カーリーを退治する


嫌われ者のカーリー、セイタカイソギンチャクが我が水槽にもやってきた。
これまでカーリーの進入を阻止する為、カーリーの潜む水槽がおいてあるショップからは珊瑚などを買わないように気をつけてきた。
しかしどこから紛れ込んだのか、ライブロックの上に4つもカーリーが現れた。
カーリー退治にはエビ(ペパーミントシュリンプやキャメルシュリンプ)が有効なのだが、生憎まだそれらのエビを入れていない。
と、カーリーは成長しているようで1ヶ月前より大きくなっている…早い所退治したいとは思いながらも忙しくて放置状態。
カーリー退治には水酸化カルシウム溶液の注射などが知られている。
強アルカリで組織を溶かしてしまうのだろう。
だったらもっと強力に、水酸化ナトリウムで本体ごと溶かしてしまおうと思いついた。
水酸化ナトリウムは顆粒状のものを使用し、その一粒をカーリーの上に乗せる。
水酸化ナトリウムの粒が溶けきる頃、カーリーも姿を消すという寸法だ。
ライブロックの下方に着いているものに対しては、その付近をサランラップで包んで水酸化ナトリウムの粒を入れた。
包む所は最小限にしてカーリーの傍に水酸化ナトリウム粒が行くようにする。
このまま少し放っておけばカーリーは完全に溶けて無くなってしまう。
手を入れにくい所なら水酸化ナトリウム粒をピンセットで挟んでカーリーにくっつける手もある。
このまま水酸化ナトリウム粒が溶けきるまで我慢すればカーリーは死んでしまう。
(溶けて無くなる)カーリーの怖さは中途半端に殺した時だ。
その破片が水槽内を舞うと、いつしかどこかにそれは付着して成長を始めてしまう。
最初は水酸化ナトリウム作戦に不安もあった(破片が飛び散るのではないか)が、攻撃後1ヶ月以上経過しても他の場所に繁殖する気配は見せていないので大丈夫かも知れない。
予防の為にエビを入れておけばいいのだが、このエビは食い物が無くなるとソフトコーラルやシャコ貝を食おうとする。