熱帯魚を飼う(20)
■ '99/06/27
NISSOのフラットインバータライト(60cm水槽で使用しているもの)が煙を噴いた。
何やら変なニオイに気が付いて、まずはPCの置いてある室内を調べるが発煙状況無し。
1階に下りてみると水槽の照明がチカチカしている。
何事かな?と思って水槽近くに行ってみると、インバータライトから立ち上る不審な煙。
急いで電源を切って調べると、インバータ回路部の何かが液体を吹いている。
最も熱くなっていたのは放熱板に取り付けられたFET(だと思う)だが、FETがが液体を吹くことは無い。
その近くにはケミコンがあるが、目視では異常が発見できない。
これは本年2月に購入したもので、保証規定を見ると6ヶ月となっている。
だが保証書に購入店の記載はないし、レシートも捨ててしまった。
とりあえず購入店(たまに行く熱帯魚店)に電話をしてみると、無条件で交換してくれると言う。
自宅まで届けてくれるようなことも言っていたが、そこまでして貰うのも気の毒(特価品で買ったし、壊れたのはショップのせいじゃないし)なのでこちらから出かけていくことにした。
現品を渡すと新品箱入りをそのまま持っていって良いと言われるが、付属品や箱まで貰っては筋違いなので中身だけを(でも蛍光管は新品になった!)交換していただいた。
後日メーカから使用状況に関する問い合わせがあるそうで、故障原因等もその時点で聞けるかも知れない。
ちなみに電球型蛍光灯の内部回路を使用して改造した方はトラブルもなく作動している。
夜間水槽を見ると何かがガラスに付いている。
あれ?っと思ったら、ソイツは水槽の外側に出てきたイシマキ貝だった。
一匹はガラス面に、もう一匹は水槽台まで脱走している。
60cm水槽でもイシマキ貝脱出を目撃しているのだが、こうしてイシマキ貝は姿を消していくのだろうか?
■ '99/06/28
先週に引き続いてグロッソのカットを行った。
先週カットしたところからは新たに葉が出てきて弱った様子はない。
そこで今日は先週の残りの部分をトリミングした。
グロッソ専用芝刈り機とか、グロッソバリカンなんてのがあると助かる。
NISSOの角度付きハサミで切るのは意外に大変なのだ。
ホトニアの茎に溶けている部分を発見した。
水質が酸性過ぎるのか、或いは硬度が低すぎるのか分からないが、ホトニアが良く育った頃の水質と現在のそれはかなり異なる。
せっかく茎が長くなってきたのに何故溶けるんだ。
ホトニアに比較するとオランダプラントとトニナsp.は良く育っている。
特にオランダプラントは来週か再来週辺りにはトリミングが必要になるだろう。
ホトニアが今後も減少するようなら、そこにトニナsp.の脇芽を切って植え直そうと思っている。
溶けたホトニア(と言っても溶けた上の部分は15cm程に育っている)は実験的に60cm水槽に植えてみた。
こちらはpH7.5〜8,KH=9の環境である。
ホトニアが良く育っていた頃の90cm水槽は、今よりpHも硬度も高かったはず。
しかし水温も上がり気味の60cm水槽でホトニアが育ったら笑っちゃう。
この60cm水槽では、生長は遅いもののパールグラスもそこそこ育っているのだ。
グロッソだって増え方は極端に少なく葉も小さくなっているが、枯れるわけでもなく着実に増えている。
いや、液肥を十分に与えれば底床を覆い尽くすほどに育つのにさほど時間がかからないかも知れない。
現時点での60cm水槽は殆ど液肥を添加していないのだ。
■ '99/06/29
60cm水槽は底砂をアーリーが掘っている。
珊瑚岩の下は水槽底面が見えるほどにまで掘られている。
掘った砂は山盛り状態だ。
肝心のアーリーは岩陰に潜んでいる。
90cm水槽は虎刈りのグロッソがご覧の通りである。
オランダプラントの生長も早く、買ってきたときの3倍近くにはなった。
写真の左側の写っていない部分には手前にパールグラス、奥にトニナsp.とホトニアがある。
生長の遅いケヤリソウは写真フレームより右に植えられている。
90cm水槽のpHが余り下がっていない。
いつもの通り炭酸ガス供給停止後の曝気前で5.9である。
トニナのためには6は越したくないので、週末にはアクアソイル交換となるのか?最初に入れたアクアソイル(アフリカーナ)は約3週間前で、アマゾニアは2週間前に入れている。
週に一度の換水は全量の1/2弱なので3週間で200リットル以上の水を換える計算だ。
アクアソイルは3リットル弱を入れているのだがこの分量では長持ちはしないと言うことだろうか。
■ '99/06/30
90cm水槽のホトニアは元気がないので、全部60cm水槽に移してみた。
60cm水槽は水温も高いしpHも硬度も高いので枯れてもおかしくはないのだが..ホトニアの後にはトニナを追加した。
ショップの(ディスプレイ用)水槽から抜いて貰ったのだが、ウチの水槽のヤツの方が立派で色も良いジャン!、と植え替えながら思った。
ま、安く売って貰ったので文句は言えないけど。
90cm水槽横から撮影(濃い緑がこの水槽で大きく育ったもの,黄緑が買ってきたもの。
20日間でこんなに育つ)グロッソのトリミングで肥料要求量が更に減ったようだ。
毎日10ccの液肥添加でもガラス面にはコケが見える。
或いは照明時間延長のためだろうか?照明時間を延長したらオランダプラントの生長が加速した。
もうすぐ水面に届く勢いなので照明時間を1時間ほど短くした。
これで点灯時間は9.5時間(うち2時間は半光量)となる。
左上キスゴムが水槽上面近く(夜間照明を落とすと葉を閉じている。
そこに照明を点けて撮影。
)フィルタに入れたアクアソイルだが、2〜3週間ごとの交換が面倒になってきた。
そこで水換え時の水をイオン交換樹脂で低pHに持っていく作戦。
イオン交換に関してもう少し勉強してから実行に移そうと思っている。
EHEIMフィルタのホースは吸水側が内径16mmで排水側が12mmである。
現在は3つのフィルタそれぞれに独立して配管しているが、これをまとめるには吸水側で28mm、排水側で20mmの内径が必要だ。
掃除の手間も省こうと思えば太さには少し余裕が欲しい。
が、このサイズの塩ビ管の外形は(塩ビ管は肉厚があるので)結構太いのだ。
こちらの方ももう少し考えてから塩ビ配管を行ってみようかと思っている。
■ '99/07/1
イオン交換の件だが、カチオン交換樹脂を使うとGHとpHが下がる。
Ca++やMg++がH+と交換されるからだ。
アニオン交換樹脂は硝酸塩やリン酸塩、炭酸塩などをOH-と交換するのでpHが上昇する。
ここに炭酸ガスを添加するとKHが上昇するから、pHとKHの高い水が作りやすくなるはずだ。
いわゆる純水を作るならばカチオン−>アニオンの純で通せばいいのでは無かろうか。
逆にpHの低い水が欲しければアニオン−>カチオンの順で通せばいいような気がするが、アニオンを先に通しても良いのかな??カチオン交換樹脂にはNa型とH型があり、H型は上記のように交換が行われるが、Na型はH+ではなくNa+が放出されてpHが下がらないのかも知れない。
(硬度は下がる)マーフィードの浄水器は(コットンと活性炭フィルタのもの)9千円前後で買える。
これはすでに使用しているので、これを買って中身を(現在使用しているものの)交換用に保存し、空いたケースにアニオン/カチオン樹脂を入れる使い方が安そうだ。
ちなみに活性炭フィルタ+アニオン+カチオンの3段階のものは3万円弱の価格である。
2段のケースにアニオン、カチオンを入れて、90cm水槽用にはアニオン−>カチオンの順に水を通してpH6前後の水を作り、60cm水槽用にはカチオン−>アニオンの順で通せばpH7前後の水が出来そうだが果たして??(未処理イオンの残留から)
■ '99/07/2
グロッソが増え始めてきた。
トリミングで虎刈り状態になっていたわけだが、続々と新芽が出てきている。
これに伴って肥料要求量が増えたのか、コケは見えなくなっている。
グロッソが肥料を吸収して、結果的に貧栄養価になったのかオランダプラントの葉が沢山水面を漂っていた。
ここの所生長速度が速すぎるくらいの勢いだったのだが、環境変化で調子を崩したのだろうか?
■ '99/07/3
イオン交換樹脂を買ってきた。
イオン交換樹脂は塩素に弱い(塩素の酸化作用に弱い)のでまずは活性炭フィルタの塩素除去能力が落ちていないかをチェック。
計算では1年は持つハズで、活性炭フィルタ通過後の水に塩素は検出されなかった。
そこでその水をアニオン−>カチオンの順で通してみる。
両フィルタは通水抵抗が意外に大きい。
通過した水をバケツに溜めてpHを測ると7程度になっている。
硬度は測定していないがゼロに近いはずだ。
90cm水槽は水交換前(炭酸ガス添加中)のpH=5.6程度。
そこでイオン交換水で半量の換水を行うことにした。
半分の水を抜いてから注水を開始し、4/5まで水が溜まったところでp
を測ると5.9に上がっていた。
だったら,と言うわけでアニオンフィルタを抜いてカチオンだけで酸性水を作ってみることにする。
残り5/1にこの水を足してpHを測ると、何と!4.3迄落ちているではないか。
4.3じゃあいくら何でも低すぎるだろう。
仕方ないので再度半分の水を抜いてイオン交換水で換水した。
これでやっとpH5.0である。
まだ低いような気がするが、明日まで様子を見ることにする。
硬度が下がっているのでpH緩衝作用が低いのだろう。
余り敏感だと肥料をやるたび(液肥は酸性)にpHが下がっていくかも。
とりあえずイオン交換樹脂の威力は十分わかった。
換水時にpH変化を押さえるという目的は果たせそうだし、アクアソイルも不要になるかも知れない。
60cm水槽は余り変わらず。
90cm水槽はオランダプラントが随分伸びた。