エンジンルームを洗う
エンジンルームの掃除は1〜2年に1回のペースで行っている。
先日「エンジンルームの掃除の仕方を教えて欲しい」旨のメールを頂いたので、ここにその様子を紹介しよう。
私の方法は非常に荒い。
だからこの方法でトラブルが起きたとしても不思議ではないし、トラブルを避けたいなら専門業者に任せた方が安心である。
もちろん私はトラブルを経験したことがないが、だからといって全ての車でトラブルが起きない可能性はない。
掃除に使用するのはマジックリンと灯油だ。
エンジンルームの汚れの殆どはスス(排気ガスの黒鉛)であり、これが熱や油で強固に付着した状態になっている。
マジックリンはアルカリ性で、油汚れは良く溶かしてくれるが放置すればアルミを腐食させる。
灯油は油汚れの洗浄に使う。
いらなくなったスプレー式ボトルに入れておくと使いやすい。
これが掃除前の状態。
本来ならば電気系やコネクタ部に防水処置を施すべきだろうが、大抵のコネクタ類は防水(或いは防滴)設計になっているし、大雨の中を走ったと思えば積極的に水をコネクタに入れない限りは大丈夫だと思う。
まずは全体にマジックリンをかける。
汚れの激しいところは小さなブラシやタワシで擦ればいい。
さほど汚れが付いていない場合はマジックリンをかけて1分ほど放置しておくだけで汚れは流れ落ちるだろう。
ただし結晶塗装などのカムカバーがある場合には、それがマジックリンに耐えるかどうかを予め確認しておいた方が良い。
こんな感じで吹きかけると、見る見る汚れが落ちていく。
その後は洗浄である。
マジックリンが残留しないように、入念に水をかける。
高圧洗浄機が使えれる人なら楽だろうが、ホースの水で洗うときには十分時間をかけて念を入れよう。
洗浄が終わったらエアで吹いて水を飛ばしたいところだが、コンプレッサを持っていないので我慢する。
雑巾で適当に拭いた後は、家の近所でも10分ほど走行してこよう。
夏の時期ならこれで殆ど乾いてしまう。
特に汚れの激しいところはコンパウンドや石油系溶剤の入ったワックスで汚れを落とす。
コンパウンドを歯ブラシに付けて使えば、細かなところにも手が届く。
そうそう、大事なことを忘れていた。
エンジンルームを洗うときには、汚れの付き方に十分注意を払おう。
オイルが漏れていれば、そこに汚れが付着しているはずだし、ベルトの傷などの点検も行うのだ。