熱帯魚を飼う(42)
■ '99/12/5
90cm水槽の水を換えた。
今回はイオン交換水を使った。
調子の悪いトニナを引っこ抜くために、一旦全てのトニナを抜いて植え直した。
前回は多少間引いた程度だったのだが、今回は大幅に量を少なくした。
これで光の当たり具合も良くなるはずだ。
本当のところ、トニナを捨てるのはもったいない感じがしていたのだ。
今となってはさほど高価な草ではないにしても、それをバケツ1杯捨てるとなると惜しい。
で、前回は出来るだけ多くを水槽内に残したつもり。
(でもかなり捨てたけど)今回は植える量より捨てる量の方がずっと多かった。
イニシャルスティックも施肥しなおしたので、これで元気に育ってくれることを期待したい。
60cm水槽の方は何事もなく、と言いたいところだが底砂にも茶色いコケが目立ってきた。
5個入れた貝はガラス面やライブロックをはい回っている。
ライブロックについている小型のケヤリ等に害を及ぼさないだろうか。
それがちょっと心配である。
砂の掃除にはナマコが良いらしい。
が、パウダー状の底砂ではないのでダメかな。
小型のものでも入れてみようかな。
2250を組み立ててみた。
マグネットポンプは2260用の物も使えそうである。
これに変えると毎時2tを超える排水量になる。
ちなみに2250は1tだ。
給水ホースは内径25φと太い。
流量自体は2228と変わらないのに、2228の給水側ホース内径は16φだ。
いずれにしても塩ビ配管とする時には内径25mm以上は必要だろう。
塩ビ管でも水道用は肉厚が厚く、排水用は薄い。
水道管ほどの圧力はかからないはずなので肉厚の薄いタイプの方がスマートに出来そうである。
ステンレス管を使えば見た目も良いし更に肉厚が薄くて済む。
問題はジョイントである。
塩ビ管なら各種パーツが自在に組み合わせられるが、ステンレス管だと一旦塩ビ管用パーツにホースでジョイントしなければいけない。
■ '99/12/6
イソギン1号が水槽の端に移動していた。
どうやらここが居心地が良いらしい。
夜になってアサリをやったらパックリ食ってしまった。
カクレクマノミはイソギンにくっついても食われないのにアサリは触手?を絡めるようにして食ってしまう。
底砂掃除の為にナマコを買うことにした。
近所の熱帯魚店でも無脊椎は色々置いてあるが、魚や貝は余り無い。
もちろんナマコなんて置いていない。
で、ライブロックを買ったCPFに注文した。
最も早い配達だと明日届くそうなのだが、ここの所帰りが遅いので土曜着にして貰った。
これなら私が居なくても受け取ることが出来る。
90cm水槽に入れたアップルスネールだが、相変わらず元気に動き回っている。
コイツは水草も食ってしまうらしいが、今のところ目立った被害は出ていない。
貝が一匹だけで増えるのか否か解らないが、こんなデカい(イシマキ貝の2倍はある)貝が増えたら恐ろしい。
■ '99/12/7
低レベルのリン酸と硝酸塩の測れる試薬を買ってきた。
これによるとリン酸は0.15ppm程度で硝酸塩は5ppm程だ。
この値が多いのか少ないのか良くわからない。
ついでに亜硝酸もチェックすると、これが少し高めに出ている。
と言っても0.15mg/l迄は行っていないのだが、試薬に色の変化があるのは事実だ。
水槽の中を見るとイソギン2号がシボんでいる。
何かいつもと違うような気がして、気になったので20リットルの換水を行った。
今回はイオン交換樹脂に水をゆっくり通したので、精製水の導電率は10μS以下となった。
他にはついにROを買ってしまったのだ。
マーフィードのエキスパート2と言うヤツで、本来ならエキスパートの方がカーボンとコットンフィルタが共用できて有り難いのだが、小型であるメリットと安価なことからエキスパート2にしたというわけだ。
メンブレン自体は75Gとエキスパートと同じながらカーボンとコットンフィルタのサイズが小さくなっている。
これでも10t〜20tは処理できると言うことなので1年は楽に持つだろう。
ちなみにエキスパートマリンは50Gのメンブレンなので水量が少ない。
75Gのメンブレンで出来る水は1時間あたり10リットル弱である。
源水のTDS値が70ppm(140μS)以下の時には純水/排水比を1
1で使える。
これが200ppm(400μS)以上の時は純水1に対して排水3位に調整しないといけない。
ちなみにウチの源水のTDS値は190μS(95ppm)なので1
2の排水比率で使うことになるだろう。
これで150リットルの純水を作ると捨て水で風呂が沸かせる。
なおROは水分子より小さなものは当然ながら通してしまうので、たぶん塩分等は通ってくるのだと思う。
で、もっと純水に近づけるにはRO/DIとしてROの後にイオン交換樹脂をくっつける。
これなら完璧だろうが、どれほどのメリットがあるのか。
ちなみに純水製造能力は水温が低いほど低下するようだ。
排水比を簡単に見るために流量計を買ってこようと思っている。
パイプの中でボールが動くヤツだ。
純水側には毎分200ccスケール、排水側は500ccスケールで良いかな。
もう一つ、クーラが安かったので買ってきた。
現在使っているレイシーと同じ110AXである。
同じもので揃えた方が消耗品などのストックが楽だからで、これはフィルタ類も同じ事。
引っ越し後はリビングに水槽を置くので、たぶん冬場でも(暖房するので)クーラが必要になるだろう。
シーズンになると安売りを見つけるのが大変、と言うか、安売り品はすぐ売れてしまうので今のうちから買っておいたというわけだ。
90cm水槽の水質もチェックしてみた。
リン酸は5mgだが、これは液肥添加で仕方ないのだろう。
硝酸塩は、NISSOの試薬測定では50mg/lを超えている。
え?!日曜日に水を換えたばかりなのに。
もしかしてコイツ、液肥の成分に反応するんじゃないの?で、RedSeaの試薬で測ったらゼロだった。
同じくリン酸はRedSeaの試薬測定限界である3mg/l以上だったのでADAの試薬による5mg/lは正しいと言えるだろう。
RedSeaの試薬は色の濃さによる変化ではなく色そのものが変わるので解りやすい。
価格も高くはないのでお勧めである。
■ '99/12/10
出張で家を空け、戻ってきたら珊瑚がライブロックから墜落。
下になった部分が溶けていた。
コケがだいぶ増えて、それを貝が食っている感じ。
硝酸塩だが先週より上昇して10mg/lになった。
20mg/l程度まで許容出来ると書かれたものもあるが、今週も20リットル換水する事にする。
いや、先週より濃度が増しているのだから20リットルでは足りないのかも。
最近は人工海水濃度も一発で決まるようになったので換水の手間はさほどではない。
20リットル入りのバケツに人工海水をコップ3杯、これで比重はほぼピッタリだ。
人工海水をバケツに溶かして30秒ほど混ぜていると透明になってくる。
ここで比重を測って塩が足りなければスプーンで2〜3杯足す感じ。
亜硝酸は0.1mg/lよりわずかに多いかなと言う感じだ。
先週よりは下がっているように思うが、試薬の色が曖昧な部分なので良くわからない。
少なくとも0.15mg/lには達していないが。
ROは未だ使ってみていない。
と言うのもROを使うと水温調整をしなければならず、ちょっと面倒だからだ。
イオン交換なら混合水栓から適度な温度の水を出すだけで済む。
RO水の残留TDS値に興味はあるのだが..硝酸塩ゼロだった90cm水槽も定時水交換で約半量の換水。
アクアソイルが効いていないのかpHの下がり方が良くない。
仕方ないので木酢液を入れてpH6.8迄下げたが、一時の下がり方はどこへ行ったのかという感じ。
植え替えて光が良く当たるようになったためか、トニナは早速新芽を出している。
このまま順調に育ってくれれば、数ヶ月後にはトリミングの度に大量に捨てるほどの量に増えるはず。
せっかく買ってきた2250なので60cm水槽で使ってみることにした。
濾材は珊瑚石を使うことにする。
2250の濾過総容量12リットルはダテではない。
濾過槽は大量の珊瑚砂を飲み込んだ。
これに比べると2228なんてかわいいモンである。
ただし2228のように濾材をコンテナに入れるタイプではないのでメンテナンスは面倒そうだ。
特に数種類の濾材を入れている場合には手間がかかるだろう。
今回は全部珊瑚砂にし、付属のネットに入れてぶち込んだ。
給水側パイプが異様に太いので取り回しが大変だが、流量自体は2228と同じなのだから細いパイプでも代用できると思う。
2250にはウールマットさえ入れていない。
濾材が詰まらない限りはメンテナンスしないで行きたいのだ。
2250は水中ポンプスタイルではないが、騒音は決して大きくはない。
たぶんエアポンプを止めてクーラ用のポンプも止めれば音が解るかも知れないが、それらが稼働している状態では2250のポンプ音は聞こえない。
225は60cm水槽に対して排水量が多すぎるが、これは短く切った穴あきパイプなどで何とかした。
これだけの水流が得られればパワーヘッドは止めても良さそうな雰囲気である。
先週入れた貝は茶色のコケを結構な勢いで食ってくれる。
が、何となくライブロックの石灰藻が取れてきているような気がする。
まさか貝が食っちゃってるって事はないだろうな。
いや、生物によっては石灰藻を食っちゃうらしいから安心は出来ないか。
明日はCPFに注文していたナマコとスズナリイソギンチャクとオヤユビウネタケが到着する予定だ。
今回は何故か珊瑚ヤドカリを6匹もサービスしていただいた。
有り難いことだ。
■ '99/12/11
塩ビ管の規格を調べてみた。
呼び径25と言うヤツは外形32mmなので、ちょうどペットボトルのキャップくらいの直径になる。
水道配管などに使われるVP規格では肉厚が3.5mmあるので内径は25mmだ。
EHEIMの排水パイプ径はφ12(2260のみφ16)なので、呼び径25のVP管でも断面積はφ12の4倍ある。
肉厚の薄いVU管ならもっと断面積が取れるはずなので、排水側は呼び径25で十分だろう。
給水側もこれでも良いが、2250の給水側パイプはφ25もある。
掃除の手間を省くためにも太いパイプを使いたいので、呼び径30(外形φ38,VP管で内径φ31)程度で行きたい。
VU管の規格が良くわからない(呼び径40以下のVU管は存在しないのかも知れない)が、VP管より(同じ呼び径で)内径が1割ほど大きいと思う。
見栄えを気にするならアクリルやポリカーボネート管が良いのだが、これだと塩ビ管用のパーツ類が使えなくなる。
いわゆるJISの呼び径とアクリルパイプ径(キリの良いミリ径)が合わないのだ。
塩ビ配管はストレートで行きたい。
途中で曲げると掃除が面倒になる。
水槽に行く部分はT型のジョイントを使い、上の部分に栓をしておけばそれを外して掃除が可能だ。
EHEIMフィルタまではEHE
Mのホースを短めに使う。
この辺りの接続は異径チーズなどを組み合わせるようになると思うが、今のところ具体的検討はしていない。
熱帯魚店に行った。
この店は品揃えは良くて店員のレベルも高いが値段も高い。
生体も悪くないと思うが最近顔を出していなかったのだ。
久しぶりに行くとケヤリを安売りしていた。
ので、さっそく購入。
この他にシライトイソギンも買ってきた。
でも本当はデニボールを買いに行ったのだった。
60cm水槽用と称する8個入りを買ってきて早速砂に埋めた。
さて来週の水質チェックで硝酸塩濃度はどうなっているのか。