熱帯魚を飼う(17)
■ '99/06/6
2222の特売(\12,800)を狙ってショップに出かけることにする。
限定5台なので開店前から並ばないと買えないだろう。
が、一体どの位前から並べばいいのか?開店は12時である。
ま、1時間も前に行けば十分だろうと車を飛ばすと、道路が思いの外空いていて10時30分には現着した。
と、すでに6人が並んで居るではないか!もしかしたら買えないかな、と思いながらも列に並ぶ。
12時の開店時間が近づくに従って列は長くなり、オマケに日陰も少なくなってきた。
梅雨入りした関東地方も今日は真夏を思わせる暑さなのだ。
そして開店、前に並んでいた人は2222やインバータライト(\3,980)を買っている。
幸いにして7人目の私まで2222は残っていて、これを購入。
他にはEHEIMの1250(ポンプ)を買った。
ちなみに今月20日には2224が\12,800で売られるようだ。
ウチの場合には水槽横にフィルタを置いているので2224は(高さ的に)使えないけどね。
2222は60cm水槽用だが、内部は100%珊瑚石を入れて硬度とpHのアップを図る。
ポンプの方は90c
水槽に接続されているクーラの流水量確保が目的だ。
このクーラは毎分20リットル以上流せと書いてある。
現在は2228に接続しているので毎分10リットル程度がやっとだろう。
2228は公称1050リットル/毎時(17.5リットル/分)だが、これは無負荷状態での話。
濾過材を入れると流量は6割程度に低下し、それにシャワーパイプだクーラだと接続されているから流量はかなり低下しているはずだ。
1250は無負荷で毎分20リットルが定格なので、これ一台では当然足りない。
従って2228のポンプを手伝う形で1250を取り付けた。
(水槽−>2228−>クーラ−>1250−>シャワーパイプ)これでやっと15リットル/分程度(2228単体使用時より流量は多い)だろうか。
クーラへの流量が少ないとクーラからの排水温度が下がって、そこだけ冷たくなってしまう。
水質データだが、60cm水槽は炭酸ガス添加時にもpHは7以下にならなくなっている。
90cm水槽の方は同5.9まで下がった。
水上ファーム?で療養中だったコブラグラスを水槽に戻した。
生長の遅いコブラグラスも薄緑色の水上葉を増やしていた。
コブラグラスは60cm水槽にも植えてみた。
60cm水槽には他にバコパやパロットフェザー、グロッソやウォータマッシュルームも植えてある。
水草は低硬度と弱酸性の水を好むものが多いから、60cm水槽の水質にはマッチしないはずである。
それでも育つのか?が実験の目的。
■ '99/06/7
90cm水槽のpHは5.6まで下がった。
アクアソイル効果は健在のようだ。
コブラグラスを植えたので、その辺りの底砂が多少かき回された。
すると固まりが取れて(ってのも変な表現だが、底砂は時間と共に締まってくるので)水草が抜けやすくなる。
底砂の柔らかいところはゴールデンローチが徹底的に掘り返してくれるので、その付近に植えてある水草は水面を漂うことになってしまう。
照明が点灯している日中に観察できるのは週末のみになるが、なんか光合成が活発でない気がする。
pHを急激に下げたり、水交換すればpHは上がるし、もしかすると水草にショックを与えているのかも。
ホトニアは茎の溶けたものを発見。
今にも折れそう(取れそう)だったので、そこからカットして植え直した。
茎が溶けても新芽が丈夫で育っていくものもあれば、溶けが進行して無惨な姿になってしまうものもある。
成長が思わしくないとコケだらけになって、それがイヤで抜いちゃったものもある。
こうなると再生は難しいことも多く、せっかく出た新芽をエビが食おうものなら泣けて来るって訳。
60cm水槽のpHは7.6だった。
■ '99/06/8
ここの所の液肥の量だが、フロラシオン+ハイポネックス(開花用とラン用適当に使い分け)を合計15cc〜20ccの間で朝晩添加している。
量が50cc/日を超えると緑のコケが見られるようになるので、水草の様子(新芽の縮れがあるとか、ホトニアが溶けてないかとか)を見ながら、そしてトリミングの具合によって変化させている。
そのホトニアだが、毎日少しずつちぎれた茎が水面に浮いている。
葉はエビに食われたのか、茎は丸坊主に近い。
だからといって急激に溶けたり枯れたりするわけではない。
元気な葉は良く育っている。
ただし先週までのような生長ではない。
調子がいいのはグロッソで、葉は二重三重に折り重なっている。
茎が上に向かって伸びてくれればカットも簡単だが、ギッシリ詰まって密生しているのでそれもままならない。
パールグラスも山のように増えている。
全ての水草が調子よく育つことは珍しいのかも。
どれかの調子がいいとどれかが元気をなくす。
今朝方フライングフォックスが飛び降り自殺していた。
ガラス蓋の三角のスキマから飛び出したらしい。
残念..60cm水槽の、水草にとっては過酷なアルカリ性&高硬度でも今のところ生長をやめる水草はない。
ただしグロッソの葉はだいぶ小さい感じになっている。
ウォーターマッシュルームは90cm水槽と変わらない感じで、バコパやパロットフェザーもたまにトリミングする程度の生長だ。
日中は(ADAのグラスカウンタで)2秒/1泡程度の炭酸ガス供給を行い、この時のpHが7.5前後だ。
夜間は曝気されてpHは8を超える。
液肥はフロラシオンを数日ごとに1〜2ccを添加している。
■ '99/06/10
アクアショップってヤツは夜遅くまで営業しているものだから、仕事帰りに立ち寄るとついつい色々買ってきてしまう。
今日はついにトニナsp.に手を出してしまった。
枯れるか育つか分からないが、うまく育ったらホトニアの代わりになって貰おう。
本当はケヤリソウを植えたかったのだが、1本\900では手軽に買えない。
ホトニアの不調対策のために水温を下げることにした。
今までは25℃〜26℃(26℃になるとクーラが入って25℃で切れる)だったのを1℃下げてみる。
ホトニアはエビに食われているかも知れないのだが、もしかしてトニナも食われるのか?エビはトニナの新芽が好きらしいのだが..90cm水槽に何匹のエビが居るのか把握していないが、餌で釣って10匹くらいは60cm水槽に移した。
ホトニアは茎だけになった部分を短く切って植え直す。
一時は水面近くまで伸びていたホトニアが植え直しで5cm位の長さになっちゃった。
コイツは調子のいいときと悪いときの差が極端である。
■ '99/06/11
今日もエビ移動を行った。
90cm水槽のpH=6前後で、60cm水槽は7.5位だ。
当然エビをそのまま移すとpHショックを起こしそうなものだが、水合わせする前にプラスチック容器からジャンプして60cm水槽に飛び込んだエビは元気なのである。
だったら、と言うわけで水槽to水槽で移動してみたが一匹も死ななかった。
エビを見つけ次第60cm水槽に移動しているから、60cm水槽内には40匹くらいのエビが居るかも。
それでも未だ90cm水槽の流木裏にはエビが潜んでいる。
ヤマトヌマエビの他に水草を食いそうなヤツはサイアミーズフライングフォックスだろうか?本当に食うのか否かは確認していないが、緑のコケ(固いものではない)はすごい速度で食ってくれるので、新芽も食われちゃうかも。
底砂を掘り返すのが大好きなゴールデンローチも1匹だけ60cm水槽に移動した。
買ってきたときには体長5cm程だったコイツらも今では20cm級に成長している。
コイツが1匹居ると底砂表面の汚れを掻き出してくれ、水草の間に挟まった枯れ葉も排除してくれるのだが根張りの弱い水草は抜かれてしまう。
今日は60cm水槽/90cm水槽共に夜間水換えを行った。
日中は炭酸ガス添加でpHが下がっているので夜間の方がpH変化は少ない。
60cm水槽はpH7.5程度なので水道水(pH=7.8)に近い。
90cm水槽にはいつも通り木酢液とフロラシオン+ラン用を添加した。
ホトニアは状態の良いものだけを植え直したのでこのまま様子を見てみる。
オランダプラントは何枚かの葉が水面に浮いていた。
先週には「結構育つかも」と思わせたものだが、ホトニア同様グッと育って後は溶ける..にならなければ良いが。
■ '99/06/12
エビは殆どを60cm水槽に移動した。
少々は残っていても大丈夫だろう。
ヤマトヌマエビに代わるものとしてビーシュリンプやミナミヌマエビがある。
コケ取り能力はミナミヌマエビの方がありそうだが、食害はビーシュリンプが少ないらしい。
コケ取りと言っても今のところは目立ったコケもないし、黒髭は発見次第葉をカットして取り去っているので問題はない。
それともエビが居なくなるとコケは目立つようになるのだろうか?90cm水槽は植え替え&ホトニア溶け事件?で左側がかなり寂しい。
トニナsp.はパールグラスの後方にあり、トニナが隠れないようにパールグラスを5cm程カットしたが、それでも目立たない..ホトニアは更にその後方で、バリスネリアの手前である。
バリスネリアは引っこ抜こうかと思ったがホトニアが育つまでは寂しいから植えておくことにした。
ちょっと「泥水」グングン育っているのはウイステリア(どんな環境でも育つ)とグロッソだ。
60cm水槽の水草は枯れるかと思ったが、意に反してバコパもパロットフェザーも育つ。
炭酸ガス添加時にもpH=7.5で、KH=7は水草向きとは言えない。
珊瑚石の下はアーリーが掘り返した部分。
底砂を一粒一粒くわえて穴を掘った。
せっかく掘った穴をゴールデンローチが占領したりして笑える。
サスガにゴールデンローチの巨体を排除するパワーはアーリーにも備わっていないと見える。
濁りと無縁の60cm水槽ミニマッシュルームも育っているが、グロッソだけは元気がない。
弱アルカリの硬水では葉が小さくなる傾向にある。
ちょうど底床肥料が足りないときのような感じで、増え方も極めておとなしい。
ここで使用しているセラミック砂は比重こそ重いが見た目の自然感もあるし、極端に締まるわけでもないので良い感じだ。
2426にアクアソイルを入れたのが6月2日だから、今日で2週間が経過したことになる。
この間2回の換水を行っているがpH降下作用は(ちょっと弱くなったが)健在だ。
一応フィルタ内のアクアソイルを見てみようと取り出すと、かなり粒が崩れて「泥水」が滴る。
そっとしておけばまだ使えたとは思うが、一旦取り出して(ネットに入れてある)様子を見ると再使用がためらわれた。
トニナの為とも思うのでこの際だから交換することにする。
交換時にはネットに入れた状態でアクアソイルを洗うが、アクアソイルを洗って使うなんて理にかなっていない(笑)何と言っても泥なのである。
洗いすぎれば全部水と一緒に流れてしまいそうな雰囲気。
で、適当な所でやめてフィルタにセットした。
水を回し初めてしばらくは水が濁るし、pHも急激に下がってくるので適当な頃を見計らって換水を行う。
それでも明日辺りにはpH=5.5程度まで下がるかも知れない。
こんな事なら昨日は水を換えなければ良かった。
アクアソイルを濾過槽に入れる場合は、パワーフィルタより上部濾過層やオーバフロー濾過槽(どちらも水草水槽向きではないが)の方が良いと思う。
水流が弱く水との接触面積が広い方が泥水が水槽に入りにくい。
ちなみに今日くらいの気温(29℃位だろうか)だと、水道水をそのまま入れても水槽水温は下がりすぎない、と言うか下がりきらない。
90cm水槽もクーラが3時間くらい稼働してやっと24℃まで下がり、温度が25℃迄上がるのに2時間程度だ。
湿度が低いためか60cm水槽の方はファンのみで26℃強と言ったところ。
気温が低い時期は水槽に手を入れると「あったかい」と思ったが、今では「冷た〜い」って感じ。
特に90cm水槽は水温が低いからそう感じる。