熱帯魚を飼う(130)
■ '04/4/6
水槽屋に電話した。
シリコンなどの材質は年々良くなっているとかで、この際だから全部やり直してはどうかと言われる。
気になるのは費用で、シリコン代などの実費はたいしたことがないと思うのだが作業工数は馬鹿に出来ないだろう。
現在の水槽をバラし、接合面などを洗浄してからガラスを治具で固定し、シリコンを流す。
水槽修理費の他に、水槽台からトラックに運ぶまでの費用(日通見積もりで4万円!)と、輸送代(3万円!)が必要なのだ。
これは前回搬入時にもかかっているコストだが、今回は往復になるので懐は痛い。
片道7万円だから幅1200mm程度のガラス水槽だったら買えてしまうお値段である。
件の水槽修理費用なのだが、メーカのご厚意で実費請求のみと言う事で良いそうだ。
なので、修理費用自体は精々1万円程度だとか。
不景気の昨今、メーカもショップも倒産が相次ぐ中、この水槽メーカが健在であった事と良心的であった事が何よりの救いである。
水槽搬出に伴い、水槽内のライブロックをプラスチックケース(80リットル程度入るもの)2つに移した。
底砂は再使用したかったのだが、汚れの件もあり捨てる事にした。
底砂は硫酸還元が起きている所はなく、ゴカイなどの生物層も豊富だった。
デトリタスだけはすごい量で、わずかに残った海水の中で砂をかき回すと砂が見えないほどに水が濁る。
プラスチックケースにサイドフローパイプをつないだ。
軟質プラスチック製のケースは半田ごてで簡単に穴が開き、そこにVP25のねじ式ソケットをはめ込んだ。
VP25には洗濯機用の既製ホースがピッタリはまるので、後は軽くテープで押さえておけば水漏れしない。
こうして2つのプラスチックケースがサンプ漕とつながったわけだ。
サンゴを入れてスーパークールを当ててみた。
ほんの一部のサンゴを入れて通水テストし、後に全部のサンゴを入れることになるわけだが、スペースが足りない。
サイドフロー部分。
2つのケースはこんな感じ。
水槽台の上はガランとしている。
水槽台から出ているEHEIM-2222は吸着剤入れとして活躍中。
他にもう一台の2222が床下でカルシウムリアクタとして使われている。
2つのケースにはライブロックとサンゴが満タンに入っている。
サンプ漕からサンゴは全て救出し、プラスチックケースに入れた。
写真右のプラスチックケースにはRio3100で、左のケースにはEHEIM1250で給水している。
後は照明が何とかなれば先が見えてくるのだが。
日曜に水漏れが発生し、今日は火曜日。
まる3日でサンゴというのは退色するものなのだなあと実感した。
水質や環境、光が当たらないなどの過酷な条件下で色が変わってしまったスギノキがある。
逆にロリペスは色が抜けて先だけピンクっぽくなっている。
止めていたカルシウムリアクタを稼働させた。
自動給水もスタートした。
添加剤系はスイッチを切ったままである。
揚水ポンプを止めているので2台のクーラは稼働させる事が出来ない。
LX-110の1台のみは電源を入れているが、果たして能力は足りるのだろうか。
照明は写真左側、浅瀬ミドリイシ用プラケースがスーパークール115で、右側の深場系ミドリイシが入っているケースの上部にはサンライト70Wを仮設しておいた。
■ '04/4/7
朝起きると、"あの"生臭い匂いが…急いで居間に行ってみると、深場系ミドリイシを入れたケースの水位が殆どゼロだ。
一体何事が起こったのか。
水漏れはないし…サンプ漕の水位は排水口の所まで上がっているし…ん?ポンプが動いていない。
そう、Rio3100が止まっているのだ。
昨日応急的に接続したコンセントはタイマに接続されており、午前2時で電源が切れるのだった。
ポンプの電源が切れるとサイホンで水はサンプ漕に落ちてしまう。
ポンプの吐き出し口はプラスチックケースの下部に(ホースがはずれて水浸しにならないように)突っ込んであったから、それで全て水が抜けてしまったという訳だ。
およそ5時間に渡って空気中に露出したミドリイシ。
しかもご丁寧に、朝からは照明も当たっている。
全く人為的ミスでこの有様…昨日は疲れていた為もあり、コンセントがどうのと言う所まで確認しなかった。
とりあえず急いで人工海水を作って水を満たしたが、深場系は全滅だろう。
わずかに入れてある浅場系の中に、助かる個体はあるのだろうか。
■ '04/4/8
水が抜けてしまった方のプラスチックケースに入れてあった深場系サンゴは全滅した。
浅場系もいくつかは死に絶え、3つほどは残っている。
が、枝の先の方は白化しているので、回復するのか死んでしまうのかは微妙な所である。
今日までにスキマーの泡も正常に戻り、ORPも回復傾向だ。
昨日はスキマーは泡を吹きまくり、カップから溢れんばかりという状況だった。
水さえ抜けなければサンゴは助かったのに。
今更悔やんでも仕方がないが、それにしても悔しい。
まあ、それを言ってしまえば水漏れが悔しい訳で、水漏れがなければ250WのメタハラとKDA-500(屋外設置型クーラ)が買えたよなぁ…って事になる。
水槽再セットにあたり、ライブロックを入れ替えようかどうしようか迷う所なのだが、いずれにしても土台に使うような大型のものは入手が難しいので入れ替えられないかも知れない。
大型のもの以外は比較的新しいので、逆にこれらは入れ替える必要がない。
■ '04/4/10
砂を買ってきた。
Mサイズを30KgとSSサイズを45Kg,少しウチに在庫があるので、これで足りるだろう。
前回同様Mサイズを下に敷いてからSSサイズを上に乗せる。
ハゼさえ入れなければ砂が混ざる事もない。
前回はSサイズとSSサイズだったかなぁ。今回はSサイズを売っていなかったのでMサイズとしたが、少々荒いような気がする。
朝方又事件が!プラケースから水が溢れているではないか!犯人はナマコだった。
ナマコちゃんが排水口に詰まっている!ああ、何と言う事をしてくれるんだよナマコちゃん。
おかげで朝から床掃除だ。
ミドリイシ類、枝の先などを中心に白化が目立ってきている。
やはりサンプ漕の中に入れた時に折り重なり他のミドリイシと接触したのが原因だろう。