熱帯魚を飼う(10)
■ '99/04/12
魚の名前は意外に覚えにくい。
熱帯魚店で買ってくるときは覚えていても、家に帰ったら忘れちゃったりしてね。
その名前にしても正式名称か呼び名なのかも良くわからない。
例えば小型テトラのアルビノがホワイト・レモン・テトラとして売られていたが、これの元になった魚は何かな?って感じだ。
レモンテトラ,って付いているからレモンテトラだと思うが、アルビノになるとレモンテトラもネオンテトラも余り変わらなかったりして。
底砂の話である。
最近の水草水槽ではソイル系と呼ばれる、土を元にしたものが流行っている。
ADAのアクアソイルに代表されるもので、水草の根張りがよいと言われている。
アクアソイルは水質を酸性に持っていく効果があるそうで、これも水草のためによいのだとか。
ただしこれらは管理が難しく、時間と共に崩れてくるので通水性は悪くなりがちだ。
もちろん(崩れてしまうので)洗って再使用することもできない。
通水性確保のためにはアクアソイルの下に通水性の良い軽石を配することが推奨されている。
結局水草には土系が良いと言うことなのだろうか。
実際の熱帯地方の川の底も土だろうから、この点では自然環境に近いのかも知れない。
が、限られたスペースでの環境維持を考えると扱いの簡単な砂利系を使いたくなるのも人情である。
数々の底砂を試した人が最終的には大磯砂に代表される砂利系に行き着くというのも分かるような気がする。
私は最初に黒色の焼形砂を使ったわけだが、欠点は角が立っている事と粒状が一定でないこと。それと比重が重いために時間と共に砂が詰まってしまうことなのだが、有茎類は十分根を張っているしグロッソも順調に育っている。
90cm水槽には多孔質で比重の軽いセラミック砂を使用しているが、黒砂に比較すると(洗浄も含めて)扱いは楽である。
見栄え的には黒砂の方が粒状が一定でなく自然な感じがするが、通水性と多孔質であるセラミック砂にどんなアドバンテージがあるのか見守っていきたい。
この砂の欠点はエビやコリドラスやローチに荒らされてしまうこと。
比重が軽いのでちょっとした水流で簡単に舞い上がる。
が、粒が大きいので水中に浮遊することはない。
一般的な水草水槽では水槽の奥に行くに従って砂の厚さを増やすが、この砂でこれをやっても殆ど意味がない。
2〜3日するとフラットな砂面がそこに出来ている..60cm水槽のレイアウト変更も週末辺りには行いたいところだ。
90cm水槽に一部を移されたグロッソも順調に育ち始めている。
さて、どんなレイアウトにしようかな。
種類の異なる水草が混ざらないように区分けしてレイアウトするのも良いが、ある程度混ぜながら植えるのが最近のトレンドらしい。
■ '99/04/14
近所(通勤途中)の熱帯魚屋で水草の安売りをしていた。
ポット入り8個で\1,980は安い。
ショップに置いてある水草全てがこの値段(特売らしい)で、好きな種類を選んで買える。
これを使って60cm水槽のレイアウト変更,水作の「プロホース」で砂の掃除もした。
ら、結構汚れてる訳ね。
これで過度に締まった砂も少しは攪拌されたかな?本当は魚を出して砂を掃除すべきなのだが、プロホースはゴミが舞い上がらないからそのまま掃除が出来る。
底砂が黒砂なので細かな(砕けた)砂がかなり取れた。
90cm水槽にも水草を追加したら、それに驚いたエビが木化石の上に全部集まっちゃった。
今まで植えてあった水草の位置も若干変えたのだが、セラミック砂は根張りも良いようだ。
有茎類はかなり根を張っていた。
そうそう、魔の(?)黒髭的コケ(藻)を発見した。
コイツはエビも食べてくれないので困る。
とりあえずは黒髭が発生した水草の葉をカットして捨てた。
ペンシルフィッシュなどがこれを多少は食ってくれるらしいが、近所の熱帯魚屋には珍種(高い)しか売っていなかったので今のところ入れていない。
黒髭発生前までは微量元素が主成分の液肥を与えていた。
窒素/リン/カリが増えると緑のコケが生えることは経験上分かっているのだが、黒髭は微量元素(鉄?)を食って成長するのだろうか?60cm水槽は底砂掃除と水草植え替えに伴って1/2の換水,90cm水槽も黒髭対策のために1/3強の水を換えた。
■ '99/04/15
安売り水草を植えたので、伸びすぎた水草を抜いた。
テープはやたらランナーを延ばして子株がビッシリ..左側がちょっと寂しくなったけど、2週間もすれば森が出来上がるだろう。
グロッソはだいぶ根付いてきたようだ。
サスガに最近はゴールデンローチに掘り返されなくて済んでいる。
ゴールデンローチと来たら、口から底砂を吸い込んでエラからそれを排出するという見ていて痛そう?なテクニックで砂を掘り返すのだ。
黒髭だが、腹が減れば貝が食べるようである。
黒髭の生えた水草の上にピンセットで貝を山盛りにしている(笑)生長の遅いアヌビアス系は引っこ抜いて木酢液で洗ってみた。
黒髭は茶髭に変身したので魚が食べてくれるかも。
コケを食わせるために餌を減らしているのだが、大食いのグッピーは白髭を食っている。
グッピーが植物質を好きなのはホーレンソウを入れたときに群がるので分かっていたが、腹が減るとコケも食べる訳ね。
たぶんブラックモーリもグッピーと同じだろう。
コケ取り用としてペンシルフィッシュを追加したが、小型なので食べる量もたかが知れている。
そんな中、またまたグッピーの稚魚を発見。
水草の陰に隠れて泳いでいる。
雄雌を分ければ良いのだろうが、このままではグッピーだらけになってしまう。
黒髭対策に効果があるかどうか不明だが、サイアミーズフライングフォックスを入れてみることにする。
とは言っても近所では売っていない。
たぶん人気のない魚なのだろう。
でも入れてみたかったので通販で購入。
価格は\380だが送料が\1,500もかかってしまう。
近所の熱帯魚店で取り寄せて貰っても良かったのだが、2〜3匹しか飼えない(大きいから)ので頼み辛かったのだ。
だんだん熱帯魚を飼っていると言うより、水草の為にコケ取り魚を買っている雰囲気になってきた。
90cm水槽に移行してしばらくはネオンテトラの群泳が見られたが、環境になれてくるに従って群をなさなくなった。
ここで一発デカい魚を入れれば群泳するかな? まさか食われないだろうな..
■ '99/04/16
餌の分量を少なくしてみた。
腹が減った魚やエビは白髭藻を食っている。
エビが通った跡の水草の葉には髭コケはない。
コケ食いに関係ないコリドラスには気の毒なのでタブレットを入れたら、アッと言う間にエビが持ち逃げした。
最近気が付いたのだが、色の変わる魚がいる。
って、自分で買ってきたのだが気が付かなかったのだ。
ショップの水槽で泳ぐ姿は白っぽくて、家に持って帰ってきたら黒っぽく(普通の魚色に)なっていた。
で、黒砂の水槽に入れておいたから色はそのままだった。
それを90cm水槽に入れたら黄土色の砂の為か、魚が白くなった。
保護色ってヤツだろうか?ちなみに照明を落とした夜間は徐々に青っぽい「魚色」になっていく。
そう言えばCRシュリンプ(ビーシュリンプの赤いヤツ)も明るい色の砂を使った水槽に入れると色が飛んでしまうそうだ。
こう考えると底砂は黒っぽい方が良いような気がする。
■ '99/04/17
40cm水槽&魚&水草を貰っていただけると言うので、60cm水槽から魚を移した。
魚を移すのは意外に面倒で、元気のいい魚たちを網ですくうのは大変だ。
結局水草を抜いて水を減らしてこれを行う事になった。
このため60cm水槽は80%換水だが、今までの経験でこれは問題にならないはず。
でも濾過材も40cm水槽用に取り出してしまったのでちょっとキツイかな?40cm水槽用の上部フィルタには60cm水槽の2222の濾過材を入れた。
これが結構沢山入って、およそ700cc程度のエーハイサブストラットと一枚のウールマットをセットした。
(2222の中に入っていたものを切って寸法を合わせた)本当ならもっと前にセットして底砂にバクテリアを繁殖させておくべきだったのだが、時間が取れなかった。
水も60cm水槽から移したので亜硝酸濃度上昇は最小限に抑えられる。
(事を期待したい)60cm水槽にはグッピーを入れたが90cm水槽から移すのがまた大変で、小型のヤツ(素早い)はなかなか捕まえられない。
大部分は移動したが、ごく小さいヤツは残っている。
グッピーは一体何匹いるのか?ちょっと見た感じで20匹は超えているから、稚魚も含めれば30匹位居たりして。
注文していたサイアミーズフライングフォックスが配達されてきた。
見た目はフツーの魚と言うか、大型のペンシルフィッシュ,いや、柄はオトシンクルスとそっくりだ。
他の魚よりは大きい(長い)が、十分成長したゴールデンローチより短い。
コケ食い能力が大きければ、あと数匹入れても良いかも。
なかなか精悍な感じで、細長いから(航空機で言うところの)ボーイング727風って所。
細長い魚なので前面投影面積は小さい。
でもヒレがデカいので運動能力は高い。
たぶんウチにいるどの魚より俊敏に動けるに違いない。
買ったのは2匹だけ(しか居なかった)だが、寄り添って泳いでいるところを見ると群泳傾向を示すのかも知れない。
なお、お疲れのためか?コケ類は食っていない..(試しにプレコの餌をやったら底床に沈んだヤツを食ってたけど)黒髭は増殖をやめたようである。
まだ安心は出来ないが、黒髭より白髭の方が目立っている。
って事は白髭が増殖中か。
白髭はバリスネリアに付いている。
が、コイツは1cm/Day以上の生長速度があるので、バッサバッサと切ってしまう事にする。