熱帯魚を飼う(41)
■ '99/11/28
90cm水槽の水が茶色っぽくなっているのが気になって、久々に水質測定を行った。
水換えは毎週金曜日に水槽の水量で1/2程度だから、フィルタ内に溜まっている水を含めても全量の1/3は交換されているはず。
なのに硝酸塩が50mg/l以上ある。
一体何故??ちなみにリン酸は5ppm(5mg/l)で、これは液肥を与えていることを考えれば妥当か。
(でも高過ぎのような気がする)とにかく硝酸塩を下げるために換水を行う。
水槽の水位で2/3の換水を2回繰り返した結果、硝酸塩は10mg/l程度まで下がった。
リン酸は2mg/lと言ったところ。
pHは5.7だった。
硝酸塩が上がっていたと言うことは、毎週の換水量より硝酸塩の蓄積量が多いと言うことだ。
その為に、換水して一時的に濃度は下がるが1週間分の硝酸塩が排出されるわけではなく、だんだん溜まってきたと考えるのが妥当だろう。
確かにネオンテトラを増やしてから(と言っても+50匹)はエサの量もかなり増えた。
それにしても90cm水槽に魚は(ネオンテトラの大きさに換算して)100匹も入っていない。
もしかしてイシマキ貝の死亡率が上がったのは硝酸塩のためか、なんて考えてしまった。
今週から換水を週2回にしようか。
今のところは自動換水では無いのでホースを引き回すのが手間である。
60cm水槽の方はアンモニアも亜硝酸もリン酸も検出されない。
pHは少々低めの7.8程度だ。
魚も入っているのに亜硝酸が出ないと言うことは濾過が出来ているって事か。
これがライブロックのおかげだとしたら、ライブロックの威力に感心してしまう。
魚を入れて5日経っているので炭水水槽の経験から行けば亜硝酸が上がり始めても良い頃なのだ。
60cm水槽の濾過だが、現時点ではライブロック+2222の直列2台運転だ。
プロテインスキマは付けていない。
これに関してもプロテインスキマは(無脊椎のためにも)付けるべきと言うショップもあるが、亜硝酸/硝酸塩濃度が上がらなければ無くても良いはずである。
プロテインスキマは生物濾過の負荷を軽減するために、分解しにくい(と言うか、負荷になる)タンパク質などを取り除くものだ。
が、これを付けると微量元素も取り除かれてしまうので、それを添加しなければいけない。
添加するのは面倒(どの位添加すればいいのか、測れるものは測らないといけないし..)なので、出来れば付けないで行きたいと思っている。
とは言っても濾過能力がうまく上がってくれなければ付けざるを得なくなると思う。
果たして今週末にはどうなっている事やら。
■ '99/11/29
NISSOにpHメータの件で電話した。
その結果、修理(実際はチェックしただけ)に1〜2ヶ月かかるのは仕方ないこと。
センサ寿命が3ヶ月であることは短すぎる気はするが、実際がそうであるなら仕方ないと言う返事だった。
なお本件をここで公表することに関しても、事実を事実として書くのだから良いでしょうとの返事。
対応していただいた方の印象は悪くなかったが、企業としての姿勢に問題ありと感じた。
■ '99/11/30
水質測定を行った。
60cm水槽はアンモニア=亜硝酸=ゼロで、硝酸塩も試薬検出レベル以下だった。
濾過が出来ていなければ少なくとも亜硝酸は上がるはずなので、淡水水槽時に使っていた濾過材が効いたのかライブロックのおかげなのか、とにかく濾過が出来ていると思って良いだろう。
その60cm水槽でカクレクマノミ一匹が行方不明になった。
カクレクマノミはイソギンのそばに寄り添っているはずなので、これが見えないと言うことは死んだと言うことか。
でも死骸が見つからない。
ライブロックの陰に落ちているのだろうか..死んだと言えばイソギンの食料用に買ってきたアサリを数個入れておいたのだが、この中の2個が死んだ。
あとのアサリは砂の中にもぐってしまっている。
今度掘り起こしてみるかな。
90cm水槽の方は硝酸塩が10mg/l程度で一昨日と変わっていない。
と言うことは、硝酸塩は長い時間をかけて蓄積されたと言うことだろう。
長い時間と言っても2週間とか3週間とか。
■ '99/12/1
90cm水槽の水を換えた。
硝酸塩のさらなる低下を期待して。
トニナの様子だが、ここの所また黄化が始まっている。
pHは換水前が5.9で換水後が6.3だったが、これはイオン交換水を使わなかったため。
pH調整と硬度はフィルタ内のアクアソイルに任せるというわけだ。
ただし2回に1回くらいはイオン交換水を使わないとアクアソイルの劣化が激しいかも。
水が茶色くなってくるのはフィルタの汚れだろうか。
フィルタはこの間掃除したので大丈夫だと思うのだが、或いは濾材を洗う時期なのか。
今日は帰宅したら犬が物置を開けてフィルタのマットを食いちぎっていた。
いつもは犬小屋から出てくるのだが、今日は何故か犬小屋の中で丸くなっている。
これは何かやったな、と思って付近を見るとスポンジやウールマットの切れ端発見。
先日は同じく物置からEHEIMのパイプを引っぱり出してカジってこっぴどく叱られたばかりなのに。
と言うわけで、今日も犬を叱る。
物置の所に犬を連れていって、鼻先を物置にこすりつけながら尻をたたいた。
EHEIMのパイプとフィルタマットで\1,000の損失だ。
■ '99/12/2
60cm水槽だが、珊瑚の開きが悪くなってきたような気がする。
日中観察していないので何とも言えないが、より低レベルの硝酸塩やリン酸の試験を行わないと何が悪いのか解りそうにない。
でもこの手の試薬は高価で手が出しにくい。
1回のテストで\200位かかる(50回分で1万円くらい)のだ。
これなら週に1回10リットルほどの換水を行った方が安い。
高級品と言われている人工海水でも10リットル辺り\100円位なのだから。
今使っているものなど10リットル辺り\60だ。
後はプロテインスキマを付けることなのだが、これだと微量元素添加が面倒&コストが高いのでこの点でも換水でしのげるならこの方がお得。
もちろん換水でしのげればの話。
■ '99/12/3
90cm水槽の換水を行った。
イオン交換水を使わずに行ったので、換水前のpH5.9は換水後に6.4まで上がった。
一旦回復したように見えたトニナだが、ここの所又葉を黄色くしている。
難しいと言われたトニナが良く育っていたので、トニナのどこが難しいのだろうと思ったものだが一旦調子を崩すとなかなか元に戻ってくれない。
対するオランダプラントは元気なのに。
60cm水槽のpHは7.8で相変わらず低めである。
アンモニア/亜硝酸/硝酸塩共に試薬の検出限界以下なのは変わっていない。
明日の日中無脊椎の開きが悪ければ水でも交換してみようかと思っているが、でなければ交換する理由が見あたらない。
コケに関してだがガラス面をよく見ると茶色のコケが少し付着している。
確か熱帯魚屋で貝を売っていたはず。
これでも入れれば食ってくれるかも知れない。
■ '99/12/4
60cm水槽に異常はなかった。
珊瑚も元気である。
だが茶色のコケが少し気になったので水を換えた。
換水量は約20リットル。
バケツに人工海水を溶いてザザッと入れた。
イオン交換水の導電率が30μSに上がっていた。
ちょっと水を早く出しすぎたかな。
熱帯魚屋に行って貝を買ってきた。
名前は不明。
「コケ取り貝」と書いて売られていたもの。
その他にEHEIMの2250が\26,000だったので買ってきた。
これは安売り店でも\39,800が相場である。
特売品ではなかったので単なるプライスタグの付け間違いか。
それとも不良在庫か。
どちらにしても安く手に入ったので得した気分である。
家に帰ってから思ったのだが、2250の在庫2台を買い占めてくれば良かったかな。
2228は濾過材容量7.3リットルだが、2250は12リットルである。
2250は丸型フィルタで濾過材をコンテナに入れる方式ではない。
その為濾過材のメンテナンスは2228より大変そうだが海水水槽を90
cm化する時には珊瑚砂を濾過材にして、現在使っている2222の直列運転と共に稼働させよう。
これで濾材容量は18リットル近くになる。
ちなみに水草水槽の方は(現在は2426に濾過材は入れていないが)約20リットルだ。
2250のもう一つのメリットはポンプが水に浸かっていない点だ。
2228は水冷式なのでポンプの発熱は水温上昇につながる。
この点で2250は有り難い。
ポンプが別体なのでそれを交換することも可能だろう。
2250はパーツのチェックをしただけで組み立ててはいない。
パーツを見ると給水側ホースの太さに少々驚いた。
これは引っ越し後に使うことになるだろう。
そうそう、60cm水槽にウニを発見した。
どうやらライブロックについて来たもののようだ。
他にもケヤリ等がいくつか顔を覗かせている。
ウニにしてもたまたま全面に出てきたからみつけられた訳で、これは数時間後には見えないところに隠れてしまったようだ。