熱帯魚を飼う(108)
■ '02/04/15
クーラ故障の続報である。
先日回復したとみられたレイシーのクーラ、再びガラガラと音が出始めた。
本体を揺すってみたりすると音が止まったり又出たりするので、仕方なく分解してみる事にした。
と言っても床下設置の悲しさで、クーラを取り出すだけでも大汗をかいてしまう。
接続は塩ビ配管なので、それのジョイントを外してクーラを取りだした。
ケースを外してみてビックリ!何と水漏れである。
それも非常にゆっくりした速度で水が漏れたために、鍾乳石のように塩が堆積してそこにファンが干渉していたのだ。
これはもう塩を取るとかというレベルではなく、ドライバーでこじって塩を割るという感じ。
何せアルミ製のファンが接触して音を立てていても割れないほど強固な塩の固まり…ドライバーで割っても完全に塩が取れるわけでもないし、電気部分にも塩が付いてしまっている。
仕方ないので風呂場にクーラごと持ち込んで湯をかけて塩を溶かす事にしたが、それにしても強固にこびりついていてなかなか取れなかった。
漏水箇所はクーラのクーリング用パイプの付け根である。
何とここのナットが手の力で緩む程度にしか締まっていなかった。
写真はそのナットを外した所。
下の金属板は錆び、銅パイプには緑青が吹いていた。
(写真は掃除後)
アップ
ナットに黒いものが付着しているが、これは断熱材が接着されていた跡である。
綺麗に掃除してから再度ここをスパナで締め込んで完成としたが、一度このような事が起きるとケースに入れて設置するのは怖い。
又漏れるのではないかと思ってしまうからだ。
おそらくこれは組み立て不良なのだと思うし、他の2台は大丈夫(だと思う。
…思いたい。
)なのだが、これで私の中でメーカへの信頼性は大きく失われた。
組み立て不良ではなく、経年変化だとしたらもっと怖い。
世の中のレイシークーラを使用しているアクアリストの家はみな水たまりが出来てしまう。
ケースをかぶせずに設置すると、ファンからの風の通路が乱される事になる。
元々はコンデンサを冷却した空気は、コンプレッサを冷却した後外部に排出される仕組みなのだ。
そこで空気通路が確保出来るように、厚手のボール紙で一部分だけカバーを作って取り付けた。
配管を外したついでに内部を観察すると、動脈硬化の血管(見た事はないけど、病院などに行くと写真が貼ってあったりする)のように、塩ビ管内部には厚さ1mm程にも達するような水垢が付着していた。
水垢は擦れば落ちる程度のものだが、反面水流のみでは落ちない。
(だから溜まっている)これによって流路抵抗はそうとう大きくなっていると思われるが、配管の太さはこれを見越して太くしてあるので大丈夫。
(と言う事にしよう)