使ってきた携帯電話達
携帯電話も度々買い換えている。
一体過去にどんなモデルを使ったのかと聞かれても、既に記憶が怪しい。
そこで思い出しながら時間をさかのぼってみよう。
最初に契約したのはTZ-802である。
当時は売り切り制度ではなく、また契約時に保証金も必要とされた。
本体は大きく重く、ポケットに入れて運ぶという感じではなかった。
バッテリも長くは持たず、充電器を携行している人も多かったのは今のノートPCのような感じだろうか。
9時間の待ち受けと40分の連続通話が行えた。
質量は640g/送信出力1Wである。
しばらくしてmovaが発売された。
これは小さくて驚いた。
ポケットに入る大きさの携帯電話なのである。
すごい。
このサイズに世間は驚いたものだった。
4モデルの平均体積150cc,平均質量230gで送信出力0.6Wだった。
発売前には事前予約が行われた。
1991年、貸与方式でmovaPを入手した。
この年、東京の電話番号が9桁から10桁に変更された。
なぜPを使ったかなのだが、一番小型軽量だったからだと思う。
実はドコモ扱い品ではなく、松下通信が直接販売していたモデルも一度使っている。
(たぶん1992年頃)
これが売り切りになって最初に購入したものだとおもうのだが、普通の家電店で売られた第一号機だったかも知れない。
実はこのモデルは利用中に故障したのだが、松下のサービスに電話をしたら代替品を持って来てくれた。
そのままドコモショップに同行し、番号の入れ替えを行って貰った。
その後全てのドコモ扱い携帯電話はドコモが販売する方式になったと思う。
松下通信直販品の次にmovaP-IIを使ったのが1994年頃だ。
ディジタル携帯電話(PDC,当時はJDCとも呼ばれた)は1993年に開始された。
当時ドコモは「未だ移行の時期ではありません、エリアが狭すぎますから」と案内していた。
なのでPDCに私が移行したのはサービス開始から2年ほど経った1995年ころ、たぶんP101を使っていたと思う。
当時アナログケータイは減少を始めていた。
松下製に変わって三菱製を使っていた頃。
1996年にはPDCシフトが本格化、エリアが広がる一方で音の悪さが問題になった。
D201のこのシリーズは、アナログの頃から外観は余り変わっていない。
引き続き三菱製を使っていた。
奥行きが大きくゴロンとした茄子のような感じだが、上下長が短く携行しやすかった。
しかしバグと思われるトラブルも経験している。
当時のドコモも今のドコモも対応に大きな変化がないのが悲しい。
D203 HYPER 悪名高きハーフレートが始まった頃だ。
携帯電話と言えばダークなカラーだったのだが、1996年ころから松下と富士通がシルバー塗色のモデルを出し始めた。
1997年になると参入メーカも増え、デザインや色なども多彩になる。
ダークカラーな三菱製から、シルバーのP205 Hyperへ。
ドコモはiモードを開始した。
私は余り興味がなかったのでiモード契約の不要な20xシリーズを使っていた。
STNカラー液晶が登場したのもこの当時である。
カラー液晶搭載機は、このF209i HYPER他数機種だった。
1999年当時、カラー液晶と複数和音着メロが新鮮だった。
質量が現在のケータイの約半分、63gだった。
その後iモードメールが便利であるという話を受け、F503iに機種変更する。
たまたま出かけた池袋でドコモショップの前に列が出来ており、何かと思ったらFとPの発売日だった。
在庫があると言われたのでその場で契約した。
2001年1月の事である。
当時出張が多く、関西に東北にと連れ回されたモデルとなった。
ポケットに優しい質量77gである。
N503iS、色によって微妙にカーソルボタンが違う。
NECの伝統か、ボタンの押下トルクが大きくて何とも使いにくかった。
そこでモックアップを入手して他の色のボタンに交換した覚えがある。
メールの自動振り分けなどに対応したのもこのモデルからだ。
質量105gは随分重く感じたものだ。
この頃にFOMAがスタートしたが、PDCスタート時同様エリアが狭かった。
ケータイは富士通製からNECの折りたたみ,2002年5月発売のN504iに。
アプリなどの機能拡張が開始されたのもこの頃だ。
またアプリの保存容量も拡大されている。
ドコモケータイにカメラが付いたのが504iSからではなかったかと思う。
ドコモショップには行列が出来ていた。
しかし画質は酷いものだった。
2002年11月発売、このモデルの質量は105gだった。
形状はもう決まり切ったもので、カーソルキー周辺の衣装が変更されて多少角張ったかなという感じ。
外観よりも機能の進化が著しかった時代である。
カメラ性能はどんどん向上したが、NEC製の画質は良くなかった。
画素数は大きくなるものの、光学系などが追いつかなかったのだろう。
酷い画質でもNEC製だから売れる、その頃のおごりが今の駄目なNECを作り上げた。
2003年7月、N505iではメガピクセルカメラになった。
おそらくこのN505iSが最後のPDCとなる。
2003年12月発売のモデルだ。
N506iは大きく重く(129g)なってしまったので買わなかった。
2005年の2月にP901iを買うまで、1年以上このモデルを使っていた。
初めてのFOMAは、これも小型軽量化が進んだP901iだった。
エリア不満がありデュアルネットワークサービスを利用した。
当時(2005年)のFOMAは屋内圏外が当たり前であり、2010年当時のSBMよりも少し酷かった。
SBMのエリアはドコモの3年〜4年遅れという感じだろうか。
Pを買ったのは、このモデルでもT9入力が使えたためである。
恐らくドコモの歴史の中で最も動作が鈍重だったのがこのモデルだと思う。
ワンプッシュオープンボタンが便利だった。
着せ替えパネルも面白かったが、カメラの位置が悪かった。
質量109gはFOMAとしては十分に軽い部類だったのだ。
レポート1
レポート2
レポート3
P901iSは動作が多少軽快になったという話だった。
でも余り変わらなかったような…
外観も余り変わらず着せ替えパネルのサイズも同様、ただしカメラ部分の切り書き形状が異なっていた。
進化が見られなかった…
着せ替えパネルにも飽きが来た頃だった。
しかしPの次期モデルでT9入力が消えたため、再びNECのN902iに戻った。
この当時はFOMAとしての機能拡張や移動機の機能、レスポンスの改善などが行われた。
機能的には進化が見られたし、P901iSよりはレスポンスも良くなった。
しかしデザイン的にはどうだろうか、私は余り好きではなかった。
質量127gもずいぶんと重く感じられた。
そして2006年、HSDPAの開始となる。
当初こそエリアが狭かったが、あっという間に全国展開になった。
このN902iXはバグもあったが、全体的にレスポンスが高速だった。
ハイスピード通信に合わせて各所のチューニングが行われたのだろう。
派手な外観はアレだったしキーへの印字フォントが見にくくもあったが、悪くなかった。
特定のページを見ると電源が落ちるというバグがありドコモに報告するが、それは本体のせいではなく「そのホームページが悪い」と言われる。
しかしその後クレームが増えたのかソフトウエアアップデートが行われる。
当時でかくて重いなぁと思ったものだが、質量133gは今となっては軽い方か。
レポート
サービスや機能の向上、アプリ容量の増強などが行われたのもこの時期だった。
ドコモは多くの機種がHSDPA対応になっていた。
2006年10月、外観がノーマルなN903iに。
液晶はVGA+(480×690ドット)となったのだが、iモードブラウザのフォントはQVGA用の拡大に過ぎなかった。
質量は112gと、N902iXより随分軽くなった。
NECの9xxでは初と思われる、外部デザイナ(ステファノ・ジョバンノーニ)の起用モデルのN904iだ。
ヒンジ部の剛性が不足していたが、シンプルなデザインは嫌いではなかった。
この後のモデルが2軸ヒンジであった事もあり、2007年4月から1年半以上使った。
N905i/N906i(外観は殆ど一緒)には買い換えなかったが、上の子供は確かこれを欲しがって買ったはずだ。
質量も113gとそう重くはなく、104×49×18.9mmのサイズも手頃だった。
海外出張から帰ってきて、雨を避けるために立ち寄った千葉の量販店で買った事を覚えている。
このときにはSBMにも契約しており、海外渡航時に来たSBMからのSMSが無料か否かを157に確認した。
SBMの方はシートキーがウルトラ使いにくかった705Pだったと思う。
その後一旦解約するが、スパボ一括で810Tを買う。
これはいわゆる8円ケータイでそこそこ使ったが、通話品質の悪さ、通信速度の遅さ、圏外の多さには参った。
810Tの契約中にiPhoneの投げ売りに遭遇、スパボ一括4,800円で購入した。
が、文字の打ちにくさ、液晶品質の悪さなどからさっさと使わなくなり解約した。
【705P】
【810T】
【iPhone】斜めから見るとこんな調子の液晶パネル。
分離プランも始まり、このモデルから新型番になった。
2008年11月発売のN-01Aの外観は奇抜だった。
このモデルから下り7.3Mbpsがスタンダードになる。
無線LAN機能搭載でホームUにも対応したが、バグが原因と思われる切断が多発した。
当然ドコモはこれを認めなかったが、後にソフトウエアアップデートが起きる。
iPhoneブーム?にあやかろうとタッチパネル搭載機が増えたのもこの時期だ。
112×50×17.6mm,139gは重いとしか言いようがなかった。
夏モデルでは、外観は殆ど変化がなかったがブラウザ仕様が変わった。
呪われたブラウザ事件が起きた。
が、この次のモデルが大きく重かったため、N-06Aは2009年5月から1年間使う事になる。
139gのN-06Aでも重いのに、次期モデルのN-02Bは147gと想像を絶するような質量だったのである。
タッチパネルブームもそろそろ終焉か。
しかしN-06Aにはタッチパネルは搭載されていた。
N-01Aと基本的デザインは同一ながら、開いた時に液晶部が少し内側に傾くようになった。
これによるサイズが増し、113×50×18.9mmとなる。
重量バランスが悪くなかったので、持った時にそう重さを感じるものではなかったがポケットは重いと悲鳴をあげた。
N-02Bに続くモデルで、NECの例からして夏モデルは前年冬モデルのマイナーチェンジかなと思った。
しかし2軸ヒンジながら薄く軽くなったので2010年5月、N-04Bに買い換えた。
さすがに1年経つと様々な部分が改善されている。
機能拡張も飽和の域かと思うのだが、細部のリファインはどんどん進む。
サイズは113×50×15.9mm,135gと軽くはないが、N-06Aよりは多少マシか。
重心が液晶側にあるのでテーブルに置くと奧側に倒れる。
最初はあまり感じなかったが、内部データ増加によるものかソフトウエアアップデートによるものか動作が遅くなった。
顕著なのはメール閲覧画面から返信画面への遷移で、4秒ほどを要する。
また2in1のメール振り分けの出来なくなるバグは購入半年後にも修正されていない。
N-04Bのあまりの遅さとバグに我慢できず、2010年11月にN-02Cを買う。
デザイン的にはN-04Bの延長上にあり、110mm×50mm×13.4mm(119g)と薄くはなっているがそれを感じるほどでもない。
防塵防水はNEC的には新しく、当然ならがニューロ周りも水の侵入を防いでいる。
なおニューロは磁石とホール素子を使って位置検出を行う仕組みだ。
2012年7月に初AndroidスマートフォントしてN-07Dを買った。
LTE対応機ではあるが、少なくとも横浜周辺ではエリア整備が進んでおらず単に発熱が激しいだけで何のメリットもない。
通信速度も弱電界の為もあってW-CDMAより遅い事が殆どだ。
Androidは4になり、1.5GHzクロックのデュアルコアCPUと相まって動きは悪くない。
横幅67mmはサスガに大きいが、質量119gはN-02Cと同じで気にならない。
画面が大きいので、iPhoneでは辛かったキー入力が実用的に使える。
カメラは800万画素のものが付いているが、盛大なノイズは何とかならなかったのかと思う。
2013年5月 Xperia A(SO-04E)を買った。
N-07Dは気温が上がるに従って発熱が許容出来なくなり、機能制限や充電停止など使うに耐えなくなったのである。
仕様的には春モデルのXperia Zなのだがさすがに大きい。
そこで少し小型になったXperia Aを選んだ。
フルHD解像度ではないしCPUも世代遅れ感は否めないが安定性重視でXperiaにした。
横幅はN-07Dと同じ67mmだが質量は140gもある。
Xperiaを持った後にN-07Dを触ると何と軽くて薄い事か。
しかし、薄かろうが軽かろうがマトモに動作しないのでは使う価値はない。
NEC離れを推進したのはフリック入力の練習だったが、相当練習しないと使えない入力方式が優れているのかと言えば否だろう。
2015年6月 Xperia Z4(SO-03G)を買った。
SO-04Eに特に不満はなかったが、CA対応、VoLTE対応という事でSO-03Gを買った。
Snapdragon810の発熱問題は各所で騒がれているが、N-07Dに比較すれば十分許容出来る。
SO-04Eに比較すると大型なのだが、5インチクラスがスタンダードとなって感覚が麻痺したような…
横幅も長さも大きくなったが厚さは薄くなり、質量差は4gである。
Androidは5.0.2となったがどうも出来が良くない感じがする。
2017年6月 Xperia XZ Premiumを買った。
Xperia Z4は薄くて軽くてXperiaシリーズにしては良く出来ていた。
対するXperia XZ Premiumは大きく、191gと重い。
このモデル以降のXZシリーズでSONYは売り上げを減らしていく事になる。
Xperia Z4の頃には4千万台近くも売ったと言うが、もはや1千万台も売れていない。
重厚長大が嫌気される事に、SONYは全く気づかない。
重く大きなXperia XZ Premiumだが、使い勝手は悪くない。
が、落として壊してd cardの保険で新品に交換した。
2019年6月 Xperia1を買った。
Xperia XZ Premiumに比較するとほんの少し軽く178gになった。
だいぶ長くなったが表面積はXperia XZ Premiumと変わらない。
アスペクトレシオ3:7の長いディスプレイは、見る分には見やすいが持ち歩くにはさすがに長い。
ディスプレイは有機ELの4kだとSONYは言っているが、Xperia XZ Premiumより短辺ドット数は少なくなった。
イヤフォンジャックが廃され、ストラップを付けられなくなったので仕方なくケースを使っている。
ケースに入れればケースの分だけ大きく重くなるが、この大きさのものをストラップなしで持ち歩くのは危険だ。
2021年6月 Xperia1 IIIを買った。
イヤフォンジャックが復活し、Qi非接触充電対応になった。
この頃からストラップホール付きのスマートフォンカバーが一般的になり始め、ストラップを付けることに苦労はなくなった。
カメラは3つ、望遠はペリスコープの焦点距離2段切り替えとなった。
ドコモ電話帳・ドコモ位置情報の無効化により、謎のバッテリー急減が無くなった。
2023年7月 Xperia1 Vを買った。
従来はドコモ版を買っていたが、今回はSIMフリー(SONY版)にした。
余計な事業者アプリが無いことで、不要なアプリを消すという作業から解放された。
長年(33年くらいか?)使っていた番号をMNPでauに移動し、povo2.0契約とした。
FOMA契約の番号ははじめてスマホプランとしてドコモに残留させた。
Dual SIMなので両番号共に使えるが、KDDIのSIMに切り替えるとドコモメールやdアカウント設定アプリがエラーを出す。
WiFi接続では問題が無いので、SIMそのものを見ているか或いは定期的に(WiFiを切って)ドコモネットワークで通信しているものと思われる。