比重計を比較する
海水魚を飼うためには比重計が必須である。
当然私も比重計を持っている。
これはKARE'SのSeaTesTerと言うAquarium
Systemsのパクリのようなものだ。
比重計など簡単な構造なので誤差など無いと思っていたが、実はそうではなかった。
と言うのも、低比重(汽水)を測りたいために新たに購入した、CRALIFEの比重計と指示が随分違うのであ
る。
一体どちらを信じたらよいのだろうか。
違いがあると言って誤差の範囲ではなく、海水魚が生きるか死ぬか位違うのだ。
そこで新たに2つの比重計を購入して比較してみることにした。
最初はSeaTesTerで測って比重を合わせた海水水槽の水を測ることにする。
実はこの水槽水、サリニティモ
ニタ(導電率換算で塩水濃度を測る)で1.031程度の比重を示した水だ。
この時はサリニティモニタの表示
がおかしいのかと思っていたが、そうではなかった。
最初にSeaTesTerで測ってみると..
1.0235を示している。
次にNISSOのガラス管式の比重計で測ると1.031位になる。
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そしてAquariumSystemsのSeaTesTで測ると1.030を振り切って、1.032辺りを示す。
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最後にCORALIFEで測ると1.0275辺りとなった。
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ちなみにNISSOのガラス管式とSeaTesTは比重1.000が測れるので、これで真水を測るとちゃんと1.000を示す。
次に汽水(のつもりだったのに..)のイサザアミ水槽の比重を測った。
SeaTesTerではちゃんと汽水になっているのに..
1.017以下である。
NISSOのガラス管式では汽水などとは呼べない1.022を示す。
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そしてSeaTesTでも1.023である。
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最後にCRALIFEでは1.0195を示した。
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この結果からKARE'SのSeaTesTerはゴミ箱行きが決まった。
これはとても使えるシロモノではない。
どうりでイサザアミの死亡率が高いわけだ。
これで比重を合わせた海水水槽の生物たちが死ななかったのが不思議なくらいだ。
NISSOのガラス管式とSeaTesTはほぼ同じ値を示す(ただし高比重ではリニアリティが悪い)ので、これを信じよう。
CORALIFEは少々低めの値を示すが、SeaTesTer程の誤差ではない。
でも誤差が大きいからゴミ箱行きだ。
NISSOのガラス管式は精度を得やすいが、これは水温の影響も受けやすい。
なので比重計と水温計を一緒にした製品も出ている。
こう考えるとサリニティモニタで海水濃度を測るのが最も楽で正確なような気がする。
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