水槽レポート(136)
■ '04/5/15
先日の東京電力問い合わせの件、最初は電話で
問い合わせた訳だが…電話に出たのは東京電力のオネーさん。
私 :60Aのブレーカが付いていて単相三線で引き込まれているのですが、これは両側別々に60Aまで使えるのでしょうか?
東電:60A使えばブレーカが落ちます。
私 :えーと、では、200Vのクーラで59A使ったらブレーカは落ちますか?
東電:59Aも流れるクーラはないと思いますが。
私 :じゃあ、10A食うクーラを6台使ったら切れますか?
東電:60Aになるので切れます。
私 :10A食うクーラが5台と、9A流れるクーラを使ったら切れますか?
東電:切れません。
私 :では、100Vで10Aの機器を両相でバランス良く12台使ったら切れますか?
東電:60Aを超えたら切れます。
私 :えーとですね、200Vの機器を60A未満使うと言うことは、総電力は12KVAになりますよね。
それと同じ事を200V機器ではなく、100V機器で行うと言うことなんですけど…
東電:同じ事なら切れません。
私 :従量電灯C契約だと7KVAが最低で、従量電灯B契約の60Aだと12KVA使えると言うことは、従量電灯B契約の60Aの方が沢山使えると言うことですか?
東電:従量電灯B契約はブレーカ容量で電流が制限されていますが、従量電灯C契約はブレーカを外してしまって、漏電ブレーカが電流制限をします。
結局従量電灯C契約が7KWなのか14KWなのかよく分からなかった訳だが、とにかく60Aのブレーカが付いていれば200Vで60Aすなわち12KVAまで使えると言うことらしい。
それにしても話が通じないので、今度は関東電気保安協会に聞いてみることにする。
私 :60Aのブレーカで三相単線200Vなのですが、この場合は12KVAまで使えると言うことでしょうか?
協会:その通りです。
私 :従量電灯C契約に関して分かりますか?
協会:それは電力会社に問い合わせて下さい。
と言う訳で、極めて簡潔明快なお答えだった。
結論としては60Aブレーカの付いた単相三線200V引き込みの場合には、合計12KVAまで使えると言うことだ。
一応電流をチェックしてみると、
さほど電力を使っていない時なのに、意外に電流は流れている。
2.2KWのインバータ式クーラは4〜5Aと言う所で納得なのだが、冷蔵庫が3Aも食っているのは意外だった。
そう言えば冷蔵庫って年間消費電力で表示されて居るんだっけ。
450リットルのものだと年間およそ1200KWhだ。
と言うことは平均140W位と言うことかな。
コンプレッサ稼働率50%だとすると280Wで、3Aの電流ならつじつまが合う。
クーラやTVなどはまだ良いとして、大電流が流れる機器はヒータやドライヤ、掃除機などである。
特に掃除機などはどの部屋で使うか分からないから恐い。
洗濯機だって温水モードや乾燥モードではヒータが入るので消費電力量は1KW前後になるだろう。
ドライヤなどは長時間使うものではないが、消費電力は軽く1KWは超えるしなぁ。
しかし片側60A使えるとなると、相当な電流である。
でもウチではブレーカが落ちる場合がある。
本当に12KVA迄使えるのかなぁ。
■ '04/5/17東京電力に問い合わせのメールを送っていたのだが、その返事が来ていた。
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従量電灯Bの単相3線式アンペアブレーカーは、両側の電線に流れる電流の 合計値(100V機器と200V機器の合計)が定格電流より大きくなると、遮断することになります。
従いまして従量電灯B60Aでご利用できる電流値は両側の電線に流れる 電流の合計値が60Aまでとなります。
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分かるだろうか。
両側に流れる電流の合計とは一体なんだろう。
200V機器の場合は両相間に電流が流れ、中点には流れない。
だとすると30A+30A=60Aで切れるという事だろうか。
これだと確かに6KVAしか使えない計算になるが、関東電気保安協会の答えと違ってくる。
メールでも電話でもらちが明かない。
もしも6KVAまでしか使えないとすれば、この夏のクーラ需要期は乗り越えられそうにない。
しかし12KVAまで使えるのであれば、負荷のバランスを考えれば大丈夫だろう。
水槽屋から連絡があった。
と言うか、こちらから先に連絡して21日に搬入したい旨を伝えたのだが、それに対してOKの返事が来ていた。
1ヶ月半に渡る水槽不在?の日々にも終止符が打たれるという事なのだが、さて配管はどうしようかとか、砂を洗うのが面倒だとか、それより何より底砂もライブロックも新しくして立ち上げるの不安の方が大きかったり、悩みは尽きないのである。
もちろんライブロックは全部を入れ替える訳ではないのだが、大型のものは入れ替える事になる。
今回はシャコが入らないようにチェックしようとは思うのだが、実は今あるライブロックに潜んでいるシャコもそいつがどこに隠れているのか発見出来ないで居る。
カニもライブロックの穴に入っていて取り除く事は不可能に近い。
スポイトで水を掛けた位では穴から出てこないのである。
まあ、カニは後からでも捕る事は可能なのだが、シャコだけは入れたくないなぁ。
底砂の中の生物層を厚くするためにはプランクトンパックとかベントスパックを入れなければいけないのだが、これを入れる時期も難しい。
状態が安定せずにシアノバクテリアなどが発生すると、それが底砂表面を覆って内部は酸欠になって硫酸還元が起き、微細な生物は死ぬだろう。
生物層が厚ければそもそもシアノバクテリアなど発生しないのかも知れないが、その辺りはよく分からない。
もう一つ恐いのは配管などからの水漏れである。
常時水が流れている状態であればいいのだが、1ヶ月以上も乾燥した状態が続いている所に急に水を流して大丈夫なのだろうかという不安。
ビニールホースのクランパなどは一応チェックはしたが、その他にもジョイント部分は沢山ある。
とにかく不安がいっぱいだ。
■ '04/5/18
またまた東京電力に問い合わせを行った。
今回はメールの返事をくれた東京電力本社が問い合わせ先である。
まず、東京電力製?のブレーカか否かで6KVA迄しか使えないのか12KVAまで使えるのかが異なるという事だった。
ウチに付いているのは東京電力の紫銘板のブレーカなので、結局の所は6KVA迄しか使えないと言う事である。
このブレーカは両相の合計電流を見ているという事で、片相だけ60A未満ならば切れないし、両相だと半分ずつの30A未満なら切れない。
片相で40A,もう片方の相が20A未満でも切れない。
あくまでも両相合計が60A以上で切れるというシロモノらしい。
結局の所負荷の(相間)バランス云々は関係なく6KVAまでは切れないという事だ。
ちなみに従量電力C契約で60Aブレーカが付いていると、片側60Aなので12KVAまで使えるという計算になるとの事。
って事はですよ、この紫銘板ブレーカが切れるという事は、何が何でも容量が足りないという事ではないですか。
そこで次なるステップは従量電灯C契約を行うために何をすればいいのかという話しになる訳だが、これは電力会社管轄ではなくてブレーカは勝手に付けてねと言う事になるから電気工事店に問い合わせる事になる。
東京電力で確認すると電柱からの引き込み線は14mm2らしいので60A以上に耐えられる。
(規格では80Aを少し超える程度だとか)つまり12KVA程度まで契約できる事にはなるが、電力会社としては8KVAまでだとか言っていた。
余裕度を見るとそんな感じなのだろう。
次は屋内の引き込み線なのだが、どうやらこれも14mm2のようだ。
これは電力会社では分からないので自分で確認。
もしも8mm2だと40Aが最大となるから、8KVA契約までは出来る計算になるが余裕がないからダメと言われる可能性が高い。
ダメな場合は屋内配線引き直しなのだが、屋内に線を通せない場合は壁沿いに太い線を引いてきて、分電盤近くで室内に入れるという荒技になる。
こうなると当然の事ながら工事費も馬鹿に出来ない額になると思う。
自分で工事出来ない(物理的には出来るが)ので電気工事店に頼む事になるが、普通の電気屋だとそこまでの工事は行えない事もある。
電力会社に聞くと地域の住宅電気工事センターか何かを紹介してくれるので、そこで見積もりを取る事になると言う訳だ。
従量電灯B契約60Aの税込み基本料金は\1,638だ。
従量電灯C契約は1KVAあたり\273なので、B契約と単価は同じである。
8KVA契約にすると60A契約に比較して\546高くなるだけなので、出来れば8KVA契約以上にしたい所だ。
8KVA契約なら片側40Aまで使える事になる(従量電灯B契約と違い、バランスは自分で考えないといけない)し、10KVA契約が可能なら片側50A迄使えるからブレーカが落ちる可能性はグッと低くなるだろう。
ちなみに従量分の電気代はB契約でもC契約でも、契約電力が10Aでも49KVAでも変わらない。
200Vで使用する電磁調理器その他が有れば、スマイルクッキング割引が適用されて60A→8KVAへの契約変更に伴う基本料金アップ分\546がほぼチャラになる。
(3%又は\500のいずれか少ない方が割引のリミット)話しが雑記ネタにのようになってしまうが、8KVA契約時の基本料金は\2,184である。
これはNHKの衛星カラー契約の\2,340よりも安い。
いや、比べても仕方ないんだけどね。
■ '04/5/19夜間観賞用としてブラックライトと電球型反射鏡付き蛍光灯(熱研製)を使用していたのだが、熱研はもうこの電球は作っていないらしい。
現在でも普通の蛍光灯色のものは売られている。
だが青色のものが入手出来なくなってしまったので東芝のカラー蛍光灯を買ってきた。
これも電球型なのだが周りがポリカーボネートか何かで覆われたボール型のもの。
コイツを鉄鋸で切り離して、接着してある所のシリコンをむしり取って使用する。
色的には熱研のものと全く同じである。
熱研のものは周りが囲まれているためか寿命が短い。
しかもその内部が曇ってくるというおまけ付き。
価格は\2,000前後だと思ったから、東芝製カラー電球型蛍光灯と同じ程度。
消費電力も同じである。
この蛍光灯に14Wを食わせるなら、20W型のセラミックメタハラの方が良いような感じなのだがブルーライトがない。
今出回っているのは公称10000K程度、実際にはもう少し青みが薄い一色のみである。
メタハラはワット数にかかわらず球も安定器もさほど値段が変わらない。
従ってこの20Wのセラメタも、70WのTFWも価格は同じ位だ。
コンパクト蛍光灯(ツインタイプ)だとカラー蛍光管もあるので、灯具を買ってきてこれを使う手もある。
96W型などだとかなり明るいのではないだろうか。
これは管長約87cmもあるが55W型なら56cmで、奥行き60cmの水槽にピッタリではないか。
横幅はたぶん5〜6cmだと思うので、横幅1200mmの水槽なら20本も並ぶ。
これで合計電力は1.1KWだからメタハラ並みの明るさが得られるだろう。
水槽の上はぎっしり蛍光灯が並ぶ事にはなるが。
ウチに36型用の電子安定器が転がっているので、これでも使ってみようか。
36型カラー蛍光灯の実売価格は\1,500程度と、当たり前ながら電球型より安い。
もちろん専用灯具を買ってきても良い訳だが。
電球型蛍光灯で魚用と言えば興和のものが頭に浮かぶのだが、これは結構高価なシロモノである。
但し発光色などで選択の自由度が大きいのは事実なのだが、いかんせん高い。
LEDも検討したのだが、発光効率で蛍光灯には及ばず、しかも消費電力2W程度とあっては現在使用している蛍光灯の14Wの1/10程度の明るさしか無いだろう。
灯具の大きなアストロビームライトの中に64個位青色LEDを並べてみるのも面白いかも知れないが、メタハラ点灯時の熱でLEDがダメになるかも。
と言う訳で、しばらくの間は一般市販のカラー蛍光灯を夜間照明として使う事にしよう。
■ '04/5/20朝、電気工事店から電話があった。
現在の配電盤の内容、線の太さなどを説明すると線的には14KVA程度まで可能なのではないかという事と、漏電ブレーカの容量が50Aなのでそのままメインブレーカを外せば10KVA契約が特別な工事無しで可能ではないかという事だった。
だったら10KVA契約が良いな。
現状に比較すると\1,092の基本料金増加だが、新らしく漏電遮断機を買う費用は発生しない。
これで片側50Aまで使える訳だから、滅多な事ではブレーカは落ちなくなるだろう。
明日は水槽搬入の日、水槽台の上を片づけたりしていた。
照明も全部取り付けてコードを束線バンドでまとめる。
木の棒より下は水槽になり、電線は見えないので束線しない。
ここを止めてしまうと照明器具取り替えたりする時に面倒な事になるからだ。
写真右側の旧型スーパークールの奥側にはTFWサンライト70がある。
実はこれ、アストロビームライトの更に右側に付けようと思ったのだが、スペースが厳しかったのだ。
同左側の旧型スーパークールの奥側には現行型スーパークールが付いている。
下から見ると、
アストロビームの両端にはブラックライト(手前)と青色蛍光灯(奥側)を取り付けて夜間観賞用とした。
手前に見える、木の桟の上に乗っているのは2チャネルの温度計。
室温(と言うか、この温度計の雰囲気温度)と床下温度を表示している。
アストロビームライトは上の写真の手前側がアストロビーム球で、他の2つがコーラルグロゥだ。
スーパークールの球は奥側のものがもっとも古い。
これはマリンブルーより色温度の高いサンホワイトにでも変える予定だ。
いや、新品の球を奥に持っていって手前側にサンホワイトを入れてみようかな。
■ '04/5/21季節外れというか何というか、台風が関東接近で夜半からは風雨が強まり、しかし午前中に天気は回復して晴れ間も出、午後からは快晴となって気温は急上昇。
台風一過というヤツである。
午前中に電気屋が分電盤などを見に来た。
東京電力の話しだと電柱からの引き込み線は14mm2のハズだったのに、電気屋に見て貰ったら8mm2だった。
よって電柱からのの線は張り替える事になるそうだ。
屋内外の配線は14mm2なので余裕があるとの事。
電気屋が来た後でサンプ漕を掃除した。
と言っても真水を入れて洗っただけなのだが。
ずっと前に買った、それは水草水槽を始めた頃に買ったpH計がこれ。
メリットはLED表示なので暗くても視認性がよい事。
デメリットはキャリブレーション値がバックアップされていないために、電源を切るたびに再キャリブレーションが必要な事だ。
キャリブレーションはpH4,pH7,pH10の3点で行えるのだが、国内標準?
の標準液と海外物の標準液では公称値は同じでも実際のpHは違う。
これに気を付けないととんでもない値にキャリブレーションしてしまう事になる。
コイツは表示桁数が小数点以下1桁と少ないのだが、温度補償もされていないセンサを使う訳だから余り桁数があっても仕方ないか。
pH計はpH7の点での校正がセンサのオフセット、pH4やpH10での校正はセンサのゲインを調整するものである。
マトモなpH計ならばセンサの発生電圧を直読出来る(mV表示)はずで、これを見ればセンサの傷み加減がだいたい分かる。
或いはディジタル電圧計で測っても良いだろう。
pH7の校正液に浸けるとセンサ電圧は0Vになるはずだが、そうならずにオフセットが出る。
ホリバのpH計ではこの電圧が±45mVを超えたらエラーが出る事になっている。
感度(ゲイン)方向は理論感度の80%より低い場合と、105%より高い場合がエラーだ。
そろそろセンサが怪しいかなと思っている向きはディジタルテスタで測ってみたらいいかも。
もっともオフセットとゲインの他にも、その間のリニアリティがおかしくなるなどの異常も発生する事がある。
1pHあたりどの位の電圧が出るかというと、25℃の場合だと59.16mVである。
20℃の場合は58.17mVで30℃の場合は60.15mVとなる。
このような温度傾斜があるのでちゃんとしたpH計は温度補償されているという訳だ。
ホビー用の、2万円以下で変える範囲のものは温度補償電極ではないが、水温が一定であるなら良いのだろう。
但し校正液の温度は水槽水温と同一としないとダメ。
修理済み水槽は午後配達されてきた。
日通も慣れたものでさっさと水槽台に乗せて一件落着。
だがその後が面倒だった。
オーバフローパイプや水流用ポンプ関係の塩ビ配管をやり直さなければいけないので一苦労。
それも何とか終了してDI水を溜める。
真水の状態で各ポンプを稼働させて水漏れチェック。
1時間ほどその状態で回しておいたら、EHEIM-2222から水が漏れているではないか。
そうだ、この2222はパッキンが傷んでいるせいかワセリンを塗らないとダメなのだった。
2222にワセリンを塗って誤魔化し(そろそろガスケットを買おう)、塩を入れる。
今回は換水ではないのでサンプ漕にドバドバ入れていけば良いだけなので楽なものだ。
楽でなかったのは砂洗い。
Mサイズを30KgとSSサイズを30Kg入れたのだが、分量的にはこれで良い感じ。
SSサイズは後30Kg買ってあるのだが、当分は使わずに済みそうである。
Rio3100のポンプを水槽に固定するためのプラスチック製のパーツが行方不明になった。
片づけた時に捨てちゃったのかなぁ…当分はRioなしで行くしかないな。
TFWのメタハラの位置を変えたくなってきた。
水槽左側が少し暗い感じなので、そこにでも移動しようかと思っていたりする。
と言ってもこれまでよりは明るいのだが、中央部付近が今まで以上に明るいので差があるというお話。
さて、これからライブロックを入れなくては。
そう言えば沖縄のショップに注文したライブロックは明日届くのかな。
何も言ってきていない所を見ると大丈夫なのだろうか。
台風が来ていただけに少し心配。