熱帯魚を飼う(118)
■ '02/10/09
ライブロックがまだ入ってこない。
ショップからは「2〜3日遅れる」との連絡があった。
本来の納期最終日は昨日だったのだ。
そんなわけでライブロック無しの底砂+義岩が少々といった水槽である。
庭にはまだ着色済みの義岩が転がっている…
着色ライブロックもなかなか良い感じでしょ(笑)水質測定をしたが、カルシウムリアクタを止めっぱなしにしていた(ミス)事と、微量ポンプも止めていたので、Ca
330ppm
Sr
4ppm
Mg
930pp
と、寂しい値になってしまっていた。
なおヨウ素試薬はやはりダメになっているようで、リファレンスにも反応しない。
これは新しいものを買ってこないと測定が出来ない。
実はヨウ素試薬は2パッケージあったのだが、その両方共にダメになっている。
単に経年変化でダメになるものなのだろうか?という事は、長期在庫品を買うと測定出来ないと言うこともありそうだ。
■ '02/10/20
ライブロックはまだ入ってこない。
シビレを切らせてショップに"これ以上遅れるならキャンセルしたい"旨の連絡を入れると、「知り合いに不幸があって海に出られなかったが、今週中に発送する」と返事が来た。
海に出られなかった割にはホームページ上で"ライブロック続々入荷"みたいな事が書いてあるんだけどな〜しかもこちらから問い合わせないと状況すら連絡してこない。
確かに価格的メリットは認められるのだが、これで品質が悪かったら最低最悪のショップと言うことになる。
ちなみに現状義岩のみなのだが、亜硝酸も硝酸鉛も測定限界以下になっている。
つまりライブロックはさほど重要ではないかも知れないと言う事だ。
ミドリイシなどの調子は良い感じである。
リセット前より明らかに調子が良い。
定期的な底砂の毒抜きが必要だなんて話も聞くのだが、ナチュラルシステムでも同じなのだろうか。
その答えは、あと2年ほど経てば解るのかも知れない。
■ '02/10/23
やっとライブロックが入荷した。
質的には"ごく普通"という所だろうか。
cpfのもののように比重の軽いものではないが、いわゆる普通の石に少々の石灰藻が付いただけ、というものでもない。
石灰藻の付着具合もまあまあだし、重いながら形状も変化に富んでいる。
付着生物も、ソフトコーラルやハードコーラル(死んでいるかも)などが見られる。
価格を考えればお買い得だとは思うが、何せ入手までに時間がかかりすぎた。
逆にこれで価格が高かったら買うメリットはない。
そのライブロックを水槽にセットすると、着色義岩の色合いがちょっと不自然すぎる感じ。
ライブロックの分量もそこそこあるので義岩は大型のものと土台に使った数個を除いて取りだしてしまった。
ライブロックを入れて間もないので、現在はスキマーが沢山の泡を吹いている状態だ。
横浜近辺の熱帯魚店でもライブロックを売っているが、"特Aクラス"と書いてあって1Kgあたり2,500円程もするのに、石灰藻など捜さなければ見つからない程度しか付いておらず、ほとんど真っ白な石そのものというモノもある。
それでも買っていく人を見た事がある。
逆に"沖縄産、1ケース7万円"なんて所もあるが、これは明らかに"売りたくない値段"
だとおもう。
一度ショップで長崎産と書いてあった、なかなか良い感じのライブロックを見た事があったのだが、価格が高くて売れなかったようで先日見たら石灰藻がずいぶん取れてしまっていた。
輸送や在庫の関係もあるだろうが、一般のショップでは大型のライブロックは手に入りにくい。
今回は大型のものを希望したので、1ケースに2〜3個しか入らないような大きなもの中心で納品して貰ったが、現物を見ないで買うライブロックは賭である。
cpfのものも販売中止末期のものは余り品質が良いとは言えなかった。
取り尽くしてしまったのだろうか…
■ '02/10/25
コバルトスズメとヤエヤマギンポ、ミズタマハゼを入れた。
ライブロックを入れると底砂のコケが増えるようである。
シアノバクテリアっぽい色合いのものも若干見られるが、これもライブロックを入れてから出てきたもの。
ドライやウエットフィルタでシアノバクテリアが出るという話はあまり聞いた事がないので、これはライブロックが影響しているのだと思う。
シアノバクテリア以外のコケもライブロック投入後に増える。
微生物やその死骸など、コケの栄養になるモノやコケの胞子そのものが沢山付着しているからだろうか。
結局の所義岩と底砂だけなら面倒なコケは生えないと言うことなのか。
底砂をキレイに保つにはミズタマハゼに活躍して貰わなければいけないが、買ってきた個体が小さいので水槽になれて長生きしてくれるかが心配である。
ミズタマハゼは一旦慣れてしまえば丈夫で長生きなのだが、餌付けが出来ないとすぐに弱って死んでしまう。
ヤエヤマギンポは義岩などに付着した、海藻を食べて貰うためである。
水質測定をした。
Ca
340ppm
Sr
16ppm
Mg
1020ppm
KH
7.5
pH
8.122
Po
<0.01
前回測定時に比較してCa濃度上昇率が良くない。
なので、カルシウムリアクタへの炭酸ガス供給量を若干増やしてみた。
MgとSrは順調に上がっている。
Srはこの程度の濃度でベストである。
リン酸は魚が少なかったのと吸着剤が効いているのだと思う。
但しこの状態でもコケは発生している。
おそらくイオン化しているリンではなく、他の(つまりリン酸試薬に反応せず、吸着剤にも引っかからない形の)形態をしたものがあるのだろう。
Srは濃度上昇が早いので、次回は溶解する試薬の量を少し減らそうと思う。
最近は深場のミドリイシが流行のようである。
色や形状的にも面白いモノ(ツルッとしている感じ)が多く、その割に値段は高くない。
照明も多くの光量が必要というわけでもなく、水質さえ安定していれば飼育しやすい類ではないだろうか。
私の水槽にも現在3つの深場ミドリイシが入っている。
今後色や成長度合いがどう変化していくのか?長生きしてくれるのか?下の写真は通販で購入して水槽に入れた直後である。
この後2時間ほどするとポリプが出てきた。
もう一つ購入したのだが、そちらの方が早くポリプを出し始めた。
ミドリイシ系を通販で購入して、これほど状態が良かったのは初めてである。
もちろん気象条件的なものも加味しなければいけないとは思うが、ショップ側の輸送に対する気遣いという面でも違いがあるのだろう。
下の写真の左側のヤツはちょっと傷んでいる(近くのショップで貰ってきた)ので溶けてしまうかも知れない。
水槽全景はこんな感じになった。
左側には着色した元ライブロックがあるが、これは太い枝状のサンゴの死骸がライブロック化したものと思われる、隙間が非常に多いもので魚の隠れ家になっている。
同様の理由で右端にも着色義岩を置いているが、良いライブロックが見つかったら交換し取りだしてしまう予定である。