熱帯魚を飼う(128)
■ '04/3/28
水質測定を行った。
pHは最も低い時で8.06、最も高い時では8.4近くに達する。
pH 8.1
KH 8
Si 0.5
Mg 1050
Ca 330
Sr 4
何故か珪酸は値が上がっている。
吸着剤が限界になって吐き出したのか?カルシウムメディア(ARM)から溶け出してくるのか。
RO/DIが寿命になっているとは考えにくいのだけれど。
他の数値は低めだ。
サンゴが増えたから致し方ない事だろうが、何度か測定して数値の振れを見ながら添加剤供給量の調整をしなければ。
■ '04/3/30
青緑のミドリイシを割った。
水面ギリギリまで達していたので、下の方の枝を割って置き方を変更した。
このスギノキミドリイシ、買った時には影になってあったであろう部分が茶色になっていた。
それが今や全身青緑になっている。
先日足し水タイマーの設定を変更したのだが、その時に誤りがあったようで給水されていなかった。
導電率計の数値が高いなぁと思って比重計で確認すると、やはり比重が上がっている。
通常は比重計で1.023程度なのだが、今日は1.0235辺りになっている。
(導電率計で読む数値はもう少し上)タイマー設定を再確認するとちょっと不審な点が…そこを修正しておいたので、これで比重は下がるかな。
何日間かは導電率計の値に注意していないと比重が下がりすぎてしまうかも知れない。
導電率計の値で足し水をコントロールすれば良い訳だが、何となくタイマーだけで何とかなってしまっているので放置なのだ。
比重が少し上がっているので全般的水質検査は行わなかった。
気になるKHと珪酸のみ測ったが、KHは9とずいぶん上がり珪酸も1ppm程度にまで上昇。
消灯後2時間経過時点でのpHは8.2だった。
リアクタへの炭酸ガス供給量を増やしているので、Ca濃度は上がってきても良さそうだがどうだろうか。
とにかくサンゴが増えたので、各元素類は不足傾向になっているのだと思う。
でもKHとpHからするとCa濃度は低そうだなぁ。来週にでも測ってみよう。
珪酸値が上がるのは謎なんだけどなぁ…吸着剤が飽和したのだろうか?それともやはりリアクタのARMから珪素が溶け出すのだろうか。
足し水はRO/DI水を使っている訳だから、そこから珪素が混入する量はわずかだと思う。
ROのみだと(たぶん)0.5ppm〜1ppm程度にしか落ちないとは思うのだが、その後に10インチのミックスイオンフィルタ2連装(!)なのだから。
そう言えばミックスイオンフィルタを交換したのはいつだったかなぁ…RO水を通しているので1tか2t程度の処理能力はあると思うのだが、毎日平均7リットルを補水しているとすると半年位で寿命がやってくるという計算か。
うーん、怪しいかも。
さすがに心配になったのでRO/DI水の珪酸値を測ってみると、0.25mg/l程度あるではないか。
ありゃりゃ、DIの寿命か…交換用のイオン交換樹脂はないし、早速買ってこなくては。
今はリン酸吸着剤と珪酸吸着剤を同じEHEIM-2222のい入れているので、片方だけ交換するのは面倒なんだなぁ。でも仕方ないので吸着剤を交換した。
リン酸吸着剤はそのまま再使用する事にした。
なまじ珪酸試薬何ぞを買ってきたものだから気になってしまう。
デルフィスからアストロビームライトの新型が出るそうだ。
外観は少し丸みを帯び、従来は板金だったパネルの一部がアルミの押し出し材に変わっている。
反射板の一部を可動式(と言っても動くのはほんのわずか)にした事で、配光特性を変えられるという。
幻惑防止?の反射板も、従来は長手方向に取り付けられていたものが短辺に付けられている。
メーカは照度170%アップだと言うが、本当かなぁ…だって100%アップで2倍でしょう?定価も上がっているようで、実売価格は8万円後半になるのだろうか。
従来品で良いから安くしてくれないかなと言うのが本音。
ま、まずいんじゃない?!水槽右下に置いているスハルソノイが白化しているようなしていないような…共肉が浮いているような浮いていないような…補水トラブルで比重が上がったのが原因…とは思えない程度の比重変化なのだが、一体これは…このスハルソノイは薄緑色なのだが、きわめて共肉が薄い感じの透き通ると言ったらいいだろうか、白化寸前かな?みたいな弱々しい感じだったが、でもそんな蛍光色が気に入りなのだが…他のミドリイシを観察するが、いつもと変わらずポリプを沢山出している。
深場系にも今のところ異常は認められない。
溶けたらショックだなぁ…
■ '04/3/31
昨日は春の嵐と形容するのが相応しいような荒れ模様だった。
今朝は快晴で暖かい。
そして年度末、3月も終わりである。
スハルソノイは昨晩白化している所を折った。
と言っても根本の方だったので完全に分離できたわけではないし、白化し始めると折っても無駄だという話もある。
でも今朝見たら白化は進行していないようにも見える。
さてどうなる事やら。
朝方の測定でKH=8.5,pH=8.3だった。
昨晩からカルクワッサ点かを開始しているが、KHは下がっていないようだ。
カルクワッサをこれまではサンプ層に普通に?入れていたのだが、今回はスキマーの水流の激しい所(出口側)に入れている。
出来るだけ高pH点を作らないためだが、多少は効いているのだろうか。
イオン交換樹脂と吸着剤、新たなサンゴ(深場系)とTFW70W用のブルーランプを買ってきた。
このブルーランプ(リーフと呼ぶらしい)、結構青い。
少なくともコーラルグロゥよりは青く、アストロビームっぽい感じだ。
デジカメのホワイトバランスを晴天モード固定にして撮った写真は以下の通り。
まずはTFWの70Wブルー球電球型蛍光灯のブルーランプ(アストロビーム灯具の左側)も点灯してあるので、明るさの比較はそれを参考にして頂きたい。
次にコーラルグロゥ250
そしてスーパークール115の150
スーパークールにこれまでの青玉よりもっと青い、2種類のタイプが登場していた。
これがシエロに使われている球なのだろうか。
色合い的には結構な青さで、アストロビームより青い位である。
照度はさすがに高いとは言えないが、深場系や蛍光色のサンゴは綺麗に見える。
2種類の違いは明確ではない(比べれば分かるという程度)のだが、片方は赤系のスペクトルが入っているのだろうか。
現在の照明に加えて、中央(現在スーパークールのある場所)にアストロビーム250Wを追加、スーパークールはそのままに、水槽左側にも新たにスーパークール(ブルー球)を追加と行きたい所である。
照明出力1,120W、消費電力は(たぶん)1,300Wという所だろう。
いつになったら実現する事やら…白化していたスハルソノイだが、折った部分から更に白化が進んでいた。
悪あがきかも知れないが、大きなテーブル状のそれを二つに折る形で、1/3ほどの面積を残し後は飾りサンゴ化した。
これで生き続けてくれればいいのだが、残した部分にも共肉が薄い所もあって心配だ。
イオン交換樹脂を取り替えた。
これまで使用していたRGダッシュ用のフィルタは、昨年10月初旬に交換したものである。
冬場は補水量が増えるとは言っても、おそらく月間平均300リットルは行かないはず。
(12月〜2月までなら月平均300リットルは超えるだろう)300リットルだと仮定しても、半年間で1.8tだ。
RO水を通しているので、イオン交換樹脂の寿命が通常の5倍(10倍程度あるという話しもあるが、水道水の場合は炭酸ガスが沢山溶けているから10倍は無理なような気がする)として、2.5t程度は通せても良いように思う。
しかもRGダッシュ用フィルタ二重連だ。
でもまあ一応交換する。
今回はミックスイオンフィルタの二重連である。
しばらく通水して水を捨てた後、珪酸値を測定してみると予想どおりゼロになって…いない。
あれれ?!ゼロだったら試薬の色は黄土色っぽくなる筈なんだけど。
このRO/DI水を測定してみると、試薬は薄い水色だ。
おかしいなぁ。だったら精製水(薬局で買ってきたもの)を測ってみよう。
そう思って精製水(いつも20リットル入りを買っている)で試験管を洗い、その後精製水を規定量入れてテストすると、これも試薬の色は薄い水色になる。
交換前のRGダッシュ用フィルタから出てきた水は、この水色より多少は濃いが、それでも使えないと言うほどではなかった。
このRedSeaの試薬、色合いではなく色の薄さで見比べなければいけないという事か。
RGダッシュ用のフィルタ、結局の所は未だ使えたのではないのだろうか。
そうすると、何故珪酸が水槽内で濃度を増すのか?やはりARMから溶け出していると考えるのが妥当なのだろうか。
RGダッシュ用フィルタ、もったいないので換水用に水を溜める時に使ってみる事にする。
あと100リットルや200リットルは通せそうな気がするから。
■ '04/4/1
イヤな事が続く。
今朝起きたら水流ポンプ用の塩ビ管が抜けていて、水槽の水の殆どが床下に排水されてしまっていた。
当然の事ながらサンゴ類は全て空気中にさらされる格好になり、全滅。
魚だけは残ったわずかな水の中、体を水平にするようにしながらもがいている。
なんて事はなくて、あはは。
一応エイプリルフールなので(笑)。
でも水槽が完璧という事でもない。
昨日のスハルソノイに続き、2つのミドリイシの異常を発見してしまった。
一つは水槽左側、深場エリアの上の方に置いていたもの。
購入時には全体が濃いパープルで先端が薄いブルーの美しさだったのだが、最近は全体的にブルーっぽくなって、逆に先端の青さが目立たなくなった感じであった。
が、昨日見たら下の方を中心に白化して居る。
光が当たらないという事は無いはずなのだが、やはり暗すぎたのだろうか。
白化部分は一部上方(裏の部分、前面からは見にくい)にまで広がっていて駄目な雰囲気。
あ〜……もう一つ、水槽右側に置いてあるミドリイシも光の当たらない部分の一部が白化していた。
これは位置を変える以外に救済方法がないなぁ。こちらはまだ白化部分が少ないので助かりそうだが、どこに移動しようか。
■ '04/4/2
水質測定を行った。
pH 8.2
KH 10
Mg 1050ppm
Ca 350ppm
Sr 10ppm
Si 0.25pp
CaとSr濃度は上がったがMgは変わっていない。
もう少しMg添加量を増やすべきなのかも知れない。
KHは10迄上がっている。
カルクワッサは添加中だ。
分割したスハルソノイだが、今日の所は特別異常は見受けられない。
このまま助かってくれればいいのだが。
光の当たらない部分の白化したミドリイシは、特等席に移動した。
と言っても色合いが美しいミドリイシではなく、茶色のボディーと先端が紫という一般的なもの。
元々特価品だったから大きな期待はしていないのだが、本人(本ミドリイシ?)も色揚がりを期待させない態度なのである。
Ca/Sr試薬がもう無くなるな。
今時は国内でも簡単に入手出来る時代、結構なものである。
私が使い始めた頃は国内で売られているものと言ったら、テトラの一般的な試薬と数社から出ていたCa試薬程度のもの。
SrとかIなどを測ろうとしたら、試薬を個人輸入する以外になかった。
Seachemの試薬は残っているのだが、測定が面倒(手順が多い)ので敬遠気味。