熱帯魚を飼う(107)
■ '02/04/10
日中妻から電話があった。
「床の下から何やらガラガラ音がしているわよ」一体なんだろうか。
床下にあるものは3台のクーラと5台のポンプである。
話を聞くと昼頃から音がし始め、夕方に止まったという。
と言う事はクーラではないのか。
帰宅して早速床下にもぐってクーラを稼働させてみた。
するとコンデンサ冷却用のファンがどこかと干渉するガラガラという音がする。
既に汗をかくほどの気温になり、当然ながら暑い床下にもぐってクーラを点検すると、埃防止用のフィルタが砂埃で詰まっているではないか。
この程度でファンが干渉するのだろうか?そうは思ったが、早速フィルタを外して掃除をする。
そして試しにフィルタを取り付けない状態でクーラを稼働させると…音はしない。
フィルタが詰まった事によってファンの位置が(負圧で)変わったか、それによって回転数が上がって位置がずれたのかも知れない。
いずれにしても大したことがなくて良かった。
クーラコンプレッサの故障となれば修理費用も期間も長くかかる。
かといって今の時期、クーラの一台が故障すると水温はかなり上がってしまうだろう。
壊れたものと言えば熱気を追い出すために設置していた小型扇風機である。
ホームセンターで、3千円も出さずに買ったような記憶があるそれはモータが軽く唸り熱を発したままプロペラはピクリともしていなかった。
シャフトの軸受けが焼き付きでもしたのだろう。
又新しい扇風機を買ってこなければいけない。
床下にもぐったついでに各部の点検。ポンプや配管に異常はなく、塩だれも見られない。
当然の事ながら漏水箇所も無しである。
設置から2年を経過しているが、大きなトラブルもなく順調に稼働しているシステム。
その中にカルシウムリアクタもあるのだが、これを開けてみる事にした。
カルシウムリアクタはEHEIMの2222にカルシウムメディアを入れて海水を(2222のポンプで)循環させる1stステージと、100φの塩ビ管を使用したセカンドステージからなっている。
2222には約1Kgのアラゴナイトが入れてあったのだが、中を開けてみるとこれがほとんど消え失せていた。
おそらくセカンドステージのカルシウムメディアも減っているのだとは思うが、残念ながらこれの在庫を持っていなかったのでセカンドステージは開けなかった。
2222の中に入れてあるメディアは米粒大なのだが、セカンドステージはメディアの流出を防ぐために小豆大のものを使用しているのだ。
カルシウムメディアの減り方から考えると、だいたい1年で1.5Kg程度のメディアを消費するという感じか。
前回レポートした、黄銅或いは銅が溶け出したのが原因だと思われるミドリイシの白化も峠を越え、水槽の状態は良好である。
メタハラの球を変えたいと思っているし、スキマーのモータがちょっと弱ってきているという感もある。
DASスキマーのモータの一つはすでに寿命となり、H&Sのものを入れて使用している。
どうやらこのモータ、さほど耐久性が高くない様子なのだ。
モータ以外の部分は構造が単純なためもあるが、特に目立った故障や不具合はない。
が、モータのみでの入手が難しい現状を踏まえるとモータ故障時のために別のスキマーを用意しておくかH&Sを買ってきてそれのモータを使用するか考えておかねば。
DASスキマーはなかなか頑丈で気に入っているのだが、それでも年中サンプ槽の中に浸かっていれば樹脂部分が変色したりカルシウムが付着したりの経年変化は見られる。
しかしこのモデルはおそらく現在では入手出来ないだろう。
次に買うとしたら、サンプ槽の外で使用するものにしようか。
スキマーが無くなればサンプ槽は完全に蓋をする事が出来るし、別体の方がスキマーの掃除がしやすいような気がする。
海水魚は難しい、手間がかかるという話は良く聞くが、私としては水草水槽より余程手間がかからないという感じである。
補水も照明もタイマー管理だし、微量元素はドジングポンプだし、スキマーの掃除は2〜3週間に一度で充分だし、水交換だって忘れた頃にしかやっていない。
こんな手抜きをしていてもミドリイシは育つし、魚だって元気だ。
これでガラス面に付くコケ掃除の手間さえ省けたら言うこと無いんだけどな。