヤツである。
大きさは単一電池を太くしたようなサイズ。
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モータにギアは付いていなくて、シャフトがポンプ部のロータを直接駆動している。
良くできているというか、安く作っているというか、まさにそんな感じなのだ。
写真左側のマイクロスイッチ風のものは圧力スイッチで、ここにセンサ(塩ビ管とビニールホース)を付けると、その圧力でポンプを停止することが出来る。
ポンプの停止はPICでモニタされているようだ。
内部回路に対してケースが大きいところはアメリカらしい。
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最近はコントローラ一体型のドジングシステムも何種類か出ているが、殆どは流量調整がアナログ式の(目盛りのない)ダイアルだ。
これだと小流量設定時のキャリブレーションが面倒である。
ACアダプタはDC12V出力のもので、入力は120V/60Hzだ。
が、100V/50Hzで使用しても特別問題はないので、国内でも十分使用できる。
作動音はモータノイズのみだが明らかに作動していることが分かる程度の音はする。
密閉式水槽台の内部にでも入れておけば気にならないと思う。
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