熱帯魚を飼う(113)
■ '02/08/24
70Wメタハラの一台が故障した。
不点灯に気が付いて点検するとヒューズが切れている。
早速ヒューズを交換してみたがパイロットランプも点灯しないしヒューズも切れない。
これはTFWのサンライトH70なのだが、スーパークールと同じように熱でインバータが壊れたのだろうか。
しかしスーパークールのインバータが動作中は触れないほどの高温になるのに対し、TFWの方はさほどでもない。
そうそう、スーパークールのインバータだが現在は強制空冷を行って使用している。
小型のファンで風を当てているのだが、それでもケース温度は推定45℃と言った所。
話をTFWに戻そう。
このインバータは防水のためか、ケースがシリコンで固められている。
従ってシリコンにカッターナイフで切れ目を入れ、無理矢理こじ開けるようにしてケースを開けなければいけない。
内部はこのようになっている。
150Wのスーパークールに比較すると全てがコンパクトだ。
写真中央上あたり、基板が黒っぽくなっているのがお解りだろうか。
拡大したのがこれ。
ダイオードの足が変色し、抵抗が燃えている。
おそらくFETも付き合って壊れている事だろう。
或いはFETが壊れたために周辺回路が燃えたのかもしれない。
ヒートシンクには温度センサらしきものがシリコンで接着してあるが、実はこれはヒートシンクに密着していない。
壊れたスーパークールのインバータもチップ抵抗の損傷が認められたが、これほどひどい事にはなっていなかった。
このサンライト用安定器には電取り(電気用品取締法技術基準)マークが付いていない。
ACコンセントが付いているのに電取りを取得しなくても良いのだろうか?部品は発煙しただろうが、基板が発火した後は見えない。
(炭化はしている)だから安全というわけでもないだろうし、そもそも発煙する事自体危ない事である。
TFW製品をお使いの方は、付近に燃えやすいものを置かないなどの自衛策が必要だ。
もう一つ故障のお話である。
マーフィードのAFR(オートフラッシングユニット)が不調である。
これはROに通水時、自動的に18秒間フラッシングを行うというものなのだが今や18秒どころではなくヘタをすると永久に?フラッシングモードになりっぱなしになる。
バルブの不良なのか?回路の不良なのかは不明だが、安いものではない(1万円以上する)
だけに、もう少し耐久性があっても良いと思ってしまう。
もっともメタハラよりは余程安いんだけど。
サスガに2年も使っていると色々な部分が傷んでくると言うことか。
長期メンテナンスフリーを目指すならば、最初からホビー用を選ばずに産業用のもので構成した方が安心だ。
2年で壊れるものと10年間ノーメンテで行けるもの、その価格差は5倍もないのだから。
カルシウムリアクタのセカンドステージ(100φ塩ビ管使用の自作)に詰めてあるカルシウムメディアの様子を見てみた。
カルシウムリアクタ本体(EHEIM2222使用)のメディアが殆どからになるほど減っていたので、セカンドステージのそれも減っているかと思いきや…こちらは殆ど減っていなかった。
これはカルシウム溶解がEHEIM2222の内部だけで充分に行われていると言う事だろう。
市販のカルシウムリアクタは未だに高価だが、密閉型フィルタでこれを代用すれば安価に仕上げる事が出来る。
水槽内でのミドリイシの寿命と言うことを考えてみた。
と言うのも、1800mm水槽に変えて少ししてから入手した変な形の紫色のミドリイシが白化しはじめたからだ。
これまでの銅イオン溶け出し事件などにもめげず、ライブロックと一体化するように成長を続けてきたのに、ここ何日かでずいぶん白化が進んでしまった。
他のミドリイシ類はポリプを出しているので、水質悪化と言うことは考えにくい。
長期に渡る水槽内飼育がミドリイシを弱めてしまったのか?もう一つ、スギノキミドリイシも飼い始めて2年以上になるが、こちらは白化していく部分と生長していく部分が明確に分かれている。
成長部は水槽内と言う事もあってか、好き勝手な方向に枝を伸ばして枝同士がくっついてループ?になっている所とか、色々なのだが成長している事に代わりはない。
白化は主に根本の方で、光の当たり具合なのかも知れない。
全体が青系で、成長部がピンク色のスギノキも2年くらいになるだろうか。
これは白化することなく育っている。
逆に購入後1ヶ月程度で白化してしまうヤツもいる。
この位ダメになるのが早いヤツは、水槽という環境への適合が出来なかった個体と見て良いのかも知れない。
これらに比較するとアワサンゴ(ずいぶん巨大化した)やソフトコーラル類の何と丈夫な事。
ウミキノコは分割後も成長して巨大になっているし、ウミアザミかツツウミヅタか知らないが、コイツらは水槽内を埋め尽くすほどの勢いで増えてしまった。
70Wメタハラだが、インバータのみを購入しようかとも思ってみたものの、今の状態(つまり水槽右から 70W/10,000K+250Wアストロビーム+150W/10,000K+250Wアストロビーム)で様子を見てみようかと思っている。
そのアストロビームも設置後球交換をしていなかったので、コーラルグロゥに代える事にする。
青系ミドリイシの色揚げにはアストロビームが圧倒的効果を発揮する(少なくとも私の経験では)のだが、交換球の価格がコーラルグロゥの2倍とあってはおいそれと手が出せない。