810Tをバラす
SBMのスパボ一括が未だ珍しかった比にこの端末を買った。
それは2年前、2007年のことである。
当時はドコモやauに家族通話定額などはなく、この8円ケータイも随分活躍してくれた。
その後ドコモでも家族定額などが開始され、通話品質が悪く圏外の多いSBM端末の出番は減った。
そして2年の月月割り期限が過ぎ、このまま放置すると月額料金がかかってしまうので解約。
ついでにiPhone契約も解約した。
解約後はゴミにしかならないケータイで、資源回収ボックスに入れるのは解体してからでも良いだろうと言うことで早速開けてみることにした。
SBM向け移動機をバラすのはこれが最初である。
ドコモのようにチップセットを作らせたりしているわけではないのでクアルコムチップセットであろう事は予想していたが、まさにその通りだった。
クアルコムチップセットは、いわゆるワンチップ系ではないのでどうしても実装面積が大きくなる。
また省電力化も日本市場のそれにマッチしているとは言い難い面があるが、そこそこ安価で入手できることがメリットか。
内部は常識的な作り、一枚の基板にカメラユニットなどが乗っている。
これがその基板、シールドケースのふたを外したところだ。
ドコモ機に比較すると部品の多さが分かり、au機に近い。
MSM6250はGSM/GPRSに対応したチップで2003年頃に登場したものだ。
RFR6250はマルチバンドレシーバ、MSM6250がダイレクトコンバージョンをサポートしているのに合わせてある。
こちらはトライバンドの送信用チップだ。
MPEG4関係のチップも乗っている。
少し大きめの積セラ、積層フィルタみたいなものがある。
やはりクアルコムチップセットはデバイス数が多いので小型化は難しくなってしまう。
もちろん複合化チップなどを検討する余地もあるのだが、コストとのかねあいも。