GPS付きレーダ探知機を買う(3)


久々にレーダ探知機を買ってみた。
とは言っても、今まで使用していたものに不満があるわけでは

なく、単に2年半前のこちらとの相違が見たかったに過ぎない。

と書いたのが2年前の1998年だった。

そして今2000年の10月も終わろうとしている今、又新たなレーダ探知機を買ってみた。

と書いてから1年以上が過ぎた。

そこでまたレーダ探知機を買ってみた(笑)
と、先月書いた。

が、そのRGP-10Nはどうも気に入らない点が多い。

で、RGP-10NはA160用になったという訳だ。

と、書いたのが2002年1月の話で、しばらくはそれを使用していた。

なるほどRGP-10Nよりは良くできていて、LSCもGPS信号から車速を演算する方式になっていたし
オービスマップも新しそうだった。

唯一の欠点というか、最大の欠点は10.525GHzレーダ受信部の感度が悪い事である。

街中で殆ど鳴る事がないのは静かで宜しいのだが、ユピテル製の感度に慣れた私には物足りない
ものだった。

さらにセルスターの特許回避のためか、自動感度調整などの機構もない。

もっとも感度が余り良くないので、常に最高感度設定で問題はなかったのだが。

そのSKY-03が突然故障した。

GPS衛星を捕捉しなくなってしまったのである。

こうなるとレーダ受信部の感度の悪さも手伝って、不安がいっぱいという感じ。


早速これは保証期間内修理に出したのだが、これを機にまたまたGPSレーダ探知機を購入した。

ユピテルもセルスターも新機種を出していたが、今回は機能で勝るユピテル製をチョイスした。

ユピテル製の欠点はLEDが全部点滅表示だと言うことである。

おそらく太陽電池モデルと共通のファームを使っているからだと思うのだが、これは見にくくて
かなわない。

トランジスタと電解コンデンサを入れて積分でもしてやろうかと思うくらいだ。

RGP-10Nの時には振動センサで車速を予想するという、GPS機能を全く利用していないアホな設計
も、今回のRGP-150Nでは改善された。

車速をGPS信号演算で得るようになっていて、それに応じてLSC機能や自動感度調整機能も働く。

車速が速くなるほど感度を上げるのは理にかなっている訳で、それが自動で行われるのはやはり
嬉しい。

自分で警報を出す場所を設定出来たり、逆に警報を出さない場所をセット出来るのは他の機種と
同じ。

ただしSKY-03のように7セグLEDが付いている訳ではないので、自分で後から追加した警報エリア
などのエディットは大変だが、これは我慢出来る範囲。

オービスマップは外部からの書き換えが可能となった様子で、年に2回程度のアップデートが行わ
れるそうだ。

書き換えは探知機をメーカのサービスに持ち込む必要があるらしいし、書き換え料金\5,000は少
々高過ぎなのではないだろうか。

F&Fにしては珍しく未だ分解していないのだが、おそらく内部にシリアル端子でも付いていて、そ
こからFLASH ROMを書き換えるに違いない。

データのフォーマットさえ解れば自分でもこれは出来そうな感じだから、その辺りを解析すれば
良いと言うことになる。

GPS衛星捕捉のバックアップ用には二次電池が付いている。

電池容量からしてユーザデータメモリバックアップ用かとも思ったが、取説にはGPS関係のデー
タバックアップ用だと記されている。

バックアップされているからと言って極端に捕捉が早い訳ではないが、少なくともSKY-03よりは
高速だ。

GPSの感度自体もRGP-10N時代よりは良くなっているようだが、SKY-03よりは劣っている。

なお同時受信衛星数はSKY03の16チャネルに対して、RGP-150Nは12チャネルである。

レーダ受信部の感度はユピテルのそれであり、最低感度設定になっていてもSKY-03の最大感度と
同等ではないかと思うほどで、おそらくRE-571N並の感度は得られているのではないだろうか。

ユピテル製はレーダ式Hシステムのパルス波を検出して、通常警報とは区別してアラームを出して
くれるがこれも健在。

ステルス警報も然りである。

SKY-03が音声警報か単音メロディによる警報しか選べなかったのに対し、RGP-150Nはオーソドッ
クスな可変ピッチのブザーが選択出来る。

私にはこれが一番で、何しろ音声警報なんて邪魔になって仕方がない。

メロディの方はピッチが変わらないので、受信波が強いのか弱いのか解らない。

またRGP-150Nには350.1MHzの受信機能も搭載され、所轄系連絡波の受信も可能だ。

GPS関係はSKY-03の方が機能豊富である。

自位置の測定も可能だし、Nシステムの警報も出る。

オービスマップ自体もSKY-03の方が多いのではないかと思える(公称600箇所はどちらも同じ)し、
それとは別に1,400箇所のNシステムマップを積んでいるSKY-03に対して、RGP-150NはNシステム
マップを積んでいない。

Nシステムの事前警報が有効か否かという問題はあるし、増殖著しいNシステムへの完全対応は難
しい所だろうが、最近のNはLHと見た目が似たような感じなので、これの区別が出来ない人には有
効かも知れない。

レーダ受信機としての性能(感度)を求めるならユピテルのものを、GPS機能の充実を求めるなら
セルスター工業のものをと言う感じだろうか。