SONY Digital Mavica
SONYのフロッピィ記録タイプディジタルカメラ,Digital Mavicaを触る機会を得た。
大きさ,重さともディジタルハンディービデオを思わせるような感じ,小型軽量のデジカメとは一線を画するスタイルのもので、10倍光学ズームも装備している。
まずは写り具合からご覧頂こう。
ほぼ同じ位置からコダックDC-20とDigital Mavicaで撮影した。
解像度が違うから絵の大きさが違うのは当たり前で、縮小などは行っていない。
DC-20で撮影
Digital Mavicaで撮影
DC-20と同サイズに縮小
ズームを最望遠側で撮影
室内,蛍光灯下で撮影
同条件,内蔵ストロボ使用
ストロボ発光部を紙でマスクして撮影
JR桜木町駅と、その奥のランドマークタワー
DC-20で撮影したもの
画質に関してだが、CCD感度自体はさほど高くないようだ(夜景写真参照)レンズは望遠側で解像度低下が見られる(光学ズームの筈だが)が、ワイド側ではさほど不満は感じない。
ストロボに関してはご覧の通り、近接撮影には全く不向きであると言わざるを得ない。
記録媒体が1.44MBの3.5インチフロッピィディスクであり、読み書きに要する時間が長く感じられる。
ストロボ撮影の時は、一度記録した画像を再度再生して液晶モニタで見ることになるのだが、これに意外と時間がかかる。
ただしjpeg圧縮自体は比較的高速,と言うか、フロッピィアクセス時間に隠れてしまう程度のもの。
圧縮率はかなり高いと見える。
一番上の花の写真だが、DC-20(TIFF->jpeg変換)のファイルサイズの1/3近くまで圧縮されている。
VGA解像度ながら平均画像サイズは20Kバイト程度であり、フロッピィには500枚もの写真が記録できる(と、SONYは言っている)
ここまでのレポートで終わってはF&Fにあらず,って感じなので、早速中身を拝見することにする。
分解性(メーカでは組み立て性,と言うらしい)は良好で、7本のネジを外すとパカッと割れる。
分解性がよいと言う事は、反対に,見えるところにネジが露出していることであり、デザインが無骨になりやすい。
レンズ部分はミラーによって光軸を90度変換し、ズームユニット,フォーカシングユニットと
CD部に導かれている。
メインCPUはSH7034を使用し、20MHzのクロックで動作している。
液晶部分は別ユニットになっているが、メイン基板の部品数は比較的少な目な印象,それにしても全体的に大きい。
ストロボユニット(写真左側の黒いケース)の大きさも結構ある。
電池はメイン基板の下あたりに(たぶん)ビデオカメラ用のリチウム電池(7.2V,1.35Ah)が入っている。
電池の大きさは光学ユニットとほぼ同じくらい!この大容量電池のおかげで2時間の連続使用が可能なようだ。
参考までにリブレット100の電池は10.5V/1.2Ahで1.5時間ほど連続使用できる。