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過去の雑記置き場


ARPUは下がるのか?(10/1)
読み方は難しい(10/2)
売れ筋は3〜5万円(10/3)
中華激安スマートフォン(10/4)
dショッピングが使われないわけ(10/5)
キャッシュレス決済からの撤退(10/6)
PTAとか町内会とか(10/7)
トランジスタと発熱(10/8)
教訓は活かされていないのか?(10/9)
分離プランは続くだろうか(10/10)
エコノミーMVNOは得なのか?(10/11)
じわじわとコロナ不況(10/12)
マイクロフォン(10/13)
電波オークションは有益なのか?(10/14)
減るガソリンスタンド(10/15)
宿泊費が安い(10/16)
ドコモの障害は判断ミスか(10/17)
コロナ問題と厚労省(10/18)
みずほ銀行とシステム障害(10/19)
対応バンド問題(10/20)
ジムニーは特殊な車(1)(10/21)
ジムニーは特殊な車(2)(10/22)
定年は延長されるべきなのか?(10/23)
ネットワーク機器(10/24)
ライブ配信者Y氏(10/25)
ライブ配信者Y氏(2)(10/26)
OMRONが見捨てた健康管理機器(10/27)
秋葉原で買った穴あき包丁(10/28)
成田闘争と派閥(10/29)
USB CとLightning(10/30)
バッテリー容量(10/31)


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バッテリー容量(10/31)
◆ スマートフォンのバッテリー容量は年々大きくなる傾向だ。広帯域無線機もバッテリーを食うし、高速処理にも電力が必要だ。大型ディスプレイもバッテリーを消費する。

◆ Androidスマートフォンでは4Ah前後が一般的となり、モバイルバッテリーを持ち歩かなくても1日程度の使用には耐えるようになってきた。

◆ Androidスマートフォンに比較するとバッテリー容量の小さかったiPhoneも、iPhone13ではminiが約2.4Ah、無印が3.2Ah、Proが3Ah、Pro MAXが4.3Ahになった。

◆ iOSの場合はバックグラウンドでの処理が限られるので、スタンバイ状態での電力消費量は少ない。一方でAndroidの場合は、ユーザアプリもバックグラウンドで動作させる事が出来る。

◆ スタンバイ状態でのバッテリー消費量は、ほぼ処理が停止しているiPhoneの方が少ないが、動作中はどちらも余り変わらない。特に5G無線機などを搭載するようになれば、Android同様にバッテリーを消費する。

◆ 従来からYoutube連続視聴や高負荷アプリの連続使用で稼働時間が短いとされていたiPhoneも、バッテリー容量の見直しで最近のAndroidに近づくものと思われる。

◆ バッテリー容量の増大はコストと質量とサイズに影響するわけだが、ロジック部にしても無線部にしても集積化が進んだ現在では、電子回路の小型化がバッテリー容量の拡大を可能にしたとも言える。大型ディスプレイ搭載モデルの増加も、内部容積の拡大に寄与している。

◆ 無線部には多数のフィルタなりフィルタ付きデュプレクサが必要になる。マルチバンドフィルタもあるが、一般的なシングルバンドの積層LCフィルタは0507(0.5mm×0.7mm)程度の大きさだ。これが10年前には10倍以上の実装表面積を必要としていた。

◆ トランシーバデバイス自体も小型広帯域化されている。送受信機能を持ち1MHzから6GHzまでをカバーする無線機も安価で販売されている。直交復調器と直交変調器が内蔵されているので、AMでもPM(FM)でもSSBでもPSKでもQAMでも変復調が出来る。

◆ このトランシーバにはアンテナフィルタは入っていない(ローパスは入っているかも知れない)が、スマートフォンなどではIMの関係があるのでフィルタを入れたくなる。こうしたフィルタ類は大きさがQみたいな所もあって小型化が難しかったのだが、無線部のIP(InterceptPoint)が上がった事もあって、要求性能が緩和された。

◆ 無線部のサイズと消費電力はロジック部のそれに比較すると低減が難しいのだが、それでも随分小さく出来るようになった。こうした事が筐体内部に余裕を作り、バッテリー容量の拡大を導く。Xperiaでもスピーカエンクロージャを儲けるなど出来たのは、電子回路の小型化の恩恵である。

◆ 急速充電対応などのために、バッテリー自体を複数個搭載するスマートフォンもある。バッテリーの内部抵抗を小さくする事によって許容充電電流を大きくし、急速充電を可能にしようとする。日本ではそうでもないのだが、欧米では充電時間の短さが評価される傾向にあるからだ。


USB CとLightning(10/30)
◆ 果たしてAppleはLightningコネクタを捨てる事が出来るのだろうか。欧州委員会はスマートフォンなどのコネクタをUSB Type-Cに統一する法案を提出した。これによってiPhoneは苦しい立場となる。

◆ コネクタ争いはmicroUSBコネクタの頃にもあった。あの当時はAppleも合意したような気がするのだが、何だかんだと先延ばしにしたんだったっけ。いずれにしてもApple的には利権商売なので、簡単にそれを捨てる事はできない。

◆ もっともiPadなどはUSBType-Cを使うものもある。いかなる基準で変えているのかは知る術もないが、Type-Cでなくても売れる機器と、Type-Cでなければ売れなくなてしまう機器があると言う事か。

◆ SONYがメモリスティックに拘りながらも、最終的にはSDカードにシフトしたのと似ている。その製品に魅力があれば利用者はコストパフォーマンスが悪いなと思いながらもメモリスティックを買うだろう。しかしそうではない場合、SDカードが使えないのなら別の製品を買うとなってしまう。

◆ 今のところiPhoneは2割前後のシェアがあり、iOSを搭載する唯一の製品だ。
シェア2割が確保できているのなら、独自規格も押し通せるとAppleは見たのか。ではなぜiPadがType-Cなのか。iPadのシェアはiPhoneよりも高い35%前後なのにだ。Lightningのデータ伝送速度はUSB2.0準拠の480Mbps、USB Type-Cなら最大40Gbpsが可能になるからなのか。

◆ Lightningコネクタも登場から時が経ち、規格的な古さは隠せない。Lightningコネクタを廃して充電なりデータインタフェースをワイヤレスにする事は考えられる。外部とのデータ接続などをBluetoothなりWi-Fiあるいは独自の(UWBなどの)インタフェースとすれば、一々電線をつながずに済む。

◆ iPhoneにはイヤフォンジャックもないので、物理インタフェースのないスマートフォンが出来上がる。これは防水や防塵の面でメリットになるが、機器のトラブルなどの時の救済手段がなくなる事も意味する。

◆ Lightningコネクタは接点がむき出しである。内部にスイッチが入っていて、iPhoneを接続していない時には電圧が出ない説もある。で、ウチにあるものの1番ピンと5番ピンの電圧を測ってみると5Vが観測できた。でも電圧が低いから大丈夫だよと言う記事もある。

◆ これが危険ではないかという事に関してiPhoneマニア氏は、触らなければ問題はない、金属などに振れさせなければ問題が無いと言っている。短絡を防ぐキャップが売られているので、使わない時にはキャップをかぶせるべきだとも言う。

◆ 従来型充電器であれば電流容量は限られているので、短絡させても危険な状態にならないかも知れない。しかし大容量や大電流充電を売りにする、Typw-C端子の中華モバイルバッテリーなどを短絡させるとどうなるか。適度な線抵抗があれば、瞬時に燃え上がるかも知れない。

◆ 少なくともちゃんとしたケーブルは内部にスイッチが入っていて、裸の接点に電圧が出るような事はないと思う。ウチにあるケーブルは不良品か社外品と考えたい。もう1本、Amazonマーク入りのケーブルもシッカリ5Vが出っぱなしになっていた。


成田闘争と派閥(10/29)
◆ どうして成田空港はあの場所に作られたのだろう。何故海沿いではなかったのか。少し内陸に入った所は気流的にも良くないという話を聞く。

◆ 成田空港が出来るとなり、反対運動が起きた。これは当たり前の事で、その対応や対策のために多くの時間が必要だったし、多くの犠牲が出た。

◆ 反対派は北原派、熱田派、小川派に分かれながらも闘争を続けた。何故分裂したのかは、その根本となる考え方の相違からだ。みんな仲良く反対しましょうとは行かなかったのだ。

◆ これと同じような事が太陽光発電所に於ける反対運動にも見られる。この近くに出来るソーラ発電所に反対する人たちは少人数なので分裂したら個人になってしまうのだが、反対運動の規模が大きければ考えの違いも明確になってくる。

◆ 実際お隣の町での反対活動では3派に分かれていると言っていたかな。最初は一つだったらしいのだが、考え方の違いだとかリーダーの方との相性だとかで分化したようだ。

◆ それぞれの派閥(ここでは分かりやすいように派閥とする)でも、他の派閥を敵視する人たちもいれば、考え方は違うけれど進むべく方向は一つだと協力体制を採る派閥もある。

◆ 活動の活発な派閥は、活動が活発なので声も大きいし影響力もある。その分内部的な決まり事なども厳格化していく方向で、そうなると"ついて行けない"と思う人も出てくる。

◆ 本来は分裂せずに活動した方が良いとは思うのだが、では私がそのタカ派の中に入っていたらどうかと言ったら、やはり抜け出したくなるかも知れない。反対する理由があれば反対の意思は示すが、だからといって積極的な活動となるとちょっと面倒かなと思う。

◆ 確かに環境を守ると言う事は大切なのだが、それにどの位のパワーを費やすかにもよる。100の力を注いでも結果がゼロなら無駄そのものだし、100の力を注ぐ事によって80位の効果が得られるのであれば満足できる。

◆ 個人的にはメガソーラは嫌と言えば嫌なのだが、別荘地内に出来るホテルの方が嫌度が高い。メガソーラはウチから離れた所に出来る事、人が増えるなどの直接的環境悪化がない事で許容度が少しある。

◆ 所がホテルとなると建設工事の騒音や道路渋滞問題、人が増える事による環境悪化問題、もしもホテル事業が破綻すると廃墟が出来てしまうと言う問題もある。ウチの近くには貸別荘がないのだが、貸別荘で夜中まで騒いで近所の別荘オーナが文句を言ったなどもあるらしい。

◆ 年間2〜3万人が来るというホテル事業、一方でここに定住しているのは20世帯くらいなのだ。管理会社が信頼できる所ならまだしも、振興不動産屋という怪しさ満点の企業だから先行き不安もある。

◆ 管理会社の持っている区画に対する管理費を払えと言ってもカネがない。貸別荘区域の整備を我々の管理費で行うのは間違っていると言っても、カネがないと言い訳する。カネがないと言えば何もしなくて良いみたいな考え方なのだ。


秋葉原で買った穴あき包丁(10/28)
◆ 秋葉原で穴あき包丁の実演販売をしていた。秋葉原デパートの前で、包丁だけではなく宝石類があったり、オモチャだったりと色々なものが売られていた時代だ。

◆ 包丁の実演販売をされていたのは川口氏だとの話もあるが、私は名前はおろか顔すら覚えてはいない。
最初に包丁を買ったのは一人暮らしをはじめた頃だっただろうか。秋葉原に行ったらその包丁が売られていたので買ってみた、そんな感じである。

◆ 包丁には穴が開いていて、穴の上にはリブがあり、キュウリを薄く切っても包丁に張り付かないよみたいな謳い文句だった。秋葉原らしく太い電線を切ってみたりもしていた。刃が薄いのでカッターナイフのように良く切れ、クロモリだかバナジウムだかが含まれているから強くても刃こぼれしないとか何とか。

◆ で、この包丁を1本だけ買ったのか2本買ったのかの記憶が曖昧なのだ。
今使っているのが2本目ではないかと思うのだが、だって最初に買ったのは30年以上前になるのだから。

◆ その穴あき包丁は、それでも20年以上は使っているか。持ち手の部分の耐久性にも問題はなく、包丁として壊れた部分はない。何度も何度も研いで使っているので、包丁は幾分小さくなっている。

◆ 穴あき包丁は今も売られているが、味美咲と書かれているものだとかAKIBAと書かれているものだとか、ボンシェフってのもある。ウチの包丁にはうっすらと味美咲の文字が見える。

◆ でもまあ、そんな訳で穴あき包丁はウチに存在している。でも二十数年ぶりに新たな包丁を買ってみた。穴あき包丁は研げば切れるようになるのだが、早々に切れなくなってくる。以前よりも切れ味が持続しなくなった感じがするのは以前にblogに書いたとおりだ。

◆ 今回入手したのはMEYERの包丁だ。本当は別のものを購入する予定だったのだが、MEYERの包丁が安く売られていたので買ってみた。切れ味が悪かったり使い勝手が悪ければ買い換えよう、そう思えるくらいの価格(定価に比較して安いと言う事)だったのである。

◆ 新品なので穴あき包丁より良く切れるのは当たり前として、切りにくい鶏肉の皮なども簡単に切る事が出来た。この切れ味が持続してくれれば良いのだが、果たして。穴あき包丁に対する欠点は、リブがないのでキュウリの薄切りが包丁にくっついてしまう事だ。

◆ そうそう、ダマスカス風なんてのも売られている。ダマスカス風のシールが貼ってあったり、サンドブラストか何かでそれっぽい模様が付けられていたりする。単に模様が付いているだけなので2千円も出せば買える。

◆ 普通に売られている刃物は普通に切れるように作られている。100円ショップなどのものは刃がうまく付けられていなかったりするが、それ以外のものはちゃんと切れる。ただ切れ味の持続性だとか、刃の物性、強度とか粘り気などはそれぞれだ。

◆ 鉄の包丁も売られているが、家庭用としては手入れの手間があるので、切れ味の維持が難しい。一般的には錆びにくいステンレス合金製などが選ばれる。MEYERの包丁に関しては今後も触れていきたいと思っている。


OMRONが見捨てた健康管理機器(10/27)
◆ Felica搭載で便利ですよと鳴り物入りで登場したOMRONの体組成計や血圧計などなど。当初はからだグラフ/ リズムノート/ 朝晩ダイエット/ ゆるぴかダイエット/Jog Styleなどのアプリがリリースされていた。しかしそれらのアプリは順次廃止となり、ドコモのわたしムーヴに1本化される事になる。

◆ OMRON製のアプリは普通に使えたが、ドコモのアプリは使いにくいものだ。
機器の設定も分かりにくいし、機器のデータを取り込むにも設定(アプリ側の設定と機器の設定)が必要で、どこをどう設定すると何が起きるのかがよく分からない。

◆ そのドコモのアプリも来年でサービスが中止され、OMRONのFelica機能搭載健康管理機器類は付加価値を無くす。一部の機器ではFelica機能が使えなくなる事で、体重計としても使えなくなる。OMRONは型遅れのモデルを安く売ってあげるから我慢しろと言っている。

◆ 私もアプリの終了で利便性が損なわれるかと思っていた。と言ってもドコモのアプリはそもそも使いにくいので、OMRONのアプリがなくなった時点で機器的には終わったようなものだったけれど。しかし救済の策があったのである。実はOMRONが3ヶ月程度だけ公開していたWindows向けのソフトがあったのだ。

◆ 何故3ヶ月なのかはよく分からないのだが、何かのソフトの代替とか或いは勝手なソフト公開にドコモがへそを曲げたとか、そういった政治的理由かも知れない。とにかくソフトの公開が中止され、ソフト関係のページに行こうとしてもサービスが終了した旨を告げるページに飛ばされるのが現状だ。

◆ ソフトそのものはスタンドアロンで動くデータ取り込みソフトで、PCにFelicaリーダを付ければ良い。データ管理という点であればドコモのわたしムーヴよりも圧倒的に使いやすい。完全独立動作なのでサービスの停止などの影響を受ける事はない。

◆ と、良い事ばかりのソフトが過去にはあった。が、そのダウンロードページが生きている事が分かり、ソフトのダウンロードが出来たのである。Felicaリーダは安いものなので、これをUSBでPCに接続すると健康管理機器類のデータが取り込める。この辺り、後日再度記事にする予定である。

◆ わたしムーヴの終了に伴って(か?)Felica機能付きの体組成計などが安く売られている。中古だと数百円から、新品の在庫品みたいなものでも2〜3千円と安い。ウチにあるのはHBF-215Fというスタンダードモデルなのだが、少し機能の多いHBF-252Fを400円弱で買った。これは体組成測定用に透明電極を使ったものだ。

◆ 他に血圧計や体温計、歩数計などのFelica対応機器も安売りされているかも知れない。USB⇔Felicaリーダを使うと、USBケーブルが非常に邪魔なのだが仕方がない。最近はBluetoothインタフェースのものもあるが、Bluetoothインタフェースのものは体組成計の電源を入れないと通信してくれないものが多い。Felica搭載機器は体組成計の電源を入れる必要は無いので楽だ。

◆ 新たに購入するならWi-Fiインタフェースのものに限る。電池消費の問題はあるが、体組成計のデータを勝手に送り出してくれるので使い勝手が良い。ただし中華ものは精度の点でお勧め出来ない。国内メーカ販売品だとELECOMのものがある。


ライブ配信者Y氏(2)(10/26)
◆ Y氏は家賃を払わなかったので、強制契約解除を食らう。逮捕勾留されている間に強制退去の通知が来たとか。しかしその退去期限ギリギリまで住み、強制退去の日の数日前に姿を消した。

◆ どうやって移動したのかは定かではないのだが、いくらかの荷物と原付を九州に運んだ。もしかしたら原付に荷物を積んで九州に行ったのかも知れない。何故九州なのかと言えば、九州に別の女性が住んでいたからだ。その女性は毎月数万円を配信サイトに落としていたそうで、その人の住む場所を目指したと言われる。

◆ この頃Y氏は配信サイトからアカウントの抹消を受ける事になる。覚醒剤か何かを使いながらの配信で呂律が回らないとか、何かの薬を服用しながら配信したとかで、ニコ生もふわっちでも配信が出来なくなった。ふわっちのアカウントが消されると、それまでに稼いだカネも支払われないのだそうだ。

◆ これを不服として、Y氏はふわっちに乗り込むとか犯罪を犯すなどと発言していた。自分の稼いだカネが支払われないのはおかしいと、何度も抗議をしたそうだ。Y氏曰く弁護士にも相談をしているというのだが、当時そんなカネはなかったと思う。

◆ 配信サイトとしては唯一ツイキャスが残っていたものの、課金できないような措置が執られていた。自ら反社会勢力と関係があると言っていたY氏なので、それを嫌う配信サイトは制限を設ける。しかし最終的にはツイキャスのアカウントも消されたのかも知れない。

◆ そんな事もあり、女性の元に逃げていったY氏はホテル暮らしをするようになる。暫くは女性の援助で生活していたようだが、その頃から配信をやらなくなった。配信をやっていれば犯罪を犯さないと言っていた彼だが、配信をしなくなれば犯罪を犯す事になる。

◆ 九州でもクスリはやめられなかったようで、再び大麻所持で逮捕された。噂でしかないが、いわゆる売人もやっていたのだとか。何かでカネを稼ぐ必要があったY氏なので、大麻を売っていた可能性も指摘された。実際ホテル代などを稼がなければならず、致し方ないという所か。女性に関しては、裁判の検察側証人になったという話もあるが定かではない。

◆ 非営利目的での大麻所持は5年以下の懲役、営利目的だと7年以下になる。執行猶予中の同罪での逮捕なので暫くは塀の中に閉じ込められる事になる。もっとも配信者仲間に言わせれば、三食寝床付きだから外にいるより楽なのではないかと。Y氏は配信者への手紙の中で、1年ほどで出所出来る予定だと書いている。

◆ 刑務所は青春時代を過ごした、Y氏にとってみれば第二の故郷のような所であり、居心地はそう悪くないのではないかと思う。Y氏は配信で刑務所内の話をする事が多かったが、規則正しい生活や習慣などは苦にならない様子で、刑務所生活への不満は語られなかった。

◆ 東京にいれば差し入れなどは沢山あるのだろうが、九州では知り合いの配信者も限られる。知り合いの配信者に金の無心の手紙は出しているようで、出所後にはカネが必要になる事から金策に走っているのではないかと言われる。犯罪慣れというのは違うのかも知れないが、刑務所生活が苦ではない人にとって実刑は罰にならない事が分かる。


ライブ配信者Y氏(10/25)
◆ 以前にも書いた事のあるY氏はニコ生からのライブ配信者だ。前科前歴は沢山あってもはや覚えていられない。前科14犯だとも言われるが、定かではない。17歳頃から逮捕歴が始まり、青春時代の多くを塀の中で過ごした。たぶん33歳くらいで出て来たのではないかと思う。その後暫くは捕まっていなかったらしい。

◆ Y氏曰く、配信があったから犯罪に手を染めずにいられたのだと。しかしそんなY氏の人生は2年前の夏に崩れはじめた。jig.jpが運営する投げ銭サイトであるふわっちは、その当時は未だ人が集まり人気があった。Y氏は原付で四国に行く企画を行い、多くのカネを集めた。

◆ Y氏はそれまでの人生の中で最も多くのカネを手にしたと語った。俺は人気がある、支援者が沢山いると自慢げに語った。そしてカネに狂い、ある女性に狂った。その女性は覚醒剤で何度か捕まった事があるそうで、当然Y氏も覚醒剤に手を染める事になる。覚醒剤は中学生の頃にも経験があったそうだが、その後はクスリを買うカネがなく、結果として捕まらずに済んでいた。

◆ しかし大金が手に入るようになれば、クスリを買う事が出来るようになる。当たり前のように、覚醒剤でその後捕まる事になる。しかしY氏に言わせれば、女性に無理矢理覚醒剤を注射をされたと言う事で不起訴になったとか。その女性は覚醒剤で捕まった。Y氏が警察に話したからだとされ、チンコロ野郎と呼ばれた。

◆ 覚醒剤のあとは大麻所持で捕まっている。何故大麻に手を出したのかはよく分からないのだが、覚醒剤より入手性が良かったのだろうか。覚醒剤を使いながら配信している(と思われる)時には、殆ど寝ずに活動していたし、明らかに痩せていったし、言っている事がおかしかった。

◆ 大麻所持は早々に警察に察知されたようで、Y氏自ら「もうすぐ捕まる」と言っていた。薬物犯罪や性犯罪は繰り返される傾向にあるとは言うが、捕まっても捕まってもやめられない事を実感させる事件だったわけだ。しかしY氏は大麻所持での逮捕は初めてだったらしく、これには執行猶予が着いた。

◆ カネがたくさん入って来たので彼なりに贅沢に暮らしていたが、家賃は払っていなかった。本来払うべき家賃だとか健康保険料を滞納しながら、言われるままに女性にはカネ(覚醒剤代?)を使ったらしい。これを見かねた別の配信者がY氏に忠告をするのだが、もはや聞く耳を持たない状態になっていた。

◆ Y氏はこの先ずっと多くのカネが入ってくると思ったのだろう。Y氏自身は納税のために貯金をしていると何度も語ったが、嘘だった。まあこうした傾向はY氏のみではなく、そこそこ有名な配信者であるI氏も、何年か前に踏み倒した携帯電話料金をいまだに払っていない。携帯電話会社に連絡をして滞納額がいくらかを聞いたが、それは配信用のネタだったのだろう。I氏もカネがないわけではなく、新幹線に乗る時には必ずグリーン車だ。

◆ ひろゆき氏が30億円を踏み倒して逃げ回ったあげく今はTV等にも出演しているが、同じ種類の人間なのかなと思ったりする。


ネットワーク機器(10/24)
◆ 少し前にWi-FiのAPを変えた話をBlogに書いた。バッファローのかなり古いものをASUSの少し古いものに変えた。ASUSの簡易NAS機能は安定に動作しているが、(もう一台の)バッファローのWXR-1900HP3はこの間に2度ほどUSBストレージの再マウントを行う必要があった。

◆ ルータとしての安定度云々も必要だが、付加機能を付けるのであればそれの安定動作も保証してほしいものだ。なおASUSのAPの前に使っていたバッファローのAPも、簡易NAS機能は度々不安定になったし、Webから管理画面に入れなくなることもあった。

◆ 家庭用のルータは2〜3万円の価格で、業務に使えるレベルのものはその10倍くらいの価格になる。この価格差が信頼性の差とは考えたくないが、実際にはそうなのかも知れない。家庭用に関してはデバッグなどにも時間がかけられないとか、放熱設計などハードウエアにも金がかけられない。

◆ 業務用となれば売価が高いので金属筐体が使えるし、放熱設計もちゃんと出来る。しかし、だからといって絶対に壊れないわけではない。どこかのDHCPサーバは故障率が0.9%だと宣伝していたが、何に対して0.9%かなのは謎だし0.9%は結構大きな数字だ。

◆ 企業内LANでは、従来は固定IPで運用することが多かった。しかし無線LANが使われるようになると話は違ってくる。フロアや部署ごとに別のサブネットが割り当てられていることが多い企業内LANでは、固定IPで運用するとその間を移動することが事実上出来なくなってしまう。

◆ 測定器など可搬式のものは、都度その近くのネットワークに接続する事になり、これも固定IPでの運用が難しい。こうなるとDHCPサーバが必要になり、企業などでは専用のDHCPサーバやDNSサーバを立てることも少なくはない。

◆ DHCPサーバからIPアドレスを割り当てる場合は、何らかの原因でそのネットワークが故障した場合でも、PCなりを再起動することで別のネットワークに接続させ直すことが出来る。冗長なネットワークを組んでいる所もあるとは思うが、小規模な社内LANでは、中々そこまでは出来ない。

◆ 接続を解放している、つまり従業員が勝手にネットワーク機器を接続することが許されている場合は、その機器によってネットワークに不具合が起きる可能性がある。ルータなどでMACアドレスフィルタをかけるなどの手もあるが、NICによってはMACアドレスを自由に設定できたりする。

◆ なので、あらゆる事を考えると社内LANの運用は難しいものになる。そこにLANコネクタがあれば、それを引っこ抜く人がいるかも知れないし、何か別の機械を接続してしまう人がいるかも知れない。

◆ 技術系の企業でも、測定器を固定IPで運用していた設定そのままで、別のネットワークにつないでしまったなどと言うミスはある。たまたま使われていないIPアドレスならば良いが、ルータのアドレスとぶつかったりすると厄介だ。

◆ ルータでサブネットを小分けにすれば影響範囲を狭くすることは出来るが、これはコストの増大になる。機器が増えればトータルの信頼性は低下するわけだし、ネットワーク管理者は頭が痛いだろう。


定年は延長されるべきなのか?(10/23)
◆ 平均寿命の上昇と共に世の中が変わっていく。年金支給開始年齢は平均寿命上昇速度より速く上昇し、定年年齢も上昇する。しかし平均寿命と肉体或いは精神的能力とは同じではない。

◆ 例えばウチのジムニーは19万kmも走った老体である。未だ走るという点では現役だが、新車のように走るかと言えばそうではない。人間も同じように、生きている事と生産的作業に就けるかは別問題だ。

◆ 高齢者の自動車事故が問題になるが、これも同じ事だ。自動車が運転できる事と、安全に運転できる事は違う。もっとも、高齢者の事故率は増えていない。事故数全体が減少しているのに老人の事故数(事故率ではない)が減らない事で、老人の運転する車による事故が多く感じられるのは確かだ。

◆ この事故率というのは免許取得者に対する事故数であり、実運転率が若い人ほど少なくなる現状では、相対的に高齢者の事故率は高くなるのだとか。まあ、いずれにしても危ないと思ったら免許を返納できる社会が必要だ。

◆ 権力にしがみつきたい政治家は多い。
自民党が定年制を作った所で、老人は言う事を聞こうとしない。確かに高齢者の経験を生かせる部分はあるのだが、それは柔軟な思考の出来る人に限ってだ。凝り固まった老人思考を前面に出すような人は、まさに害悪でしかない。

◆ 二階氏も麻生氏も81歳だっけ。国民に支持はされないが、権力を振り回すのは大好きと来ているからタチが悪い。「政府が人生100年時代を唱える中で年齢により差別を行うのはおかしい」と反発しているのだとか。

◆ 政治家以外でも定年年齢以降も働きたいと思う人はいるだろうが、主にそれは生活のために働かなければならない人たちだ。遊んで暮らせるならのんびり隠居を決め込みたいと思う人も多いはず。

◆ 若い頃に散々税金を払ってきたのだから、定年以降はのんびり隠居と行きたい所だが、カネがあるのは今の老人であってこれからの老人はカネを持っていない。年金にしたって支払った分も貰えない。これでは若者が社会に絶望するのも当然だし、少子化然りでもある。

◆ 政府は福祉費用が嵩む云々と言っているのだが、これからは老人の数は減少するはずだ。今高齢者と言える世代はベビーブームの頃に生まれた方々かな。
これから10年ほどかけて高齢者人口は減少し、その後少し上がるのが第二次ベビーブームでだ。

◆ 政府は将来のために云々と言っているが、将来の事など全く考えずに年金を無駄遣いしてしまったのは誰だったっけ。目先の税収が欲しいと言って経済回復を待たずに増税したのは誰だったっけ。

◆ 定年という仕組みは必要だと思うが、老人を働かせる事は生産性の低下や事故率の上昇を伴う。意識を失ったタクシードライバーの事故などもあり、職業によらず定年年齢を一律にするという訳にもいかないだろう。

◆ いずれにしても高齢化社会のための労働システムには、色々と難しい面がある。更に言えば、年金を払いたくないからずっと働かせるみたいな考えはおかしい。


ジムニーは特殊な車(2)(10/22)
◆ 何年か前に雪が降った。町から山に上がってくる道路に軽自動車が乗り捨てられていた。タイヤが雪に埋まってしまって走れないのだ。こうしたシーンでタイヤ径の大きなジムニーは威力を発揮する。

◆ ワイドなタイヤをはかせておけば(面圧が下がるので)雪の上を余り沈まずに走って行けるみたいな話を聞くが、標準のタイヤではそこまでは行かない。それでも普通の軽自動車に比較すれば走破性は高く、最低地上高も高めなので安心感はある。

◆ JB23はLSDが付いていないので、左右どちらかのタイヤがスリップしてしまうと駆動力がゼロになる。
路面が傾いた山道では前後輪共に傾いた側に荷重がかかり、反対側がグリップを失う。

◆ リジッドなのでキャンバー変化が無く、バウンド側もリバウンド側も接地性が大きく減少してしまう。JB64のESPは(リアブレーキがドラムの為もあるかも知れないが)いささか制御が雑なので、オフロード用途にはLSDの方が良さそうだ。軽トラックにだってデフロック機構があるのになぁ、なんて思ったりする。

◆ 車高を上げて、より大径のタイヤにすれば走破性は上がる。しかしタイヤが重くなるのでドタバタ感は強くなる。
軽自動車規格内ではさほど太いタイヤが使えない(はみ出す)のだが、競技用としては大径&ワイドなタイヤを使う傾向だろう。

◆ たまに見かけるジムニーは軽自動車ナンバーなのだが、オーバーフェンダーを付けてやたらトレッドが拡大されている。強度は大丈夫なのか?と思うほどタイヤが外側に付けられている。警官に見つかったら必ず捕まるだろうなと思うような改造車なのだ。

◆ たぶんJB23だと思うのだが、もはやいつの時代のジムニーかも分からないような出で立ちである。車高もそこそこ上がっていて、ボディはあちこちへこんでいる。それ用のコースなどを走るのだと思うが、そこまで自走していくのが凄いなと思ったりする。

◆ ここに来てそこそこ雪が降ったのは1回だけだ。家にいて雪が降るなら出かけなければ良いのだが、出かけていて帰って来たら山の上は雪だったみたいな時に困る。この辺りに住んでいる人は軽自動車に乗っている人が多く、大雪だと立ち往生してしまう。

◆ 大雪とは言えない、30cm位の積雪は2〜 3回あった。この時も普通に帰ってくる事が出来たのは助かった。雪の中での立ち往生など、考えただけで恐ろしい。燃費は悪いし乗り心地は悪いし、タイヤは片減りするし、そもそも19万kmも走ったおんぼろなのだが、これでもそこそこ役に立っているのだ。

◆ このジムニーが壊れたら又ジムニーに乗るのか、それとも他にの車にするのかは悩ましい。乗用車をもう一台持つ手もあると思うが、なんかそれも無駄な気がするし置き場所の問題もある。路上駐車は全く問題はないのだが、邪魔と言えば邪魔だ。

◆ 土地は広いのだが何せ山なので、さすがにジムニーといえども入ってはいけない。
この別荘地も貸別荘が増えてきたりロッジ型ホテルが出来たりと、今後人が増えてくるのだと思う。そう考えると路上駐車は少し躊躇われるかな、まあ気にしなければ良いと言ってしまえばそれまでなんだけど。


ジムニーは特殊な車(1)(10/21)
◆ 流行だからとジムニーを買い、すぐに嫌になって乗り換える人が多いみたいな記事があった。中古買取価格が高いので気軽に乗り換えられる事も理由ではあるが、普通の軽自動車感覚で買ってみたら、期待値とかけ離れていたというのが大きな理由らしい。

◆ 普通に考えれば日本の車は、どれを買っても大きな違いは無いと思うだろう。各社共に価格競争を行い、仕様競争を行い、カタログの数値を少しでも大きくしようと頑張っている。

◆ だからジムニーも同じだろうと買うと普通の車との違いを感じる事になる。
まず燃費が悪い。現行型のJB64でもAT車のカタログ燃費が13.2km/lである。渋滞の都内を走ったら10km/lも行かない。

◆ ちなみにウチのおんぼろジムニーは、冬場は何とか10km/l近くまで行くが、エアコン全開の夏場は8km/l台に落ちる。ATは4段しかなく、ロックアップ機構も無い。ストール回転数が3千回転以上と高いのは、ストールでターボが効く(そうでないとトルクがない)ようにだ。マニュアルミッション車なら実用燃費はATよりも2〜3割良いそうだ。

◆ 燃費は仕方がないとして、せめて燃料タンクが大きければとは思う。夏場での走行可能距離は300kmちょっとで、出先で給油しなければならなくなるのが面倒だ。燃料計に注意を払わないまま走っていたら、開いているガソリンスタンドを探す羽目になった、なんて事もあった。

◆ 乗り心地が悪いとも良く言われるが、都市部の綺麗な道を走っている分には余り不満は出ないのではないかと思う。ただ少し舗装が荒れていたりすると、重いバネ下と(軽自動車としては異例に)大径のタイヤがバタバタと暴れはじめる。

◆ サスペンションが固いのではなく、バネはむしろ柔らかめなのでロールはする。乗り心地が悪いのは固いのではなくバネ下が重いからだが、非自動車系のメディアなどを見ると「悪路走行用に固められたサスペンションが、容赦なく路面の振動を伝えてくる」なんて書かれているが間違いだ。

◆ 他人を乗せるときには「乗り心地が悪いけれど勘弁してください」と予め断っておくという記事があって、すると同乗者が「改造車なんですね」と言ったと書かれていたのがちょっと笑えた。

◆ サスペンションの縮み側ストロークは短いので、乗員数などによってはすぐにボトミングする。多少でも車高を上げた改造を行うと、この点は良くなる。

◆ タイヤの接地性が悪いので、LSDやESP(JB64は標準装備)が必要だ。FFの軽自動車がするっと走っていく、ちょっと道路が傾いた雪の日の上り坂のコーナーで、JB23はグリップを失って立ち往生してしまった。ただし新雪やフラットな路面ならタイヤ径が大きい分だけ有利となり、タイヤが埋まって動けない軽自動車を横目にスイスイ走る事が出来る。

◆ 最近の軽自動車は静粛性が上がっているが、ジムニーは駆動系のノイズが多い。エンジンノイズは普通だがATが4速しかないので、100km/hでのエンジン回転数は4千回転を超える。現在の軽自動車の殆どは100km/h時のエンジン回転数が2千回転くらいなので、ジムニーのギア比の低さが分かるだろう。


対応バンド問題(10/20)
◆ ITmediaにBAND対応問題に関する記事が掲載されていた。携帯ジャーナリストを名乗る人の多くが、対応バンドとコストの問題を挙げる。従来から言われているのは対応バンドを増やすためにハードウエアコストが上がるという事、記事の中では他に相互接続試験に対するコストが問題だとしている。

◆ これは正しいとも言えし誤りだとも言える。シャープは基本的にバンド制限をしていないので、各MNOで使用する事が出来る。SONYはBAND制限を厳しく行っているので、そのモデルの販売MNO以外では満足に使えない。

◆ ではSONYがBAND制限のないモデルを発売しようとした場合、相互接続試験コストが上乗せされるのかと言えば否だ。何故なら各MNO向けのモデルを発売しており、相互接続試験は行われているからである。

◆ これが例えばAQUOSの一部モデルのように、ソフトバンクでのみ販売するスマートフォンの場合は、新たにドコモやauとの接続試験は実施なければいけない。この場合は接続試験コストが上乗せされる。

◆ ハードウエアの問題は以前にも書いているが、海外での使用などを考えたバンド構成を採っているのでコスト上昇は(全くとは言わないが)無視出来る。例えばドコモ向けXperiaはソフトバンクの900MHz帯には対応していないが、GSMの900MHz帯には対応している。つまりハードウエア的には対応している。

◆ Xperia1 IIIのSIMフリー版とキャリアモデルの対応BAND表がある。香港版では1.5GHz帯に対応していない事が分かるが、他の(国内事業者が使用する)BANDには対応している。SONYが国内向けに販売するXperia5IIは、ドコモの1.5GHz帯には対応するがソフトバンクとauの1.5GHz帯には対応しない。
Xperia5 IIのSIMフリー版は9.6万円前後だが、ドコモ版は9.9万円だ。

◆ この辺りはトランシーバデバイスの制限で全てのバンドに対応させる事が出来ない、つまり排他的になる周波数が存在する。これもトランシーバデバイスの設計次第ではあるが、それこそこれはデバイスコストに影響する。

◆ 楽天miniは他事業者での使用を制限するために2GHz帯を削除した。しかし無線部configファイルを書き換えれば2GHz帯に(あとから)対応させる事が出来る。無線部configファイルの書き換えにroot権限は必要なく、単にファイルを入れ替えれば良いので(簡単と言わないが)ユーザレベルで可能だ。

◆ ドコモは唯一の事業者仕様としてメッセージR/Sがある。これは今のところはOSに組み込まれた形になっている。他の事業者アプリはアンインストール可能にすれば表向きの害はなくなるが、こうしたソフトウエア絡みの独自機能の問題もある。
ただしahamoでは、そもそもメッセージR/S非対応なので、この辺りはドコモ側が変わる必要があるのではないのか。

◆ 各事業者は事業者モデルと共に、同条件でSIMフリーモデルも売れば良い。これなら端末コストの問題もないばかりか、SIMフリー版が事業者モデルより安い(XperiaやiPhoneなど)のだから問題はない。もちろん事業者が独自に開発を依頼したモデルは専売という事で。


みずほ銀行とシステム障害(10/19)
◆ みずほ銀行は、いわゆるネットバンキング黎明期から他行に遅れていたと言える。当時は第一勧銀だったわけだが、全銀協モデムを使ったそのシステムは相当使いにくい代物だった。

◆ やがてダイアルアップとは言え、インターネット経由でのネットバンキングが主流になり始めた頃も、みずほ銀行の対応は遅かった。法人向けとしてのサービスはやがて開始されたものの、現状のインターネットバンキングとは全く異なる使い勝手のものだった。

◆ 当時他の銀行は現在のインターネットバンキングのベースとなるようなシステムでの運用を開始していたのだから、その差は歴然だと言えた。こうした事もあって私自身はみずほ銀行のシステム開発力には疑問を持っていた。

◆ 勿論システム開発力や技術力と障害が結びつくものではない。唯一他行との違いと言えば、みずほ銀行はマルチベンダ体制を採っていた事がある。マルチベンダはコストメリットや機器選択の幅が広がるなどのメリットがあるが、連係動作のためのシステムや管理体制には注意が必要になる。

◆ 各ベンダは自分のセクションを受け持つ事になり、それらの管理は発注元が行わなければならない。そこには仕様の書式統一など様々な事が必要になり、同じ仕様にもかかわらず違った表現が採られていたりするとミスの元になる。

◆ マルチベンダ方式での失敗と言えばソフトバンクがある。ソフトバンクの場合はコスト優先で基地局ベンダを選択した。その結果各基地局からの情報インタフェースの一部が合致しなくなり、基地局管理が出来なくなった。正常動作時には当たり前ながら普通に動くものの、異常時の処理が出来なくなった。

◆ 各ベンダの機器は仕様通りに正しく動作するものの、連携にミスがあればシステムとしては動作しない。ではその原因がなんなのか、どこに間違いが潜んでいるのか、ベンダ間のこととなれば原因追及は困難を極める。

◆ みずほのシステムは富士通、日立製作所、日本IBM、NTTデータが請け負っている。システム障害の内容などを見ると「障害発生時に予備系にシステムに自動で切り替わったが、予備系にも障害が波及した」とか「障害発生時に予備系に切り替わるまでに瞬断が発生した」などがある。

◆ マルチベンダシステムを上手く動作させる事が出来ない問題に対して、第三者委員会は企業風土的な問題も指摘している。合併を繰り返す場合に、トップの力が強くないと内部で分離が起きる。あの部署は○○出身だから、みたいな壁が出来る。

◆ シングルベンダであれば、システム全体をそのベンダが作り上げるので、当然責任の所在もハッキリする。銀行側の仕様・要件定義書に誤りがあったとしても、それにベンダが気づけば修正を要求する。それが専門家責任であり、それに反する行為はベンダとしての法的責任の放棄にもなる。

◆ しかし例外もある。ベンダが誤りを指摘しても発注側がコスト問題などを理由にそれを受け入れないケースだ。これはセブンペイ事件やゆうちょ銀行事件に見られる、二段階認証の非実装にみられ、この場合の責任は当然発注者になる。


コロナ問題と厚労省(10/18)
◆ 以前から書いているように静岡県は感染者の公表を渋る傾向だ。感染人数は公表するが、高齢でない性別不明の人みたいな感じの事もあるし、性別のみ公表される場合もある。感染者が発生した地域も、基本的には公表しない。

◆ 県は公表しないのだが、保健所レベルでは患者情報をリークする場合があるそうだ。保健所としてリークするのか担当者がリークするのかは不明だが「○○さんが感染している」みたいな情報が出てくる事がある。

◆ また保健所は(リークはするのに)感染者に対して感染を公表しないように指示する事もあるそうだ。ある人が何ヶ月か前に感染したのだが、その時に保健所からは感染した事をSNS等に書かないようにとキツく言われたという。

◆ 自宅待機などの人にも色々指示されるそうで、保健所の対応だとか経過などは基本的には口外しないように言われたという。理由は業務に支障を来す恐れがあるからだそうで、厚労省の指示だから守って頂けなければ困ると強く言われたそうだ。

◆ 自宅待機者としては保健所を敵に回すわけには行かず、会社には「コロナ感染が分かったので念のため休む」と連絡をしたそうだ。その方はその後入院する事になったのだが、入院する位なのでかなり苦しい状態が続いたという。そんな中で保健所から何度か連絡があったそうで、その方は(電話に出るのも辛い状態だったそうで)電話を無視していた。すると看護師から、保健所の電話に出て貰わないと困ると言われ、それが辛かったと言った。

◆ 宝島社が「国民は、自宅で見殺しにされようとしている。」と過去に新聞広告を出したが、これは厚労省の歪んだ考えを指摘する意味を含んでいるのだと思う。自宅待機者の死亡などが起きる現状は、日本の病床数は過大であるとする厚労省の言い分とは真逆の事だ。

◆ PCR検査数の攻防に関しても政府との間で散々揉めたわけで、厚労省は基本的には感染者数を少なく見せたいのだと思う。病院に関しても、公立病院削減方針は変わらずだ。一方でコロナ患者受け入れによる補助金では、実際の患者の受け入れではなく受け入れ準備に対して日額7万円くらいのカネを出すんだったかな。

◆ 病床削減同様に保健所も削減された。感染症が減少した現在に於いて保健所はその役割を終了したとの見方らしい。その一方でPCR検査は保健所を通す事が必要とした事で、保健所の負荷が増大した。PCR検査を感染症法に基づく行政検査とした以上は保健所が介入するしかなくなったわけだ。

◆ 感染者数の急拡大に法律が追いついていないと言ってしまえばそうなのだが、厚労省としてはコロナだからと言って特別な事はやりたくないと思ったのかも知れない。病院の有用性、特に削減対象となっている病院の多くが感染症病棟を持っているという現状を考えると、病院削減計画に問題が生じる恐れが出てくる。

◆ コロナ感染症という一時的な問題のために病院削減計画が滞るのはダメだと思ったかどうかは知らないが、いかにも官僚的という感じがする。このまま感染者数が増えなければ平常に戻るが、果たして。


ドコモの障害は判断ミスか(10/17)
◆ ドコモの大規模障害に関して、原因などが報道された。1:移動機の位置情報などを管理するサーバを新調して入れ替えようとした→2:切り替えてみたら一部の移動機からの信号が受けられない事に気づいた→3:新規サーバでの運用を中止して従来サーバに制御を戻した→4:移動機に位置情報信号を送るようにコマンドを発行した→5:位置登録要求が一斉に来たため処理能力が不足した→6:位置登録による障害が一段落すると、急激にトラフィックが上がって再び障害に陥った。という感じだ。

◆ 1の新サーバへの切り替えでは、位置登録信号の急増による障害は無かったと思われる。これは従来サーバから位置情報データベースをコピーして使うなどしたためではないのだろうか。所が逆に旧サーバに戻す時には、新たに位置登録を促している。新サーバに位置登録出来なかった移動機を救おうとしたのだと思うが、ちょっと乱暴だったと言える。

◆ ドコモによれば台数を制限した上で位置登録をさせたと言うが、そもそも相手は移動しているのだから定常的に位置登録要求はどんどん来る。位置登録に失敗すれば勝手に再登録要求を出してくるので、旧データベースの位置情報をそのまま使うなどした方が良かったかも知れない。
或いは旧サーバに戻しはじめた時点で、移動機から位置登録要求信号が来ないように制御しておくべきだった。

◆ だが結果として位置登録要求がどんどん来てしまう。焦ったドコモは位置登録要求を無視するようにした。これによって一部の移動機は圏外になり、通信や通話が出来なくなり、負荷が減少した。位置登録問題は解決へと向かったのである。ところが位置登録が出来るようになると、通信や通話が一斉に起きる事になり、一部では輻輳による障害が出た。

◆ 無停止でシステムを入れ替えるのは非常に大変だ。旧サーバに戻して再位置登録をさせようとした時の位置登録要求の多さの予測を誤ったのが最大の原因だ。負荷が上がってきてこれはヤバいなと思った時に、ETWSでも使って障害発生中ですとアナウンスしたら良かったのに。

◆ ドコモの場合、総務省に怒られる事は気にするけれど加入者に不便を強いる事は余り気にしない。ドコモにとってお客様は神様ではなく、神様は自分たちだと思っているからだ。

◆ 現場の人間は指示書の通りに作業を行うだけで、突発的な事象には対応出来ない。
何かが起きれば責任者に連絡を取って対応を聞く。責任者は更に上の人に連絡を取って許可を貰う。こうしている間にもトラフィックは増加し続け、影響は拡大する。

◆ 某社の運用セクションの人が言っていたが、非常事態に上司の判断を仰いでいたら間に合わないと。責任は自分が取る、ダメなら会社を辞めるくらいの気持ちで指示の出来る人間がいないとダメなのだと常々言っていた。それは非常事態に陥った時に、制御を手動に戻しながらその人の指示でネットワークの調整を行って大事に至らずに済んだ事があったからだ。

◆ ただそうした人間がどこにでもいる訳ではない。原発の制御同様に、大規模ネットワークの管理は、もはや人間には無理なのかも知れない。機械が故障した場合は別として、制御の問題であれば自動制御の方が的確だ。


宿泊費が安い(10/16)
◆ 熱海や伊東には温泉ホテルがいくつもあるが、景気低迷と人気低迷と言う事で宿泊料金は安価に設定されている。

◆ iPhone13が発表されたときの日経の記事だったか、iPhoneは発売から現在までにその価格は3倍になったのだそうだ。これは米国の経済状況や賃金上昇率を見れば、必ずしも高くなりすぎだとは言えないが、日本の賃金は20年にわたって低迷しているので今やiPhoneを買おうとすれば月給の6割が持って行かれるとあった。

◆ 経済の低迷が温泉ホテルの経営を苦しめているのだが、それに加えてコロナによる客足の減少はいかんともしがたいものがある。そしてこれは高値安定だった都市部のビジネスホテルをも襲う事になる。

◆ ビジネスホテルに2千円以下で泊まれるとはいったい何なんだと、そんな価格が出始めた当時は思ったものだ。
しかしやがてその価格が普通になってくる。部屋を空けておくよりは、安価にしてでも客を入れた方が良いというわけだ。

◆ 立地や部屋の広さなどにもよるだろうが、1泊/2千円は損益分岐点ギリギリの価格だと思う。もしかしたら、ランニングコストは出るかも知れないが、償却分は赤字になっているかも知れない。

◆ 連泊での値引きでは清掃などの頻度を減らすなど、コスト削減も行われている。地方都市のビジネスホテルを月間契約すると、アパートを借りるよりも安くなると言うのだから凄い。

◆ 飲食店の休業などによる食材の価格低下は、ビジネスホテルなどの食事の原価低下にもなっているそうだ。飲食店や宿泊行と言った、直接的な顧客減少の影響を受ける産業のみではなく、その関連業種にも不況の波は及ぶ。

◆ 静岡県では、いわゆる契約農家的な所が多いのだそうだ。飲食店などが年間契約で農作物などを買い取る訳だが、その契約が更新されないという。こうなると農作物の売り先がなくなるので農家が悲鳴を上げる。

◆ 一般の卸経路に乗せる販売方法を採らない契約農家は、では一般の流通が可能かというとそれが難しい。いいとこ取りは出来ないわけだ。静岡県では中小企業や個人を対象に給付を行っている。売上が3割以上5割未満の減少に対して、月間最大5万円(個人)、10万円(法人)を支出している。なお売上減少率が5割を超える場合は国が補助金を出す。

◆ これでもゼロよりは良いとは思うが、農家によっては売上が全く立たなくなっているとの事なので、月額5万円ではどうしようもないだろう。諸外国に比較して日本は国民に対するコロナ対策支出が少ない。これは過度な円高の時に製造業が悲鳴を上げたのと似ている。あの失敗を今度は農家で繰り返そうというのか。

◆ ワクチンによってコロナは過去のものになるのかなと思っていた。しかし変異株による感染拡大で、各国共に感染者数が拡大した。日本ではその後急速に感染者数が減少した。次の波が来るのかどうかは分からないが、このまま患者数が増えないでほしいものだ。

◆ 飲食店やホテルが廃業などで減少すると、それが再び元に戻るまでには多くの時間が必要になる。熱海の廃ホテルが取り壊されて新しくなるまでに、一体どれだけの時間がかかったか。


減るガソリンスタンド(10/15)
◆ ガソリンスタンドの減少が止まらない。
元々ガソリンスタンドの多くないこの辺りでも、廃業に追い込まれる所は少なくない。営業していないのかなと思った数ヶ月後には廃墟化に足を踏み入れているような、そんなスタンドがある。

◆ ガソリンスタンドの減少は売上の減少からくるもので、自動車の燃費が良くなったとか保有台数が減少するなどで売上の確保が難しい。売上を上げるためには価格競争をしなければならず、それは利益を削ることになる。薄利多売ならまだしも、薄利にしても沢山売れなくなってきているのが現状だそうだ。

◆ 政府はそんなガソリンスタンドに補助金を出すことを計画している。消費を拡大したいのならばガソリンに暫定的に課税されている税金を排除すれば良い訳だが、それは財務相が許さないと言うことか。

◆ それどころか炭素税課税の話が又出て来ているので、炭化水素燃料の価格が上がる可能性もある。一方では需要を抑制しながら一方では補助金などを出すというのは日本の行政の特徴でもある。

◆ 5Gのエリア拡大に補助金を出すという話もあったが、政府が干渉することによって影響力を大きくしようとする。許認可事業の名残というか、利権というか、民間に強い影響力を持ちたいという官僚の天下り先開発の一環かも知れない。

◆ ガソリンスタンドの減少は設備の更新時期になる事や基準の変更により、ガソリンスタンドの維持コストが増大していることも原因だという。政府はこうしたコストを負担する形でガソリンスタンドを作り、そこを民間に貸し出すようなスタイルも考えているのだとか。

◆ 公営ガソリンスタンドではないが、半官半民みたいな感じになるのだろうか。なお2022年度予算要求額は14億円だそうだ。補助金事業は関連団体にそれが流れるので、末端に届く金額は予算の半分以下になってしまう。

◆ 脱炭素を考えると炭化水素燃料は相当減らさなければいけない。特に暖房用など、単に燃やしてしまうだかなのだからもったいない。とは言っても暖房コストを考えると灯油に頼らざるを得ない現状もある。今年は(冬にどうなるかは分からないが)灯油価格が高いので、少なくとも関東以南の地域であれば電気暖房の方が安くなる。

◆ 関東以北で外気温度が低いエリアでは、ヒートポンプ暖房自体がうまく働かなくなるので、燃焼型の暖房機が必要になる。従来は安価な深夜電力を利用した蓄熱暖房を電力会社が推奨していたが、今は深夜電力の概念そのものがなくなる傾向だ。従来からの契約はそのまま引き継がれるが、新規の契約が出来ない電力会社が多い。

◆ 蓄熱暖房が使われた住宅を中古で購入すると、実質暖房費が高くなってしまって困るという話もある。蓄熱暖房はコンクリートの中にヒータを埋め込むもので、工事規模はそこそこ大きくなる。電力会社はオール電化などと共にこれを売り込んでいた訳で、設備や工事代の償却が終わる前に価値がなくなってしまうみたいな事になった。

◆ 電気代が安ければ良いのだが、日本の電気代は高い。電力会社の利益構造を変えない限り電気代は安くならないし、再エネ割賦金なるものも上がっている。これによってソーラーバブルが起きたわけだ。


電波オークションは有益なのか?(10/14)
◆ 電波というか帯域の使用権をオークション方式によって販売する方法は欧米などでも行われている。これによって国は得をするわけだが、だったら電波利用料を下げろみたいな話にもなるだろう。

◆ 移動体通信帯域に関しては、カネのある所が有利になる。様々な規制は設けられると思うのだが、もし完全フラットで平等なオークションが行われたとすると、カネのある企業が周波数帯域を独占する事になる。これによって加入者獲得でも優位に立てる。

◆ では帯域の保有状況や加入者に応じた入札を可能にする、公平なシステムだとどうなるのか。加入者数がこれだけだからあなたはここの帯域への入札は出来ませんよとやる。するとその公平さの判断に対して文句を言う事業者が出てくるはずだ。

◆ 平等なオークションに於いて、カネのない新規事業者は帯域が獲得出来ない。公平なオークションに於いて、加入者の少ない新規事業者は帯域が獲得出来ない。つまり、何をどう頑張ったとしても新規事業者は厳しい状況になる。

◆ ただし平等なオークションであれば、投資家からカネを集めるとか、借り入れを行うなどすれば道は開ける。現在のシステムに於いて、かつてのソフトバンクのようにカネで加入者を買う事は出来ないが、カネで帯域が買える事になる。

◆ 当然ライバル事業者の進出を抑止したいと思えば、その帯域を自分が買い取って相手に与えない事も出来る。全ての帯域を買い取った上で、高額でリースを行うみたいな事をやれば、莫大な収益を得る事が可能になるかも知れない。

◆ 帯域を細切れにして再分配するのは合理的ではない。そんな事をしていれば、通話には使えるが通信には使えないほどに帯域が狭くなる可能性がある。特に1GHz以下のバンドに於いてはマクロセル化を行いたい所だろうから、電波はあるが通話や通信が出来ないという、一時期のソフトバンクのような事が起きてしまう。

◆ 楽天モバイルにはシステムを考えられる人材がいないだろうから、帯域を再分割すればいいと言っている。もっともソフトバンクにしても、総務省に火を付ける、全帯域を1年間使用中止にして再構成すれば良など、訳の分からない事を言っていた。今は楽天モバイルに対して、俺たちは苦労して整備をしたんだから。お前にはやらないよとソフトバンクは言っているけど。

◆ こうした事業者がいるのだから、平等なオークションもありかなとは思う。そうなれば楽天モバイルに帯域が渡る可能性は非常に低くなるだろうが、仕方がない。
ソフトバンクは、今は少しカネがあるが安定はしていない。ソフトバンクグループは投資会社なので、いつ何時何があるか分からない。その意味では不安定な事業者という事になり、再割り当てのオークション時期にカネが集められなければ、他社に周波数帯を取られてしまう。

◆ 確保していた帯域が他社に取られてしまうと、整備したシステム全てが無駄になる。まあ、それを帯域を獲得した事業社に貸し出す手はあるとは思うが、システム的には容易ではない。なので現実的には既存の帯域の再分配は非常に難しい。


マイクロフォン(10/13)
◆ マイクには色々な種類がある。昔の電話機にはカーボンマイクが使われていた。振動板(電極)と固定電極の間にカーボン分を入れ、振動電極が震える事による粉体カーボンの抵抗変化を検出する。音圧に対する抵抗の変化量が大きく、つまり音圧変換効率が高い。

◆ クリスタルマイクがある。振動板をロッシェル塩などの圧電素子に結合したもので、クリスタルイヤフォンと同様の原理だ。振動板の振動は圧電素子に伝わり、マイクの出力は電圧となる。これも音圧に対する出力が大きい。

◆ 最も一般的に使われているのがダイナミックマイクで、これはスピーカと同じ原理だ。いわゆるムービングコイルであり、振動板はコイルに接続されている。コイルが磁力の中で動く事で電圧が発生し、その電圧を信号として取り出す。コイルの巻き数や重さ、磁力の強さや振動板の厚さや重さ、材質などで様々な特性の違いが得られる。

◆ ダイナミックマイクと原理は同じ様なものだが、振動板+ムービングコイルの代わりにリボンを使用したものである。磁界の中でリボンが振動する事により、電圧出力を得る。これはダイナミックマイクやコンデンサマイクに置き換えが進んでいる。

◆ コンデンサマイクは振動板の振動による変化を容量として取り出すものだ。その為に高い電圧が必要となるのだが、エレクトレット膜を利用したエレクトレットコンデンサマイクは無電源で動作する。ただし非常にインピーダンスが高いので、プリアンプが必要となる。

◆ エレクトレットコンデンサマイクの基本原理は1962年にベル研究所が発表し、製品化は1968年にSONYが行った。ベル研究所の研究があったためにSONYは特許を取得できなかった。SONYがもし特許を取得していたら、コンデンサマイクのシェア拡大はなかったかも知れない。

◆ 原理はベル研究所で研究されたものだが、SONYのエレクトレットコンデンサマイク(ECM)はある種の発見によるものとされる。つまり(エレクトレット膜ではない)コンデンサマイクを使用中に、バイアス電圧を切っても一定時間マイクとして動作し続けた事がヒントになったという。

◆ 最近の小型マイクの主流はMEMSマイクである。エレクトレットコンデンサマイクは熱に弱いのでリフローなどでの実装が難しいが、MEMSマイクはそれが可能だ。勿論振動板などがあるので熱に凄く強いわけではなく、ECMよりはマシだよ、程度である。

◆ MEMSマイクは超小型で優れた特性を持っている。出力の原理としてはECMのように容量変化を検出する。容量膜の直下にはアンプや出力インタフェース回路が集積されていて、アナログ或いはディジタルで信号を出力する。

◆ 小型で安価で使いやすい事から、民生用機器におけるマイクはMEMS型が主流になっていくものと考えられている。ただしハンドマイク用としては、指向性のコントロールがしにくい点もあり、更なる研究が必要だ。

◆ 変わった所ではレーザマイクなどの非接触型もある。非接触型と言っても振動板を宙に浮かせているわけではない。完全な非接触型としては空気密度を計測する方法がある。


じわじわとコロナ不況(10/12)
◆ 長引くコロナ蔓延で大手企業も厳しくなってきた。自社ビルを売却して運転資金に充てる企業が増えた事で、都内を中心とする物件価格が下落に転じている。

◆ いわゆる賃貸ビルバブルみたいな状況が続いていた都内で、ビルを建てて部屋を貸せば儲かると言われた。セキュリティシステムを強化し、電源の配線容量を大きくし、冷房を強化するのはIT機器の消費電力とそれに伴う発熱対策だ。

◆ こうしたビルが人気となって、入居率が100%になり、入居待ちすら発生する状態だった。所がこれがコロナで一変する事になる。リモートワークなどの推進でオフィスの縮小が行われ、空き部屋が出て来た。

◆ それでも建設は急に止める事が出来ず、今後ビルは増えていくという。勿論コロナの状況や景気動向によっては、再び賃貸ビルバブルがやってくるのかも知れない。

◆ 電通は本社ビルを3千億円程度で売却し、890億円程度の絵利益を見込むそうだ。電通は政府に救援の手を差し伸べて貰ったわけだが、本業の落ち込みはいかんともしがたい所だった。

◆ 秋葉原界隈に詳しい人なら知っている、肉の万背も本社ビルを売却だ。外食産業は厳しい常態が続いていて、ファミレスの閉店なども含めれば相当数が消えていっている。JTBも本社ビル売却だったかな。

◆ 政府の救援策は非常に雑なものであり、支援金で利益が出る店舗がある一方で倒産に追い込まれる店もある。携帯電話料金を海外並にするのならば、コロナ(による経済)対策も諸外国並みにしてほしいものだ。

◆ 外食産業の減少もガソリンスタンドの減少も、多少不便は感じるもののそれで暮らせなくなるわけではない。
こうした所が経済支援の対象になりにくい部分でもある。

◆ 一部金余り減少は株価のみを押し上げるのだが、投資先がそこにしかないと言う事でもある。外食産業の減少が地価の低下などを招けば、それはやがて税収の減少になる。

◆ どこかの政治家が、製造業は要らない的な事を言い、それに対してトヨタの豊田氏が苦言を呈した。円高を是正できなかった事やエネルギコストの問題で、日本の製造業は打撃を受けた。

◆ 末端の産業が栄えない事による経済力の低下、雇用問題など、先を見た政策をする政治家が少ない。まあ高齢政治家に明日はないわけだから、先送り主義でかまわないと言ってしまえばそうなんだけど。

◆ 国会議員に対して地方の首長は若い人もいるわけで、自治体から声を上げていく事も必要ではないだろうか。
不景気になって税収が下がったら税率を上げれば良いという、短絡的考えで平成不況が続いた。

◆ ワクチン接種率の向上はコロナ対策にはなるが、海外の状況を見ると接種率が9割くらいまで上がらないと変異株などによる感染防止効果が十分ではないとも言われる。ワクチンさえあれば何とかなると思われていたのだが、現実を見ると中々厳しいものがある。


エコノミーMVNOは得なのか?(10/11)
◆ ドコモの低価格プランはMVNO連携という形になる。KDDIやソフトバンクがサブブランドを使うのに対して、ドコモは別会社(OCNは統合予定)にユーザを渡す事になる。おそらくOCNだけにサービスを任せたかったのだと思うが、一般開放しないと色々と面倒なのが大規模事業者だ。

◆ 別会社という事でMNPが必要になり、ドコモの継続利用期間が引き継がれる事もない。少し気になるのはドコモ独自のspモード問題である。MVNOでの接続となればspモード接続ではなくなるので、iDなどのアプリが起動出来なくなるはずだ。

◆ OCNでもdポイント連携はあるとは言うが、付与率などは当然低くなるだろうからdポイントもあまり溜まらなくなる可能性は大きい。だったらdカードに拘る事はないのだが、今更変えるのは面倒だ。

◆ そもそもMVNOに移行するのならばドコモに拘る理由もなく、それこそpovoでも良い事になる。ただ実質的にスマートフォンを新たに調達しなければならないのはコスト的な負担が大きい。

◆ OCNの子会社化でサブブランド扱いになれば解決できることも多そうだが、政治的な意味合いも出てくるのですぐには出来ないだろう。

◆ 通信速度の問題もある。あくまでもMVNOなので、いわゆるサブブランドとは違う。OCNモバイルは比較的安定しているものの、KDDIやソフトバンクのサブブランドほどの速度は出ない。低容量プランでしかも低価格なのだから、低速で我慢しろというのは少々乱暴だ。

◆ それであればエコノミーMVNOとしてドコモと連携させる必要は無く、これまで通りの独立系MVNOで何ら不都合はない。dポイント云々と言ったって、それによって事業者選択を考えるほどの力があるのかと言えば疑問だ。

◆ ドコモとの連携サービス開始を機に通信速度の見直しなどが行われるのであれば話も違ってくるだろうが、そうでなければ"何が得なの?"となる。実際ウチでもOCN契約はあるが、それで良いでしょと言う事なのだ。まあ勝手にdポイントが付いて、勝手に溜まっていくのなら文句はないよと言う感じで。

◆ 以前にも書いたが、何故LINEMOに行かないのかと聞くと、MVNOは(或いはLINEモバイルは)遅いからだという。LINEMOはソフトバンクのサブブランドではなくMVNOとして認識されている感じがする。

◆ 実際ソフトバンクも回線輻輳時にはLINEMOから先に通信速度をスロットリングすると言っている。それでもサブブランドであれば他のMVNOとは違うんだよと言えるだろうが、ドコモの場合はMVNOに任せてしまうのだから事情が異なる。

◆ ドコモショップでサポートするとは言ったって、所詮別会社のサービスなのだから通信速度が遅いと言った所で"ocnに聞いて下さい"で終わりだ。ocnへの移行手続きなどをドコモショップが行うと言うが、移行後の責任までは持ってくれない。

◆ ドコモ的には苦肉の策なのかも知れないが、他社対抗に関してもう少し考えようがあったのではないかと思う。一時的にMVNOに移行させたものの、そのうちMVNO経由で他社に逃げてしまう利用者もあるだろう。まあ、ドコモに戻るなら特典をあげるよとでもやれば良いのかも知れないけど。


分離プランは続くだろうか(10/10)
◆ 日本では第二次分離プランが成功し、基本的には通信と端末販売の相関は低くなっている。しかし絶対というわけでもなく各MNO共に、5G契約に関しては不透明さが残る。すなわち5G対応スマートフォンを買ったら強制的に5G契約にするというものだ。

◆ 5Gを使うか使わないかは利用者の勝手で、諸外国では契約は契約者の意思に任されている。この点に関して総務省が文句を言わないのは、数字の上だけでも5G普及率を高く見せたい思いがあるからだ。5G普及が遅いと言われる日本にあって、エリアは狭いが契約者数だけは多いみたいなアピールでもしたいのだろう。

◆ 第一次分離プランは2007年から2008年にかけてだった。これを見事にぶち壊したのがソフトバンクで、当時は法規制が無かったためにソフトバンクのやり放題だった。ITmediaでも「ところが、ソフトバンクが2006年9月から提供した「新スーパーボーナス(のちの月月割)」が、分離プランを形骸化させた。端末を割賦で販売する一方で、毎月の通信料金から割賦代金相当額が割り引かれるというもので、ソフトバンクはこれを「分離プランである」と主張した。このとき、総務省が行政指導を出していたら、その後の業界は大きく変わっていただろう。」と書いている。

◆ この頃ソフトバンクは上昇基調にあり、悪が善を駆逐するという、まさにやりたい放題だった。同記事の中で「2014年3月には、家族4人MNPで100万円キャッシュバック、といった販売まで出現した。」とあるように、加入者をカネで買うのが当たり前になっていた。

◆ ソフトバンク対策法が出来てからは、そうした加入者を買う事も難しくなってソフトバンクは長期にわたる加入者減の仕打ちに苦しむ事になる。ソフトバンクの場合は無茶苦茶が出来る土壌でもあったが、現在の楽天モバイルにその道はない。ソフトバンク対策法が楽天モバイルの出鼻を挫いたわけだ。

◆ 携帯電話料金はある程度下がった、競争も起きている、ではこの先インセンティブプランに戻しましょうと法改正が起きたらどうなるだろうか。各社はApple税を支払うべくAndroidスマートフォンを高く売ってiPhone価格を下げるだろう。これによってiPhoneのシェアが上がる。しかしSIMロックも禁止されている、解約料も高くは取れない現状ではiPhoneの持ち逃げが起きる。

◆ ソフトバンクなどは今でもローン縛りを推進していて、一括払いによる購入はしにくくなっている。ただソフトバンクのスマートフォン価格は高いので、スマートフォンをソフトバンクで買うだけと言う事は考えにくい。

◆ 第一次分離プランを潰された事でソフトバンク対策法とも言える第二次分離プランが出来、それがソフトバンク並の商法を展開しようとする楽天モバイルを抑止するという、面白い事になったわけだ。消耗戦に持ち込む事が出来ない事が楽天モバイルにとってメリットなのか?それともデメリットになるのか。

◆ UN-LIMITは安価誘導で加入者を集めようとしたわけだが、その後のMNO各社の値下げやサブブランドの安価プランもあり、UN-LIMITが目立たなくなってしまった。総務省としては価格競争が起きたと歓迎するわけだが、一方で楽天モバイルの存続が懸念される。


教訓は活かされていないのか?(10/9)
◆ 10年前の教訓が活かされていないと新聞などには書かれた、先日の地震とその被害状況だ。3.11と7日の地震は、震度は似たようなものだが範囲や揺れている時間などが異なる。震度がいくつだから被害がこの位だという見方が多いのだが、実際にはもっと複雑である。

◆ 3.11の時には首都高速が通行止めにされた関係で、一般道が麻痺状態に陥った。首都高速道路は耐震補強をしているから安全だと言っていたのに、想定範囲内の地震であったにもかかわらず通行止めにした。

◆ 3.11の時には広範囲での停電も起きた。停電による交通機関への影響もあり、人々の移動は激しく妨げられる事になる。現在よりもキャパシティの小さかった移動体通信インフラは、輻輳が激しくなり使い物にならなくなった。

◆ では7日の地震ではどうだったかと言えば、交通機関への影響は大きかったものの3.11の時のような混乱にはならなかった。水道管の破損などもニュースになっていたが、やがて修復されるその素早さは人材も機材も揃っている都市部だから出来る事だ。

◆ 首都高速や周辺有料道路は相変わらずである。3.11の時から何も変わっていない。首都高速道路株式会社では震度7クラスの地震にも耐えられるように耐震補強をした(している)と言うが、実際には震度5で通行止めになる。

◆ 民間のサービスや情報インフラなどは整備が進んだが、いわゆる公共交通機関は余り変わっていない。こうした点を新聞各紙は「教訓が活かされていない」と言うのだろう。

◆ 3.11の時に交通を麻痺させた要因が首都高速の通行止めなのだが、それを7日も繰り返した。交通量の少ない時間だったので3.11の時のような事態には陥らなかったが、地震発生が日中であったなら同じ事が起きただろう。

◆ そもそも震度5程度では壊れないようになっているのだから、地震発生後に安全点検を完了すればそのまま通行が可能に出来るはずだ。鉄道はそうなっている(ただし点検に時間がかかる)訳だが、点検車両の運用(速度だとか精度だとか)改善によって、不通時間は短縮出来る可能性がある。勿論設備に異常が無ければだけれど。

◆ 舎人ライナーが軌道を外れて人身事故にはなったが、おそらくこれは今後耐震性が検証されるだろう。3.11の時には新幹線をはじめとして多くの鉄道が被害を受けた。影響が8日の朝まで残り、通勤通学客に大きな影響が出た。

◆ 災害の度に言われる高層ビルやマンション問題も発生した。エレベータの停止制御(最寄り階で扉を開けて停止する)が間に合わずに閉じ込めなどが起きた。また非常停止状態からの復帰に(作業員不足により)時間がかかり、エレベータの使えない時間が起きた。

◆ 長周期地震では高層階の揺れが大きくなり、被害が拡大する傾向にある。建物自体は壊れなくても、部屋の中はメチャクチャになってしまう。7日は地震で揺れる事の余りない伊豆でもそこそこ揺れた。水槽の水がこぼれるほどの揺れではなかったが、長いなと感じた。大きな地震が遠くで起こっているのだろうなと思い、情報をチェックしたが気象庁のページは更新されていなかった。伊豆市での震度は3だったそうだ。


トランジスタと発熱(10/8)
◆ トランジスタは損失があるので発熱する。同じ回路を組んだとしても、損失は同じにはならないので発熱度合いは異なる。DC回路であれば電流と飽和電圧のみで損失が決まるわけだが、AC回路ではそうは行かない。

◆ 特に飽和領域で使うスイッチング回路に於いては、トランジスタの速度も発熱に関係する。発熱が少なければ回路は小型化できるわけだが、熱を逃がすためにヒートシンクなりケースの大きさが必要になる。

◆ 非飽和領域で使うアンプでも、高周波回路となると増幅度や効率や直線性が効率を左右する。リニアアンプに於いて、アイドル電流を多く流さなければ直線性が得られないデバイスだと、その分が無駄になる。A級アンプとは無信号時でも最大振幅時でも消費電流が変化しない動作点になり、無信号時の損失は大きい。

◆ B級アンプは導通角が180度で、アイドリング電流はかなり少なく出来る。B級アンプをプッシュプルで使えば、クロスオーバ歪みがなくなる所までアイドル電流を流せば良い。

◆ アナログフロントエンドなどはリニア回路が使われるが、最近は無線機にしてもディジタル処理部が多くなった。高速ディジタル回路がアナログ回路を演算素子に置き換える。

◆ スマートフォンのイヤフォンアンプも、殆どはディジタル化されている。スイッチング素子の効率向上で、アナログアンプよりもスイッチング式のアンプの方が高効率になる。スイッチング周波数を上げることが出来るので、平滑回路が楽になる。

◆ ディジタルアンプでは、可聴周波数外に出るとは言ってもスイッチングノイズが漏洩する。以前に携帯機器用のD級アンプを作り、簡単なフィルタでイヤフォンを駆動したら、イヤフォンが発熱した。スイッチングノイズの漏洩分がイヤフォンを発熱させた。

◆ ディジタルアンプは構成が簡単なので、今はよく使われていると思う。ADCが入っていると言えばそうだが、ようするにΔΣ変調器があるだけだ。小型のICで160Wもの出力を出せるTDA7498は中華アンプなどにもよく使われている。

◆ スイッチング方式なので電源のデカップリングには注意が必要で、大容量の電解コンデンサや積層セラミックコンデンサがいくつも必要になる。ICは発熱するので、フルパワーまで使うには大きなヒートシンクか強制空冷が必要になる。とは言ってもアナログアンプで160Wを出す事を考えれば、十分に小型化が出来る。

◆ 電源のリップルがノイズを増大させるので、スイッチング電源を使うときには注意が必要だ。オーディオアンプがスイッチングなのに電源はトランス?みたいな構成になりやすい。マニアの間ではトランス方式の方がノイズが少なく、余計なピークが出ないと言うことで人気が高い。

◆ アナログアンプに比較するディジタルアンプは、DACの他ビット化とリニアリティの追求に対するPWM方式(1bit)みたいなものかなと思う。ノイズや歪率などが管理しやすく、面倒なチューニングが要らない。


PTAとか町内会とか(10/7)
◆ 日本には不思議な慣習がある。PTAの役員だとか町内会の係だとか、特に古いコミュニティに於いてはこれらが普通に行われる。持ち回りだから毎年選出されるとか、順番が回ってくるとかで労働を強いられる。

◆ 町内会にしてもPTAにしてもやりたい人が役員なり係をやればいい話で、やりたくない人に押しつけるのは間違っている。そもそも無償労働なのだから、それを強制する権利は誰にもない。

◆ 労働に対する報酬があれば、それを引き受ける人はいると思う。報酬と労働力がバランスしているかどうかで、もしかしたら応募が多くなって抽選になるかも知れない。逆に報酬が低ければ応募者は少なくなる。

◆ と言う話をすると、慣習に従わないのはおかしいという人が現れる。最近では町内会費などを取らない所もあるが、そもそも町内会費って何のためなのかがよく分からない。町内でイベントを行うならば、都度集金すれば良い。イベントに賛同する人もいればそうでない人もいる。

◆ PTAの云々だとか、何とか係などはもっとおかしい。何かの係が必要だとか、何かの作業が必要ならば業者に外注するのが普通だろう。一般企業に於いて、人手が足りないから今日はあなたの番です、無償労働の日ですとやって労働力を提供する人がいるだろうか?
◆ そんな当たり前の不自然に立ち向かった人の記事があったが、こうした声は尊重されるべきだ。勿論やりたい人がやるのは一向にかまわないが、無償での労働力に保証が求められないことも認識すべきだ。頼まれた人が急な用事や病気や、或いは寝坊して係が出来なかったとしても文句は言えない。一方で業者に外注すれば、業者は責任を持って係を遂行してくれる。

◆ 係だとか役員を好意というか任意に引き受けてくれた人に対して、本来は感謝しなければいけない。感謝の気持ちがなくなっていて、引き受けるのが当たり前だと思うから、順番に回ってくるとか断ってはいけないみたいな事になってしまう。

◆ そもそも日本は主婦も働きましょうと言っているのだから、パートやアルバイトを休んで学校行事を遂行するなんて事がおかしい。これなど無償労働どころではなく、金銭的な損失が出る。それでも多くのお母さん方は、自分が反発すると子供がいじめられるのではないか心配し、嫌々ながら引き受ける。

◆ 町内会の云々など、係になったら毎日朝と夕方に見回りをしなければいけないみたいな所もある。隠居老人なら可能だろうが、サラリーマンや主婦には時間的に難しい。それが1年続くとなれば、誰だって嫌がって当然だ。

◆ これなども最初は散歩好きの人が見回りをはじめ、それによってセキュリティだとかが高まり、だったら持ち回りでやりましょうと雄志が賛同したのでは無いかと思う。そのうち見回りが必要な行為であるみたいな勘違いが起き、雄志がいなくなったあとは持ち回りでみんながやる的な、おかしな方向に向かっていってしまったのだと思う。


キャッシュレス決済からの撤退(10/6)
◆ PayPayの取扱手数料有料化の影響もあるのだろうが、中小小売店でのキャッシュレス決済撤退が増えている。店によってはキャッシュレス決済各社のロゴに×を付けて貼りだしている所があった。

◆ 中小販売店にとってキャッシュレス決済のデメリットは、取扱手数料と現金化までの日数だ。これはクレジットカードでも同様で、現金商売を基本とする商売では大きな影響がある。

◆ 売上金を持って卸問屋に向かい、翌日販売するものを仕入れるという、いわば日本風の商売がキャッシュレス化にマッチしていないわけだ。問屋でもキャッシュレス決済が出来れば良いのだが、いわゆる現金問屋みたいな所も少なくはない。

◆ 掛け売りはしないよと言う現金問屋から、今は電子決済はしないよと言う意味での現金問屋みたいな感じである。諸外国に比較すると犯罪率の低い日本故に、現金の取り扱いに関しての問題も多くはない。

◆ 個人商店となれば自分一人の問題なので、だったら現金決済が良い。レジ打ちさえも面倒だと考える店が多い中で、電子決済なんか面倒でやっていられないと言われる。

◆ それでもマイナポイントなどの関係もあって渋々キャッシュレス決済を導入した店舗もあるわけだが、マイナポイントの終了と共に扱いを終了する。そもそも田舎のこの辺りでは、買い物客の多くが中高年なのだからキャッシュレス決済自体が余り使われない。

◆ 近所のスーパーは系列系独自のプリペイドカードによる決済とクレジットカード決済のみとなった。クレジットカード決済では(その店独自の)ポイントは付かない。プリペイドカードはチャージが必要なのが面倒なのだが、週に1回以上は行く所なので私はそれを使っている。

◆ 決済手数料を安価にした上で電子決済しているよと言うポーズを取るには、独自のプリペイドカードが一番だ。プリペイドカードなのだから"前払い"で売上が入ってくる。これは、少なくとも導入時には一時的に売上が上がる。プリペイドカードの残高を残したまま使わなくなる人もいるだろうし、紛失や破損時に補償を求めない人もいる。これらも売上だ。

◆ ポイント裁判に於いて、ポイントは言わば値引きと同じなのだから売上では無いと言った企業に対して、税務署は失効や紛失分があるので売上だと言った。確かに失効分も、顧客数が膨大ならば金額も膨大になる。

◆ PayPayは使途限定や期間限定の残高がある。少なくとも現金であれば10年前のお金も使えるわけだが、PayPayの期間限定残高は期限内に使わないと勝手に消滅してしまう。使途限定残高は、特定の目的以外に使うことが出来ない。

◆ PayPayはソフトバンク的騙しのテクニックが満載なわけだが、そんな注意事項の多い電子マネーを中高年が使うにはリスクが大きい。キャンペーンで残高を貰ったけれど、何か分からないうちに消滅した、みたいな感じだ。

◆ 中小の小売店や薄利多売系の店では、コード決済かRF IDかという選択ではなく、現金か否かだけなのだ。某リサイクルショップはクレジットカード決済手数料を取る。これはカード会員規約で禁止されているが、見つからなければ良いだろうと言うことだ。


dショッピングが使われないわけ(10/5)
◆ dショッピングはauPayマーケットの1/5程度しか使われていない。楽天市場と比較するのは少々違うかも知れないが、楽天市場の3%も使われていない。

◆ dショッピングはクーポンを貰ったときに少しだけ見たことがあるのだが、楽天やAmazonに比較すると価格が高いなと思った。dショッピングはAmazon方式ではなく、モールの中に出店店舗がある楽天方式だ。従って販売店によって売価は異なる。

◆ Amazonや楽天に比較して優れているのは検索がちゃんと働くことだ。楽天の検索など酷いもので、お勧め順であれば検索できるものの、価格順などにすると検索しようとしているものとは全く関係の無い品物ばかりが出てくる。

◆ dショッピングはお勧め順でも価格順でも正しく表示する場合が多く、この点は使いやすい。ただ価格が高いのでdショッピングで買おうとは思わなかった。

◆ au Payマーケットでも買い物をしたことは無いのだが、必ずしも高くないのかなと言う印象である。いくつかの食品などを検索してみると、品物によってはAmazonより安価なものもあった。

◆ au Payダイレクトストアというのがあって、これはauが運営しているのだろうか。価格は特に高くはないがすごく安いわけでもない。ペットボトル飲料などを買う時には、楽天と価格比較を行っても良い感じだ。

◆ au Payマーケットのシェアが少し上がって来たので、その分楽天のシェアが下がっている。通販の場合は価格比較が簡単にできるので、1円でも安い所で買う人が多くなる。楽天への出店では何かとカネがかかるし、ポイントバックやキャンペーン費用も都度請求される。

◆ au Payマーケットでもバナーベタベタのページもあるのだが、見やすいページも存在する。auの顧客は楽天市場の顧客よりも年齢層が下であると考えられ、もしかすると見やすいページを心がけるような動きがあるのかも知れない。

◆ ソフトバンクはYahoo!ショッピングで、楽天の半分くらい使われている。Yahoo!ショッピングは各手数料が安いので、楽天よりも販売価格を下げることが出来る。
ただし出店数が増えたのはここ数年であり、まだまだ少ない。

◆ Yahoo!ショッピングは楽天用のデータの自動変換などを提供していたこともあり、ページ構成は楽天市場的なものが多い。ただし商品の写真や説明を上の方に持ってきているショップが増えていて、この点でページは見やすい。楽天の場合はまず宣伝バナーがあり、下の方までスクロールさせないと商品を見ることが出来ない。

◆ どこに商品があるのか分からないと言われるのがこのページ構成で、もしかしてドンキホーテのジャングルレイアウトでも真似た?ただ特に若い人からは、通販で品物が見つけにくいのは論外だとも言われ、それが利用者年齢層を上げることにもなっているようだ。

◆ 楽天モバイル加入者は楽天IDすら持っていない人が多かったとのことで、客層が全く違うことが分かる。楽天としては新規顧客予備軍を取り入れられたとするのだが、楽天慣れしていない人を楽天市場に引き込むのは大変だ。


中華激安スマートフォン(10/4)
◆ Aliexpressなどで売られている中華激安スマートフォンに関して調べてみた。ハードウエア性能は能書きと実物ではかなり異なるわけだが、それがバレないようになのか、OS自体も各所改変されている。

◆ もはやベースのAndroidバージョンが何であるかも分からないほどだという。
設定画面上で見るOSのバージョンはAndroid10などになっている。昨今の流行なので、カメラは複数個付いている。写真を見ると4個は当たり前で、多いものだと6個も付いている。しかしこれ、カメラとして機能するのは1つだけで、あとはダミーである。

◆ 使用可能周波数帯などは不明なのだが、少なくとも中国国内では使えるのではないだろうか。中国の3Gは1.7GHz〜2.4GHzにある。cdma2000とTD-SCDMAが使えるのかな。もしかするとこの周波数帯の一部が4G用になっているかも知れない。

◆ LTEと共通?で2GHz帯と1.8GHz帯、900MHz帯が使えると書かれている記事もあったが、その地方によって異なるかも知れない。事業者によっては3G用の周波数割り当てのないオペレータもある。

◆ いずれにしても日本では使えないかも知れない。2GHz帯の周波数が合えばW-CDMAで接続できるかも知れないが、可能性は低い。

◆ 中国国内でこの手のスマートフォンを買う人は、能書きと実際が異なっていることは知っているのだろうか。それとも無名品は最初から買わないとか?この辺りがどうにも不思議なのだ。使ってみれば嘘は分かるわけで、そうなれば販売店にクレームが行くのではないのか。

◆ しかしそれを言い始めたら10Ahの18650はどうなる。販売店によれば10Ahは名称であって電流値ではないと言っている。同じように4G/5G対応とか4.8Mピクセルのカメラも名称であって仕様ではない?
◆ 日本に買い物に来る中国の人が言うのは、日本で買えば全て嘘がないと。中国で買う日本製品は、もしかしたら偽物かも知れない。しかし日本で日本製品を買えば、偽物である可能性は限りなく低い。日本製品ばかりではなく、多くの製品はたぶんホンモノだ。

◆ 食品などに関しても安全性が高い。こればかりは絶対とは言えなくて、賞味期限切れ商品を使ったり、産地偽装があったりする。安全性に危険が無いとは言えないが、直ちに健康に影響のあるようなものはごく少ない。こうした点で日本の信頼性や安全性は高いと評価される。

◆ そうは言っても、少なくとも先進諸国であれば当たり前のことだ。では中国国内が凄く危険かと言えばそうとも思わない。ホテル以外で食事をして死んだ事はなかったわけだし、いや死ななかっただけで実は怪しげなものを食べさせられていたとか?
◆ 電子部品などにしてもリマーク品など当たり前の国だから、信頼性を確保するためには部品レベルから注意をしなければいけない。以前に書いたことがあるが、過去には日本でもリマーク品が出回った。メモリデバイスなど、印字されている品番と仕様が異なったりした。半導体デバイスブローカーが暗躍したのは、半導体の不足に乗じたものだった。とにかく売ればカネになる、そこでリマーク品を作って売りまくった。


売れ筋は3〜5万円(10/3)
◆ Androidスマートフォンの売れ筋価格帯は3万円〜5万円だそうだ。この価格帯の多くはSIMフリースマートフォンだったわけだが、事業者もそれら(或いはその価格帯の)スマートフォンラインナップを増やしている。

◆ Androidは安価なスマートフォンがあるが、iPhoneには余り安価なものがない。従来は多額のキャッシュバックなどでゼロ円以下が普通だったのに、今や随分高くなってしまった。

◆ iPhoneは第二世代のSEが一番安いが、事業者モデルは6万円弱で、発売後1.5年が経過している。そこで目を付けるのが中古だ。iPhone8は4年前のモデルになるが、中古価格は2〜3万円と売れ筋レンジに入る。

◆ 4年ものとなると今後のサポート期間の問題や、ハードウエアとしてはバッテリーの傷み具合も気になる所だ。中古販売業者によってはバッテリーの状態を明示している所もある。

◆ iPhone8は指紋認証があった時代だと思う。マスク時代にあって指紋認証は需要があるはずだ。価格の安さだけではなく機能的な面でiPhone8の需要があるとすると、iPhoneXの中古の方が安くなったりするのだろうか。

◆ AndroidだとXperia10が5万円で売れ筋価格帯の上限である。最近ではFelica機能搭載の海外製スマートフォンも増えてきているので選択肢は増えてきた。
GoogleのPixel 5aも5万円レンジである。コストパフォーマンスでは中国製となりXiaomiのMi 11 Lite 5Gは3.5万円くらいで買うことが出来る。

◆ OPPO Reno5 Aも同価格帯、国産でもシャープのAQUOS sense5Gが似たような価格だが、ベースコストが高いのかSoCはSnapdragon690と"節約"コースか。AQUOS sense4も同価格帯で、こちらはSnapdragon720に8GBのメモリと余裕がある。Mi 11 Lite 5GはSnapDragon780G搭載なのでパフォーマンスは良さそうだ。

◆ 価格やパフォーマンスだけではなく、色やデザインも重要な要素になるだろうし、大きさや重さ、カメラ性能なども比較される。こうした競争の激しい価格帯に於いては、量産効果の見込める中国製が強さを発揮する。

◆ 中国は量産コストの更なる低減と、信頼性の向上に力を入れてくるだろう。かつて日本製品が米国に蔓延ったように、中国製が日本製を駆逐してしまうのかも知れない。

◆ スマートフォンに関しては中国製でも信頼性が極端に低いわけではない。中国製でも、いわゆる有名メーカ製の信頼性は向上している。

◆ スマートフォンメーカが全て有名かと言えばそうではなく、無名メーカのスマートフォンは数千円で売られている。買おうと思えばAliexpressで入手も出来るが、果たしてどの位動くのだろうかと心配になる。

◆ 分解レポートなどを見ると、謳い文句の8GBのRAMと256GBのストレージは、実際にはRAMが1GBでストレージが8GBだったそうだ。勿論10コアと書かれているCPUも実際には4コアであり違う。無線部は3G対応トランシーバであり、4G/5Gは能書きだけというわけだ。


読み方は難しい(10/2)
◆ 読み方が難しい話はASUSに関しての記事でも書いた。英単語以外のアルファベット文字列などは、読み方が決まっていないわけだから読みにくい。また何でも略す事が普通になっている現在に於いては、前後の話が分からないと略した文字列が何を表しているのか分かりにくい。

◆ "ステン"と書かれていて、私がまず思うのはステンレスなのだが、ステンシルかも知れないし、本来の意味の錆や汚れかも知れない。イグロス、レイヤー、ドラシャ、プロスキ、サートラ、ランコス、いったい何語をどう略したんだみたいな、知らない人には意味不明である。

◆ unix関連では元々が略語なので、それの読み方は度々語られる。日付や時間によるプログラムなどの自動実行の仕組みにcronがある。私は、ずっと昔にunix関係を教えて貰った先輩が読んでいたように、シー・アール・オンと言っていた。cronの元がCommand RunONであるといった説もあるので、この読み方に特段不自然さは感じなかった。

◆ しかし読み方の主流はクロンとかクーロンなのだそうだ。同記事にnullはヌルなのかナルなのかという話も出てくる。
これで思い出すのはプルスとパルス、ピーエイチとペーハー、トリマーとツリマーみたいなもの。英語読みとドイツ語読み、トリマーの元はフランス語だっけ。

◆ 略号の元が何であるかによって読みが異なる所も分かりにくい部分だ。例えばelispはエリスプではなくイー・リスプで、これはE+LISP(Emaxの上で動作するLISP)だからだ。しかしEiffelはエイフェル(アイフェル)と読まれる。

◆ GNUは、動物を表すものの読み方としてはヌーになる訳だが、"Gnu's Not Unix"のGNUプロジェクトとしてはGを発音しろと言っている。なので、ぐにゅーとかぐぬーとなるのは、動物のヌーとの区別のためだろうか。

◆ 略号の読み方は地代と共に変わるものでもある。FET(フィールド・エフェクト・トランジスタ)も、昔はエフ・イー・ティーと呼んでいたが、今はフェトとかフェットと呼ばれる。FETが出来た当時はジャンクションFETだけだったと思うので、FETと言えばジャンクションFETを表したのだと思う。しかしその後MOS FETが出来て、今やMOS FETが主流になっている。なので、やがてはFETと言えばMOS FETを示すようになるかも。

◆ いわゆる流行的略語というか若者言葉というか、流行ってすぐに廃れてしまうものもある。昨年冬のトレンド言葉?はドンエバ ・アヴちゃん ・ビビバス ・トンチキソングだったのだとか。ちなみに2019年に流行った"フロリダ"は、2020年には、使いたくない若者言葉にランクインされた。

◆ 米国ではSMSでの情報伝達のために(文字数制限があるので)単語を短くするみたいな理由が語られるが、必ずしもそれが全てではない。略し方によっては殆ど短くなっていない言葉もある。一部の日本人はトイレットペーパーをトイペやトレペと言うらしいが、この位短くなっていると効果が認められるかも。

◆ 略語が文化だという論もあるわけで、それが若者言葉などと言われる所以だ。その時々の若者がその時々の言葉を使う。で、思ったのは、"さざえさん"や"まる子ちゃん"の家のTVはいつまでブラウン管なのだろうかと。ブラウン管を知らない世代にTVであることが分かるのだろうか?


ARPUは下がるのか?(10/1)
◆ 携帯電話料金は従来に比較して大幅に下がったと政府は言っている。確かに移動体通信各社のデータに見る通信料金収入は減少している。ただし大幅な減少かと言えば微妙だ。

◆ 減少はしたが、減少以前に上昇していたのがドコモである。5Gスマートフォンの種類拡大による5G契約の増加が要因になっていると思われる。料金自体は割引か何かで(期間限定?)据え置きがあったような気もするが、付加的収入が増加した可能性もある。

◆ しかしahamoの契約数増大でARPUは減少した。ただし2019年度の3Qよりは収入が増加している。これを見ると通信料金収入が減少した部分は勿論あるが、それ以上に上昇要素があったと言える。何が通信料金収入を増加させているのかは公表されていないが、従来型携帯電話からスマートフォンへの変更を強力に推進する結果かも知れない。

◆ ARPUが連続的に下がっているのはソフトバンクだ。ソフトバンク本体の契約数は65%程にまで減少しており、YモバイルやLINEMOが牽引している構図が見える。当然ながら低価格契約へのシフトが進むのでARPUは下がり、一時期はドコモよりも高かったARPUが今は最下位となってしまった。

◆ Yモバイルがソフトバンク本体の解約を受け止め、純増にも寄与していることを考えればソフトバンクの救世主とも言える。LINEMOはYモバイルとの競合がある事と、同じサービスではLINEMOの方が安価なことから積極的な営業は行っていないようだ。

◆ LINEMOはLINEモバイル(MVNO)の解約を受け止めるのと、ドコモやauと価格を揃えるためのブランドだと言える。ahamoが契約数を増やしているのに対して、povoはその半分、LINEMOは更に半分でしかない。ahamo/povo/LINEMO共に素のプランというか、関連サービス加入などによる割引が殆ど無い。つまり通信サービスだけでの比較になるわけで、そうであるならエリアと速度で勝る事業者と契約しようと思うのが普通だ。

◆ auはpovo推進をする一方でUQの低価格をアピールする。これはYモバイル対抗でもあるしauでんき販売促進でもある。以前に書いたとおりソフトバンクは楽天モバイルを意識している。楽天モバイルの契約者数が推定400万弱という所に来ており、Yモバイル契約者数の半分に迫る勢いだ。auはpovo2.0で契約者数を上乗せしたい考えで、月額0円で回線維持が可能なのはメリットだ。

◆ 直ちに脅威ではないとしながらも、契約者の平均年齢の高いYモバイル契約者は、Yahoo検索を使い、楽天市場で買い物をする世代である。ヤフーショップがPayPayの名を冠して若者世代にアピールする中、Yモバイル契約者が楽天モバイルに取られてしまう危険性はある。

◆ ではLINEMOに誘導できるかというと、中高年世代にとってLINEMOのブランド力が強くはなく、通信速度の遅いMVNOとしてのイメージであるLINEモバイルを引きずる。そうかと言ってYモバイルに廉価プランを出せばLINEMOと競合する。

◆ ソフトバンクはYモバイルの契約者は中高年が多く、事業者を容易に変えないと安心している。多少の価格の違いなら、面倒な手続きは踏みたくないと思う人は多いはずだ。Yモバイルだと3GBまでで2,178円であり、家族割りを使えば990円になる。