熱帯魚を飼う(129)
■ '04/4/2
水槽の写真を二点ほど。
日中、居間に陽が差し込んでいる時間に撮った水槽全景
水槽を横から見た絵
水槽中底部には深場系のミドリイシが置いてある。
色合い的には、やはりピンク系のサンゴが欲しい所だ。
所がピンク系の色の維持は意外に難しく、以前購入したピンクのショウガサンゴは日を追うごとに地味な茶色へと変身してしまった。
■ '04/4/3
広角照明から水槽外に漏れる光はどの位か?照明消灯後にレーザポインタを使って、色々な角度から水槽内にレーザを照射してみた。
灯具の位置辺りからレーザを水槽内に向けて照射するが、その光をガラス面に向けた所で外に光は殆ど漏れてこない。
従って広角照明を使えば、ガラス面で反射した光がテーブル状のサンゴなどの下等にも届き、日陰を作る可能性が低くなるという訳だ。
通販で購入した小型のミドリイシを何点か追加した。
例の白化し、無事な所だけを割ったスハルソノイは今現在は無事の様子だ。
下の写真、右側下の方でコバルトスズメの奥にある黄緑色のスハルソノイがそれ。
若干サンゴが増えたのだけれど…知らない人が見ても全然分からない。
要するの自己満足の世界なのである。
■ '04/4/4
朝水槽を見ていたら、前回修理した辺りから勢いよく水漏れが…しかも水槽を眺めているその時に水漏れが始まったのだ。
水は一筋となって床に向かって噴射されている。
しばし茫然といった感じで床に溜まる海水を見ていた私。
が、気を取り直してバケツを持ってきて海水を受け止める。
その後揚水ポンプを止め、揚水パイプを外してサンプ漕に水を落としながらインスタントオーシャンのバケツにも水をくむ。
空気中に露出する格好になるミドリイシはこのバケツの中に避難させ、更に生体を取り出し水を抜いて修理するも完全には止まらず、水槽外側からシリコンでアクリル板を接着した。
水槽メーカには修理に関する問い合わせをした。
修理は良いのだが、その間に生体は死ぬ事になるだろうな。
水槽を直すために生体を見殺しにするのは何とも忍びないが、だからといって水槽に水が張れない以上はどうする事も出来ない。
今日は日曜なので返事は明日以降になるだろうが、その間水漏れが止まっていてくれるかどうかも気になる所。
代品の水槽でもあればいいのだが、これだけの生体を入れておくにはそれなりのサイズが必要という事になる。
困った問題だ。
水槽の水を一旦抜いたので、必然的に換水という結果になった。
RGダッシュ用のフィルタを通過した水のTDSは20μS、水道水は180μSだからもう少し使えるかな。
格好は悪いが水漏れが止まって一安心していたら、夕方又水漏れ。
もう何をやっても止まらないという感じで、アクリル板をはがしたら数カ所からシャワーのように海水が床に飛び散る。
もはやここまでだ。
完全修理を行うまでは水を張れない。
生体はサンプ槽に移したが、サンプ漕がいっぱいになって入りきらないものも。
サンプ漕の中ではミドリイシが二重三重になっている。
おそらくミドリイシ同士が接触している所からダメになるだろう。
でもサンプ漕以外に入れておく場所がない。
換水用のアクリル水槽を持ち出した所で、フィルタも何も付いていないのだから先は見えている。
サンプ漕にしたってスキマーだけは付いているけれど、これで何日間もサンゴが生き続けていられる保証はない。
そもそも光など全くない状態だし、仮に上部から照明を当てたとしても、その光が届くのは最上部に置いたわずかな個体でしかないのだから。
水槽の水は1/4程残して抜いてしまった。
ライブロックはダメになるだろうか。
魚はどうだろうか。
一応残った水が水流用ポンプで吸い上げられ、ライブロックに噴射されてはいる。
ヒータも投入したので水温もそこそこは維持出来るだろう。
ライブロックと魚程度の負荷だったら、スキマー無しでも行けそうな気はする。
手持ちのシリコンで水槽を応急修理をすれば、おそらく明日には又水を張る事が出来るだろう。
しかしここまで来たら完全修理を目指したいので、水槽屋の返事を待って作業をしたい。
だが水槽屋の返事を待って本格修理をしたら数週間規模で時間がかかるかも知れない。
(水槽用シリコンが固まるのに、相当時間がかかるというような話を聞いた事がある)お気に入りの生体はその間にどんどん死んでいく事になる。
キーパならおそらく分かって頂けると思うこの気持ち、見ている間に死んでいく生体を眺めていなくてはいけないのだ。
しかも今までで最も多くの生体を、おそらくは失う事になるだろう。
果たして私は立ち直れるのだろうか。
生体をショップに預かって貰えないだろうかとも考えた。
しかし向こうも商売である。
寄付すると言ったって要らないといわれるかも知れないし、一々生体預かりなどやっていたら商売にならないだろう。
現在の水槽の様子。
アクアテラリウム状態である。
ライブロックは出来るだけ下の方に崩し、背の高いものには水流用ポンプで海水をかけている。
海水の蒸発が激しいだろうから、相当量の補水はしなければ。
写真手前に見える棒はアクリル製のパイプで、これでテーブル状のサンゴを支えていたものである。
水槽内にはソフトコーラルと魚や貝、ミドリイシの欠片などが入っている。
ミドリイシの調子も良く、水質だって問題なし。
一部白化したミドリイシはあったものの、その他は順調だった。
そんな中での水漏れ。
なんたる事か。
あぁ、出るのはため息ばかりである。