熱帯魚を飼う(123)
■ '04/2/6
先日水流用ポンプを掃除した。
インペラに挟まった細かな砂の除去が主な作業になるのだが、意外にもこれが少なくあっけなく掃除は終了した。
スキマーも掃除したが、こちらはエアパイプ周辺にカルシウムやマグネシウムと思われる付着物が付いて流量が落ちてしまう。
そう言えば一時期は一世を風靡したH&Sのスキマーも今や安売り対象になってしまった。
やはりスキマーはダウンドラフトに限るのだよと声が聞こえてきそうだが、私はこのタイプ(H&Sではないが)が気に入っている。
調整も簡単で安定に動作し、ハイパワーポンプも必要ないというのがその理由だ。
メンテナンスと言えばポンプの交換を過去に行った。
ポンプとしてはEHEIMなどのものと形は似ているのだが、その寿命は決して長いとは言えない。
ポンプの交換部品が世の中から消えないうちに再交換の準備でもしておこうかと思っている。
以前は並行輸入品対策のためか、ポンプ単体での購入が面倒だったのだが、今は普通に手に入るようだ。
ポンプは定価で5.8千円、インペラは割高感の否めない価格でポンプ本体同様の5.8千円。
これと多少の付属品を買ってきてアクリルか塩ビパイプと組み合わせればスキマーは完成する。
何しろこのタイプはポンプ(インペラ)命なので、それさえ入手出来れば自作は簡単だ。
微細な泡と海水の接触時間の長さがスキマーの性能だという話しを聞いた事があるから、長いパイプでこれを作れば性能は上がるはず。
添加剤はpH維持用とリン酸低減用として水酸化カルシウムを蒸発水補充と一緒に入れている。
この時期は蒸発が激しく、毎日10リットル程度の補水を必要とする。
微量ポンプの方はストロンチウム、炭酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、塩化マグネシウムだ。
ヨウ素添加をやめたのは試薬がうまく反応してくれずに濃度の測定に自信がないからだ。
微量ポンプのチューブは一度だけ交換したが、それとて寿命という訳ではなかった。
ホビー用のポンプチューブの寿命が数ヶ月であるのに対して、コイツは何と長寿妙な事か。
もう3年も働き続けている。
さらに2リットルのペットボトルに入れた各種元素が殆ど同じように減っていくという安定度。
ホビー用のそれはキャリブレーションを繰り返したとしても目に見えるずれを生じてくる。
キャリブレーションを繰り返せば経時変化をキャンセル出来るのだが、それは手間のかかる話しだ。
また、このホビー用ポンプはオープンループでモータ制御を行っているのに加えてその電圧も安定化されていない(単なるトランス+整流器のACアダプタから供給されている)ので仕方がない所だろう。
駆動方法にしても、モータの軸に直接ローラを接触させて減速比を稼いでいるからスリップの可能性も高くなる。
しかしこの手のポンプとしては安価である。
高信頼機器はイニシャルコストは高くなるが、ランニングコスト面は非常に楽だ。
水槽内の生物で入れ替わりが激しいのはハゼである。
コイツはすぐに飛び降り自殺してしまう。
水槽上部に網でもかけようかと真剣に考えているほどなのだ。
網をかけない理由は見栄えという点、それと多少でも光量を稼ぎたいからに他ならない。
昨年入れたミドリイシだが、水槽中央あたりに置いていたら白化が始まってしまった。
慌てて水槽上部に移動し、スーパークールを近くに置いて光量を増した所、何とか元気を取り戻したという次第。
もっとも電球も1.5年ほど使っている訳だから光量は新品時の半分程度まで落ちているのではないかと思っている。
ライブロック交換を行った後リン酸値が上がり茶コケが目に見えて増えてしまった。
現在は吸着剤を使用していないで様子を見ているが、本来ならばさっと吸着して環境維持に努めたい所。
なのだが、徐々にコケ付着も減ってきている所を見るとリン酸値も自然降下傾向にあるのだろう。
スキマーの掃除と添加剤の調合という作業が希に発生する程度で、海水交換も3〜4ヶ月に150リットル程度と手間のかからない水槽になっているが、ハゼ君が居ないための底砂の汚れはどうしたものか。
底砂だけをそっくり入れ替えられたら、さぞかし気持ちいいだろうなと思ってしまう。