修理する権利(11/18)
◆ 自動車やスマートフォンを自分で修理する権利は認められるのか。と言う話は何度か書いている。自動車にしてもEVなどでは、素人が触る事に危険性を盾に、ボンネットすら開かせない自動車がある。
◆ 内燃機関動力車の場合は油脂類などの定期交換が必要だったが、EVとなると消耗品が少ない。ウォッシャ液などはボンネットを開けずに補充の出来る仕組みが用意される。ブレーキオイルなどはディーラで見て貰えと言う事か。
◆ 現場でボンネット開閉がどの程度管理されているのかは不明だが、勝手にボンネットを開けたから補償しないよみたいな事になる可能性もある。
テスラなどは既にこれに近い状態であり、テスラ車は一般の自動車工場では整備が許されていない。
◆ ディーラが日本全国にあり、休日でも何でも見てくれるなら良い。しかし実際はそうではなく、困った時には街の修理屋さんに駆け込みたくなるだろう。修理屋さんが一目見れば分かる故障だったとしても、修理屋さんに修理が許されていなければ安易には触れない。
◆ スマートフォンではiPhone13の話題があった。ディスプレイを交換するとFaceIDが動作しなくなると言うもの。どうしてディスプレイと顔認証がリンクしているのかは不明だ。FIX ITの記事には以下のように書かれている。
◆ Face ID workseven when we disconnectedthe front sensor assembly. However, any display replacement knocks out Face ID. We tried transferring the sensors from theold display and porting over the Face ID hardware, but no dice. It looks like the display is serial-locked to the phone.TL;DR: Unless Apple revises this behaviorin software, screen replacements outside Apple's authorized repair lose all Face IDfunctionality.
◆ Appleのソフトウエアによって修正すれば再び使えるようになるそうだ。裏技的にはディスプレイモジュールに実装されたデバイスを新たなディスプレイに移植すれば良い。画面が割れたらAppleに修理を頼むか、或いは顔認証を諦めろと言う事になる。
◆ ディスプレイ交換は修理の中では多い方だと思われ、これを独占することによる売上増はかなりのものになる。そこでディスプレイにセキュリティデバイスを貼り付けたと言うことか。
◆ 自動車にしてもスマートフォンにしても、修理をどこまで許すのかは難しい。スマートフォンに関しては、安価な中華バッテリーに交換したら火を噴いたみたいな話もある。しかし現実的に交換用のバッテリーは中国製であり、それ以外は入手が難しい。
◆ Xperia1 IIIなどは端子電圧の高いLi-ionバッテリー(コバルト系?)が使われており、果たして同じ電圧のリプレイス用バッテリーが出てくるのかどうか。通常のマンガン系などを使えば、過電圧ですぐに壊れてしまうし危険でもある。
◆ こうしたリスクを考えると素人による消耗品交換は危ないとなるのだが、一方でメーカ修理は時間とカネがかかる。修理代は諦めて払うとしても修理に何週間もかかるのは我慢できないだろう。自動車修理同様に街の修理屋さんに持っていけばほんの30分で直るものが、メーカ修理では時間がかかる。
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