ステンレステープで蛍光灯をパワーアップする。
省エネ機器と称してアルミの反射板が数千円で売られ、明るさアップ30%の文字と共に水槽用蛍光灯に貼るアルミ板が2千円程度で売られている。
アルミ板を蛍光灯の反射板にすることで反射効率アップ(=照度アップ)は可能なのだろうか?可能だとしたら何故メーカはアルミ反射板を使わないのだろうか?と思ったら、NISSOのインバータライトは鏡面(アルミではないと思う)の反射板が使われていた。
おそらくコストの関係と一般照明器具では見栄えの悪さから使われなかったのだろう。
私がやったわけではないが、反射板を鏡面にすることで最大4割程度は明るさが増すらしいことも分かった。
だったら鏡面反射蛍光灯にしてしまおう!ってのが今回の改造だ。
反射板は台所用アルミシートなどを使った方法が他のサイトなどでも紹介されているが、面積の広いシートを貼るのは厄介である。
そこで目を付けたのが幅50mm程度のアルミテープだ。
が、アルミテープの殆どはアルミ箔と両面テープで構成されていて厚い。
そこで今回はステンレステープを使用してみた。
これはアルミテープに比較して厚さは2割(20μm)しかないし、耐久性も十分だろうし、バインダー(両面テープ)が無いので加熱されても燃えることはない。
ちなみにバインダーのないアルミテープ(セメダインキッチンテープW:商品名)は薄くて使いやすそうだが、テープの向こうが透けて見える。
(反射効率悪そう)最初に改造するのはADAのものだ。
これがノーマル状態,と言うか、インバータ改造してあるのでグローランプは付いていない。
最初はネジ類を外してからステンレステープを貼り、その上からネジを止めようかと思った。
しかしネジ穴というのは最も錆びやすい部分である。
ならばと言うわけで、ネジの上からテープを貼ってしまうことにする。
若干見栄えは悪くなるが防水効果は抜群だ。
こうしてステンレステープ貼りは終わった。
ネジ部も隠れて防水性もアップだ。
次にコトブキ製の照明器具も改造する。
当然こちらもインバータ改造済みだし、30W管を32W管に改造してある。
ノーマルでは拡散用のプラスチック板が被さっている。
蛍光灯が極めて接近しているため、少しでも光を拡散させたいのだろう。
それにノーマルは30W管だしね。
この板を外してからステンレステープを貼った。
これには放熱用と思われる穴が沢山開いていたので、テープでそれを隠してしまった。
インバータ改造してあるので発熱量は極端に減っているのだ。
蛍光管自体の発熱もあるので、様子を見ながら必要なら穴をあければいいだろう。
テープ貼りの後は光拡散用のプラスチック板を排除したい。
が、この照明器具は水槽にガラス蓋の無い部分で使っているので防水はしたい。
ならばというわけで、アクリル板で蓋を作った。
アクリル板は大きい物は高価なので、小さな物を連結することにする。
厚さは2mmが丁度良い。
これをアクリルカッタでピーッと切って組み付け、つなぎ目はアクリル接着剤で接着する。
これでノーマル比2倍(見た目の感じ)の明るさが得られた。
心配した配光特性だが、元々照射角が広くないので余り気にならない。
出来れば蛍光管をもっと離して設置したいのだが、ノーマルのグロースタータタイプだと安定器の都合でうまくないようだ。
もっともこれはインバータ改造してあるので、蛍光管のソケットの付いている金属板を作り直せば蛍光管の間隔は蛍光管1本分くらい離すことが出来る。
反射効率も考えて薄いステンレス板(薄くないと加工が出来ない。
生のアルミだと腐食する)で作り直す,ってのは後日の楽しみにしよう。