熱帯魚を飼う(106)
■ '02/01/27
ここの所水槽の調子が悪く、原因を探っていた。
ミドリイシはいくつかが溶けて、底砂にはシアノバクテリアが見られる。
一体何が起きているのだろうか。
確かに大量換水は水槽の調子を崩しやすいが、それでもミドリイシが溶けると言うことは無かった。
今回はいくつかのミドリイシが溶けてしまい、しかし水質に異常はない。
いや、正確には私に測る事の出来る項目について異常がないと言うべきだろう。
調子が悪いのだから、何かが起きているには違いないのだ。
そう思いながらも、不調な状態は時間が解決してくれるのではないかと淡い期待を持って放っておいた。
放っておきたくなくても放っておくしかやりようがなかったとも言うが…そして今日、スキマーの掃除を行った。
随分長い事掃除をしていなかった(カップは掃除している)ので、エア吸入口にカルシウムが溜まってエア吸入量が減ってしまったのだ。
スキマーをサンプ槽から取り出そうとしてサーモの1つを見る(全部で3個付いている)と、通電表示ランプが薄暗くしか点いていない。
これはヒータの断線だと思い、スキマーを外したついでにヒータを交換しようと思った所…な、なんと!あ、その前にスキマーの話をしておこう(笑)H&Sと同じ方式のDASスキマーは、エア吸入口(ポンプの直前でエアを混ぜる所)にカルシウムが沈着する。
おそらく空気中の炭酸ガスと水中のカルシウムで、炭酸カルシウムが出来て固まるのだろう。
それが吸気通路を塞ぐので、エア流量が絞られてしまうのだ。
このカルシウムは意外に固いので、吸入口サイズのドリル(キリ)で揉んでしまう。
ポンプを外したついでに全体もお掃除した。
飛び跳ねた塩やカルシウムなどを落とし、一通り掃除をしてすっかり綺麗になったと言うわけ。
で、本題である。
スキマーを外して、ヒータを外して…ん?あら〜何と!サーモのヒータ接続用コンセントがサンプ槽の中に水没して居るではないか。
電源を切って引き上げてみると、緑青のようなものを吹いている。
取りだしてネジを外すと、電極である銅か黄銅かリン青銅の板は溶けて薄くなっており、電線もほとんどが溶けていた。
(当然ながら溶けたのは熱の為ではなく、電気分解である)海水を電気分解すると(有害成分として)塩素が発生するだろう。
発生した塩素はそのまま海水に溶けるに違いない。
電極は腐食し分解され、金属イオンとして水槽水中を漂っているかも知れない。
金属イオンを取り除くには全量換水を繰り返すのが一番良さそうだが、これはこれで大変な事だ。
カーボンなどの吸着剤でも使ってみようか。
現在リン酸吸着剤の入っているEHEIMの2222にカーボンを入れて2〜3日ごとに何度か交換すれば良さそうである。