水槽レポート(143)
■ '04/7/3
毎日暑い日が続く。
今年の梅雨は一体どこに行ってしまったのだろうか。
こんな気温の日は、水槽水温が1℃上昇するのに30分ほどしかかからない。
と言う事は、1.2KW分程のエネルギが注がれているという計算になる。
いやいや、この計算だとKDA500では冷やしきれない事にならないかな。
KDA500は精々1KW程度の能力しか持っていないはず。
(1,000Kcalとしても1.16KW)
C=4.18 kJ/(kg・℃)
d=1 kg/L V=500
Δt=1.0 ℃W=0.278×4.18×500×1.0
=581
しかし30分で1℃上がるのだからこの2倍で1162Wとならないのかなぁ。熱計算は専門外だからよく分かりませ〜ん。
水槽を暖める要因として割合的に多いのはメタハラの発熱だろうが、これは多くても700
前後だと思う。
可視光として出てくるパワーの他に、赤外線として直接水槽を暖めてもいるはずだ。
残りの700Wは部屋の中に輻射される熱になるはず。
事実、部屋を冷房していると水槽水温の上がり方は冷房していない時とかなり違う。
もちろん蒸発による温度低下もあるのだろう。
その他は水槽やサンプや配管などからの熱か。
ガラス水槽はアクリル製に比較して熱伝導が良いので雰囲気温度の影響を受けやすい。
サンプの方はアクリルだし、周囲を断熱材で囲っているので影響は水槽ほどではないだろう。
何度も書いているが、家庭用エアコンはヒートポンプ暖房も出来て2万円ほどだ。
最近は安物でもインバータ制御方式。
COPは5を超えるものもある。
ちなみにKDA500は精々3程度だろう。
(COPとは冷却能力を消費電力で割った数値)家庭用クーラはその設定温度の中心も25℃辺りと、水槽用にピッタリではないか。
ただし熱交換機がアルミと銅で出来ているので、そのまま水槽に入れると腐食で壊れるだろう。
そこでチタンチラーに目を付ける訳だが、これを部品で買うのも高そうだ。
だがチタンパイプだったらさほど高価なものでもない。
そこで、家庭用クーラの蒸発器から先の部分を改造してチタンパイプ内でガス化するような構造とすれば良いのではないかと考える。
この場合はヒートポンプ暖房は出来なくなる。
大がかりで良ければ、クーラの室内機が入るサンプ漕を用意して、室内機ごと高分子プラスチックの袋に不凍液と共に入れてしまう。
袋は布団圧縮袋が良いだろう。
不凍液は比熱も多少は大きく、防腐剤も防さび剤も入っているからバッチリである。
これで冷暖思いのまま。
誰かやってみないかなぁ。通販でミドリイシを買った。
白化してしまったミドリイシの跡地にはスギノキとオヤユビを植えた。
このオヤユビ、先端がちょっと白化している。
回復するだろうか。
それともダメになるのだろうか。
■ '04/7/4
水槽右側の大きな緑色のテーブル状ミドリイシの左斜め上に枝状のミドリイシが置いてあるのだが、光が足りないような感じ。
影になっている部分が茶色になってきた。
なのでエダコモン(かな、やたら丈夫で謎の全滅事件以前から居るヤツ)と、場所を入れ替えた。
このエダコモン(という事にしておこう)は水漏れ事件の時も殆ど真っ白になりながらも生き続けていて、水槽にセットして光を充分に当てたらみるみる共肉が復活してきたのだ。
たぶん中央右側に置いてある、最近ピンクというよりオレンジがかってきたヤツもエダコモンの仲間なのでは無かろうか。
その他、東急ハンズで買ってきたヤドカリ住み替え用の貝殻を入れた。
これは相当数入って\300とリーズナブルだし、鑑賞に堪えるような綺麗な貝殻が多いのも嬉しい所である。
もっとも人間の好みとヤドカリの好みには差異があるようで、必ずしも見た目の美しい貝殻に入ってくれるとは限らないのだが。
■ '04/7/5
金魚水槽の亜硝酸がほぼゼロになった。
自然に濾過バクテリアが増殖したのか、それとも"タネ水"と"PSB細菌"が効いたのだろうか。
これらバクテリアの素を入れてから1週間で亜硝酸が下がり、それまでのほぼ1ヶ月は亜硝酸が下がらなかった所を見ると、やはりバクテリアの素は有効なのかなとも思う。
実際、水草水槽立ち上げ時にはバクテリアの素を投入し、立ち上げから2週間で亜硝酸は下がった訳だから。
と言う事で、水槽の新規立ち上げ時にはバクテリアの素を入れましょうというのが結論である。
もっとも海水魚の場合はライブロックを入れれば、それで済んでしまうと言う事だが。
■ '04/7/6
今日も暑かった…東京は32℃を超え、この夏一番の気温だったのかも。
日中不在でエアコンを付けないと、部屋の温度は40℃近くにまで上がるのではないのだろうか。
床下温度も31℃を突破していた。
そんな状態で水温が1℃上がるのに30分程度、その水温を1℃下げるのに1時間ほどかかっている。
クーラ連続稼働にならないからまだ能力的には大丈夫と言う事だ。
ピンクのボディーに先端紫の、結構綺麗なミドリイシの一部に白化を発見。
もしかして照明が強すぎたのかと思い、さっそく下段のものと位置を入れ替えた。
でもこの手はダメになるんだよなぁ。光が弱いと色が落ちるし、光が強すぎると死んでしまう。
■ '04/7/7
下の方に移動したミドリイシは更に白化が進んだので水槽から出してしまった。
良い色だったのに。
やはり光が強すぎるのだろうか。
でも他の個体は元気にしているし、不思議である。
一応水質を測ってみた。
pH 8.10
KH 8.5
Ca 390
Mg 1275
Sr 4
PO <0.02
Si <0.25
Ca濃度とMgは上がってきた。
相変わらずなのはSrである。
主立った元素量に不審な点はない。
一体何が悪いのか、悪かったのか。
照明点灯時間を短くするか、或いは一灯消してしまおうか。
■ '04/7/8
今日も暑かった。
東京の気温は35℃を突破したとか。
横浜は33℃を少し超えた程度だったが、比較的涼しい床下の温度も32℃近くまで上がっていた。
この状態で室内冷房をしていないと、クーラ稼働時間が80分、非稼働時間30分というサイクルとなる。
非稼働時間がさほど変わらずに稼働時間が長くなるという事は、外気温度の上昇によってクーラの効率というか能力自体が低下しているという事だろうか。
ミドリイシ白化、一体何が原因かよく分からないのだが、スーパークールの点灯時間を1時間だけ短くしてみる事にした。
明るすぎて白化する時は、おそらく上の方からダメになっていくだろう。
根本の方の比較的光の当たりにくい所がダメになるというのは他に原因があると言う事か。
■ '04/7/9
今年の梅雨はどこに行ってしまったのだろうか。
今日も又暑い一日だった。
横浜は33℃程度だっただろうか。
部屋を冷房していない時の床下温度は33℃まで上がり、水温を1℃下げるのに要する時間は90分かかっていた。
クーラが停止して温度が1℃上昇するのに要する時間は30分だった。
昨日との違いは風だろうか。
昨日は少し風が吹いていたので床下温度が多少低かったのかも知れない。
ピンク系ミドリイシ、ショップでは強い光の所に置いた方が良いような事を言っていたのだが、でも今の状態は強すぎなのだろうか。
どうもうまく色の維持が出来ない。
青系には慣れているというか、勝手が分かるというか、その為もあってテーブル状のものもスギノキも良い色になっている。
ピンクはどうも茶色になりやすいんだなぁ。ウチの環境では。
で、光を当てすぎると先端が白くなって死んでしまう。
まだまだ修行が足りないな。