SL500に乗る(6)
走行距離が6,000Kmを越え、2回目のオイル交換を行った。
銘柄はWAKOSのもので、10W-40だったかな。
燃費の報告である。
何せパワーがない車なので燃費の報告程度しか出来ないのだ(笑)下の写真はオンボード燃費計である。
106Km/hが平均速度、0
11hが走行時間(11分)、13.0Km/lが燃費である。
これは11分間を100Km/h〜110Km/h辺りで流れに乗った速度で走行した時の燃費だ。
回転計の値からすると撮影時の走行速度は80Km/h位かな?
平均速度がこの位だと、だいたい10Km/l程度。
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空いた地方道を50Km/h〜70Km/h程度で走行した時の燃費である。
信号待ちなどを含むのでこんなものだろう。
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走っている時の燃費は(排気量の割には)さほど悪くはないと思うが、アイドル燃費は小排気量車の比ではないので平均速度が10Km/h前後の渋滞路では3〜4Km/lなんて表示になる。
低水温時の燃費も相当悪い。
触媒の早期温度上昇を狙うためかどうかは分からないが、スタート後10分ほどの燃費は平均速度が20Km/h程度あったとしても2Km/l代になる。
添加剤の話である。
私は余りオイル添加剤の類は使わないのだが、ミリテックを安価で入手出来た(国内販売ものではない)ので試してみる事にした。
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ミリテックは塩素系らしいが、腐食テストは問題ないレベルになっているという。
一般的に塩素系添加剤は金属表面を軟質化する事によって(極端に言えばヌルヌルにする)摩擦係数を低減しようとするものである。
その代表格はWAKO'SのスキルEだろうか。
ただしこれは金属を腐食させ摩耗を促進させてしまうため、同添加剤では高純度のモリブデンを添加する事でこれをカバーしている。
ミリテックも塩素系らしいのだが、スキルEなどとは働きが異なるようだ。
ミリテック、モータアップ、GRP(NNL-690)などはいずれも同じメーカ(カナダの某社)の製造らしい。
添加剤たるもの、能書きは立派だが果たして効果はどうなのだろうか。
使用者アンケート?等を見ると「エンジンブレーキが効かなくなった」などの報告例が見られるのだが、機械損失が少々減った程度でこれが体感出来るのだろうか。
ともあれエンジンオイルに6%程(SLのエンジンオイル容量は8リットル)添加してみた。
振動が減るとかそう言うレベルの違いは良く解らないが、ノイズの音質が若干変化したようには感じる。
旧SL(R129)の時にモービル1→シントロンにオイル銘柄を変えた時にもエンジン音が静かになった事を経験しているが、それと似たような変化だと思っていただきたい。
燃費云々に関しては未だ良く解らない。
と言うか、同一条件で走行出来る機械などそう多くあるわけではないし、上記燃費報告データと同じルートを同じようには知る事だって実質不可能である。
燃費などアクセルワーク一つ、気温や気圧や湿度によっても変化するから数パーセントの向上などが正確にデータとして表れるわけではない。
ミリテックは走行距離を重ねるごとに補充すると効果が持続するようである。
オイルと共に劣化するのかミリテックが変質或いは消費されていくのかは定かではないが、何となく「売るためトーク」みたいに感じてしまったり…同じく宣伝文句チック?なものとして「新車寿命を2倍に延ばす」なんて言葉もある。
これ、GRPにも書いてあったような…いずれエンジンノイズの大きいA-160でも試してみようとは思っている。
欧州車は以前から底面をフラットにして空気抵抗低減を図っている。
見えない所に気を遣わない国産車との大きな違いだ。
SLの空気抵抗係数は0.29なのだが、トランスミッションまでおも覆うようなアンダーカバーによる効果は無視出来ないのだろう。
エンジン底面のカバーは一部空気導入孔が空いていて、そこからダクトで冷却風を採り入れるようになっている。
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