水槽レポート(138)
■ '04/5/29
いやはや昨日のKDA500付近からの水漏れには参った。
幸いにして配管途中にはボールバルブを入れておいたので、それを締めて応急措置が出来た。
昨日の応急措置状態でも機能的には何ら不具合はなかったのだが、何せ見栄えが悪くて。
そこで数に限りのあるエルボやそれの代用品を使って本格修理を行った。
朝五時から起き出して、と言うのも水温が上がってくる時間にクーラが動作しないというのはマズイと思ったからだ。
もっとも26℃を超えたらLX150とLX110が動作を始めはするが、出来れば早く修理完了と行きたかった。
人間にとっても日中は暑いしね。
一旦接着した所が取れた訳だから、塩ビ管には接着剤の跡が残っている。
不完全接着部は結局の所2cm程しかエルボに入っていなかった。
その部分を塩ビ管自体が痩せないように注意しながらサンドペーパで磨いた。
そこに付けるのはエルボではなくネジ付きのソケットだ。
これの方がエルボより接着部が長いような気がするのと、奥まで押し込んで接着すると当初の設計値と長さが変わってしまう事を回避するためだ。
エルボより、ソケット+エルボとした方が多少長さが稼げる。
接着剤を塗り、塩ビ管にソケットを力一杯押し込んで接着完了。
更に配管周りには断熱材を巻き、床下と外をパイプを通した通風口には(金網の一部を切り取って穴を開けたので)発泡ウレタンスプレーを噴射した。
これは固まればカッターで加工出来るし、スプレーした容積の2倍以上に膨らむし、空気を沢山含んでいるので防音断熱性も良さそうで、意外に使い道がある。
そう言えばこの通風口に付けるファンを売っている業者が居たな。
床下換気装置とかなんとか。
フツーのスケールファンを3連位にして板金モノに取り付けて数十万円。
なるほどウマい商売である。
塩ビ管の話しに戻るが、不完全接着に気づいたのが早かったから良かったが、もし何かの拍子で完全にそこが外れてしまった場合、それも夜間にでも起きたら水槽の水は全部流れ出てしまう。
塩ビ管はちゃんと接着すれば極めて強度が高い(水道に使える信頼性がある訳だから)のだが、パイプをソケットの奥まで突っ込まない状態でくっついてしまうとヤバい。
パンザーマスト(鉄製の、紙コップのようなテーパ状のパイプをつなぎ合わせて電柱のような長い(高い)マスト)を組む時に、仕様値よりも長くなったと喜んでいたら接合部から折れてしまったなどと言うのと一緒だ。
パンザーマストは接着ではなく、単に積み重なっているだけなので接触部は重要なのだ。
でも逆にパンザーなら接着剤が付いていないからやり直しもきく。
塩ビ管の場合は一気に押し込まないと途中の状態で接着されてしまって、後は押しても引いてもどうにもならなくなる。
午前中にまずライブロックが到着。
30cm級のもの4個を含む合計15個を注文してあったので1箱では無理かなと思ったのだが1箱に入ってきた。
付着生物、石灰藻、輸送状態共に良好だった。
早速水槽にこれらを入れた。
毎度の事ながらライブロック(のみ)水槽ってのはレイアウトをどうやって良いのか分からない。
何となくダランとした尾根みたいになってしまった。
これでミドリイシなどが入ると変化が付けられて良いのだが、今は未だ生体は入れられないし。
と言ってもガラス面と底砂に少しだがコケが付いていた。
別にコケを喜ぶ訳ではないのだが、正常化しつつあるという事で。
そうそう、シャコの話し。
ライブロックを入れる時に念入りにチェックしていたのだが、結局シャコは見つからない。
と思ったら!底砂の上に居るではないか。
早速網を持ち出して捕獲しようとするが、ササッとライブロックの影に。
今度はライブロックを取り出して観察するも、カニが一匹捕獲出来たのみでシャコは居ない。
一体どこに隠れてしまったのだ。
でも確かに見たぞ、シャコ。
そいつは比較的小型の、体長15mm程だっただろうか。
一旦は姿を見かけながらも逃げられてしまったという、何と悔しい事。
シャコってヤツは底砂を掘るのかなぁ。底砂は底部にMサイズを、上部にSSサイズを敷いているのだが、シャコの居た辺りはMサイズの砂が上部にゴロゴロしていた。
午後から南町田のショップに行ってコバルトとホワイトソックスとフレームエンゼルを買ってきた。
どれも特価だった。
エアポンプも買ってきた。
オゾナイザを使用する時の加圧用で、NISS
のθ6000である。
このシリーズはずいぶん騒音と振動が大きかった気がするのだが、今は改良が進んだのだろうか非常に静かである。
エア流量は無負荷時に毎分6.5リットルだった。
って、エアポンプの流量を測るヤツなど滅多に居ないだろうな。
ちなみにオゾナイザとスキマーを接続した時のエア流量は約毎分5リットルだった。
■ '04/5/30
コバルト、前から居た大型のモノに追い回されてひれがボロボロ…オマケに3匹ほど行方不明…やられて、死骸はシャコの腹の中か。
エビとフレームエンゼルは今のところ無事のご様子。
今日は朝から何と暑い事か。
東京では最高気温が32℃近くまで上がったらしい。
それでもクーラは連続稼働になる事もなく能力を発揮している。
おそらく従来のLX150とLX110だったら、この両方が回りっぱなしで、更にもう一台のLX110が起動するかどうかという感じだっただろう。
クーラ配管、気にして何度か見ているが水漏れは発見されていない。
これで大丈夫そうである。
水漏れその他で失った海水補充と、ライブロックを入れて丸一日経った事から150リットルほど換水した。
と言ってもいつもどおり、サンプ漕をオーバフローさせながらと言う方法でだが。
今気になっているのは、この先発生するかも知れないシアノバクテリアの事だ。
前回のリセット時にもこれが発生して大変だった。
毎日換水を繰り返せば良いのかも知れないが、私にとっては現実的ではない。
精々週に一回だろうな。
今日現在のpHは8.2,KH=8.5だった。
オゾナイザ用のドライアを作った。
いや、作ったと言うほど大げさなモノでもないな。
100円ショップで密閉容器を2個買ってきて、それをドライアのケースにする。
一段目には塩化カルシウム系の家庭用吸湿剤用詰め替えパックを入れ、二段目には市販のシリカゲルを入れる。
塩化カルシウムが溶けたら水槽に入れてしまえばカルシウム濃度維持に使える。
なんて事をしてはいけない。
おそらくとても純度の悪い塩化カルシウムだろうし、もしかしたら防腐剤とか色々入っているかも知れないから。
シリカゲルの方は吸着した湿気を飛ばせば再利用も可能である。
電子レンジで温めた後冷蔵庫で乾燥させるとか、或いは夏場に湿気たシリカゲルを冬場の乾燥空気で再生するとか。
毎分5リットルのエアが流れているという事は、毎日7,200リットルであり、毎月216,000
リットルも流れているという事だ。
果たして吸湿剤の寿命はどの位なのだろうか。
前に書いたとおりの、ペルチェを使ったアクティブ乾燥装置の方が現実的なのだろうか。
オゾナイザは無声放電によってこれを作り出す仕掛けで、そこを通過する空気が水分を含んでいるとオゾン発生量が低下する。
欧米に比較して日本のキーパのオゾナイザ使用率が低いというのは、我が国が高温多湿の時期の多い事にも影響しているのかも知れない。
スキマにオゾンを供給する事によって、通常は(電荷の関係で)濃し取られにくい細菌などもスキマーで除去出来るようになる。
殺菌灯との違いだが、殺菌灯は細菌を殺す(死骸はそのまま)のが目的であり、オゾナイザ+スキマーは細菌を除去するのが目的となる。
ブラックライトなどで水槽を照らすと、水の透明度がよく分かるのだが、オゾナイザを使用すると明らかに透明度が上がる。
これは殺菌灯でも同じ傾向ではあるのだが。
ここに来てマガキガイが3匹死んだ。
底砂が新しくなって餌がないためだろうか。
それともシャコに襲われたのか。
■ '04/5/31
今日も暑い一日だった。
5月に3日連続の真夏日は記録だそうだ。
今日は配管の一部を変更しようと思ってホースを買ってきた。
VP25に接続出来そうなホースとホースバンドを。
だが実際にVP25に突っ込んでみるとわずかに緩い。
ホースってヤツは若干きつい位でないと、どんなにホースバンドで締め付けたとしても漏れてしまう。
と言う事で諦めざるを得なかった。
VP25直結ではなくソケットか何かを使えば何とかなりそうな気もするのだが、狭い場所なのでソケットを使う訳にはいかない。
今すぐ不具合が起きるという所ではないので、ゆっくり考えよう。
テーブルタップ、色々なメーカの色々な形のモノを使用しているが、デキの良いのはナショナル製だ。
端子の部分が隔壁構造になっているので、ちょっと水に濡れた程度なら大丈夫。
安物だと隔壁も何もないので塩水が入れば即ショートにつながる。
隔壁構造だからと言ったって塩水を掛けるのは良くない事であり、プラグとコンセントの間に挟むようなトラッキング防止用のシリコン製のフニャッとしたものなど使うと宜しいかも。
私はそれは使っていないが、使用していないコンセントにはプラスチック製のキャップをかぶせている。
塩水などが飛び散ってコンセント穴に入るのを防止するためだ。
だがこのキャップ、プラスチック製の単純なモノの割には安くない。
■ '04/6/1
今日は昨日と一転、涼しい一日だった。
おそらくクーラ稼働率も低かったはずだ。
水槽は安定傾向になってきているのだろうか?なんか茶コケが増えている感じなんだよな〜淡水の場合は亜硝酸が増えると茶コケが出るのだけれど、海水の場合は珪酸依存なのだろうか。
なんだかよく分からないけれど、珪酸吸着剤とリン酸吸着剤を入れた。
と言うか、今まではリン酸吸着剤を2リットル入れていたのだが、それに代えて珪酸吸着剤とリン酸吸着剤各1リットルを入れたという訳。
リン酸値を測ってみようかと思ったら試薬が無くなっていた。
珪酸の方は1ppm程度検出された。
■ '04/6/2
吸着剤入れに使っている2222のガスケット類も交換の時期かも知れない。
水が漏れるなどのトラブルは発生していないが、海水で使用しているとゴムが固くなる傾向にあるようだ。
ガスケットで高いのは本体ケース部分のモノで\2,000近くする。
実はこれ、インペラより高いのだから笑っちゃう。
普通のO(オー)リングより複雑な形をしているのは事実だが、それにしてもちょっと高いんじゃないの?気づいた時に交換しないと、また騙しながら使い続ける事になる。
と言う訳でフィルタケースガスケットとコンテナラバー(通水管部のガスケット)を発注しておいた。
この手の消耗品は在庫しているショップが多いので助かる。
■ '04/6/3
吸着剤効果なのか、ガラス面などに付く茶コケがずいぶん減った。
底砂は貝が綺麗にしてくれているのでコケは全く見られない。
使用しなくなったドジングポンプ、ヤフオクで7〜8千円台で売却出来た。
5台出品したので結構なお金になり、それでスーパークール115の中古を落札しようかと企んでいる。
スーパークール115は中古でも人気があり、綺麗なものだと新品と余り変わらない価格まで跳ね上がったりする。
旧型ですら程度が良ければ2万円は軽く超えるのが相場というもの。
だが交換球が1.4万円程度することを考えると、新品の球無しの予想価格が3万円。
中古でこの価格以上に上がるという事は、球交換を考えると新品より高くなる事を意味している。
と言う訳で、私が入札する価格は2万円を少し超えた辺りまでだ。
これだと安定器+灯具代と考えて妥当かなと思えるレンジだからだ。
スーパークール115をもう一台増やすと、スーパークール115は4台になり、3台のアストロビームライトと合わせた合計電力は1350Wに、それにTFWを加えると1420Wにもなる。
おそらく水槽ライト専用配線もこの辺りで電流の限界となるだろう。
この位電流を流すとマルチタイマーDXのA
プラグは発熱する。
電線や本体は発熱しないのだが、マルチタイマーDXのプラグ部分と電線間に抵抗があるようだ。
いずれ機会を見てプラグを交換してしまおうかと思ってはいる。
■ '04/6/4
Webカメラを設置した。
これで外からでも水槽の様子が監視出来る。
監視したからと言って、操作ができる訳ではないから、何かトラブルが起こったとしてもそれを見ているだけに過ぎないのだが。
カメラはBL-C10(松下)なのだが、なかなか良くできている。
ズーム機能がないのが残念なのだが、水槽監視のみならずセキュリティ用途としてもなかなか宜しいのではないだろうか。
水槽の調子は良好で、今のところシアノバクテリアが出る気配もない。
前回リセット時はリセット後2週間ほど、ライブロック投入数日後にはシアノバクテリアが発生し始めている。
今回は新しいライブロックを入れて1週間経った今現在もシアノバクテリアは発生していない。
今後発生するかどうかは分からないが、少なくとも亜硝酸は上がっていない。