熱帯魚を飼う(119)
■ '02/10/29
ここの所ORPが+350mVを超えて、シアノバクテリアが発生している。
ORPが高いからシアノバクテリアが出るのか、シアノバクテリアが出るとORPが上がるのかは良く解らない。
ちなみにORPを下げるだけなら、テトラのコントラコロラインを100
リットルあたりキャップ1杯も入れればすぐ下がってくれるのだが…或いはビタミンCでも下がるかも。
今のところは余計なものを入れない方がよいと思うので、何もやっていない。
オゾナイザの能書きによると、ORPは+300mV前後でコントロースしろと書いてある。
ミズタマハゼは餌を食わず砂も掘らずに★になってしまい、シアノバクテリアは勢力を拡大する一方だ。
シアノバクテリアの為なのか、そこから鼻水的に伸びた気泡状のものが付着したのか?せっかくの深場ミドリイシがダメになってしまった。
スターポリプもすっかり身を潜めてしまっている。
■ '02/10/31
レッドスライムリムーバというものを使ってみることにした。
レポートはこちらのページを参考にさせて頂いた。
水槽及びサンプ槽を合わせた総水量は500〜550リットル程度だと思う。
レッドスライムリムーバは57リットルに対してスプーン1杯が基準濃度なので、9杯くらい入れるのが定量か。
が、ここでは控えめにスプーン3杯を入れてみることにする。
スキマーは泡を吹いてしまうと言うことなので、水位を下げた上で汚水カップを取り外した。
これで泡はサンプ槽の中に戻る。
レッドスライムリムーバを入れるとサンプ槽まで細かな泡だらけになり、水槽内にも多少泡が入ってくる。
ただ、スキマーを止めると溶存酸素量が不足すると思われるので、このまま運転しておこう。
巷で言われているpH降下は見られなかった。
投入時のpHが8.16程度であり現在が8.06程度なのだが、これは夜間のpH降下にほぼ等しい。
ちなみにレッドスライムリムーバ投入後3時間を経過した所である。
もしかすると明日の朝にはもっとpHが下がっているのかも知れない。
問題のシアノバクテリアだが、赤茶の色が少し薄くなっているようにも感じられる。
そもそも何故シアノバクテリアが発生するのだろうか。
ライブロックを入れる前には発生しなかったのだから、ライブロックに付着している何かが原因と言うことになる。
前回立ち上げ時にもシアノバクテリアは発生したが、1週間程度で収まったと思う。
もっともハゼ類が頑張っていたので余り目立たなかっただけかも知れないが。
底砂上にシアノバクテリアが付着し、そこに気泡が付いている。
場所によっては気泡の浮力によってシアノバクテリアごと底砂が少し浮いている所もある。
果たしてレッドスライムリムーバは有効なのだろうか。
■ '02/11/1
レッドスライムリムーバ投入から24時間が経過した。
シアノバクテリアは色が薄くなってきたようだ。
気泡は相変わらずでスターポリプも引っ込んだまま。
スキマーは結局止めてしまった。
朝方見たらスキマーから発生した細かな泡が水槽内に充満して、ライブロックやガラス面にビッシリ付いているような状態だったのだ。
ホワイトソックスの背中にも泡が付いていた。
魚のエラに泡が付けば死んでしまうこともあるのでスキマーを急遽止めた。
スキマーを止めてもすぐに泡が消えるわけでもなく、水槽内は泡だらけ。
なお朝方のpHは7.96まで下がっており、夕方は8.23まで回復していた。
■ '02/11/2
シアノバクテリアは色を薄めて、まるで茶ゴケのようになってきた。
水槽内に舞う気泡も少なくなってきているが、茶色や緑のコケは増えているような気がする。
スキマーを止めているからなのかも知れない。
今の調子で行けば、あと2〜3日でシアノバクテリアは消えそうである。
その後大量換水するかどうしようか。
大量換水は生物にダメージを与えやすいので困ってしまう。
ちなみに今のところミドリイシなどに目立った障害は出ていない。
スターポリプは相変わらずポリプを出していない。
cpfのライブロックはキュアなどしなくても良かったのだが、今思ってみればキュアリングしてからライブロックを使えば良かったのかも知れない。
■ '02/11/3
シアノバクテリアは、その殆どが茶ゴケのようになった。
これも消えるのかどうかは未だ解らないが、スキマーを止めている関係で(たぶん)溶存酸素量が不足し(薬剤投入で不足気味になるという記述もある)魚が落ちてしまった。
オーバフロー管は消音のための細工でエアを噛まないようにしてあるし、全くエアレーションのない状態だから厳しいとは思う。
ちなみにORPは+400mVを超えている。
何故魚は死んだのか?ライブロックを入れて日が経っていないので、水質が悪化したことは充分に考えられる。
しかもスキマーは停止状態だ。
■ '02/11/4
スキマーを動かせば水槽内は微細な気泡だらけになる。
シアノバクテリアは殆ど茶コケのような姿に変身した。
ミドリイシの調子が極端に落ちているとは思えないが、スターポリプは相変わらず。
エビたちも元気がない。
そこでほぼ全換水をしてみることにした。
今回はDI水で塩を溶いた。
レッドスライムリムーバでシアノバクテリアが消えることは確認出来た。
pHの下降もさほど大きなものではないことも解った。
問題は溶存酸素量だろうか。
もちろんこれで魚が死んだのか否かは解らない。
換水後のORPは+300mV前後だったが、夜までに+400mVまで上昇した。
今回のトラブルがライブロックに起因することは間違いないだろう。
キュアリングして様子を見て水槽に入れるか、生物の余り入っていない状態で水槽に入れて様子を見ながら換水を繰り返すかすれば防げたのかも知れない。
ライブロック自体に腐敗臭などは無かったのだが、難しいものである。
■ '02/11/5
新たに死んだ生体は見られない。
シアノバクテリアは茶コケ化した状態である。
ハゼが居ないので底砂は綺麗にはなっていない。
ライブロックや義岩には茶やフワッとした緑のコケが付き始めている。
スキマーは意外に多くの泡を吹いているが、オーバスキミングというわけでもない。
■ '02/11/8
水槽に大きな変化はない。
シアノバクテリアの残骸は茶ゴケのような、色はもっと薄い黄土色のような感じで底砂上にある。
明日はこれを吸い出してしまう予定だ。
ライブロックや義岩にはコケが生えてしまっていて見栄えが悪い。
シアノバクテリアの件に関して諸先輩は「ライブロックの鮮度の問題ではないか。
もし腐敗臭のしているものがあったら取りだしてしまった方が良い」という。
確かに水槽投入時には腐敗臭はなかったが、付着生物が大量に死んで水槽の状態を悪化させたと考えられなくもない。
ライブロックに関してはダメなものを入れ替えるつもりで1ケースを別途注文してある。
当然購入先は前回とは違う所で、そこではかなりの自信を持ってライブロックを販売している。
ショップ側で最小限のキュアはしてあるとの事なので、多少は安心だ。
果たしてライブロックの品質はいかなるものだろうか。
■ '02/11/9
午前中にライブロック到着。
義岩を取りだしてライブロックに交換し、既存のコケまみれになった小さなものをいくつか廃棄、大きなもののコケはブラシで洗い落とした。
底砂上のシアノバクテリアの残骸もホースで吸い出し、一緒に数リットル分の砂も捨てることになった。
これに伴って150リットルほどの換水になった。
果たしてこれで水槽は安定してくれるのだろうか。
水槽をいじくり回したので、ミドリイシが粘液を出しちゃってる。
■ '02/11/10
シアノバクテリアの再発は今のところ見られない。
コケは繁殖しているが、そのうちキイロハギでも入れて食って貰おう。
今のところはヤドカリとシッタカがお掃除しているが、キイロハギほどのパワーがないので貝の周辺しか綺麗になっていない。
先日魚を物色してきたのだが、好みのサイズのものがいなかったので買ってこなかった。
また今週末あたりにでもショップに寄ってこようと思う。
今日は念のため150リットルほどの換水を行った。
ライブロックを追加しているので、トラブル防止のためにも換水をマメにやっておいた方が良さそうなのだが、平日はなかなか出来ない。
このまま安定方向に向かってくれればいいのだが…