熱帯魚を飼う(16)
■ '99/05/30
(マヤカ)
昨日発見して療養中のブラックモーリーだが、今朝までに殆どの白点が消えていた。
90cm水槽の方は水温は変えずに鷹の爪をネットに入れて浮かべているが、他の魚には伝染していないようだ。
このような場合は毎日8割方の水換えを続ける..という話もあるが、急激な水質変化は白点病の元になるような気もするがどうなんだろう。
とりあえず1/2の換水はしておいた。
ブラックモーリーは60cm水槽に移そう。
弱酸性で軟水の90cm水槽では体調を崩しやすいのかも知れない。
液肥はフロラシオンとラン用を朝晩各5ccずつ添加した。
60cm水槽に植えてあるパロットフェザーの葉の間にモワッとしたような藻が付着している。
この藻はエビもオトシンも食べてくれない。
そこでサイアミーズフライングフォックスを90cm水槽から一匹移した。
そして3時間後,藻は綺麗に消滅していた。
サイアミーズフライングフォックスの力も侮れない。
(笑)こいつは成長すると性格が悪くなると言われているが、すでに60cm水槽に入れたものは10cm位の大きさだ。
90cm水槽の方に入れてある5匹も似たような大きさだが、たまにRテールBシャークに追
い回されている位で他の魚を追っかけ回す素振りは見せていない。
60cm水槽のアーリーも元気である。
コイツ、底砂を掘り返す技を持っている。
あんまり石の下を掘ると石が降って来るぞ!90cm水槽の2426に入っているブラックピートを交換した。
約1ヶ月ぶりになるわけだが、KH降下作用は失われていないもののpH降下作用は減退気味。
(元々セラはpH降下作用は大きくない)現在の状態でpH=6.5(炭酸ガス添加時)〜7.2(曝気時)だ。
ここの所水道水のpHが上がり気味(7.8位)なので、もう少し酸性に持っていきたいところ。
今回は「セラ・ブラックピート」を約200グラムとアクアバイタルを350グラム使用してみた。
アクアバイタルはエーハイトーフと同じような木のカスみたいな固まりで、セラは泥のような感じだ。
2426での生物濾過は期待していないので、物理濾材(エーハイメック)もザブザブ洗う。
フィルタ総容量が大きいので(当たり前だが)汚れが少なくて助かる。
容量の大きさを利用して、次回はADAのアクアソイルを水質改善剤に使ってみようかと思っている。
ブラックウォータにはならないと思うが、pHとKHは下がってくれるはずだ。
話は変わるが先日立ち寄ってショップでは海水水槽の中にEHEIM2213をジャブンと全部浸けて使っていた。
当然モータ部も浸水している。
しかも海水にだ。
マグネットモータなので電子回路や接点は無いはずだが、絶縁対策が強固に出来ていると言うことだろう。
■ '99/05/31
ブラックモーリの白点は消えた。
本来ならもうしばらく薬浴させておいた方が良いのかも知れないが、バケツ(約20リットル)の中も可哀想なので60cm水槽に入れた。
もちろんと言うか、念のため鷹の爪を入れておく。
(エビが食うんだな..)90cm水槽に入れたアクアバイタルだが、pH降下作用はさほど高くないようである。
昨日は350グラム(半箱)を入れたのだが、今日はそれに残りを追加した。
液肥は朝晩フロラシオン5ccと開花用10cc,これで様子を見よう。
■ '99/06/1
早いものでもう6月である。
水槽を始めたのが1月だったから、かれこれ半年になる。
我ながら良く続いているものだ。
これでフィルタ配管の掃除がなければなお有り難い。
太めの塩ビパイプで配管してしまおうかな。
フィルタ自体は大容量化で汚れが分散されるから数ヶ月はノーメンテで行けそうである。
さて追加したアクアバイタルだが、能書き通りのpH降下作用は発揮していない。
KHだけは1まで下がっている(何もしていない方の60cm水槽はKH=6)が、これはセラのお陰かも。
明日は会社の帰りにADAのアクアソイルを買ってこよう。
熱帯魚店は夜遅くまで営業しているので助かる。
液肥はフロラシオンと開花用それぞれ5cc(朝晩)とした。
水草の大幅トリミングで肥料用給料が低下している模様。
昨日までの量だとほんの少し緑のコケが見える。
60cm水槽ではアーリーが器用に口で底砂を運んで掘り返している。
巣でも作るつもりなのだろうか?
■ '99/06/2
アクアバイタルには参った。
昨日増量したらpHが下がらない代わりにブラックウォータ化が進んで水槽内が暗くなってしまった。
セラの方は余り水に色が付かなかったのだが、コイツは着色効果が大きい。
魚水槽ならこれでも良いが、水草水槽に濃すぎる色はちょっとね。
今日はアクアバイタルを取り出してアクアソイル(アマゾニア)を1.5リットルほど入れた。
セラはそのままである。
アマゾニアを選んだ理由は3種類のアクアソイルの中でpH降下作用が最も大きいからだ。
アクアソイルを2426に入れてから約半量の水交換を行う。
これで水の色はだいぶ薄くなった。
水交換30分後のpHは7,1時間後には6.8、2時間後には6.3まで下がっている。
これがどの程度下がるのだろうか? そしてアクアソイル効果はどの位の日数続くのか。
心配事はアクアソイルに含まれる肥料分(養分)が水に溶けだして、コケが発生しないかと言うこと。
アクアソイルは3リットル入りで8百円程度、セラは0.5リットルで千円するから、うまく機能してくれれば安いのだが。
90cm水槽水が酸性に寄り始めてきたのでグッピーを60cm水槽に移した。
これで60cm水槽にはアーリーの他に雑種グッピー4匹とブラックモーリー2匹、フライングフォックス1匹にコリドラス5匹が同居していることになる。
今のところアーリーが小さいので仲良くしているが..
■ '99/06/3
朝になったらイシマキ貝が何個かひっくり返っていた。
死んだのかな? でも何故?pHショックかも知れないが、エビは元気である。
とりあえず明日までこのままにしておこう。
アクアソイルをフィルタに入れてから24時間、pHは5.9まで下がっていた。
深夜になって曝気されると、もう少しpHは上がるかも。
アクアソイルはpH調整剤より効果的だと言うことが分かった。
しかし欠点もある。
土汚れが舞い上がって、朝方は水が濁っていた。
そこで麦飯石溶液投入,これで夜にはスッカリ透明度が増すという仕掛け。
まだまだピート色が濃い感じなので土曜日にでも水交換を行おうと思っているが、果たしてp
降下作用はいつまで続くのだろうか?液肥は朝にフロラシオンと開花用を5ccずつ、夜に各5ccと10ccを添加した。
最近オランダプラントの生長が良くなってきた。
ピートによる低硬度化が効いているのか、底床が安定してきたのか、或いは液肥の量が適切なのか。
コイツは安売りで買ってきて、そのまま植えていたが枯れない代わりに生長もしなかったものだ。
逆にホトニアの方は何本かが底床から抜けていたのに気が付かなかった。
水中に宙ぶらりんに浮いた状態で、それに気づいたのは茎から根がやたら生えてきたから。
ちょっと格好悪いので近日中に植え替えの予定。
■ '99/06/4
90cm水槽のpHは(48時間後の本日)5.4まで下がっている。
KH<0.5 GH=2が硬度だ。
貝の動きが悪いのが気になるが、エビも魚も至って元気。
水草の方も良く育っている。
特にグロッソは、グロッソの生えている上に更にランナーを延ばす格好で増えている。
このままだと下の葉に光が当たらず枯れるのだろう。
トリミングすると言っても細かな葉や茎をカットするのは手間がかかる。
意外に面倒な水草だ。
アクアソイルのpH降下作用は実証された。
ただし欠点もある。
所詮「土」なので細かな粒子が水中を漂うことになり、これがフィルタに吸着されて水が澄むまでに1日以上を要する。
もう少し強固に焼き固めてあればいいのだが指で押せばつぶれる程度の柔らかさだから、粒が砕ければフィルタからそれが出てきてしまう。
手間を掛けるならアクアソイルで処理した水を換水用に使えばいい。
これは小型水槽向きだな。
毎回50リットルの水を換えるとなると手間がかかりすぎる。
■ '99/06/5
炭酸ガス添加が始まる前のpHは6だった。
pHが(炭酸ガス添加で)下がってからの水交換だとp
変化が大きくなるので朝方に水交換を行う。
まだピート色が濃いので1/2近くの換水となり、pHは6.5まで上昇した。
が、12時間後(消灯後曝気前)には6.0に下がった。