メーカ広告に見る,ウインドゥフィルムを考える


車のガラス面に張るフィルムがある。
今では透過率規制があって、事実上運転席及び
助手席側面には貼れない。
もちろん貼っている車もある。
何かの違反で捕まった場合に目を付けられると、これで整備不良になる場合もあるが一般整備工場での車検は通ってしまう場合もあるらしい。
このフィルム,暑い地方ではずっと昔から使われている。
東南アジアを旅行した人ならお解りだと思うが、向こうはみんなフィルムを貼っている。
そのせいも有って、フィルムを貼った車を見ると東南アジアを思い出す私なのだ。
確かに、フィルムを貼ることによって冷房効果を高めることが出来る(ガラスは熱くなる)から、最近ではノーマルでも着色ガラスを使用した車も多い。

これは日産車だが、トヨタやホンダも着色ガラスを使用している。
ちなみに、我が国以外の車で着色ガラスを使用している車種はほとんど無い。
こうして、メーカが着色ガラスを使うのはガラスの曲率によって後からフィルムを貼りにくい事情があるようだ。
これは、日本人がフィルム好きなのが原因といえる。
メーカのカタログを見ると「プライバシーを守る..云々」と有るが、指名手配犯でも乗せない限りさほど気にする必要はないのでは無かろうか?もう一つ、何故か我が国では広告用写真で着色ガラスを使う場合が多い。

これはトヨタチェイサーだが、どう見てもフィルムを貼っている。
(しかも全面)派手目の外観に作り上げている割に、安っぽいホイールデザイン。
こんな車に乗るなら、全面真っ黒じゃないとハズカシイかも知れないが..以前にホンダが、全面フィルムで真っ黒の車をTV−CMで使用した。
ホンダ言うところの「広告用特別車両」だったらしいが、「全面にフィルムを貼るのは明らかに整備不良であり、国内でのCMに使うべきではない」と責められた。
もちろん、多額の金をかけて制作したであろうCMは、まもなく放送されなくなった。
トヨタの広告写真は、上記チェイサーのみならずスターレットも着色ガラスだ。

ガラスを黒くすることでキャビンが締まって見えることから、このような加工を施すのかも知れない。
ちなみに、ほぼ同じ様な写真で着色ガラスが使われていないとどうなるか?
この通りだ。
食料品などのCMでは実際以上の発色などを行い「おいしく」見せるのが半ば常識になっていると言うが、車に関してもかなりのメーキングが行われていることに間違いなさそうだ。
って事はだよ?最近のトヨタの衝突安全性をアピールするCM,あれもウソかも知れない。
オフセット衝突によってボンネットがかなり変形しているにも関わらず、衝突後もドアがちゃんと開くという..アレだ。
衝突状態なんてのは、その事故状況によって全く異なるから、ウソのCMを流してもまずバレる事はない。
話はそれるが衝突ついでに。
日本の車は、車速が一定以上になると自動的にドアロックする仕組みが付いている。
教習所でも「運転する場合はドアをロックしましょう。
事故の時にドアが開いて投げ出される場合があります」と教えられた。
日本以外では「衝突時にドアが開かなくなるおそれがあるので、走行中のドアロックは止めましょう」って感じ。
ベンツのドアハンドルが未だに無骨な格好なのは「衝突でドアが開かなくなった場合にロープがかけられる構造」なのだそうだ。
今時の日本車が、衝突でドアが開いてしまうとは思えないけどねえ..