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過去の雑記置き場


千葉県は災害に弱いのか?(12/1)
23年前に始まった(12/2)
23年前に始まった(2)(12/3)
部品点数1/1000の世界(12/4)
スーパーコンピュータ(12/5)
Wi-FiありだがTV無し(12/6)
殆ど当たらない宝くじ(12/7)
宝くじ売り上げは年々減少(12/8)
今年の雨量は多かったのか(12/9)
宝くじの話の続き(12/10)
チェーンソーの話(12/11)
太陽光発電に未来はあるのか(12/12)
パラレルワールドと宝くじ(12/13)
広がる景気減速感(12/14)
ゲームメーカーの苦悩(12/15)
カット野菜は便利で安い(12/16)
マイナンバーカード(12/17)
新しく出来たラーメン屋(12/18)
視聴者の高齢化に配慮したようだが…(12/19)
セブンイレブンの闇(12/20)
食品添加物(12/21)
何故TVを観ないのか?(12/22)
海洋プラスチック問題(12/23)
楽天モバイルは頑張っているのだろうか?(12/24)
ダウンサイジングとターボ(12/25)
ライブ配信者の乗る原付(12/26)
謎の頭金が値上げされている(12/27)
交通マナーの地域差(12/28)
液晶の劣化と偏光板の劣化(12/29)
電波法違反機器(12/30)
今年も一年ありがとうございました(12/31)


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今年も一年ありがとうございました(12/31)
◆ 早いもので今年も終わる。平成から令和になり、消費税が上がった。コード決済が乱立するも、キャンペーンが行われないと使う人が減っていくという現状に未来の明るさが感じられない。

◆ 海外ではEV化の流れが勢いを増している。日本はと言えば唯一日産が頑張っているくらいで、インフラ整備も合わせて積極的だとは思えない。トヨタの量産型EVも中国市場に投入するという。
石炭発電問題なども含め、日本の先送り主義が世界からの取り残され感を強くするのか。

◆ 自動車関連税の見直しという体裁の増税も行われるだろう。1kmあたり5円の課税だみたいな話が一人歩きしている。
現在のEVの電気代は1kmあたり5円前後、ガソリン車で15km/lの車であれば燃料費(税金を除く)は5円/km位になる。税金によってガソリン価格を2倍にしている現状を考えれば、1kmあたり5円の課税は妥当か。低燃費車のメリットはなくなる。日産はEVの月額充電契約料を値上げする。

◆ 財務省的には人口が減って税収が少なくなる事を防ぎたいのだろう。人口が減ろうが何が起ころうが予算は毎年増やさなければいけないという馬鹿げた考えがある限り日本は変わらない。人口が半分に減る頃には国家予算は今の2倍くらいになっていて、国民の税負担は現在の4倍なんて。

◆ 税や社会保険料負担が、年収200〜300万円の人では3割くらいになる。これはこの20年で2倍近くになったのではないだろうか。その負担割合がやがて5割を超えたら人々の生活はどうなるのだろう。それでも国は言うのだろうな、福祉のためだ、国の借金を返済するためだと。
人口が半分になる頃には、実は老人人口も減っている。ただし出生数が減り続けるとすれば比率的には今より厳しくなる。

◆ 正確な数字は未だ出していないのだが、非課税枠内で暮らせるか?は何とかなった気がしている。ただし一年遅れで来る住民税や健康保険税の支払いには貯金を切り崩す以外にはなかった。それ以外でも赤字が出ているので貯金は減った。来年からは住民税非課税+健康保険税は最低額になるだろうから楽にはなる。

◆ このままパワーダウン生活を続けられれば年金生活も夢ではない。とは言えないのが悲しいところで、国民年金割合が極めて多い私の場合は月間平均6〜7万円しか貰えない。

◆ 何故年金額が減るかと言えば、役人達がせっせと無駄使いしてしまったからである。自分たちの取り分である共済年金には手を付けず、国民の財産を食い散らかす。ヤバくなれば記録を消すという荒技を使う。

◆ これもずっとこの先変わらないだろう。年金支給年齢は上がり、支給金額は減る。現時点に於いて年金システムは黒字になっているのだが、何だかんだと理由を付けて支給額を増やそうとはしない。年金支給額が増えないと生活保護受給世帯が増える。

◆ これからの若い人は大変だ。それはうちの子供達でもあるし、更にはその子供の世代にもつながる。科学技術分野でも自動車産業でも、日本はもはやトップクラスではない。製造に関しては既に国内空洞化が目立っている。


電波法違反機器(12/30)
◆ 無線ものは沢山売られている。ウチでもワイヤレス温度計を使っているが、中華ものなので電波法違反機器だと思われる。中華ものは400MHz〜450MHz辺りを使う事が多い。

◆ 気象計のDAVISVantageProは、ウチでは有線接続で使っているが無線のものもある。日本代理店のAORは当初は欧州仕様などをそのまま売っていたようだが、後に日本仕様に変更して認定機器シールを貼った。

◆ 欧州或いは米国仕様は出力も強く安定な通信が出来たのだが、携帯電話のバンドに影響を与える事から日本仕様にしたものと思われる。

◆ オモチャのトランシーバーと言えば27MHz帯の超再生受信機みたいなものが一般的だったが、最近ではワンチップのトランシーバーICを使った200MHz帯や400MHz帯などのものもある。コスト最優先のトイトランシーバーもVHFなんだなぁと思う。

◆ 今はVHF帯のTV放送が無いから良いが、勝手気ままな周波数で電波を出せばTVに妨害が入る事もある。もっともワンチップデバイスは中々良く出来ているので、下手なディスクリート回路よりも高調波スプリアスなどは小さいという立派なものなのだ。

◆ スマートフォンとTELECの話に関しては過去にも書いた。各国の事情はあるにしても、世界規模で統一規格が必要なのも事実だ。日本にいれば日本国内での電波法事情のみに目が行くのだが、では海外旅行先でスマートフォンを使っていたら電波法違反で逮捕されたなんて事を想像した事があるだろうか。

◆ 渡航先でその携帯電話やスマートフォンが法的に使用可能かどうかまで調べる人は少ないと思う。事業者がローミングしているから大丈夫だろうとか、事業者モデルなんだから問題ないはずだと思い込んではいないだろうか。

◆ 事業者はローミングサービスをしているだけで、特定のスマートフォンをその国で使って良いとは言っていない。他の無線機器にしても売るのは自由だが、れを使えば罪になる場合もある。

◆ 自動車の免許がなくても自動車を買う事は出来るが、それを公道で乗り回せば罪になるのと同じだ。所持や販売が禁止されているものを売る事は出来ないが、明らかなる電波法違反商品であってもそれを売る事は自由だ。買った人が電源を入れないかも知れないし、或いはシールドルーム内で使うかも知れない。

◆ 一時期問題になったのは業務用のトランシーバーだ。安価で高出力なものが手に入るとあって、米国製などがかなり国内に入ってきていた。これに関しては販売時に国内で使うと違法である事を明記しろみたいな指導?もあって沈静化した。

◆ 認定を取っていない無線機器には「国内で使用すると違法になります」シールを貼り付ける事を義務づければ、違法無線機器はかなり少なくなると思う。ワイヤレス温度計だって山の中で使う分には問題は少ないが、都市部で使えば妨害の要因になる可能性もある。まあ電波到達距離的には数十メートルではあるけれど、人口密集地では家同市が1m間隔で並んでいたりするのだから。


液晶の劣化と偏光板の劣化(12/29)
◆ 液晶の中央部分などが黒っぽくなったり、視野角が狭くなるなどが古い液晶機器に見られる。視野角が狭くなるのは、横から見た場合に色合いがおかしくなったり虹色になってしまったり、コントラストが低くなったりするからだ。

◆ この中央部が黒くなる或いは虹色になったりする原因は偏光板の劣化だそうだ。偏光板を交換して修理を試みる方もいる。ウチにあるいくつかのものも同様の症状が進行中だ。

◆ 一つはシグナスのスピードメータ部分で、だんだん見にくくなってきた。
水分による劣化なのか、或いは紫外線などによるものなのか。もう一つはデジカメである。CANONのEOS KissDigital Xだが、横から見ると色合いもコントラストもおかしい。視野角がかなり狭くなってしまっている。EOS Kissは光学ファインダが付いているので未だ良いが、ミラーレスやコンパクトデジカメならカメラとして機能しなくなる。

◆ 紫外線による劣化は偏光板だけではなく液晶そのものもある。昔のものに比較すれば現在のものは紫外線による影響が少なくなっているとは思うが、液晶の物性そのものが変質してしまうのだとか。その為、古い液晶ディスプレイは黄色いフィルタを使って紫外線を防いでいた。

◆ 長寿命ではあるが変質要因もある液晶、そうは言っても有機ELなどよりは余程長い寿命を誇る。フレキシビリティや薄型であること、コントラスト比が高いことなどで有機ELが増えてきたが、焼き付きが一番の問題だ。動画閲覧やゲームを長時間プレイすると、アイコンやボタンなど表示部分が固定された所が劣化していく。

◆ ナビアプリなどでもボタンやマークなどアイコン類の跡が残ってしまう。蛍光体なので劣化は仕方の無いところではある が、果たして今後長寿命化に機体は出来るのだろうか。

◆ それに比較すると液晶は丈夫である。偏光板などの劣化が故障であるとするならば、そうした故障のない液晶は20年或いは30年前のものがちゃんと機能している。
ただし故障のある液晶も少なくはなく、例えばEOSなどは同様の液晶表示不良が他のモデルにもみられる。おそらく同じタイプの液晶を使った多くのモデルが駄目になっていくのだ。

◆ 偏光板を剥がしてしまうと液晶には何も映らないというか、映っているものが見えなくなる。偏光メガネなどを使えば見えるし、偏向角度を変えれば根が表示に見える。F&Fでも過去に液晶をネガ表示にする実験をしている。

◆ 液晶の劣化は古いワープロなどでも起こる。ワープロもカメラ同様、液晶が駄目になれば機能しなくなる。古いワープロは、古い文書の閲覧用などに一定の需要があるようだ。文書データは残っていてもワープロ自体が動作しないとか、液晶が黒くなって文字が読めないなど。20年〜30年も前のワープロ専用機に数万円の値が付くのはその為らしい。

◆ そんな液晶が駄目になったワープロも、偏光板の交換が出来れば生き返る可能性がある。偏光板が入手出来なくても偏光フィルタをメガネに貼り付けるだけでとりあえずは見えるようになる。


交通マナーの地域差(12/28)
◆ 横浜から伊豆に来て、横浜との違いを感じたのは交通マナーだ。山を下りた所の県道は、混雑時間帯にはそこそこ交通量が多い。信号が少ないので車は途切れることなく走っている。信号機がないので渋滞することもない。

◆ 県道沿いには学校があるので道路を横断する子供達がいるのだが、それでも信号機は少ない。何故信号機が少なくて歩行者が不便を感じないかと言えば横断歩道があるからであり、横断歩道を渡ろうとする人がいれば車は一時停止する。これは横浜では見られないものだ。横浜では横断歩道に人がいようと止まる車は皆無だ。

◆ 横断歩道を渡った小中学生は、止まってくれた車に一礼をして横断歩道を渡る。これがごく普通に行われているのが伊豆市やその周辺なのだ。必要な時に車が止まって歩行者を優先するので無駄に信号機を作る必要が無い。例え押しボタン式の信号機にしてもボタンを押してから信号機が変わるまでには時間がかかり、歩行者がいなくなっても信号が即座に変わるわけでは無い。

◆ 田舎だから全体的にノンビリしていると言ってしまえばそうなのだが、法律上は横断歩道を渡ろうとする人がいれば車両は停止する義務がある。違反すれば2点の加点と9千円の違反金を取られる。

◆ 引っ越してきた当時は横断歩道前で止まる車を見て不思議に感じたものだが、1週間もすれば自分も横断歩道の前で止まるようになる。後ろに続く車がいない時など、止まっても止まらなくても同じだとは思うのだがやっぱり止まる。

◆ 道を譲ってくれる車も多い。脇道から県道や国道に出る時も、わざわざ止まってくれるというか、前車と隙間を空けて入れてくれる車がいるのは恐れ入る。だから信号が必要なく、無駄な渋滞が起きない。信号機で規制するよりも基本的なマナーやルールを守った方が効率的なのは言うまでも無い。

◆ 名古屋は俗に言われる名古屋走りの地だ。信号や一時停止などを無視して走る。随分前に名古屋に行った時に、タクシーの運転手さんが言っていた。赤でも通って良いけれど青でも注意は怠るなと。
信号機自体の存在とは一体何なのかと思ってしまう。

◆ 関西方面ではウインカーを出さない車が多い。大阪で売られている車はウインカーがオプションなのかなと思うほどであり、韓国や中国と似ている。それでも事故が起きにくいのは、ウインカーを出さずに曲がったり車線変更する事が普通になっているからだ。

◆ 東西ドイツが統合された時に交通事故が激増したそうだ。西ドイツの交通マナーは比較的洗練されたものだったのだが、東ドイツはそうではなかった。高速道路の追い越し車線を低速で走ったり、急な車線変更が日常的に行われていた。そしてそんな運転に西ドイツの人は慣れていなかった。それが徐々に改善され、西ドイツの文化が今のドイツの全体の文化になりつつあると言われる。

◆ 田舎の国道や県道の平均走行速度は高い。速度制限は勿論あるが空いていれば80km/h位は普通に出している。それでも事故が起きないのも、そうした速度になれているからなのだろう。まあ車が少ないので自損事故を除いてぶつかる車がないと言うこともある。これが都市部であったとしたら、脇道から飛び出してくる車や自転車などとの衝突可能性が高くなる。


謎の頭金が値上げされている(12/27)
◆ 携帯電話・スマートフォンの価格というのは謎である。まずは売るために金を取るという謎の課金がある。品物を買うためには、品物の代金に加えて買うための費用を払わなければならない。

◆ オンラインショップで買えばこの費用は不要になるが、対面販売を希望すると金を取られる。キャリアショップでは商品の説明等々の費用だと説明する。説明は要らないよ、買ってすぐ帰るよと言ったところでこの費用は免除されない。いわば「席料」みたいなものだ。

◆ もう一つの謎の費用が頭金である。本来の頭金とは違い、頭金を払っても本体価格には充当されない。頭金がどこに行ってしまうのかと言えば、店の儲けになる。これを頭金と称するのは明らかに間違っているので、今後公取委からの指導が入るかも知れない。頭金システムを始めたのはソフトバンクだが、いまやドコモもauもこの悪しき慣習に沿っている。

◆ 頭金をゼロにしたければオプションに入りなさいとか、要らぬアプリをインストールしなさいと言われる。元々無かったもの、何もないところに1万円とか2万円のプライスタグを付ける。で、今度はそのプライスタグに赤字で×を書く。そして小さな字でその条件としてアレをやれこれをやれと書く。無から有を生むマジックである。

◆ スマートフォンの値引きに制限が設けられているが、ソフトバンク系代理店は色々コソコソやっている。さすがに表向きは2万円引き+1万ポイントを付けるとなっているが、これも実質3万円値引きに相当するので違反だ。しかし違反でもしなければソフトバンク加入者が増えないので必死なのだ。

◆ キャリアショップや代理店における現在の売り方が今後も続くとは思えない。その理由としてSIMフリー版が増えてくると思われることだ。SIMフリー版はまさに自由競争、自由販売の世界なので通常の家電などと同じように売られる。スマートフォンの扱いに慣れた人であればSIMフリー版の方が自由度が大きくて良いと感じるだろう。

◆ iPhoneですら家電量販店で売られる時代なのだから、事業者は事業者専用モデルでも作らない限りは、やがてSIMフリー版として売られるだろう。SONYにしてもなし崩し的にSIMフリー版を売り始めている。現状では(モデルによるが)海外版を持ってきただけみたいな対応しかしていないが、そのうちFelica入りになるかも知れない。

◆ 家電量販店で買うか、キャリアショップで謎の頭金を払って買うか、だ。私の場合はドコモポイントをためているので、それがたまればドコモで買う。Xperia1はタダ以下で手に入ったので良かったが、1年半後の買い換え時期にはどうなるのだろうか。ちなみに買い換えから約半年経つわけだがドコモポイントは約2万しかたまっていない。

◆ 縛り無しプランでは長期利用者へのポイント付加が(総務省指導のもの)減ったのだが、従来からプランを変えていない人はそのままなのかな。これは期間限定ポイントとして付与されるが、月間600ポイントとか700ポイントだと思うので結構大きいのだ。


ライブ配信者の乗る原付(12/26)
◆ 唯我(ゆいが)と名乗るライブ配信者がいる。もう10年ほど刑務所には戻っていないそうだが、少年刑務所から始まり、刑務所を出たり入ったりして青春時代を檻の中で過ごしたそうだ。893の組長でセルシオに乗っていたと豪語していたがウソで、反社会的団体に属してはいたようだが使いっ走りか。車の免許は持っていない。

◆ 言っている事の多くがウソなのは他の配信者と同じと言えばそうだが、そのウソが簡単に暴かれてネタにされる。本人は至って真面目にウソを言うのだが、周りはそのウソに気づいてしまっているという恥ずかしいパターンだ。俺は負けたことがないと喧嘩自慢もしていたが、身長160cm程の男性に軽く投げ飛ばされてウソがバレた。自分から喧嘩を売ったらしいが、負けたものだから暴行で訴えてやると言い出したらしい。

◆ まあそんな人だから配信者になるというか、社会不適合者は配信者に向いている。
その唯我氏が原付の免許を取った。何度も何度も何度も落ち続け、やっと免許を手にしたとの事だ。免許を取るとYAMAHAのVOXを買った。現在は製造されていないと言う事で、展示車を見つけて買ったのだとか。

◆ 配信用に、ハンドルバーにスマートフォンホルダをくっつけたりしている。ヘッドライトはLEDに変え、これが結構明るい。更にハンドルバーの所に2個のLED補助灯を付けている。これもすさまじく明るい。街中でこんなものを点けられたら対向車が事故を起こしそうだ。

◆ 偽札行使で捕まった事のある「よっさん」と名乗る配信者もトライク配信をしている。ヘッドライトは対向車が居ようが先行車がいようがハイビームだ。理由は、ハイビームの方がよく見えるからだという。配信者とはこの程度の頭の構造というか、自分が良ければ他人はどうなってもかまわないと考えている。

◆ 配信者はiPhoneを使う人が多い。スマートフォンの操作に詳しくないので、使い方の簡単なiPhoneが人気なのだ。だがiPhoneは撮像素子からのデータ読み出し速度が余り早くないので、移動体からの画像では歪みが生ずる。いわゆるローリングシャッター歪みだ。

◆ 唯我を名乗る配信者はこれを嫌ってXperiaを使う。Xperiaは撮像素子内のメモリに高速転送が出来るので、ローリングシャッター現象が起きない。画質もAndroidの方が良いのは、たぶん配信アプリの制限が(Androidの方が)緩いからでは無いかと思う。実際のスマートフォン単体で撮る動画はiPhoneでもAndroidでも綺麗なものだが、ライブ配信だとiPhoneはかなり画質が落ちる。

◆ 唯我を名乗る配信者はリスナーを威嚇して訴えられたそうだ。家に乗り込むとか殺すとか言われたリスナーが民事訴訟を起こした。賠償金は100万円くらい取られたのかな。他にも禁煙のホテルでバスタブを灰皿代わりにする所を配信したとか、まあやっている事がめちゃくちゃである。

◆ 以前は極貧状態だったようだが、配信サイトの投げ銭システムによって金を稼げるようになった。今はせっせと女性にその金を貢いでいるようで、年明けには結婚すると言っている。だが女性は結婚する気もなければ、恋人ですらないと言っているとか。


ダウンサイジングとターボ(12/25)
◆ 欧州では小排気量エンジンに過給器を付けた車が増えている。燃費規制などの影響もあり、EV全盛時代になるまでは小排気量+ターボが一つの流行みたいになっている。

◆ ホンダのシビックも従来の1.5リッターNAから1リッター3気筒ターボになった。日本初の市販ターボ車は日産セドリック/グロリアで1979年に登場した。ターボ化は技術的難易度よりも政治的問題が大きかった。セドグロはモード燃費をNAエンジン搭載車より良くするために運転しにくいほどハイギアードにしたりと苦労し、運輸省の首を縦に振らせた。

◆ それからしばらくするとターボ全盛時代が来る。ツインカムかターボか、或いはロータリーかと言われていたがツインカムターボも普通になったしロータリーエンジンにもターボチャージャーが搭載された。

◆ 当時のターボ車は極めて燃費が悪かった。
一つは過給時のノッキング対策のために低圧縮比とした事による熱効率の低下、ターボが効き始めると燃料過剰運転にして燃焼温度を下げようとするセッティングなどが原因だった。

◆ 日本のターボ車は一部を除いて姿を消し始める。排ガス問題や燃費問題などで苦戦を強いられる事になったからだ。その後欧州などでターボチャージャーやスーパーチャージャーを付けたエンジンが増えてくる。
日本より走行平均速度の高い欧州車のエンジンは熱負荷耐力が高く、ストイキ燃焼でターボを装着出来た。もっともその重く大きなエンジンが日本車に比較して燃費が悪くコストがかかるとも言われた。

◆ 過給器付きエンジンの高圧縮比化などはエンジン設計に於けるシミュレーション技術の発達でもある。こうして過給器付きエンジンは熟成され、燃費の点でも有利になる。日産の可変圧縮比エンジンにしても、今は無くなってしまったがBMWのスロットルバルブレス(に近い)バルブ機構にしても、或いは希薄燃焼エンジンにしても、低負荷域でいかにエンジン出力を落とすかが勝負になる。エンジン出力を落とせばスロットルを開ける事が出来るのでポンピングロスが少なく出来る。

◆ だが、そんな複雑な機構を用いる事無くエンジン出力を抑える事が出来る。小排気量エンジンを使えば良いのだ。しかしそれでは絶対出力が不足する。そこで過給器を使う。過給器を使うとポンピングロスがマイナスになるので効率が上がる。問題は小排気量エンジンの出力をいかにスムーズに上昇させていくか、いかに大きな出力を得るかだ。

◆ 大きな出力を得るためには圧縮比を下げなければならず、この点で熱効率が悪化する。しかし、例えばBENZの2リッターエンジンは8.6の圧縮比で242kWもの出力を絞り出す。
シビックの2リッターターボエンジンは9.8の圧縮比で235kWだから凄い。AMGの2リッターターボは314kWを約0.2Mpaの過給圧で絞り出す。2リッターターボエンジンで421馬力も出れば良いんじゃないのと言う事で、出力の代わりに燃費を稼ぐ方向にチューニングするのが今風か。

◆ シビック1リッターターボは95kWを出力する。非過給領域ではトルクが足りないと言われるのだが、変速比を大きく取りにくいCVTの影響かも知れない。BENZのSクラスでは低速トルクの増強に電動スーパーチャージャーとモーターアシスト併用する。Sクラスの巨体に3リッターエンジンでは低中速トルクの確保が必要なのだ。


楽天モバイルは頑張っているのだろうか?(12/24)
◆ 移動体通信界でのニュースと言えば楽天モバイルの参入だと思う。予定どおりに行っている、順調だと繰り返していた楽天だが予定どおりにはサービスイン出来なかった。結局は5千人限定で実証実験的なサービスを行う事になる。

◆ しかしこれもうまくは行かなかった。無料サポーターに当選した人の開通が遅れ始めたのである。楽天では処理が追いついていないと説明したそうだが、開通に時間のかかった人は10月末になってようやく使えるようになったという。当然それらの人たちはサポートセンターに電話をかけたりチャット画面を開くのだが、電話はつながらない、チャット画面はサーバーエラーで落ちてしまう事態となる。

◆ 総務省は幾度となく楽天に注意をしていたわけだが、ここまで酷いとは思わなかったのだろう。サポート体制を強化しろと、楽天を指導した。こんなボロボロでガタガタでは正式サービスは無理だ。しかし楽天は楽天だから楽天的にしか考えていなかったのだろう。

◆ 11月になると多くの人が楽天回線を使えるようになるも、それでも開通しない人がいたのだとか。楽天によればサポート外のスマートフォンを使っていたためだとしているが、本当かなぁ。何しろ楽天は嘘つきなので、何も信じられない。

◆ エリア状況は、山手線の内側は概ねつながるとの事。石川氏の山手線レポートでは、山手線車内ではマトモには接続出来ないようだ。
山手線外側でも大通り沿いなどでは使えても、一歩住宅街に足を踏み入れるとすぐ切れてしまうみたいな状況だとか。

◆ 網内定額の恩恵をアテにしてソフトバンクと契約した時もそうだった。車で走行中などではPHSか?と思うくらい通話が途切れ途切れになる。駅周辺ではしばらくお待ちくださいの表示が出て使えなくなる。通信速度はウルトラ級に遅かった。

◆ 楽天モバイルは基地局を増やしているというのだが、今のところは焼け石に水だ。満足に使えるようなエリア構成が出来るまでにはまだまだ時間がかかる。正式サービスを来年3月に予定しているが、果たして出来るのか。
三木谷氏は、前倒しするかも知れないと言っていたが、逆に再延期すらありうるのでは無いのか。

◆ MNOの参入が決定したから2年あまりでどこまで基地局が増やせるかという事になるが、この点でソフトバンクには遠く及ばない。ソフトバンクは中継局を乱立させるなど無茶苦茶な事をやったが、それでも年間6千局くらいのペース(平均)で増やした。

◆ 楽天は1.5年の準備期間で3千局くらいしか作れなかったのだ。仮想化システムだから低コストだと盛んに言っていたが、基地局ばかりは現実にそこにある必要がある。

◆ 基地局を作るには場所が必要であり、良い場所にすでに他社の基地局が建っている。この、場所問題でソフトバンクは散々苦労した。ビルやマンションにしても、ドコモには貸しても良いがソフトバンクはダメだ、本当に金を払ってくれるかどうか分からない、ASTELの二の舞になったら面倒だと断られた。

◆ 楽天は更に酷くビルやマンションに対する荷重や風力負荷の数値さえ分からなかったという。設置などにあたっては、ドコモと同じですみたいな返答をしたというのだから笑える。他社の強度計算書類を見せてくれと言った例もあったそうだ。


海洋プラスチック問題(12/23)
◆ 海を汚染するプラスチックゴミ、自然分解に時間がかかるためにゴミが蓄積されやすい。生物がそのプラスチックを食べる事で生体に害が及ぶ。

◆ プラスチックストローが問題となっていたが、その後の話はどうなったのだろう。喉元過ぎれば、みたいなものか。最近では再びレジ袋問題が言われている。

◆ 所でそのレジ袋はどの程度有害なのだろうか。多くの家庭ではゴミ袋として再利用された後に廃棄される。
レジ袋が無い場合はゴミ用に袋を買ってくる。伊豆市では多くのスーパーでレジ袋が有料だ。横浜市内にもある系列スーパーも、横浜市内の店舗ではレジ袋は無料だが伊豆市内では有料である。レジ袋は市販のビニール袋の10倍以上の価格で売られているので、レジ袋は買わずにホームセンターでビニール袋を買う。レジ袋は有害で、ホームセンターで売られている袋は無害だとでも言うのだろうか。

◆ レジ袋は生分解性プラスチックで作られている場合もあるが、ホームセンターで袋を買うとすれば最も安価な分解しないプラスチックのものだ。レジ袋の有料化は原田義昭環境大臣が言い出したのだとか。まあ、ちょっと変わった事をやって名を残したい的な理由だろう。

◆ レジ袋もホームセンターの袋も全部禁止にしたら海洋ゴミは減るのか?世界の海洋ゴミ排出量のトップは勿論中国でゴミ全量の50%を超える。ついで香港、マカオ、ベトナム、台湾と続く。台湾の割合は7%である。日本はその他に分類され1%台だそうだ。その1%の中のレジ袋の割合は2〜3%だと言われる。つまり日本のレジ袋が海洋を汚している率はたった0.0003に過ぎない。この0.0003のために何をしようというのか。

◆ スーパーによってはレジ袋の代わりに市区町村指定のゴミ袋を配っているのだとか。これは良いと思う。そもそも市区町村指定のゴミ袋が良いというのもおかしな話だ。レジ袋は海洋投棄されるが市区町村指定のゴミ袋は捨てられないとでも言うのだろうか。

◆ マイバッグは確かに良い事だと思うが、スーパー側にしてみると悪でしかないそうだ。
マイバッグの中身はレジを通したものなのか?万引きしたものなのか?区別が出来ない。レジ袋がないのでスーパーのカゴをそのまま持ち帰る人が多く、カゴから取っ手を外すなどをするもののカートに乗せてそのまま持って帰ってしまう人が後を絶たない。

◆ 結局1枚数十銭の袋を廃止するために、スーパーはその何十倍或いは何百倍もの損失を覚悟しなければならない。勿論それは販売価格に転嫁されるので、最終的に損をするのは利用者なのだ。レジ袋の廃止をするよりもゴミ捨ての厳罰化の方が余程良い。或いはゴミ箱の設置も有効だ。

◆ ゴミ箱があればゴミはそこに捨てるが、保安上というもっともらしい理由を付けてゴミ箱が廃止された。結局の所自治体の経費削減に他ならないわけで、その上でゴミの有料化などされたのではたまったものではない。

◆ 環境大臣の頭の悪さは十分理解出来た訳で、それで良いんじゃないのと言いたい。横浜から伊豆に来て最も不便に感じたのが有料レジ袋だ。車で買い物に行く人が多いので要らない段ボール箱などに詰めて持ち替える人が多いが、スクーターで買い物に行くと困る。ビニール袋はもっていくようにしているのだが忘れる事もある。


何故TVを観ないのか?(12/22)
◆ 実は私も余りTVを観ない。食事の時などは習慣的にTVの電源を入れるのだが、面白い番組はない。ニュースにしてもローカルニュースはネタが無い。結局は商店街の紹介だとか特定店舗の紹介など、宣伝的企画ばかりなのだ。

◆ ドラマや映画などは全国ネットのものなのだが、観たい番組があれば録画しておく。リアルタイムで観る事は殆ど無いと言って良い。録画してCMをスキップしながら観れば2時間番組が1.5時間で済む。

◆ 10〜20代の1割の人は平日にも休日にもTVを全く観ないと時事通信の世論調査は数字を出した。TVを観る層は平日・休日共に180分以上が最多で、平日が25.7%休日が34.2%だったそうだ。
これは11年前に調査に比較して5〜10ポイント低下している。

◆ TVを観ていないと回答した18歳〜29歳の人の割合は平日で12%、休日で11.1%であり、これも2008年の調査時に比較するとその割合が数倍になっている。TV離れが起きているかとの問いに対する回答は、96.3%の人がTV離れを肯定する回答だった。TVを観ない理由はIP配信による動画などの方が面白い、TVを観なくても困らない、面白番組がないと続く。

◆ TVの番組作りにも様々な規制があって、昔のような無茶は出来なくなった。その一方で視聴率稼ぎは熾烈となり、いわゆるヤラセなどが普通になる。報道にしても、報道陣は周りの迷惑などお構いなしに取材という名の迷惑行為を行う一方で、圧力がかかれば勲章にもジャニーズにも屈する。

◆ もはやTVに於ける報道は正義ではない。作られた報道でしかない。NHKにしても反日報道が目立つわけだし、韓国製品の宣伝にも精を出す。これでTV離れが起きない方が不思議だ。勿論、だからといってネットの動画が絶対だなどと言うつもりはなく、むしろ偏向やウソが多い。だがそれは見る側が信じるか信じないかという問題なので許されてしまう。

◆ TVも同じように、あそこの局のニュースだから話半分で聞いておこうと考えられれば放送側としても楽になるはずだ。現状ではNHKの好韓放送くらいかな。GSOMIA問題にしても韓国の言い分を受け取るような報道になっていた。

◆ それでもTVで得る情報としてはニュースが多く、76%近くの人がニュースを観ると回答している。ニュースの次にはスポーツ、ドラマと続く。スポーツに関しては大きなイベント(含オリンピック)などがあれば数字は違ってくるはずだ。各局が力を入れるバラエティは、当たれば視聴率が取れるものの要求度としては余り高くはない。

◆ 若い人は余りTVを観ないのだから、中高年向けの番組作りをすれば良いような気もする。それが何かは分からないのだが、懐かしの映画を流してみたり昭和の名曲(!)を流してみたり、そんな番組にも需要があるかも知れない。何しろヒットチャート系音楽番組の視聴率は情けないほど低いわけなのだから。

◆ ちなみにニュースからバラエティまで、全てのジャンルで「好んで観る」率は11年前の調査より減っている。バラエティはさほど変化していないがニュースは大幅減少だ。これもネットニュースなどが素早く事実を伝えてくる故の影響だと思う。


食品添加物(12/21)
◆ 以前にアミノ酸調味料の事を書いた。主に中年以降の方は化学調味料として嫌う傾向にあるわけだが、摂取に対して疑惑が持たれるものとしては食品添加物の方が重要だろう。

◆ ただこれも過剰に反応する人がいる。確かに毎日山盛りで食べるほどの量を摂取すれば害になるものでも、一日のトータル摂取量として1gにも満たない場合はどうなのかという事だ。確かにそれを毎日摂れば年間365gではあるが、その全てが体内に蓄積されるわけではない。

◆ 甘味料としてよく使われるアスパルテーム L フェニルアラニンには反対派が多い。ガムやクッキーなどに使用される例が多いとの事だ。甘味料には他にも色々な物質があり、例えばコカコーラゼロにはアセスルファムKが使われている。

◆ 甘味料は砂糖の数百倍の甘さがあるので使用量は少ない。では同じだけの砂糖を摂取するのとどちらが安全なのかは不明だ。毎日何杯ものコーヒーを砂糖入りで飲むとすれば、砂糖の摂取量は上がる。

◆ マーガリンやショートニングもやり玉に挙げられる。ショートニングはマーガリンから水分などを除いたもので、焼き上がりがパリっとなる。マーガリンが嫌われるのはトランス脂肪酸問題だろうか。WHOでは総エネルギ摂取量に含まれるトランス脂肪酸の量は1%以下が望ましいとしている。が、日本人は元々バターやマーガリンをさほど摂らないので、多くの人は1%に達しない。

◆ トランス脂肪酸の過剰摂取ではコレステロールの増加などがあるようだが、一方で少量の摂取は健康に良いみたいな話も出て来ている。さらに現在販売されているマーガリンよりもバターの方がトランス脂肪酸は多く含まれている。マーガリンはトランス脂肪酸問題などもあり、含有量を減らしたからだ。

◆ 発色剤の亜硝酸ナトリウム/硝酸カリウムでガンになるという人もいる。亜硝酸ナトリウムは魚介類でも肉製品でも、加工食品に広く使われている。
硝酸カリは花火にも入っているに違いないが花火は食べないか。コーヒーの水増し用にリン酸塩を使うという話もある。分量を2倍以上に出来るのだとか。
ただ実際に使われているかどうかは謎だ。

◆ こうして見ると食品添加剤は悪だと書いているページも、何がどうだから悪なのかとか摂取量がどうなると何が起こるのか具体的には触れていない。確かに心臓病や発がん性の元になるのかも知れないが、ではその代わりに何を摂取すれば良いのか。合成甘味料の代わりに砂糖を摂れば、それはそれで体に良くない。マーガリンの代わりにバターを食べればトランス脂肪酸も余計に摂取する事になるし動物性の油脂も食べる事になる。

◆ もちろん、だからといって食品添加物をどんどん食べましょうと言っているわけではない。摂取せずに済むものであれば食べない方が良いのは当然だ。油は害みたいな事が言われるが、オレイン酸を含むオリーブオイル、リノール酸を含むごま油、EPA/DHAは魚の脂に多く含まれ、これらは積極的に摂りましょうと言われる。EPA/DHAは薬剤としても、健康食品としても販売されている。


セブンイレブンの闇(12/20)
◆ 以前の記事の時にTwitterで教えていただいたのだが、セブンイレブンではオーナーに許可を得ず(オーナーが不在の時や店の営業時間外を狙って)本部が勝手に商品を発注するのだそうだ。

◆ 発注量を増やすと売れ残りが発生するが、それは本部には関係がない。廃棄処分を行った場合でも正規の価格で売れたのと同じだけのロイヤリティを取る事が出来るからだ。

◆ セブンイレブンでは賞味期限が近づいた商品でも値引き販売を行わない。これも本部側がかたくなに禁止し続けている。世間の、廃棄物を減らそうという流れに対しては本部がポイントを還元すると言っている。

◆ 例えば店舗が1,000円の商品を定価で販売すると、400円が利益になり、100円をロイヤリティとして納める。所がこれを500円に値引きして販売するとオーナーは100円の損失が出てロイヤリティはゼロになる。廃棄した場合は正規販売同様100円のロイヤリティになるが、仕入れたオーナーの損失は700円になる。

◆ 勝手に発注されてオーナーはそれをキャンセルできないのか?文句の一つも言いたくなるのだろうが、何しろ本部一丸となって行っている事なのでどうにもならない。しかし事が大きくなればおでん事件のように明るみに出る。これに関してもセブンイレブン側はノルマ云々や会社ぐるみではないかという事に関して「個々の事案なので、詳細はお伝えできない」というばかりだ。

◆ セブンイレブンのみではなく他のコンビニでも行われていると言われる押しつけ発注は、さながら反社会勢力と上納金の納める弱小店舗みたいな関係なのだ。楽天と出店者の間も同じようなものだ。出店者は組合を作って楽天に立ち向かうと言っているが、自由商業契約なのだから嫌ならやめてねで終わりそうな気もする。

◆ 楽天は定額基本料金+ロイヤリティ方式なので品物が売れれば楽天に金が入る。セブンイレブンと違って利益に対する割合ではなく販売金額に対して金を取られるので、店舗が赤字で売ろうが何をしようが楽天には金が入る。従って、沢山仕入れさせてそれを(売れ残ったら安価で)放出させれば楽天は儲かり、出店者は損をする。

◆ 更にはメルマガを発行しろ、広告を出せ、メールアドレスを買えとしつこく迫られる。だがその広告の効果は公表していない。ヤフーショップの場合は過去の例として広告効果を数字にして出している。効果も分からない広告に金を払えるかというと、それで効果があるから多くの出店者が広告を出している、これが証拠だ、楽天の広告に効果がないわけはないと言われる。

◆ そんな押し売りを毎日何十分もやられたら、個人商店などは騙され、押し切られてしまうと思う。私の場合は電話をハンズフリーモードにして音量を下げて放っておいたけど。ケータイにかかってくる方は、050の発番号には応答しない事にしていた。ただしそんな楽天でも最低の契約期間であれば1年後には逃げ出す事が出来る。もっとも、逃げだそうとすると月額料金を無料にするからあと1年やりましょうと強力な説得をされる事になる。これはまさに、ソフトバンクに解約を申し出た時のようであり、強固な意思を持って臨まなければひっくり返されてしまうのだ。


視聴者の高齢化に配慮したようだが…(12/19)
◆ 私は全く知らなかったのだが、TV朝日系の人気アニメ番組であるクレヨンしんちゃんとドラえもんの放送曜日・放送時間が変更になったのだそうだ。

◆ 従来は金曜の19時/19時半からの放送だったのだが、これを土曜の16時半/17時からにした。空いた金曜の時間帯にはバラエティ番組を突っ込んだ。これにより全体の視聴率を上げようと目論んだのだという。

◆ 例えばドラえもんを見たくて観る人たちは放送時間の変更に着いてきてくれるだろうと、TV朝日側は考えたのだろう。しかし実際はそうではなかったようで、両アニメの視聴率は6〜7%台から2〜3%台に落ちてしまった。ただ放送回数ごとに多少増加しているので、この先は従来程度の視聴率まで回復する可能性もある。

◆ 代わりに突っ込んだマツコ&有吉かりそめ天国は視聴率は稼げず、需要がないと言われる音楽番組のミュージックステーションも相変わらずの低迷状態だ。

◆ ドラえもんなどは、10年前には20%もの視聴率を叩き出していたという。確かに子供のいる家庭では定番番組だと思うし、子供がある程度成長しても継続的というか習慣的に観ていける番組だった。クレヨンしんちゃんは賛否両論の多い番組ではあるが、それが逆に大人が観ても楽しめる事にもつながった。

◆ アニメで視聴率が高いのはサザエさんであり、10%以上を安定して維持している。続く名探偵コナン、ちびまる子ちゃんも定番アニメと言えるだろう。こうした番組は一つのブランドであり、各放送局共に重要だと位置づけている。そのアニメを観る子供達がその放送局に親しみ、将来は他の番組の視聴者になってくれる可能性がある。

◆ 放送をその放送時間に観る時代から、録画して空いた時間に観る時代へと変化し、さらにはVODで観るのが現在か。録画したところで面白くない番組は観ないか、早送りを繰り返す結果となる。私も録画で番組を観る事があるというか、映画やドラマなどは録画でしか観ない。

◆ 録画であればCMもスキップさせる事が出来るので視聴時間は少なくて済み効率的だ。HDDレコーダのリモコンには30秒スキップボタンがあるのだが、先日録画した番組ではCMをスキップさせるためにこのボタンを10回押した。つまりCMが5分間流されたのだ。他の番組でもだいたい7回は押すので3.5分である。

◆ カップラーメンの待ち時間以上、5分あればカップうどんさえ出来上がる時間だ。TV総視聴者数の減少などもあり、多くのCMを入れていかなければいけない十乗もある。それでも視聴率の高い番組は良いが、低迷番組はCM代の稼ぎも少なくなる。

◆ CMをまとめて長時間流す事にはリスクもある。その間に他のチャネルに変えられてしまう事があるからだ。なのでドラマやアニメなどでもCMを入れるタイミングは重要であり、しかしそのベストなタイミングが少ないのでCM時間が長くならざるを得ないという矛盾。

◆ 放送時間とCM時間の規定は以前にも書いた事があるが、様々な屁理屈的解釈によって規定は守られていない。2時間番組で20分〜30分がCM時間だというのだから2割強という事だ。


新しく出来たラーメン屋(12/18)
◆ 以前うなぎ屋だった所の跡地というか居抜きかな、ラーメン屋が出来た。調べてみると11月1日にオープンしたという事だ。国道414号線に面したところなので場所的には悪くはないと思うのだが、交差点の角にあるので車を入れにくい。駐車場は狭く、トラックなどは入れない。歩いてラーメン屋に来る人は皆無だと思うので駐車場の狭さはデメリットでしかない。

◆ 横浜家系の看板が目立つそのラーメン屋は 横浜家系ラーメン壱角家との名称で全国チェーン展開している。で、そんなものかと出かけてみた。平日の夕方に行ったのだが特に混んでいなかった。店員さんは未だ慣れていないのか、本部の応援部隊なのか何なのか、色々教えられながら動いている。

◆ ラーメンは数種類があるのだが、券売機近くに説明がないので分かりづらい。店が空いているので券売機の前でじっくり考える時間があった。味の濃さや麺の固さなどをオーダーすると少ししてラーメンが運ばれてくる。

◆ 麺は極太でうどんのような感じだ。スープは濃厚で粘度が高い。それが極太麺に絡みつくバランスは悪くはないが、スープの味は中の下である。出汁が利いていないわけでもないのだがパンチがない。パンチはないが塩分濃度は高めみたいな、塩辛さがスープの味を壊している。

◆ 価格は800円前後なのでごく普通な感じがするのだが、800円の味ではない。王将のラーメン480円と比べてどうかと言われると、クオリティとしては同じくらいではないかなぁ。勿論麺の太さや味は違うが、ラーメンがうまいかどうかという点だけで見れば、だ。

◆ この道路沿いには"みやこいち"というラーメン屋がある。山梨県に本店があるチェーン店らしいが、同じ値段を出すならばここのラーメンの方が美味い。値段は同じくらい、出来上がりまでの時間はみやこいちの方が少し長い。

◆ 山梨に出かけた時に丸源ラーメンに入った事がある。この店も全国展開しているチェーン店で、味は悪くない。みやこいちより美味しいかも知れない。食べ物全般そうではあるが、自分の腹の減り具合や体調によっても味の感じ方は違う。

◆ 王将のラーメンは店舗ごとに味が違うので何とも言えないが、スープを水で希釈しちゃったみたいな味も480円なら仕方が無いかと我慢できる。それが絶対的に不味かったらラーメン以外のものを注文するが、まあ値段を考えればしょうがないよなと言う感じでなら食べられる。

◆ チェーン店系だとラーメンショップやくるまやラーメンにもよく行った。どちらも自動車関係のショップというか工場というか、知人のショップの近くにあったからだ。ラーメンショップやくるまやラーメンは味が管理されているので店ごとの味の差が少ない。

◆ チェーン店なら失敗は少ない。今は数も減ってしまった個人ラーメン店で不味い店のラーメンは本当に不味い。なので食べた事のあるチェーン店で食べる事がどうしても多くなる。ラーメンの味を調べて歩く的な趣味がある人は別として、空腹を満たすために食うラーメンなら知った味の方が良いと思う派なので。


マイナンバーカード(12/17)
◆ マイナンバーカードの発行は、昨年は確か何らかの手数料がかかると言われた覚えがある。マイナンバーカードの申請用紙が横浜市から送られてきたのだが紛失した。紛失するようなものでもないのだがどこにしまったか分からない。引っ越し荷物のどこかに入っているのだとは思うが見つからない。

◆ そこで伊豆の市役所に行ってみると、この申請書類の再発行にお金がかかると言われたんだったかな。お金がかかるなら放っておくかと、その時は紛失に関する手続きはしなかった。

◆ マイナンバーカードを普及させたい財務省は色々な悪事を考え始める。その一つが青色申告時の控除額だ。マイナンバーカードがないと控除額を減らすよと言っている。電子申告にマイナンバーカードが必須だという、訳の分からない理由を付けている。

◆ 話はそれるが電子投票とマイナンバーカードの紐付けなんてどうだろうか。マイナンバーカードがあれば、専用の投票アプリとNFCを使って電子投票を可能にすれば良い。
自民党的には、マイナンバーカードの普及率が1割台なのだから投票率が下がって有利と判断するだろう。財務省的にはこれで普及するぞと喜ぶだろう。

◆ 私は所得税の電子申告のためにマイナンバーカードを作る事にしたのだが、再発行手数料が馬鹿らしいなと思った。でも仕方が無いので市役所に行った。すると今は再発行手数料が無料だという。奥さんっ、今なら無料・無料ですよっ!みたいな。無料は良いが発行には手間がかかる。申請するとカードが出来たよと通知が来るので、その通知番号で予約を取った上で市役所にカードを取りに行く。

◆ こんな面倒な手続きが必要なのだから普及しないのは当然である。平日仕事を休めない人はどうするのだろう。都市部だと土日も受け取り可能なのかな。代理受け取りが可能だと書かれているので、自治体職員が代理で受け取ってウチに届けてよと言いたいが自治体職員が不正をするからダメか。

◆ マイナンバーカードを落とすと不正利用される可能性がある。紛失した場合は一時無効の手続きを取らなければならないが、相手は公務員なので平日の就業時間内しか受け付けてくれない。クレジットカードとは大違いである。なので、マイナンバーカードを盗む人は金曜の20時以降にすべきだ。

◆ 盗まれたマイナンバーカードにより、偽装結婚を企む中国人と婚姻関係を結ぶことになるかも知れない。計画的かつシステマチックな犯行を企むグループにマイナンバーカードを盗まれると、番号無効の手続きが可能な月曜の9時半までに全てが終わっている可能性もある。  
◆ 再発行の申請にはお金もかかるし手続きも面倒だ。紛失証明として警察に届けた時の受理番号も必要になる。なおマイナンバーカードを再発行して貰っても、基本的に番号は変わらない。そこでマイナンバーカードを使う時以外は番号無効の手続きを取っておく事が可能かも知れない。番号無効の期間に制限があるとダメだが、無制限であればこれが安全だ。使う時には無効解除の手続きをすれば良い。というか、普通の人は(今は)マイナンバーカードは必要ないので申請しないことが安全だと言える。

◆ マイナンバーカードには有効期限がある。未成年では5年、成人では10年ごとに再発行の手続きが必要だ。写真のあるものなので有効期限は仕方が無いが、これも面倒なことだ。


カット野菜は便利で安い(12/16)
◆ カット野菜販売が増えてきたのはここ10年くらいではないかと思う。
コンビニなどでも売られているし、スーパーでも見かける。カット野菜は質量辺りの価格で見れば割高なのだが、少量がパックになっているので絶対価格は安い。一人暮らしや少人数家族で使い切り分だけを買う事が出来る。

◆ カット野菜は何故色が変わらないか、薬剤が使われているのではないかと心配する向きも多い。薬剤と言えるかどうかは分からないが殺菌洗浄用に次亜塩素酸ナトリウムが使われている。これはもやしの洗浄、水道水の殺菌にも使われるものだ。水道水では残留塩素濃度を0.1ppm〜0.4ppmにコントロールしている。残留塩素濃度が低いと雑菌の繁殖が起きるためだ。

◆ カット野菜なども同様の濃度にコントロールされていると思うが、水道水よりも自然分解速度が早いので経時による濃度低下は大きいだろう。まあ野菜の場合は賞味期限があるものだからそれで良いのだとは思うけど。

◆ この次亜塩素酸ナトリウムを嫌う人もいる。次亜塩素酸ナトリウムは取り除くのが簡単だし、チオ硫酸ナトリウムと混ぜれば中和できる。まあカット野菜が嫌いな人は食べなければ良いだけなので、嫌電磁波派の方々に比べれば生活絵の影響は少ない。

◆ 次亜塩素酸ナトリウムはさほど危険ではないよと言っている人もいる。このカット野菜問題はマーガリンのトランス脂肪酸問題と同じなのかも知れない。実はマーガリンに含まれるトランス脂肪酸よりもバターに含まれるそれの方が多いという事実をどれだけの人が知っているのか。
それに、マーガリンを食わなければいけないと法で定められているわけではないので、食べない自由もある。

◆ もっとも一部公立小学校などでは、給食を残したりすると教師から怒られたりいじめを受けたりするそうなので注意は必要だ。教師と言えば、教員同士のいじめのアレはどうなったのだろう。いじめ側の教員は給料未払いだかなんだかを不服として文句を言っていたっけ。こういう所がいかにも公務員なんだなぁ、権利だけは主張する。

◆ 日本で売られているカット野菜はさほど危険ではないと思うが、これが中国産だと危険度が増す。中国産の量産食品の危なさは今に始まったことではないが、とにかく何でもありなので注意が必要だ。
乾燥ものやインスタントものなど、大手日本企業が絡んでいない輸入食品には注意したい。見知らぬ食品が売られていたらパッケージをよく見ることが大切だ。

◆ レタスなど軽量な野菜は海外生産品を空輸しても国内生産品より安い。キャベツですら(国内価格が高いときには)輸入で安くなると言うのだから、国内生産のコストがいかに高いかが分かる。野菜は流通経費がかかるし鮮度の維持などもあるので供給量のコントロールが行われる。作ってそのまま捨てて補助金を貰った方が得みたいな事もある。この辺りは国が悪いというか、生かさず殺さず的な旧時代的農業政策が未だにはびこっているのだから仕方が無い。


ゲームメーカーの苦悩(12/15)
◆ 2012年にヒットしたパズドラ、未だにプレイしている人も多いが課金収入は落ちてきている。孫さんは、早く次を出せ、ヒット作を出せと言うも"そんなに簡単にヒット作が作れたら誰も苦労はしない"という。

◆ オンラインゲームやソーシャルゲーム各社の売り上げ減は激しい。ミクシィの営業利益は75%減、DeNAは50%減、コロプラは30%減、グリーは27%減だとか。
グリーって未だにあったのかと、何か久しぶりにその社名を聞いた感じがする。

◆ スマホゲームが一つの流行でもあったし、そこに様々なゲームメーカが力作を供給した。しかし熱が冷めてくれば課金勢が減少するのは当然だ。何事にも流行廃りがある。勿論その次にくるものが予測出来れば安泰なのだがそうは行かない。

◆ LINEにしても利用者数は多いがスタンプ売り上げ率は減少しているという。LINEが流行っていたというか、使い始める人が多かった時にはスタンプを買ったり送ったりする事が普通に行われていた。
しかしそれも一段落すると有料スタンプの売り上げも落ち着く。利用者数の拡大が続いていればスタンプも売れるのだが、普及率の増加は新規利用者の減少になる。

◆ ゲームメーカーはゲーム以外のアプリ分野でも活躍している。ビジネスアプリなどでもゲームのノウハウを活かした、分かりやすかったり美しかったりするアプリが作れるからだとか。DeNAはポケモンマスターズやタクシー系アプリを作ったそうだがトラブルが続いたそうだ。

◆ ゲームアプリ開発者がゲーム以外のアプリを作ることは難しいとも言える。視点というか目的が異なるからだ。どの部分に力を入れるのか、どの処理を優先するのかなどが全く違う。しかしビジネスアプリなどのノウハウを付ければ、もっと広い世界に出て行くことが可能になる。

◆ 何でもスマホで処理する世界が来るのかどうかは分からない。手軽で便利ではあるがスマートフォンの画面は小さく文字は打ちにくい。そんな中でビジネスアプリを動かしていく社会になるのかどうか。
従業員の出張旅費精算などをその場でスマートフォンで行うなんて用途はありだと思うが、会計ソフトをスマートフォンで動かして、というのは画面の大きさ的に難しい。

◆ 保険屋さんがハンディー端末で色々計算する専用機的なものは従来からあった。
こうした対顧客対応端末的意味合いのものであれば利用数が拡大する可能性がある。スマートフォンは何でも出来るは何も出来ないのと同じなのだ。何でも出来るではなく、何をするか出来るかを明確にしなければいけない。

◆ ゲームと言えば容量の拡大も凄くなっている。音声や画像データが莫大になった為で、ダウンロードにも時間がかかる。5Gの世界になって通信速度が上がって喜ぶのはゲーマーかも知れない。5Gと言えば、ドローンの遠隔操縦に移動体通信網を使う案がある。5Gならば低遅延を活かしてドローンの遠隔操作が可能になる。ただ現時点ではアンテナのチルト角などの関係で上空はエリア化されていない。


広がる景気減速感(12/14)
◆ 日米欧の主要自動車産業で7万人規模の人員削減が行われると日経が報じたのは1ヶ月くらい前だっただろうか。リーマンショック時に次ぐものだと書かれていた。

◆ 景気減速が大きくならないうちに規模縮小など手を打っておこうとするメーカが多いのだろう。自動車産業は様々な分野に影響を与える。人員削減の景気以外の理由としてEV化もある。内燃機関動力車に比較すると開発から製造まで、人員が削減出来る。

◆ ドイツ経済が2期ぶりにプラスになったそうだが、世界経済の状況によっては再びマイナスに転じる可能性がある。

◆ 国内では消費税増税後の反動もあるが、マンション販売などが大幅な減少になったそうだ。他にも店舗閉鎖や規模縮小など、不採算店舗の整理が進んでいる。特に外食産業の影響が大きいようで、ラーメン屋などのチェーン店でも店舗の統廃合が起きている。

◆ 人員整理は金融系が目立っている。以前にも書いたことがあるが地方銀行はもはや生き残れない状態だと言われる。静岡県内でも地方銀行が合併したとか何とかニュースになっていた。いわゆるメガバンクが安泰かと言えばそうでもなく、昨年からみずほフィナンシャルグループでは2万人近い人員を削減した(している?)と書かれていた。

◆ 銀行に関してはネット銀行化というか、実店舗を減らすことに夜経費の削減も行われている。窓口が混雑する銀行はもはや過去の話になりつつあり、支店そのものが不要になってしまう。窓口で手続きをするよりATMの方が早くて良いですよと案内していたあの頃が懐かしい、みたいな感じか。

◆ 自動車産業にしても金融業界にしても、表だって首を切ることが出来ない。人員削減とは関連会社に不要な人材を押しつけることだ。しかし関連企業にしても人材は余っている。公務員や電力会社のように天下り先をどんどん製造出来るわけではない。

◆ 結局関連会社に行かされた人間は、そこで絶望感を十分に味わうという試練に負けて自主退職していく。と言うのが流れだろう。
景気が減速すれば何をやってもダメであり、米国はリーマンショックから抜け出す為にあらゆる手法を講じた。減税なども行った結果として国の赤字は増えたが、それでも何とか立ち直ることが出来た。

◆ 日本の場合は景気が立ち直るのを阻止するかのように増税を繰り返した。その税収分は法人税減税と高額所得者の所得税減税に消えた。福祉の為だと言いながら福祉に回す金などは生まれてきていない。

◆ 確かに最高税率の低減と法人税の減税は必要なことではある。法人税が高いから企業は海外に逃げていくわけだし、ソフトバンクは複雑な税回避手法を駆使する。法人税減税で会社に金が生まれればそれが給料や設備投資に回るというのはある程度景気の良い時の話だ。逆に景気の良い時は税負担を重く感じないのも事実なのだ。

◆ 日本の場合は景気問題に加えて少子化問題もある。いわゆる国勢ってやつで、人間が減れば全てはマイナスの方向にしか行かない。長い長い平成不況はこのまま令和不況へと続くのだろうか。


パラレルワールドと宝くじ(12/13)
◆ 宝くじに当たるための努力?は中々面白い。科学的根拠などあるはずも無く、まさに神頼みの世界である。神棚と星座の話と、あとは何を書いたっけ、運命数だったっけ。

◆ 宝くじ売り場は西向きが良いそうだ。
と思って近所の宝くじ売り場を見ると、何と西向きなのである。たまたまかな。横浜の地下街で当たりが良く出ると言われた売り場も西向きというか西南西くらいかな。

◆ ネコを飼っていると云々というものもあった。招き猫という位なのだから御利益があるのかも知れない。招き猫は、元々はネズミ除けの置物だったとか何とか。それが客商売で人を招く、カネを招く、人とカネを招こうとして両前足を上げたら欲張りすぎてバンザイ(どうにもならない、お手上げ状態)になったとか。

◆ 招き猫の崇拝はネコの崇拝であり、ネコの崇拝には養蚕信仰がある。まるで風が吹いて桶屋が儲かるみたいな事になるが、蚕はおかいこさまと呼ばれ人々の生活を支えた。絹糸が取れなければ生活も成り立たず、それが蚕を神とあがめるようになったのだとか。

◆ その大切な蚕がネズミに食われてしまう。神を食うネズミを追い払うのがネコだから、ある意味ネコは神より強い存在となった。蚕を祀るならばネコの祀るというわけで、その存在は無視出来ぬものになる。いなくなった猫が帰ってくるようにと願をかけるなど、ネコにまつわる神社もある。

◆ 招き猫は流行ったことがあり、海外にも輸出されたそうだ。韓国では例によって招き猫は韓国が発祥だ、日本は韓国の真似をしているとか何とか言っているのだろうな。アジアのみではなく米国などにも輸出されるが、手の向きが逆だそうだ。日本では手招きする時に手のひらを見せて指を曲げる動作になるが、米国では手のひらを見せる=追い払う動作だからだ。

◆ ただネコの骨格的に言えば手の甲を前方に向けるのは苦しいニャと言える。
世田谷の豪徳寺は招き猫だらけなので、まずはここで招き猫を買い、西向きの売り場に午前中に出かけて運命数にちなんだ買い方で宝くじを買い、それを神棚に祀る。これで完璧だ。

◆ と、一つ思うのだが買うまでのプロセスや買った後の保管法などは色々言われるが当たるためというか抽選の時にどうしたら良いのかは語られない。と言うことは買った時点、いや、抽選日までの時点で全ては決まっているというのか。未来は決まっている、パラレルワールドの世界か。

◆ まあ抽選日までが夢のピークな訳だから、と言ったら身も蓋もないが、やるだけの事はやったと満足している、その状態を得るための数々のおまじないなのだ。

◆ 10億円あったらどうするかなんて記事もあるが、10億は決して多い額ではない。暮らすだけなら十分だろうが、何かをやる事業資金と考えれば多くはない。ZOZOの元社長が1,000億円を記帳するとTweetして炎上したが、前澤氏はもはやカネを見せつけるくらいしか出来なくなったと言われた。

◆ ZOZOは成功したが前澤氏はそれを手放す結果となった。未来を手放したことが、おそらくは悔しいと思う。そんな前澤氏にとって目の前のカネだけが頼りなのだ。
千億円くらいあれば色々出来る。


太陽光発電に未来はあるのか(12/12)
◆ 太陽電池のシェア拡大によって製造方法や生産効率が向上した。また太陽電池板そのものの効率向上や寿命の延長などもあり、製造エネルギを含めたエネルギ収支は改善しているという。生産コストに関しては中国生産品が出回っていることでコストが下がった。日本では作れない価格で同じもの(信頼性云々という話はあるが)が作れるのだから、効率的だ。

◆ EPTやEPRといった数字でエネルギ収支が表されるのだが、部材のコストをどう見るかによっても違ってくる。シリコンウエハを作るには大きな電力を必要とするのだが、シリコンは出来ているものとして考えれば太陽電池板の製造エネルギは低く見積もれる。この辺りは原発同様で、火力や水力発電所に比較すると多くのコンクリートや鉄を使う。

◆ 水力や火力発電所でも原子力発電所でも、コンクリートや鉄は出来ているものだとして扱う。確かに発電所という構造物を作るには材料のコストは無視して良いのかも知れないが、ほぼ部材そのものである太陽電池板はどうなのだろう。

◆ 太陽光発電を普及させたのは民主党政権時代に太陽光発電電力を高値で買い取るよと言ったからだ。この電力の高値買い取りにより50兆円くらいの金が動いたらしい。太陽光発電の普及によって原発無しでも夏場の電力ピーク需要を支えられたと言われる。

◆ 一方で自然破壊が問題にもなっている。一時期はソフトバンク系が、さらには京セラ系の乱開発による自然破壊は災害の原因にもなっている。現状に規制が追いつかない面は多々あり、最近になって色々な制限が設けられるようになった。しかし建設コストを上げると儲けが減るのだから、出来るだけ簡素な設備で多くの電力を生み出したいと考える。

◆ 山を切り崩して太陽電池板を並べれば、雨のに日には地中にしみこむべき水が排水路を通って土砂と共に川に流れて水を汚す。削られた土砂で地盤が弱くなって更に土砂が川に流れる。設備すべき排水溝すら作らないと言うことで京セラ系企業が問題視されている。

◆ 太陽光発電や風力発電の電力が過剰気味になり、電力会社や地域によってはそれらの電力を買い取らないよと言っている。
電力会社にしてみれば需要に合わせた発電を行いたいわけで、過剰に電力があっても使い道がない。

◆ 今後EVの普及などで電力需要が増えれば太陽光発電電力の吸収が出来る。以前は電力需要の減少する夜間の電気代を安くするプランがあったが今は無い。(全ての電力会社で無いかどうかは未確認)太陽光発電が増えてくると、むしろ電力が余る日中の電気代が安くなったりして。

◆ と言うと未来は明るそうなのだが、これからは古くなった太陽電池板のリプレイスが行われる時期になる。パネルの分解に手間がかかり、リサイクルコストがかかるのでゴミとして捨てられるのではないかとも言われる。或いは海外に輸出され、輸出された先で数年間使われた後にゴミになる可能性もある。

◆ 生産効率の向上や技術の進化、寿命の延長によってエネルギ収支は改善したのだが、ではその先のゴミの問題を含めてもエネルギ収支はプラスなのだろうか。製造時に多くの電力を使い、解体や分解に手間をかけ、更に電力を使ってリサイクルする。太陽電池板とは中々厄介な代物なのだ。


チェーンソーの話(12/11)
◆ ここに引っ越してきてから何本もの木を切った。最初はハンドソーで切っていたが、さすがに太い木を倒すのは大変でチェーンソーを買った。この辺りのホームセンターでは普通にチェーンソーが売られている。

◆ この別荘地の中でもたまにチェーンソーのエンジン音が響いている。薪ストーブを使っている人たちは、燃料となる薪を秋口に準備する。エンジン式を使っている人がいるのは、電源を引かなくて良いこととパワーが大きいことだろう。

◆ エンジン式はそれなりにメンテが必要だが、薪を作る為に毎年使うのであればメンテナンスも定期的に行われる。発電機もそうなのだがエンジンものは放っておく訳にいかないのが面倒だ。混合燃料も作らなければいけない。ホームセンターでは混合済燃料を売っているが割高である。

◆ 私は電気式を使っている。パワーには限りがあり、1kW前後のモータなので出力800W前後になるだろう。商用電源を使う限り消費電流が15Aを超えられない。200Vならば2kWは出せるが、200Vを引き回さなければいけないので使いやすいとは言えなくなる。エンジン式で同程度の出力のものだと25cc前後の排気量のものが900W前後の出力になる。だが売れ筋は35cc/1.5kW位のものだそうだ。50ccクラスであれば2.5kW以上の出力が得られるので太い木を切るのも楽になる。

◆ 電気式は当たり前ながら電力が必要で、私は10mの延長コードを3本とか4本つないで使っている。電線の抵抗があるので電圧降下が起き、ただでさえ不足気味のパワーが更に小さくなってしまう。本末転倒っぽいがエンジン発電機を近くに置いて使えばフルパワーが出せる。ちなみに10mの延長コードを何本もつないで使ってはいけないと(延長コードの説明には)書かれている。

◆ 電気式はメンテが楽なのが助かる。何しろソーチェーン以外の部分のメンテナンスは殆ど要らないのだから楽だ。エンジン式の場合はエンジンそのものやキャブ、クラッチなど見るべき部分は多くなる。価格もエンジン式の半額以下なので買いやすい。

◆ ただ太い木を切ったり、切った木を解体するにはパワー不足だ。エンジン式ならさっさと切っていけるものが、電気式だと時間がかかる。作業効率という点ではエンジン式の方が良い。切った木を解体する場合はチェーンソーの刃を垂直に、つまり大根を包丁で切るような感じで使うのでエンジン式チェーンソーの重さも余り気にならない。
しかし立木を切る時には刃を水平にして切っていくのでチェーンソーの重さを感じる。電気式は2kg前後と軽いのだがエンジン式は重い。

◆ 最近はバッテリー式も増えてきているのだが価格が高い。バッテリーを複数個搭載してハイパワード実現する。チェーンスピードはエンジン式に匹敵し、メーカーでは20ccのエンジン式同等のパワーだと謳う。メンテナンスや環境・振動・騒音問題などでバッテリー式を使うプロも増えているらしい。特に住宅街での剪定作業などではバッテリー式が活躍するのだとか。音に関しては、電気式は余り気にならない。普通の電動工具並みというか、回転数が低いので電動工具より静かだ。


宝くじの話の続き(12/10)
◆ 宝くじの話を書くのにいくつかの記事を読んだり調べてみたりした。世の中には複数回一等を当てた人がいるのかぁみたいな感じで、これはもう強運を通り越している。

◆ 神棚の話が最初だったっけ、神棚に宝くじを置いておくとか、神棚を綺麗に掃除してから宝くじを置くとか、結構この話は出てくる。水瓶座の話も出て来て、ただし確率が高いのか購入数が多いのかは結局は分からなかった。

◆ 宝くじを買う人の50%が水瓶座だったとしたら、いくら当選数が多いと言っても当選確率は悪くなる。ただ、どうせ当たらないのだから神頼みというオカルトつながりみたいな記事は多かった。神棚もそうなのだが運命数ってヤツも出てくる。運命数が何かと言えば、生年月日の数字を全部足していくのだそうだ。和暦ではなく西暦で。

◆ 例えば2001年の1月25日生まれの水瓶座なら、2+0+0+1+1+2+5=11になる。この11を更に1+1=2として運命数は2なのだそうだ。2000年の1月1日生まれの人の運命数は4であり、1999年9月29日生まれの人は3になる。と、これで計算はあっているかな。

◆ それで、運命数が3の人は3の付く日に30枚の宝くじを買うとか3000円分を買うとか、その数字にまつわる買い方をするのだそうだ。うーん面倒だ。いやいや面倒だなどと言っていては宝くじは当たらない。何しろ億の単位の金を得ようとするのだから、少々の手間を惜しんではいけない。

◆ と言ってもなぁ、理論的に正しいというのならやる気もするのだがジンクスだし。こうした様々なことを行い、金欲の無い人が当たるのだそうだ。って、矛盾しているではないか。
金欲がある→何としてでも宝くじを当てたい→様々な神頼みやジンクスを信じる、ではないのか。

◆ 以前に書いたが私は秋葉原でんき祭りで20万円だか30万円を当てたことがあった。当時高額だったビデオデッキを買ったのだが、当選金でそれがチャラになった。電気店に当選くじを持っていくと、店員さんが「本当に当たるんだ!」と驚いていた顔が今も忘れられない。

◆ それで運を使い果たしたかな。いや、その後バス旅行券を当てたり、金券を当てたりもした。それは何だったかなぁ、ローソンか何かのポイントだったかな、ヤマト運輸のポイントだったかな。旅行券も金券も数万円相当ではあったが、それでも当たったのだから嬉しいではないか。先日はTwitterでドローンが当たったし。

◆ まだ私に運は残っているかな?使い果たしてしまったかな?使い果たしてもじわじわと又運が蓄積されるのかな?そうそう、宝くじに当選する人は高齢者?が多いという。これって単に若い人は宝くじを買わないだけって話だと思う。先日の宝くじ売り上げの衰退からしても、当選は高齢者論はそのまま信じるわけにはいかない。

◆ コンビニでは決済する時に、店員さんは客の性別と年齢をレジに入力する。これによって商品の売れ方とその客層や来店時間のデータが取れるからだ。宝くじボックスのおばちゃんもそうやってデータ取りしているのだろうか?そうであれば母数が分かるので、仮説の裏付けになる。

◆ 私はこれまで殆どの宝くじは連番買いしていた。どうせ殆ど当たらないのだから、当たった時には大きい方が良いでしょうと考えたわけだ。しかしバラで買えば1等が複数本当たる可能性もある(組が違えばあるかな?)。


今年の雨量は多かったのか(12/9)
◆ 台風15号による風災、台風19号による水災など、今年の台風は凶悪だった。しかし雨量が極端に多かったわけではない。短時間に多くの雨が降ったことで災害が起きたのだが、月間平均として見ると(少なくとも伊豆市では)昨年と余り変わっていない。

◆ 1ヶ月分の雨が1日で降ったと言われるほどの豪雨ではあったが、一昨年の10月も昨年9月も、今年10月の降雨量も600mm前後である。もっともこの600mmの雨量は少なくない量であり、いずれも台風がもたらしたものだ。

◆ 横浜ではこれほどの雨は記録していなかったが、2012年の6月に900mmを超える雨量を計測している。気象庁の公表値はこれより少なかったので、集中的なものか或いは誤計測かは分からない。

◆ いずれにしても横浜よりも伊豆の方が雨量は多い。台風の影響がなかったとしてもである。東京から横浜に引っ越した時に雨が多いなと感じた。沿岸部は雨が降りやすいのだろう。その点で海に囲まれた伊豆半島はもっと雨が多いと言うことだ。天城の方は夏場の雨量が伊豆市よりも多く、独特の自然が出来上がっている。海に突き出した半島の高い山の気候なのだ。

◆ 雨が多いのと雨の日が多いのは又別で、雨の日が多い訳ではない。これは日照時間のデータで表されている。なので太陽光発電所みたいなものが山を削って作られる。雨の日は多くは無いが雨が降る時には沢山降るのは南国の気候のようだが、夕立は集中豪雨は少ない。

◆ 雷雨も皆無ではないが、内陸部のような雷が鳴って夕立みたいな事は滅多に無い。
寒気が入って来にくいのか、大気が不安定な状態になるという事が少ない。なので雷鳴や稲光は、この地にいると珍しい現象になる。

◆ 10月も11月も異様に暖かかった。確か11月の半ば辺りだったか、寒気がくるぞ寒気がくるぞと言っていたのは。しかしいざその時になってもさほど寒くはならなかった。紅葉は遅く、海水温度も余り下がらず、暖房を入れる日も殆ど無い状態が続いたまま立冬が過ぎたみたいな感じだ。

◆ 気温は年末年始も高い傾向が続くのだとか。一時的に寒気が入ってくることはあると思うが、平均的には暖かい冬だと気象庁は言っている。ここは山の中で寒いので、暖かい冬だと助かる。今年の夏は冷房使用量もあまり多くは無かったし、暖かい冬であれば、毎年苦しめられる暖房費が節約出来る。何せ灯油は高値安定なのだ。

◆ 今年の冬というか2018年末から2019年の冬は積雪はなかった。その前の年にはかなりの積雪があった。2017年〜2018年にかけての冬場は低温傾向となり、東京でも低温注意報が出た。防寒対策のされていない(不要だと思われていた)都内などの給湯器が凍結して壊れたという話が多かった。

◆ 冬場の気温と積雪量に関しては何とも言えなくて、寒い冬だから雪が多いとも言い切れない。寒気が入ってきている時に南岸低気圧が通れば雪になるという話だ。冬場の降雨量は少な目と予想されているので、雪の降る可能性的には低いのかも知れない。特に太平洋側中部地域の1月の降水量はかなり少ないと予想されている。


宝くじ売り上げは年々減少(12/8)
◆ 宝くじ続きの話である。宝くじの売上金は2002年頃から2005年頃までは増減を繰り返したが、その後減少に転じている。最高当選金額のアップなどを行うも売り上げは回復せず、ピーク時には1.1兆円近くもあった売り上げが2017年度には8千億円を下回っている。

◆ 宝くじの購入金額を所得からの控除対象とすれば良いのに。こうするとふるさと納税同様に"余ったカネ"が宝くじに流れる可能性も出てくる。

◆ 宝くじの当選金は全売り上げの5割以下であり、胴元が半分以上を持っていく。こうした収益構造が当選確率を下げる事になり、人気が低下しているわけで、ようするに体の良い任意払いの税金みたいなものだ。
当選条件を海外の宝くじと比較してみると、当選金額と当選確率の関係が10倍くらい悪い。

◆ そんな事もあり一時期は海外の宝くじ購入に人気が集まった。しかしこれは法律で制限されており、現地に行って買う以外は違法とされる。まあネットで買ったりすれば調べようはないと思うけど。

◆ 万一、いや1000万一か、当選した場合は現地に銀行口座を作る必要があり、現地で当選金を受け取らなければいけない。
日本の銀行に直接送金すると、これも国内法に抵触する。まあ数十億円とか数百億円当選したら現地に行って住所を作って口座を開いてとやればいい話だ。

◆ その後日本に戻ってきたいのならば、現地で作ったクレジットカードで現地の銀行のお金を使えば良い。日本に多額の送金を行うと、たぶん税金をがっぽり取られる。仮想通貨などを介して送金すればバレにくいが、仮想通貨による投資を制限する法律を作るとか何とか言っていなかったっけ。

◆ 数百億円も当選金があるのならば日本に戻ってくる理由はないだろう。日本国が好きでしょうがないという人は別として、中韓を除けば概ね住みやすいと思う。特に欧州、北の方は治安もさほど悪くはないし文化レベルも日本と変わらないというか上だ。

◆ 高額当選した人がニュースになるくらい当選確率が低いくじではあるが、それでも当たる人がいる。購入金額が高いと経済的負担が大きくなるが、どうせ当たらないと諦めムードで記念に買うみたいなやり方ならば悪くはない。

◆ 日本宝くじの売り上げは回復しないのかも知れない。ゴミにしかならない紙切れに何千円も出す馬鹿らしさに、人々が気づき始めた。主要購買層が高齢化して宝くじを買わなくなり、そもそも宝くじに興味を示さなかった若者達は中年になっても宝くじを買わない。

◆ 無駄金を使うのは景気の良い時なのだ。景気が悪いから一攫千金を狙うというのは、未だ景気の余韻が残っている時の話だ。本当に景気が悪化すれば宝くじを買うその元手がなくなってしまう。

◆ パチンコや競馬競輪で借金を作る人は少なくないが、宝くじだってギャンブルである。
宝くじ依存症が少ないのは、たぶん当選確率が低いからだ。競馬競輪は当たることもあり、だから癖になるのではないだろうか。
ちなみに私は競馬競輪もパチンコもやらない(付き合いで買ったことがある程度)ので依存する人の気持ちは分からないけど。


殆ど当たらない宝くじ(12/7)
◆ 少し前に神棚と宝くじの関係を書いた。年末ジャンボ宝くじの当選確率は0.05ppm程度だ。1等の賞金は7億円で、1枚の価格は300円だ。ロト6の当選確率は約0.17ppmで1口の価格は200円、通常の当選金額は約2億円である。ロト7の当選確率は約0.1ppmで1口の価格は300円、当選金額は4億円となっている。ロトくじの場合はキャリーオーバーがあるので複雑ではある。多額のキャリーオーバーを独り占めしたい場合は、同じ数字列で複数口購入しなければならないからだ。

◆ 年末ジャンボ宝くじの1等7億円が300円の投資で手に入るのだから2.3M(メガ,10の6乗)倍。ロト6は同1M倍、ロト7は1.3M倍となる。投資金額に対するリターンという意味では年末ジャンボ宝くじに軍配が上がる。
しかし上に書いたように当選確率は低い。
まあ当選確率が高くて一等賞金額が多かったら、天下りが干上がってしまう。

◆ 年末ジャンボ宝くじと同じ1口の価格と当選確率だとしたら、最高金額はどう計算出来るのか。一口の金額が共に300円のジャンボ宝くじとロト7を比較してみると、若干ロト7の方がお得となる。サマージャンボだと一等賞金が5億円に減る代わりに当選確率が0.1ppmになるんだったかな。これだとロト7より少しお得になる。

◆ まずは最初に神棚を買って家にセットし、年末ジャンボ宝くじを買って神棚に祀る(というのかな)。抽選の様子を見ていた人に当たった人はいないらしいので、後は神様にお願いして忘れたふりでもしておくのが良いだろう。春になり、日差しが暖かくなった頃に「そう言えば宝くじを買ってあったよなぁ」なんて白々しいことをつぶやきながら神棚から宝くじを取り出す。その封筒を封を切らずに宝くじ売り場に持ち込み、機械でチェックして貰う。この時に当選チェッカーの画面を動画撮影すると意外に当たっている所が映ったりするのだとか。ちなみに高額当選の場合は高額当選LEDが点灯するだけで、金額は表示されなかったと思う。

◆ 以前に宝くじのネット購入の話も書いたのだが、ネットで買うと神棚との関係がうまくいかない。まさか、購入ページの画面コピーじゃねぇ。ここはやはり物理宝くじを買いに行ってこなくてはいけない。

◆ 宝くじというと銀座に列を作るのが恒例か。沢山売る売り場ならば当選確率が高くて当たり前となるのだが、販売数量と当選率は意外にばらついているのだそうだ。宝くじマニアの人はおおよその販売数量と当選率を調査した上で買いに行くらしい。

◆ 人口辺りの当選数なんてデータもあった。沢山売れればと言うか、買う人が多いほど当たる確率が高いので宝くじ好きがどの位いるかという数字にもなりそうだ。調査年度が不明なのだが一位が高知県で二位が東京都、三位が大阪府となっている。ちなみに当選本数の絶対値としては一位が東京都、二位が愛知県、三位が神奈川県になる。東京都では5年間で約80人の億万長者が誕生している。

◆ 当選確率の高い星座、何故か冬場生まれの人が多い。水瓶座、牡牛座、山羊座の順で最も当選した人の少ない射手座の人とは1.67倍もの差があるのだから不思議だ。ちなみに私は水瓶座なので宝くじを買ってみようか。でも神棚はないんだなぁ。と、流されやすいのが冬生まれなのかもね。


Wi-FiありだがTV無し(12/6)
◆ 最近のホテルはWi-Fiやインターネットアクセス手段はあるが、部屋にTVが無い所が増えているのだとか。11月にオープンしたJホテル東京ジオもそうらしい。

◆ TV排除の動きはNHK受信料の問題でもある。今年の夏に東京高裁は東横インに対して19億3500万円の支払いを命じた。一軒の家に3台のTVがあったとしても契約は1口だけだが、企業などに3台のTVがあれば2口の契約が必要だそうだ。1台目はフル契約で2台目と3台目は5割引なのだとか。

◆ ホテルは部屋の稼働率その他にかかわらず全室分の契約が必要となる。
これを回避するには部屋にTVを設置せず、倉庫に保管しておくしかない。
客がTVを観たいと言った場合は、そのTVを貸し出して設置すれば支払い義務は客側に移る。

◆ TVが観たい方はフロントまで連絡をくださいとしておく。連絡があったらレンタル用のTVを部屋に運んで設置する。レンタル料と設置料を客から取るが、ポイント還元やら何やらで実質無料にしておけば良い。ただし事前にTVを設置してしまうとNHKが牙を剥く可能性がある。

◆ こうした面倒でコストのかかる事はしたくないというのが最近のホテル事情なのか。一方でWi-Fiやインターネット接続はもはや必須のサービスだそうだ。
TVは設置されていないがLCDモニタやプロジェクタは設置されていて、インターネット経由での動画再生などが可能となっている。

◆ 例えば戸建ての所有者には固定資産税が課せられる。だが実際にはアパート住まいの人も間接的に固定資産税を払っている。駐車場を借りている人も同様だ。アパートの家賃や駐車場料金の中に固定資産税分が含まれているからである。

◆ ではNHK料金はどうなのか。ホテルがNHK受信料を払うとしてもその原資は宿泊代であり、宿泊者が料金を払っていることになる。原則として受信料は1家族1契約(1軒の家に複数台のTVがあったとしても契約は1口)なのに、ホテルに行くと別途受信料を取られることになる。しかもホテルの部屋の稼働率が100%ではないのだから、受信料相当額は余計に支払わなければならない。

◆ 支払い命令は東横インのみではなく、各地のホテルや旅館にも行われた。景気の良い頃ならまだしも今はそうではない。ならばと言うことでTVの設置そのものをやめる、地上波放送の映らないCATV契約にするなどが進んできたというわけだ。

◆ 以前と違ってスマートフォンなどもあるわけだし、事業者販売スマートフォンの多くにはワンセグやフルセグ受信機能がある。TVを観るにしても暇だから観るか、程度の話だろう。ビジネスホテル以外の、例えば温泉宿ならば風呂に入ったり美味しいものを食べたり飲んだりでTVなど必要が無いかも知れない。

◆ NHKがペイパービューにすれば全てがクリアになるのだが、そうすると観る人が減って、収益減になるとNHKは言う。現行の受信料方式ならば魅力的番組を作ろうが作るまいが、勝手にカネが入ってくるのだから美味しい。もしもペイパービューにしたならば、魅力的放送を作らなければならなくなる。


スーパーコンピュータ(12/5)
◆ 京は1,120億円をかけて2012年に作られたものだ。計算性能そのものでは世界トップではなかったのだが、性能対費用の点では圧倒的低価格で高性能だったと言える。

◆ CPUボードには2GHzで動作する8コアのSparcプロセッサが4個搭載される。
発熱量は58Wだそうで、CPUボードには6個の水枕が付いている。CPU以外の2つの水枕の下には4個のデバイスが鎮座している。CPUあたりのメモリ量は16Gバイト、CPUは全部で88,128個なのでメインプロセッサ用のメモリだけで1.4Pバイトになる。

◆ CPUがフルパワーで動作すると約5.1MWの電力を消費する。京は2012年から2019年の8月まで稼働した。今後は富岳に入れ替えられるそうで、CPUはARMベースの富士通製が搭載される。計算能力は京の100倍以上だそうだ。

◆ 京のラックは電子回路と言うよりも、太い配管など水冷関係の部品が目立っている。
ラックごとに水冷システムが完結しているような話があったのだが、どんな風になっているのだろう。富岳も水冷で、計算機室の床下には太い冷却水用のパイプが設置される。

◆ システムはLinuxだそうだが、その上でFortranが動くのだそうだ。Fortranかぁ、何か懐かしいなあ。FortranだけではなくCやC++のコンパイラも動くしjavaも使えると書かれている。
しかし10年で演算能力が100倍というのは凄い。
個々のプロセッサの能力は数倍くらい?メモリやインタフェース速度、バスの構成や速度も飛躍的に進化しているだろうから、システム全体としての性能は凄く上がる訳だ。

◆ 今年の世界ランキングトップは京の約14倍の演算能力を持つ米オークリッジ国立研究所のサミットだった。じゃあ富岳は100倍だから… と言うことではない。浮動小数点演算回数としてカウントすれば京の2〜3倍程度ではないかと言われる。しかしメモリ性能を向上させることによって実アプリケーションの実効速度を上げるのだそうだ。

◆ 浮動小数点演算競争に勝つには性能の高いプロセッサを多数並列に並べなければいけないが、メモリ性能はさほど重視されない。京のプロセッサあたりのメモリ量がさほど多くないのはその為だ。メモリを増やすのならば演算器を増やせと言うことだ。しかし現実のアプリケーションでは演算性能よりメモリ量が必要になるのだそうだ。

◆ そこで演算性能競争に勝つ為の設計より、使われるであろうアプリケーションの処理を高速化することに力を入れたと言われる。気象シミュレーションソフトでは京の100倍以上の高速性が得られたそうだ。消費電力は40MW程度らしいので、京の5倍くらいは電力を消費する。CPUコア辺りの性能は京の16GFlopsに対して、56GFlopsに向上している。京の82kノードは、富岳で150kノードに増えている。ピーク性能は405PFlopsでオークリッジ国立研究所のサミットの2倍になるそうだ。

◆ 更にノードを増やすことによって演算性能を高めることは出来るが、予算の問題と電力供給がネックだという。それでもARMベースCPUは演算性能に対して消費電力が小さく、特定アプリケーションを処理する為の電力はX86プロセッサの1/10程度だ。まあCPUなので得手不得手がある訳だが、ARMなのでLinuxでもWindowsでも動くよと富士通は言う。


部品点数1/1000の世界(12/4)
◆ ガソリンエンジンの部品点数は数万にも及ぶそうだ。勿論気筒数やシリンダ配列、カムシャフトやバルブの数などによっても変わってくる。それに対してEVではモーターをバラバラにしたとしても数十点の部品でしかない。

◆ ただし自動車全体としてみると、ガソリンエンジン車は十数万点の部品で構成されているのに対して、EVは1万点前後と1/10になる。EVといえどもシートやペダルは必要だからだ。

◆ 内燃機関エンジン車ではトランスミッションが必須だが、EVでは必須ではない。テスラのモデルSなどはトランスミッションレス構造でありながら、0-100km/hが2.6秒、最高速度は260km/hを超える。エネルギコンサンプションを考えた場合にトランスミッションを使った方が良いという論もある。回転ものは回転数が上がると急速に損失が増えるので、低回転を使うべきだというわけだ。一方で高回転型モーターの方が小型で大出力が得られるから減速機を使用した方が良いという考え方もある。

◆ テスラモデル3が3百万円台の価格と言うことで、コストダウンはどんどん進むだろう。何しろエンジンは膨大な部品を必要とするし、それぞれの部品の加工精度も高めなければいけない。組み立てこそ自動化されているとは言っても、部品の加工精度のばらつきを調整したり組み合わせを変えたりする工程や、それらの検査も含めれば膨大な工数だ。

◆ トランスミッションも同様で、数多くの部品で構成されている。最近では多段化が一つの流れになり、トランスミッションは大きく重くなった。トヨタの一部トランスミッションはDCT的な制御を使ってギア数を減らしているが、それでも多段化ミッションは長くなってしまう。

◆ 現状のエンジン車をEVにする場合は、エンジンやトランスミッションと言った"支え"になるものが無くなる。その為に、例えばBENZのEQCなどはパイプフレームによってトランスミッション型の構造材を作っている。

◆ EV全盛になるとエンジン工場が不要になる。トランスミッション工場も要らない。
エンジン工場は鋳物の管理や高周波焼入れがあるので非常に暑い。工場内の水飲み場には塩の錠剤が置かれていた。そんな過酷な工場(と言っても多くは自動化されている)もやがて姿を消すのだろう。

◆ 工場がなくなると人間も不要になる。日本の自動車メーカーで最も難しい点が人員の再配置ではないだろうか。しかもEVに関しては出遅れ感の強い日本メーカーは、国際競争力という点で苦労する可能性もある。

◆ 以前のEVに関する記事で、EVの電力源はどうするのだというコメントがあった。ガソリンって年間で600億リットルくらい使われているのかな。これが全部電力に置き換わるのだから大変な量だ。幸いにして現状は省エネ化が進んだ為などもあり、原発無しでも電力は何とかなっている。

◆ 昼間に作られる太陽光発電の電力を自家用車という名の蓄電設備に蓄えておくという考え方で、どの位まかなえるのだろうか。EVを動かす為に火力発電所を増やすのは効率が悪い。
確かにLNGなどを使えば炭酸ガス排出量は少なくはなるが、発電・送電・変電・充電損失を考えると得ではないだろう。


23年前に始まった(2)(12/3)
◆ それまで就職には何の苦労もなかったのに、平成不況は就職難の時代でもあった。企業倒産件数がどんどん増えていく時代だったので、求人どころではなかったと言っても良い。

◆ そんな時代に規格が制定されたのがPDCである。当時はいかに狭い帯域で音声を伝送するかが競われたような時代である。それまでのアナログ携帯に比較すると音声伝送に広い帯域を必要としたディジタル通信は、非効率的だと言われたからだ。

◆ 音が悪い、何を言っているのか分からないと言われたハーフレートと呼ばれたPSI-CELPは3.45kbpsまで音声を圧縮した。これにより電波利用効率はGSMなどより優れたものとなり、インタリーブチャネルなどや小ゾーン方式などを採用することで、世界に類を見ないほどの人口過密都市でも限られた帯域でのサービスが可能になった。

◆ PDCの2年後にはPHSが開始される。PHSはADPCMの32kbpsだったので音が良かった。しかし元々簡易型携帯電話として開始されたこともあって、公衆サービスを行うには多くの基地局を必要とした。ただし基地局コストは安かった。だが日本の場合は土地のコストが高いので、基地局のコストが安くても基地局を増やすのが大変だった。

◆ 通信業界の景気は余り悪くなかったと思うのだが、それでも通信事業者は金集めに苦労していた。金を集める為には加入者を増やし続けなければいけない。今日より明日は加入者が増える、来年はもっと増えると、バブルの頃を思い出させるような計画書を銀行に見せる必要があった。

◆ その為に端末のばらまきが行われた。キャッシュバックを得る為に一人で何十契約もして、不要になった端末を廃棄した。毎月それを繰り返すことで、下手なアルバイトより多く金が稼げると言われた。こうしたカネ稼ぎはつい最近まで行われていた。

◆ PHSはNTTパーソナル、ASTEL、DDIポケットの3社が帯域を共通利用していた。しかし2005年にASTELが、2007年にNTTパーソナルが撤退した。その後はDDIポケット→WOLLCOM→イーアクセス→ソフトバンクと変わり、既に新規受付が中止されPHSの時代が終焉に近づいている。

◆ 一つのサービスが20年以上使われたのだから、これは十分に長寿だったと言える。PDCより、3Gより、おそらくは4Gよりも長い。ただし様々な改良を経ているので、サービス名が同じだからと言って世代が同じかと言われると、違う。

◆ 平成不況の30年が令和になって変わるのだろうか。安倍総理がいる限り、不況の流れは変わらないだろう。
消費税収は法人税減税で消えてしまう。確かに企業に体力を付けさせる、国際競争力を付けるには減税が必要だ。1990年度の税収と2018年度の税収はほぼ同じだ。1990年の所得税収は約26兆円だった。2018年には所得税収が20兆円、消費税収が17兆円となっている。
法人税収は1990年度の18兆円から12兆円に減っている。大企業には特例があり法人税が安くなっていることも影響している。ソフトバンク対策が早期に実現すれば良いが、売り上げが何兆円だ利益が何兆円だと自慢するが税金は払っていない。巧みな操作で課税を回避しているからだ。


23年前に始まった(12/2)
◆ 始まったというより始めたと言うのが正解だろう。当時はアナログモデムからISDNになった位だったと思う。
暫くはアナログモデムでNiftyなどにアクセスしていたが、そこにいた人たちがホームページなるものを作り始めていた。

◆ そう言えば仕事関係の企業がインターネットに接続して云々とか、IPアドレスがどうのこうのといっていたっけ。
やがて個人向けのプロバイダーが増えてきて、Windows95が発売され、インターネット接続がパソコンの一つの使い方みたいになった。

◆ 検索サイトはYahooくらいか、千里眼ってのもあったっけ。しかし私はすぐにはホームページというものに手を出さなかった。何しろ混雑時間帯には数kbpsまで通信速度が下がるという環境で、テキストだけのページを表示するのに何分もかかった時代だ。

◆ そしてこのホームページが出来たのが1996年、今から23年も前である。バブル景気の崩壊が始まったのは1989年頃だと言われる。この年に日経平均は下降に転じた。株と土地の価格は下がらないと言われていたのに、だ。

◆ しかし人々はそれを実感として感じ取れなかった。夢を見ていたのではない。夢をかなえていたのだ。今日より明日はきっと良くなる、今年より来年はもっと良くなると誰もが信じた。実際地価の下落は1991年頃までは明確にならなかったのである。

◆ 今までとは少し違う、景気が悪化しているのではないかとみんなが思い始めたのは1993年頃だろう。夢を叶える途中の人々が、明日に不安を持ち始めた。私が最初に家を買ったのもこの頃ではなかったかと思う。地価が下がり、手が届かないと思っていた物件が安くなった。

◆ 崖を造成して作られた何軒かの建て売り、土地が25坪くらいで8千万円以上の値段だった。
しかしそれが発売間もなく売れていたのが1990年頃だったのだ。しかし景気の悪化は急激に起きた。後に本人も語っているが橋本龍太郎元首相が経済を破壊してしまったのである。それから30年、未だに日本は立ち直れていない。

◆ バブルが崩れて地価が下がる。手の届かなかった物件が買える価格に下がるが誰も手を出さない。それどころか、建設途中のまま放置されて物件やビルがあちこちにあった。当時会社でビルの一室を借りていたのだが、管理者が度々変わった。権利関係が複雑でどうにもならないビルだと言われた。譲渡担保みたいな、1億円のマンションを買う予定だから、その予定を担保に1億円を借りるみたいな訳の分からない融資が氾濫していた。

◆ だがそんな、担保があれば誰もが安全だと思っていた時代が壊れれば、証券会社も死んでいった。
農協マネーをふんだんに突っ込んだ住専も死んでしまう。所が政府はこれを税金で助ける。他の企業の倒産は助けないのに、何故住専だけを助けるのか。勿論それは住専が財務省(当時は大蔵省)の天下り先だったからである。

◆ 求人数も減少して就労出来ない学生が増えた。景気の良い頃は入社試験など形だけのもので、誰でもどこにでも入れた時代だったのにだ。つい何年か前までは六本木で遊びまくっていた学生、1年や2年遊んでも、留年しても、そのうち就職すれば良いくらいにお考えていた学生が、食うに困る事態に追い込まれていく。

◆ 学生に仕送りしていた親にしても、給料が下がり、ボーナスがなくなり、住宅ローンが払えなくなっている。6千万円で買ったマンションを売ろうとしても2千万円にもならない、売ってもローンが重くのしかかる。


千葉県は災害に弱いのか?(12/1)
◆ 台風被害が大きかったと言うことで千葉は災害に弱いとか、県知事がダメだとかと言われた。まあ県知事がダメなのは人間の問題だから仕方が無い。

◆ 自然災害に弱いかどうかは、それまでに災害があったかどうかでも変わる。千葉県での大きな災害と言えば3.11の時の広域液状化や沿岸部の津波被害くらいで、比較的安全というか安定した地域だった印象がある。

◆ 千葉県も広いので部分的に見れば危険な場所があるのは当然で、それは東京都西部にしても神奈川県にしても同じだ。公益法人地盤工学会によると、千葉県の危険度順位は7位であり東京都の5位よりも安全だ。地盤工学会は地盤に状態と共に災害対策の進み具合なども考慮してランキングしているそうだが、現在はそのランキング公表をやめている。

◆ 東京都は災害発生レベルは全国3位と危険なのだが、防災対策が進んでいるという事で5位になったと言うことだ。同じく神奈川県も6位が9位となる。今年は台風のコースが関東直撃だったので千葉県が目立つ。千葉県の被害は主に風とそれによる停電だった。後の台風19号では浸水被害が多く発生したが、千葉県よりもっと北部で被害が多かった。浸水被害件数という部分で見ると3.11の影響があり宮城県がワーストになる。3.11の影響を除いた床上浸水数では和歌山県、茨城、兵庫、新潟と続く。

◆ 自然災害による建物倒壊数(除3.11)では茨城、千葉が全国平均を上回り、栃木、和歌山、三重県と続く。データは2011年版であり古い。災害そのものではなく災害感受性のランキングを土木学会が出している。災害感受性とは災害を受ける事によって、どの位の損失を受けるかという指標だ。災害対策が進んでいると損失を受けにくくなる。

◆ ランキングでは西日本が災害に弱いとされる。千葉県は26位であり、東京都は災害感受性が最も低い47位だ。2018年版災害に弱い都道府県ランキング(週刊朝日芸能)で神奈川県は3位、千葉県は4位(2018年版)で、災害実体を元に作ったと説明されているが専門家が作成したものではないので信頼性は高くはない。

◆ 神奈川県は平地が少ない。人口は横浜市に集中するが、横浜も山が多いので宅地造成には山を切り崩す必要がある。過去にはこうした造成地の崖崩れなどが問題になり、その後日本一厳しいと言われた造成基準が作られた。これによって土砂崩れリスクが大幅に少なくなったと言われる。

◆ ここは横浜市保土ケ谷区なのだが、山の上の方に住宅が建っている。住宅からの眺めは抜群だが、駅からはから山を登っていかなければいけない。駅はこの道路の高さである。川もすぐ側にあり、何度か氾濫している。傾斜面に角度を付ければ無駄な地積が増えてしまう訳で、出来れば垂直に造成したい所だ。勿論そうした造成地もある。これで良く崩れないなと思うわけだが、数年前には崩れた箇所があった。

◆ 河川も、台風19号の時には鶴見川の氾濫が心配され、付近に住む人は半ば諦めたと言っていた。幸いにして被害はなかったが、鶴見川が氾濫したらららぽーとも水没は免れなかっただろう。