熱帯魚を飼う(126)
■ '04/3/8
サンゴの写真を撮るも、ブルーライト下なので色が良く出ない。
例えばこれ。
コーラルグロゥ下ではこんな感じ。
夜間消灯後にストロボを炊いて写すとこんな感じ。
(ピンぼけ)
見た感じはストロボを炊いて撮影した↑に近い感じである。
全体は濃い紫で、先の方だけが明るい青だ。
何とかこの色を維持したいと思っているのだが、果たしてどうなる事やら。
これは灰色がかった青の個体。
ポリプが沢山出ていてモジャモジャというかフワフワというか、そんな感じ。
こちらは紫である。
これもブルーライト下なので分かりにくいが、先の方がブルーで全体は紫である。
これは全体が茶色っぽいクリーム色で、先の方は水色だ。
見た感じはなかなか綺麗なのだが写真写りが良くない。
(腕が悪いとも言う)
これもブルーライト下での撮影。
本体が紫で、先の方だけが鮮やかな緑色だ。
右側のスギノキは濃いブルーである。
同じくブルーライト下で。
本体は白っぽく、ポリプが緑色である。
深場系ミドリイシ。
右の個体は鮮やかなパステル系青緑色、左は先端紫のロリペス。
久々にオゾナイザを使用してみた。
別にトラブルがあったとか、そう言う事ではない。
何となくスキマーに接続してみたと言うだけの話しだ。
オゾナイザを使用する事によってスキマーでは除去しにくい汚濁物質も除去出来るようになる。
その中にはいわゆる原始バクテリアも含まれていて、オゾナイザを使用し始めて数時間後には目に見えて水が澄んでくる。
特にブラックライト下ではそれが顕著に見られる。
原始バクテリアの一部はブラックライトを当てると発光でもするのだろうか。
オゾン発生量はオゾナイザ最大定格の200mg/hの1/4〜1/5で使用している。
この時期の関東地方は連日乾燥注意報が出る位の湿度であり、オゾン発生は効率的に行われていると思う。
本来は水槽内にオゾンが流れ込まないように活性炭などを使用すべきなのだが、オゾン発生量を絞る事でこれを省略している。
水流用に追加したエデニックロータなのだが、どうも首振りの調子が余り良くない。
構造的には自分で発生した水流を水車で受け止めてギアを回し、それを動力として首振りをさせている訳だが、何となくその動きがギクシャクしてきた。
耐久性に難有りなのだろうか。
一方で底砂掃除用に入れたマガキガイ(たぶん)は、ハゼには劣るものの底砂を綺麗にしてくれている。
シッタカなどのようにガラス面やライブロックに這い上がる事が出来ない分、ノロノロではあるが底砂状を動き回って適度に攪拌してくれている。
観察していると、砂粒を1つ口?に含んでは吐き出す事を繰り返している様子。
一粒ずつ綺麗になめ回しているという感じか。
何とも気の遠くなるような作業?であるが、コイツが10個も入っていると、そこそこ底砂が綺麗になるからたいした物だ。
ちなみにゴカイが生きているのか否かは全く分からない。
2002年の夏に謎の大量死が発生し、リセットを敢行するもその後シアノバクテリアに悩まされたのがその年の晩秋の頃である。
結局そのまま生体もたいして増やさずに2003年を過ごし、あの全滅でめっきり気合いを失ってしまった私は生体を入れる事が恐くなったのだった。
2003年中も適当な時期にサンプ層掃除と換水を行い、可もなく不可もなくと言う感じで水槽状態は推移した。
この間特にトラブルもなく、生体は元気に成長していた。
2004年に入って少しずつミドリイシなどを増やしてきたが、これが思いの外調子よく育っているのに気をよくしたのが2月頃の話し。
で、せっせと生体を増やして現在に至っている訳だ。
所がリセット時の岩組がテキトーだったために、どうもレイアウトが気に入らない。
元々配置のセンスに乏しい私なのだが、それにしても「単に並べただけ」的なレイアウトになっていて気に入らない。
岩組から変えると言っても、岩同士がくっついてしまっていたりするので厄介である。
せっかく調子が良いのに、いじくり回して調子を崩すのも恐い。
■ '04/3/9
会社の帰りに熱帯魚屋に寄ってきた。
この店は雑誌などにも出ている所なのだが、海水魚や無脊椎は殆ど置いてない。
店の片隅の水槽に元気のないサンゴと元気のない海水魚が居る程度だ。
その店でライブロックと称するモノが売られていた。
どう見ても飾りサンゴ的な真っ白さなのだが、それが「上級ライブロック」として売られていた。
しかも1Kgあたり\680と言うから泣けるではないか。
何も知らずにこんな、漬け物石にもならないような石ころを買っていく人が居るのかと思うと残念である。
無脊椎水槽には水槽内のサンゴどれでも\1,980との張り紙が。
と言ってもめぼしいモノは少なくて、溶けかけたナガレハナとか、骨格を露わにしたバブルとかが置かれていた。
そんな中から状態の良さそうな、でもこの水槽じゃ1週間は持たないなと思われるアワサンゴを買ってきた。
そう、アワサンゴを救ってあげようと思って(笑)他に沖縄のショップにソフトを何点か注文した。
養殖個体だそうで、どうやらワイルドモノ(と言うのか?)の採取は年々(取り締まりが)厳しくなっているようだ。
ソフトはやたら増えるので、注意しないと収拾がつかなくなってしまう。
しかも勝手に増えて、水槽内の至る所で繁殖を始める。
岩に付いてしまうから取り除こうとしてもうまく行かない。
ソフトを選ぶ時は慎重にと言う訳だ。
ライブロックを少し移動して大きなサンゴの位置を少し下にした。
ライブロック水槽から無脊椎水槽に徐々に変わっていく感じなのだが、それらライブロックには色々な無脊椎が付着していたりする。
水槽から取り出したライブロックの生体が付いている場所は割って水槽内に戻すのだが、このライブロック前出の店で売ったらさぞ高価なシロモノとして扱われるだろうな。
だって、ちゃんと石灰藻も沢山付いたライブロックなのだから。
メタハラ球の話である。
これを交換したのは約1.5年前だ。
球はコーラルグロゥを使っている。
以前はアストロビームだったのだが、さすがに高くて…それと寿命の問題もある。
アストロビームは赤と青のスペクトルが良く出ていて、青系や蛍光色のサンゴは非常に綺麗に見える。
だが色温度が高いためなのか、1年後には照度が半分程度までに下がってしまう。
コーラルグロゥの方は1年経過後でも、新品時の7割程度の照度は維持出来ているが、青みは弱い。
PL14000は使用した事はないのだが、色合い的にはコーラルグロゥより青く、アストロビームよりは白い感じだがコーラルグロゥほど赤系が綺麗には見えない。
そしてコーラルグロゥより少しだが明るい。
(最近コーラルグロゥは照度20%アップのニュータイプに移行したらしい)ちなみにアストロビームは約3万円、コーラルグロゥは1.6万円前後、PL14000は2.4万円程度の価格だ。
ちなみにカミハタの14000K球は1万円程度で買えるのだが…水槽左側の深場サンゴ&上方には青系ミドリイシが置いてあるエリアにはアストロビームを点けたい所なのだが、何せ価格がネックである。
だがアストロビームとコーラルグロゥでは、明らかにアストロビームの方が(青系サンゴの)青みが強くなる。
悩む所だ。
と言う事を2000年の10月にも書いている。
で、結局はコーラルグロゥになったわけだから、今回もそうなるだろうな。
スーパークールの方も取り替えなければいけない。
コイツは寿命がさほど長くはないという話しだから、コーラルグロゥより光量低下の割合が激しそうだ。
メタハラの場合はワット数と価格は比例しないから、高出力の球を少し使った方が財布には優しい。
現在はコーラルグロゥ(灯具はアストロビームライト)250Wを2灯とスーパークール115(150W),サンライトアクア(10000K球使用)70Wの組み合わせである。
合計公称電力は720Wだ。
これをアストロビームライト250W 3灯にすれば750Wでほぼ同じとなり、管球交換コストを押さえる事が出来る。
スーパークールは紫外線量が多いのでサンゴの色揚げに効果的だという話しもあるから、これは捨てがたい気もするのだが、球が高い(コーラルグロゥ250Wと変わらない)し寿命が短いという話しなので余り経済的ではないようだ。
でもアストロビームライト3灯にした所で、水槽用コンセントの他から電線を引っ張ってスーパークールも点灯させたくなるだろうな。
何せ水槽用コンセントは容量がほぼいっぱいなのである。
■ '04/3/10
久々にアクアリスト達のホームページを見て来た。
既に消滅したページもあり、水槽日記が更新停止の所もあり、はたまた絶好調の水槽有りで面白い。
それらを読んでいると、多かれ少なかれトラブルや全滅を経験した人が意外に多いという事だ。
ヒータトラブルで水槽を煮ちゃったり、足し水の止め忘れで淡水化させてしまったり。
でもそれにもめげずに復活させている所がすごいと思う。
好調な水槽ではミドリイシが水面ギリギリにまで育ってしまったとか、羨ましいようなレポートもあった。
この絶好調水槽は照明が半端ではない。
キーパもこまめに世話をしていらっしゃるようで、私とは大違いだな。
いやはや勉強になります。
KHを測定したら6しかなかった。
これは低すぎるという訳でバッファを入れた。
pHが高いのもKHが下がる原因だとは思うのだが、今はバッファを入れる程度しか出来ない。
(pH=8.4)
明日もう一度測ってみる事にしよう。
深場ミドリイシのロリペスだが、高光量下で飼育すると本体が白っぽく、先だけが紫っぽくなるらしい。
こんな感じだ。
現在のロリペスは全体が深緑色で先が少し青くなっている感じ。
光量が足りないのだろうか。
ジャクラインSPも褐色から深緑色に変化してきた。
ロリペスに関しては小さな個体を実験台に、光量のすこし多い所に置いてみようと思っている。
いきなり高光量下で焼けたら可哀想だし。
そうそう、ソフトコーラルの一つが大きくなりすぎたので分離手術を行った。
こいつの名前を私は知らないが、色は蛍光がかった緑色のびろ〜んとした感じ。
分離(大きい方)
分離(小さい方)
(両方とも切断直後でしなびている)ウミキノコのポリプ無しで薄いヤツというか、キクラゲの厚いヤツというか、そんな感じのシロモノだ。
これは水槽下部に置いていたのだが、ライブロックにくっついてしまった上で成長するものだから底砂上にびろろんが広がってきた。
そこで茎(ウミキノコのような長い茎はないが、平らな部分の下には少しだけ茎のような部分があった)の所から切断して2つに分けたという訳だ。
果たして親株(単に大きな方)、子株共に生き続けるのだろうか。
あ、そう言えば大型スターポリプもちぎって2つに分けたんだった。
これも底砂上を這うように成長したから。
■ '04/3/11
エデニックロータが動作しなくなった。
首振りをしないのである。
仕方がないので一旦外して水洗して組み立て直したら動作した。
これを水槽左側奥に移動し、右側にはRio3100を付けてみた。
エデニックロータは常時ONでも良いのだが、コンセントの空きが無かったので夜間照明用ライトのコンセントに接続した。
これでメイン照明が消灯する少し前の午後3時から午前2時まで駆動される事になる。
Rioの方は4.5時間ごとに1時間だけ動くように設定したが、コイツは動作開始時にカタカタ(いや、ガタガタと言った方が良いか)とかなり大きな音がする。
そしてやがてインペラがバラバラになってしまう。
噂によると110V或いは120Vで動作させればマシだと言う事で、早速実験してみた。
100V(110V)→100V(110V)(120V)の絶縁トランスを使用して120V駆動すると、確かに起動時のカタカタ音の発生時間は短くなる。
100V駆動だとスタートしないのではないかと思えるほど、10秒位カタカタ音がしているケースがあるのだが、120V駆動だと2〜3回カタカタ言うだけで動作に遷る。
台湾製だから110Vか115V定格なのだろうか。
インペラは50Hz用と60Hz用が別れているのだから日本向けだとも思えるのだが、この辺りは謎である。
謎ついでにもう一つ、50Hz用と60Hz用が別れている割には、50Hz用と60Hz用では吐出量も消費電力も違う。
なお電圧を上げて使用しても流量は増えませんので念のため。
Rio3100(50Hz)の吐出量は毎分(公称)55リットルだったかな。
これで1800mm方向に水流を作っているが、ポンプ取り付けの反対側に届く水流はかなり弱い。
多少の流れは感じるが手を入れて流れているなと感じるほどではない。
それこそ波打つような水流を作りたければ、もっと多くの量(圧力、流速ではなく量)が必要だという事である。
ちなみに当初から使用しているMD20-RZNはエデニックロータより余程効果的な水流を発生させてくれている。
ポンプに関してRioは確かに安いのだが、使ってみると安いなりなのかなぁと思えなくもない。
例えばEHEIMだと同容量で価格は2倍ほどにもなるだろうが、その信頼性は十分満足出来るものだ。
熱帯魚飼育を始めたのが'99年だから、今年で5年目を迎えるEHEIMのポンプやフィルタは、一度もインペラやロータを交換することなく今も順調に作動し続けている。
Rio3100は吐出量が大きい事もあるのだろうが、騒音も馬鹿に出来ない。
ウチの場合はポンプ系は水流発生用も含めて全て床下、オーバフロー管からの落下音防止策も施してあるので、通常は殆ど無音なのである。
だが、このRioが動作を開始すると音というか振動というか、いかにもロータのバランスが悪いんですよという感じの低級ノイズが部屋に充満する。
70Wメタハラを現在使用しているHIT10000Kからブルー球に変えようとショップを覗いたのだが、在庫切れだった。
最近売られ始めているクラマタ産業のCieloに使われている球はスーパークールと見た目は同じような感じである。
(ダイクロイックミラーではないような気がする)ただしこちらにはスーパークールの青玉(10000K程度に見える)よりもっと青く発色する球(PL14000並)がある。
交換球などの価格は不明だが、ちょっと興味がある。
そうそう、問題のKHは7になっていたので更にバッファを入れてみた。
■ '04/3/12
レイアウトを多少変えたりして、サンゴも増えた状態がこれ。
水槽背面の石灰藻が見苦しいなぁ。
右下の方の黄緑の大きいヤツはスハルソノイである。
ここから先、レイアウト的にいじりたいのは左右上部の所(給排水管があるのでサンゴを置きにくいが)と、後は底砂上にでもタコアシやアワサンゴやバブルコーラル(左下に褐色のものがある)を増やすという感じだろうか。
レイアウトをいじっていたりすると、不意にサンゴを欠いてしまう事がある。
深場系は脆い感じがするからなおさらだ。
で、欠けたサンゴはライブロックの穴に突っ込んで育てている。
深場系の成長は余り早いように思えないが、スギノキの欠片などはどんどん育つ。
■ '04/3/16
KHを測ると7迄下がっていた。
どうしてだろう。
この週末にでもサンプ層掃除をかねて換水してみようか。
ミドリイシの多くは元気でポリプを沢山出しているのだが、平たい形のミドリイシ(かな?、上の写真だとクリーム色のスギノキの下に位置している深緑の個体)の一部が白化した。
光が足りない可能性もあるので水槽上部に移動したが、元気は回復するだろうか。
やはり早急にメタハラ球を交換する必要がありそうだ。
今日の所は気休めなのだが、灯具の設置位置を25mmほど下に移動した。
(灯具自体で3段階に上下位置変更が出来るため)これで灯具下面は水面から19cmの所となった。
ちなみにこの灯具、30cmの高さから照らすと60cm×90cmの範囲を照射してくれるらしい。
■ '04/3/17
コーラルグロゥ(結局これ)とスーパークールの球を買ってきた。
コーラルグロゥは20%照度アップらしく、以前の球とは部品名も印刷も異なっている。
以前の球にはこの会社のロゴが印刷されていたが、現在はメムズワンのロゴになっている。
バルブ自体の見た目には変化がないが、何か仕様が変更されたのだろうか?これで1.5年以上使った球に比較すれば、明るさは2倍位になるだろうか。
HIDは放電ギャップを短くすると輝度が上がる反面、寿命が短くなる。
アストロビームはコーラルグロゥよりギャップが短く高輝度を出している訳だが、色温度を上げるために光量自体は大きくはない。
HIDは直流点灯させた方が寿命が長いのだが、カタホリシス現象によって色むらが出来やすい。
なおコーラルグロゥなどの球がそのまま直流で点灯出来るかどうかは不明。
メタハラ(HID)の多くは時間と共に色温度が下がる傾向にある。
例えば可視光照度が新品時の半分になる時間が3,000時間だったとしても、その時点でのUV値は1/3とか、それ以下に下がるという事だ。
ま、結局の所は定期的に交換しなさいねと言う事なのだが、何せ価格が高いからなぁ…蛍光灯具に貼る鏡面のテープ?がある。
照明効率20%アップとか30%アップとか、まるで燃費節約用品のような能書きのアレだ。
アストロビームライトの反射鏡は完全な鏡面ではなく、多少光が拡散するような処理がなされている。
そこにステンレス板とかアルミフォイル(!)を貼ったら明るくなるのだろうか。
それとも単に配光パターンがおかしくなってデメリットが目立つだけなのか。
最近の自動車用ヘッドライトのようにマルチリフレクタ構造に出来れば良いのかも知れないが、海水魚用の照明器具なんて売れる数が知れているから(量産しないと)金のかかる加工は無理だろうな。
F&F始まって以来(おおげさ)の珪酸測定(RedSea)を行った。
値は0.25mg/l程度であり、インスタントオーシャンをRO/DI水で溶いた時と同程度だ。
一応吸着剤も買ってきたのだが、天然海水の珪酸値が0.3mg/l程度だとも言われているし、どうしようか。
色々なホームページを見ると、値の高い水槽だと1mg/l程度でサンゴが飼育出来ているようだし、値の低い水槽では当然の事ながら数値はゼロである。
リン酸吸着剤はEHEIM-2222に入れている訳だが、コイツの代わりに珪酸吸着剤を入れようか。
それとも床下で眠っているEHEIM-2228(大きい!)に入れようか。
EHEIM-2228は濾剤容量7.3リットルと大きく、これが3つのコンテナに分けて入れられる。
つまり、コンテナあたり2.4リットルも入るという事だ。
だったら3段目にリン酸吸着剤を2リットル(1パック)、2段目に珪酸吸着剤を2リットル、一番上のコンテナは(ポンプで吸着剤が吸い込まれないように)空けておいても良いかな。
カーボンが必要になった時などにはそこに入れられるし。
現在のEHEIM2222って消費電力はたったの8Wなのだ。
これが2228になると30Wに増える。
その位大きいという事。
でもなぁ、2222と2228だとホース径も違うしなぁ…面倒だなぁ…コンテナの通水穴から吸着剤が落ちてしまうので、ネットを敷かないといけないしなぁ。リン酸値の方は0.1mg/lと少々高めである。
吸着剤は2週間位前に交換したばかり。
生体が急激に増えたので上昇傾向か、或いは底砂の中でゴカイが死んだかな。
人工海水はインスタントオーシャンを使い続けている。
(一度だけショップの勧めで浮気したが)特にそれを使う理由もないが、やめる理由もない。
ちなみに珪酸濃度はどのブランドの人工海水の素でも同じようなものらしい。
pH、KHはどちらかが高ければ他が低いという理屈どおりで、インスタントオーシャンKH=11,pH=8、ライブシーソルトはKH=7,pH=8.5程度だ。
KHが13程度と高めのパーフェクトマリンはpHが7.8と低いのだが、これは徐々に上昇するタイプなのだろうか。
ちなみにリン酸値はインスタントオーシャンが高めだと聞いた事がある。
能書きにはリン酸は含有していないとなっているが、積極的に入れていないだけで残留分が存在するという事かも知れない。
夜間になると水槽から不気味な音が響く。
パチッ、パチッ…っと。
こ、これはガレージ(古っ!)じゃなくてシャコではないのか。
未だ姿は見かけていないのだが、貝などは割って食べてしまう凶悪生物である。
いやだなぁ…コイツの捕獲は非常に難しく、ライブロックごと取り出す以外に有効な手段を思いつかない。
丈夫な生物だけに自然死はしてくれないだろうし…シャコの寿命はどの位なのだろうかなどと、くだらない事を考えてしまった。
ちなみに食用シャコの寿命は3〜4年らしい。
←シッカリ調べてる体長は最大で15cmにもなるというから、水槽内にいるヤツとは違うよな、きっと。
いや、違って欲しい。
15cmにもなるシャコが居る水槽など想像したくない訳で…(まさか水槽内で増えたりしないだろうな…)シャコと共に気になるのはカニの存在。
サンゴカニ以外のヤツが少なくとも5匹はいる。
これが捕れないんだな…この時期と言うか、今日は日中の気温が20℃を超えるほどになった。
当然ながらクーラも稼働する事になる。
現在はLX-110AXが2台とLX-150BXが1台という構成だが、これは水草水槽時代に使っていたものを再利用?している為でもあり、クーラが床下設置のためにこれより大型のものが置けないという事情もある。
3台のクーラがフル稼働する事はそう多くはないが、110が1台と150が動作する事は珍しくはない。
3台のクーラの総消費電力は720Wにもなり、発熱(吸熱)量は1050Kcal/
だ。
冷凍機は大型になるほど効率が良くなるから、小型のものを何台も使うのは電力の無駄とも言える。
例えばナカムラのNC-300は出力970Kcal/hで消費電力は310Wとなっているが本当だろうか。
これの一つ上、NC-400は1300Kcal/hで550Wの消費電力である。
大型海水水槽用に使われる事の多い、室外設置型の(ゼンスイ)KDA500
は1300Kcal/hで消費電力が650W、効率から行けばこの辺りを使いたい所である。
もっとも室外設置で長くなる配管抵抗によるロスのために、循環ポンプはそこそこ大型のものが必要だろう。
コイツの消費電力も馬鹿には出来ないのが辛い所だ。
出来れば冬場の事を考えて(ヒータより効率的な)ヒートポンプ式と行きたい所だが、これだと価格が倍に跳ね上がってしまう。
クーラとヒータの節電分を照明に回したいと思っているのだが、なかなか難しい。
一部が白化していたサンゴを光の多く当たる所に移動した事は既に書いたが、今朝は白化している部分が増えていた。
イヤな予感…夜見ると更に白化部分が拡大しており、こりゃダメだという感じ。
■ '04/3/18
KHが低いのが気になって、150リットルほど換水。
これでやっとKHは8まで回復した。
換水はいつもどおりサンプ層の掃除をかねてなのだが、サンプ層の底に溜まったデトリタスというか何と言うかの多い事。
多少なりとも貝が底砂を引っかき回すので、底砂中のゴミがサンプ層に落ちてきたという感じだろうか。
床下を開けたついでにホースバンドを増し締めした。
ホースは硬化するので、たまに増し締めしないと抜けてしまう。
特に水道水圧の加わっている箇所は注意を要する。
人工海水は現在カーボンとセディメントフィルタのみを通して溶いている。
イオン交換樹脂は寿命と価格の点で宜しくない。
ROは溜めるのに時間がかかるし…一度天然海水か海洋深層水を使ってみたいのだが、何せ高価である。
海洋深層水も元売り価格は1tあたり1万円前後だというのに、小売り価格はその10倍!
床下に、今使っている換水用の水槽と同じようなものを10個位並べて、それらを連結しておく。
海水屋さんは2ヶ月に1回位ローリーで回ってきてくれて、道路側に設置した消防用給水栓のような所から床下サンプ層に1tばかりの天然海水を入れていってくれる。
するとポンプが起動して、数日かけて1tの水を水槽の方に供給し、オーバフローした分は勝手に排水される。
う〜ん、なんて素敵なんでしょ。
こんなシステムが出来たなら。
水流用のエデニックロータ、またもや首振り拒否症に陥っていた。
パッシブ型はダメである。
Rio3100の方も騒音が大きくなってきている。
このポンプはロータの回転方向が決まっていない(なので、スタート出来ない(どちらに回って良いか分からない)時にカタカタ言う)ので、構造的にロータが複雑なのだが、これが振動の原因かも知れない。
H&Sスキマーのポンプも回転方向が決まっていないタイプだが、Ri
より余程スマートな方法で水流を制御している。
EHEIMなどはコンデンサモータなので回転方向は一定だ。
エデニックロータも起動時にカタカタ言うので、おそらくは回転方向が決まっていないタイプなのだろう。
何せ単相交流モータなので、遅延デバイスかクマトリコイルのような機構がなければ回転方向は決められない。
あぁ、静かなポンプが欲しい…ちなみにEHEIMだと1260がたぶん最大サイズで、毎時約2,300リットルの吐出量、55Wの消費電力である。
(形も大きい!)Rioは同じく55Wの消費電力で毎時3,300リットルも排出出来る。
ただし揚程はEHEIMより少ない2.9mだ。
と言う事は、EHEIM並の吐出量にするために駆動周波数を落とせば静かになるという事だろうか。
スキマーに使っていたモータコントローラ…ま、そのうちやってみよう。
ソフトコーラル、トゲトサカってヤツが水槽に入っている。
コイツは給餌しなければいけないのだが、ウチには餌がない。
ずっとずっと前に買った液体餌はすでに腐っていたし…レイアウトを少し変更した水槽の写真
■ '04/3/19
珪酸吸着剤を入れた。
入れ物はEHEIM2222で、2228作戦は面倒なので中止。
下段に珪酸吸着剤を、上段にリン酸吸着剤を入れた。
リン酸吸着剤はこれまで使用していたものはオーブンで焼いて再使用することにし、新たに購入したショップオリジナル(と言うか、この手のものは工業用として市販されているので、それを小分けしたものだが同品種のメーカ品よりは安い)を使う。
絶対価格としては安価なメーカ品と余り変わらない価格である。
リン酸吸着剤が軽いものだったら米国から輸入した方がずっと安く手に入るのだが。
或いは工業用のものをまとめて買うか、だな。
オーブンで焼くと有機燐は飛ぶと思うのだが、無機燐は残るのでは無かろうか。
吸着剤はリン用でなくともそうだと思うが、高濃度のリン酸を吸着するのは得意でも、例えば0.5ppmのリン酸濃度を0.1ppmに下げようとすると、かなり大量の吸着剤が必要になると思う。
大抵の吸着剤は、吸着剤1Kgあたり10g程度のリン酸を吸着すると飽和するのではないかな。
(予想)例えば500リットルの水槽中に0.5ppm濃度のリン酸塩があったとする。
この時の総量は250mg程度だから25gの吸着剤で全部吸収出来るかというとそう言う事ではない。
水槽水中のリン酸濃度が100ppmあったとすれば、これが5ppmには下がるかも知れないが、おそらく0.1ppmには下がらないだろう。
飽和吸着量と吸着速度はKENTのものが早いと思う(以前にも書いた)が、私はフォスフェートリムーバをいつもは使っている。
理由は単位価格が安いからなのだが、単位重量あたりの吸着量ではKENT製に負けると思う。
吸着速度は遅いが飽和量は多め(KENTと同程度か?)のフォスガードと同等品(だと思われる)ものが、今回使用した吸着剤だ。
ちなみにフォスガードは1リットルの容量で600gと書いてあるのだが、ショップオリジナルは1Kgを買ってきてEHEIM2222のコンテナが満タンになったという事は1.2リットル程度か。
何か計算が合わないけど、まあいいか。
コイツは梅仁丹みたいな球状で大きめなのが良い(フィルタコンテナの隙間からこぼれにくい)。
KENTのものも大きめで、アルミナを砕いただけという感じ。
フォスフェートリムーバも同形状ながら、その直径はかなり小さい。
同容量で表面積を稼ぐためなのだろうか。
吸着剤交換前のリン酸値は0.3ppm以下、ところが珪酸値は2ppm以上だった。
換水で水道水中の珪酸が値を上げたのだろうか。
換水前より上がったという事は、水槽内で珪酸を消費するものが(コケ?)それを下げているという事になるのか。
とりあえず吸着剤の効果を見てみよう。
微量元素もペットボトルに補充した。
塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、塩化ストロンチウム、ヨウ化カリウム、炭酸ナトリウムを4本のペットボトルに入れる。
そう、ヨウ化カリウム添加も開始してみる事にした。
と言っても極微量(検査試薬が使えなくなっているため)だが。
水槽上段に置いた小振りのロリペス、今のところ色は変わっていない。
下段のものは深緑、上段に置いたものはもっと濃い緑という感じ。
噂によると焼け死ぬ?寸前位まで強力な光を当てれば、ロリペスは本体が白く、先が紫になるというのだが…綺麗なミドリイシが欲しいとは思っているのだが、この手はショップに入荷すると同時に売れてしまうほどの人気だ。
常連さんになって情報をいち早く貰うか、こまめに足を運ぶしか無いのだろうか。