熱帯魚を飼う(18)
育つか?枯れるか?(オランダプラント)
■ '99/06/13
90cm水槽のヤマトヌマエビを60cm水槽にほぼ移し終わったので、これの代わりとしてミナミヌマエビを入れることにする。
ミナミヌマエビはヤマトヌマエビより小型で、大体1cm〜2.5cm位だ。
体色は若干青みがかっている。
ミナミヌマエビは水草を余り食わないと言うが果たして..なお購入価格は30匹で\1,200だった。
コイツは個体が小さい(ものが多い)ので、グーラミィのエサになってしまうような気がする。
ヤマトヌマエビと違って水槽面近くにも出てくるので余計補食されやすいかも。
pHを下げはじめてからイシマキ貝が何個も死んでしまったので新たに追加することにした。
これとは別に掲示板の方で話題になっていた「カバクチカノコ貝」ってのも購入してみた。
コケ取り能力は抜群だそうだが、90cm水槽に緑のコケは皆無なので実感はないかも。
大きさは大型イシマキ貝の3倍ほどの表面積があるだろうか?吸着力が強力でビニール袋から出すのに苦労したほどだ。
イシマキ貝は黒髭コケも食ってくれるし、アヌビアス・ナナの葉に付いた固い緑のコケもキレイに取り去ってくれる。
キスゴムの水垢なども食ってくれるので、外部フィルタの給排水パイプにも入れておきたいくらいだ(笑)水合わせにはエビ並に時間をかけてから水槽に投入したが、ガラス面に張り付いたまま余り動いていない。
■ '99/06/14
土曜日のアクアソイル交換の時にセラ・ブラックピートを2426から取り出した。
アクアソイルだけでも十分なpHと硬度低下作用があると思ったからなのだが、意に反してpHが余り下がらなくなった。
セラだけだとpH降下作用は高くないのだが..そこで今日はアクアソイル(アフリカーナ)を入れてみることにした。
もちろん先週入れたアクアソイル(アマゾニア)はそのままである。
アフリカーナはアマゾニアより粒が細かいというか、泥水が沢山出る感じである。
能書きによるとアフリカーナは粒が固い(その代わりpH降下作用は大きくはない)となっているが、水洗いするとアマゾニアより粘度っぽい、関東ローム層みたいな感じで溶ける。
私はアマゾニアが最もpH降下作用が大きいと認識していたのだが、カタログによるとマレーヤが効果的だそうだ。
が、これは3種類の中で最も粒が柔らかいと記されている。
これもそのうち実験してみるつもりだ。
これでフィルタ内には約3リットルのアクアソイルが入ったことになる。
アクアソイルはネットに入れてフィルタコンテナにセットしているが、ネットのスキマからも細かな泥粒が出てきてしまう。
最終的にはウールマットで泥粒は阻止されるから良いのだが、もう少しスマートな方法を考えたいところだ。
ちなみに本日の水質は(炭酸ガス供給停止後で曝気前)90cm水槽がpH=5.9,KH<1,GH=3、60cm水槽がpH=7.5,GH=9だった。
オランダプラントは毎日何枚かの葉が水面に浮かんでいる。
新芽が育っているものもあれば芽が潰れたようになりかけているものもある。
トニナsp.は今のところ枯れていない。
ホトニアは植え替えで元気を回復したのか、エビに食われなくなったからなのか成長が再開された雰囲気である。
水面に浮いているのはグロッソの葉も多い。
カバクチカノコ貝がむしってしまうのか?今日は湿度が高く暑い一日だった。
日中に60cm水槽の温度が28℃まで上がっていたそうである。
高温に気が付いてクーラを入れてくれたらしいが、気化熱方式だと湿度の高いときには効率がグッと落ちるのは致し方ないところ。
■ '99/06/15
90cm水槽のpHは曝気時に5.9まで下がっていた。
オランダプラントは先週の不調の痕か、新芽の下あたりに小さな葉が見える。
それでも新芽が出てきたようなので、今週は持ち直したと見るべきか?敏感というか気まぐれというか、そんな草である。
トニナsp.は茎から脇芽が出てきた。
脇芽は不調の現れだという人もいるのだが、果たして..
■ '99/06/16
90cm水槽のpHは5.4まで下がっていた。
(炭酸ガス停止後、曝気前)オランダプラントは生長を再開しているようだ。
先週の不調の名残が新芽の下に見える。
葉が抜けるのも収まってきた様子。
オランダプラントを育てている方で、2〜3日ごとに半量以上の換水を行うとレポートしているところがあった。
液肥をガンガン添加して、吸収しきれなかった成分を換水で排出するという感じなのだろうか?ウチの場合は水道水のpHが7.5〜7.8程度と高い(RpHはもっと高いはず)ので、頻繁な換水はダメかも。
更にオランダプラントは比較的長い時間照明を点灯している方が良いとの情報も。
現在の照明は、午前7時〜午後3時までの8時間が32W×2で、これに加えて午前8時から午後4時迄の8時間は32W×3が追加される。
つまり合計では9時間点灯だが、点灯後と消灯前は光量を落としているわけだ。
これを各1時間延長してみた。
もう少し長い方が良いのかも知れないが、急激な環境変化は良くないかも知れないと言うことで。
ゴールデンローチ3匹を60cm水槽に移動した。
すでに魚用ネットの長辺より体長が長いと来ているからネットに入れるのにも苦労する。
ミナミヌマエビの比較的大きなヤツがトニナsp.の上に乗っていた。
まさか食ってるんじゃないだろうね..6月としては記録的な暑さだった今日は、湿度も高くて60cm水槽のファン冷却は効果が少なかった。
夜間になっても手元の温度計は26℃近く、水槽クーラの排気で室温は29℃にも達している。
日中はクーラで部屋を冷やせば湿度も下がるので60cm水槽の水温も問題ないが、夜間はちょっと厳しいかも知れない。
カバクチカノコ貝の一匹がいつも同じガラス面に張り付いている。
たまに動いているので死んでいるわけでは無さそうだが、一カ所にじっとしていると腹が減るんじゃないかな?
■ '99/06/17
ガラス面に緑のコケが少々付いている。
貝のエサに丁度良いかな?低pHと低硬度で90cm水槽のパロットフェザーは元気がない。
逆にpHと硬度の高い60cm水槽のそれは元気である。
めったやたらに水草を植えちゃいけないって事ね。
オランダプラントは生長しているのだが、脇芽(らしきもの)が出てきた。
どうやらこれは環境変化にオランダプラントが反応した状態らしい。
アクアソイル投入でpHを下げてきたので、それが原因とも考えられる。
状態としては先週よりは良いようなのでヨシとするか。
よく「エビは酸性に弱い」と言われるが、pH5.5の水槽でも死ぬことはないし炭酸ガス濃度だって50mg/l程度は添加しているが元気なものだ。
一旦水に慣れさえすればそうそう死ぬことはないと思う。
ミナミヌマエビは熱帯魚店で買うと一匹\50程度の値段だが、エサ用として買うとその1割くらいの価格になる。
もちろん「モノ」は同じ。
■ '99/06/18
今日はケヤリソウの安売りを見つけて買ってきた。
一度は育ててみたい水草だったのだが、果たしてうまく育つだろうか。
本当なら一等地の水槽中央(光が良く当たる)に植えるべきかも知れないが、中央付近にはオランダプラントが。
トニナも水槽の端、ケヤリソウも端に植えた。
そこにはパロットフェザーが植えてあったのだが、低pHと低硬度で育たなくなったので取り替えたというわけ。
なお60cm水槽のパロットフェザーは元気そのものである。
そのオランダプラントだが新芽がだいぶ出てきている。
本当に一週間ごとに様子の変わる草だ。
今日立ち寄ったショップにもオランダプラントはあった(意外に安かった)が、茎の太さが3ミリ程度しかない。
私が買ってきたのは5ミリほどあったのだが、この草を買うときには茎が太くて全長の長いものの方が枯れにくいらしい。
今日はケヤリソウに加えてビーシュリンプとクリスタルレッドも少々買ってきた。
ミナミヌマエビが食われていない様子なのでビーシュリンプも大丈夫かな?と思った次第。
水合わせ後水槽に入れると、合計15匹のエビたちは水草の間に消えていった。
かつてはグッピーの稚魚たちも育った環境だ。
エビも食われずに生き延びて欲しいものである。
定期水交換日(?)の本日、60cm水槽は1/2,90cm水槽は1/3強を換えた。
■ '99/06/19
スクリューバリスネリアを抜いた。
こいつは生長が早くてランナーを出して次々に子株を増やしていく。
抜いた跡地にはオランダプラントを移植した。
植え替えには勇気が要る(調子を崩すと思うから)が、オランダプラントって意外に根張りが良い水草だ。
流木の下に煉瓦を入れて底上げ。
これで流木にくっついているビーシュリンプもよく見える。
だが90cm水槽でクリスタルレッドの姿を見たいなら、100匹くらい入れないとね。
もちろん買う金はないので繁殖を願うばかり。
60cm水槽の方はフロラシオンを2cc程添加したら緑のコケが発生し、黒髭も。
黒髭はミニマッシュルームに付いているが、これはコケが付きやすい水草なのだ。
アルカリ&硬水の60cm水槽でもミニマッシュルームは育つ。
パロットフェザーなど弱酸性水槽に入れておいたときより巨大化している。
ウイステリアも地を這うように葉を増やしている。
90cm水槽の方は液肥量が40cc/日を超えると緑のコケがガラス面に見え始めるので、ここの所は20cc〜30cc/日を添加している。
セラ・ブラックピートを抜いてから黒髭が増えたような気がする。
イシマキ貝は黒髭をせっせと食べているが、どうも見た感じ増えている。
そこで200g程のセラを入れることにした。