熱帯魚を飼う(5)
60cm水槽22日目からの様子
■ 22日目の様子(40cm水槽10日目)
40cm水槽の方はスポンジフィルタとテトラの外付け引っかけ型フィルタ構成なので、どちらかが壊れたり詰まったりしてもたぶん大丈夫だ。
60cm水槽の方はエーハイム2222のみなので、これが丸一日止まると厳しい状態になるだろう。
2222は濾過後の水をポンプで汲み上げる方式なのでポンプに物が詰まると言うことは少ないと思う。
一方のテトラワンタッチフィルタは濾過前の水を汲み上げるので、細かな砂でも巻き込むとモータが止まってしまう(経験済み)水槽の維持には第一にこまめな水交換,第二にフィルタ能力と言われている。
確かに40cm水槽のフィルタパックを交換すると目に見えて水が澄むのでそれが分かる。
60cm水槽の2222は毎週1回ゴミを取り除くことにしているが、水草の破片などのゴミは結構沢山溜まっている。
ちなみに亜硝酸濃度は0.15mg/lでさほど高くはないがゼロにはなっていない。
■ 23日目の様子(40cm水槽11日目)
40cm水槽再立ち上げから11日が経過した。
これだけの期間を過ごすと60cm水槽は安定し始めた時期である。
所が40cm水槽は未だに亜硝酸濃度が低下しない。
濃度自体は0.15mg/lと昨日と変わらず。
これがバクテリアパワーが十分発揮されていないからなのか、或いは吸着濾過のおかげなのかは不明だ。
昨日の続きの濾過の話。
60cm水槽の濾過能力に不足はないが、掃除の簡略化と生物濾過の安定を目指してプレフィルタの設置を考えた。
2222に入る前に物理濾過を行い、2222の掃除の手間を省こうというわけだ。
所がプレフィルタ(単なるプラスチックケースに給排水口があるだけのもの)が意外に高い。
これだけ金を出すと外部濾過層自体が買えてしまう。
そこで現在使っている2222を直列で使用して、一段目を物理濾過に、2段目を生物濾過専用にしてはどうかと思ったわけだ。
2222ではなく2213(丸形のもの)でも良いわけだし、性能はほとんど変わらず実売価格は3千円ほど安い。
が、2種類のフィルタってもの何かと面倒である。
交換部品などが共通で使えないからだ。
逆に2222の2倍の濾過材容積のフィルタを選ぶ手もあるが、これだと(実売価格は)2222を2個使うよりかなり高くなる。
60cm水槽用機器はスケールメリットが出て実売価格が安いのだ。
フィルタ強化を考えるのは現時点から2〜3ヶ月後にやってくるという、やっかいなコケ(藻)の発生を少しでも軽減したいからだ。
コケ防止剤など効果がないものがほとんどのようだし、逆に強力なヤツは水草を枯らしてしまう。
(当然だけどね)先人達曰く「コケ(藻)の発生しない環境を作り、その為にはこまめな換水と強力な濾過が必要」だと。
特に緑色の悪臭放つヤツが発生したら水槽リセット以外に打つ手がない,らしい...
■ 24日目の様子(40cm水槽12日目)
40cm水槽の水が澄んでいる。
早速亜硝酸濃度を測定すると0.1mg/l以下に落ちていた。
60cm水槽の濾過がマトモに働くようになるのと全く同じ期間で40cm水槽の亜硝酸濃度も下がったこと
になる。
F&F的にこれらを整理すると..
1. 亜硝酸濃度が急上昇したら濾過完成の日も近い。
2. 亜硝酸濃度が0.5mg/lを超えたら1/2〜1/3の換水をすべし。
3. 40cm水槽で体長1.5cm程の魚を15匹,60cm水槽で35匹ほど入れるべし。
4. 入れる魚は亜硝酸濃度0.5mg/lに耐える、ネオンテトラやコリドラスとすべし。
5. バクテリアの基やバクテリア増強剤(?)は気休めに入れても良し,60cm水槽立ち上げ時には
これを積極的に使用し、40cm水槽の時は60cm水槽の時の余りを2日目まで入れた。
(でもさほど変化無いでしょ?)
6. 亜硝酸濃度が下がるまでは水温を高め(27℃位が良いと思う)にして、常時エアレーション
をすべし。
(私は25℃としたが、バクテリアは高温が好き&魚に病原菌が付きにくいから)
7. 丈夫な水草(アヌビアス・ナナは丈夫だし、十分な光量があれば炭酸同化作用で水中酸素濃
度を上げてくれる)を入れるべし。
8. この時期の換水は家庭用浄水器を使用すると水の白濁が大幅に少なくなる。
9. pHが7以上のアルカリ性にならないように心がけるべし。
(アンモニアの関係)
10.2週間目までは何があってもジタバタするな。
11.亜硝酸濃度が下がっても本当の意味での安定までには1ヶ月かかる(らしい)
12.濾材交換は慎重にすべし、水道水で濾過材を洗うとバクテリアは死ぬ。
13.亜硝酸濃度低下後は、1日おきに1/3換水でもバクテリアへの影響は少ない。
60cm水槽の亜硝酸濃度変化
40cm水槽の亜硝酸濃度変化40cm水槽の水換えは5日目と6日目に行っている。
5日目の水換えは60cm水槽の水を加えて行ったが、6日目は水道水である。
共に約1/2の量を換えた。
ちなみに6日目にはフィルタパックも交換している。
ここでフィルタパックを交換するとどうなるのだろうか?現在使用しているのはテトラのワンタッチフィルタに加えて、スポンジフィルタである。
スポンジフィルタにも濾過バクテリアは付着しているだろうから、ワンタッチフィルタのフィルタパックを取り替えてもさほどヒドイ事にはならないとは思う。
でもせっかく亜硝酸濃度が下がった今日、フィルタパックを取り替えてみる気にはならなかった。
さて、60cm水槽のフィルタの話である。
予定では(これは主に値段の関係ね)エーハイムの2222を2
段直列に接続し、最初は物理濾過で,2段目は生物濾過専用とすることを考えた。
2段接続の場合は
初段のポンプ系を外すのだそうだが、これは両方動かしていても大丈夫だと思う。
たぶん。
理由は濾過材の抵抗があるので、カタログにあるポンプ流量は絶対に出ないからだ。
エーハイムの2222は毎時500リットルのポンプ能力があるが、濾過材をセットした状態ではこれが
350リットル/毎時に低下するのである。
この濾過材抵抗にうち勝つためにも2段のポンプを併用
した方が良いのではなかろうか?
特に今の環境では炭酸ガスミキサーも使っているので流路抵抗は大きいはずである。
炭酸ガスミキサ
で流量が3割以上も低下するとレポートしているページもあるくらいだ。
2222をもう一台購入すれば、濾過材のストックも1種類分で良いわけで管理も楽になる。
それに値段
も安い。
2222の値段はディスカウントショップなどで1.6万円くらいだろうか?
濾過強化のためにも結構カネがかかるなあ..などと思いながらオンラインショッピングできるサイ
トを見ていた。
すると..な、何と!定価6万円もする2426(2222の2倍の濾過材容積とポンプ流量
がある)が6割引の2.5万円以下ではないか!オマケにコイツはヒータ内蔵である。
60Hz圏内にお住まいの方は迷わずこれを選ぶべきである。
フツーのショップではあまり数の出ない大型水槽用モデルは定価販売に近い価格なのだ。
(熱帯魚屋
では2426が5.4万円だったし、ディスカウントショップでは扱っていなかった)
コイツは海水用には使えないが、濾過装置にヒータを内蔵するのはスマートだしバクテリアにも良い
らしい。
(バクテリアは30℃程度の温度が好きらしく、ヒータ部分は温度が上がりやすいと思う)
確かに2222を買うよりは高いが、6割引に心を惹かれてしまったのは事実である。
ただ一つ問題がある。
このショップは関西圏であり60Hz仕様しか扱っていない。
50Hzと60
Hzではモータユニットとインペラ(水車)が違うのである。
60Hzモデルはモータが速く回転す
る分インペラが小さくなっている。
50Hzは大きなインペラを回すためにトルクの大きなモータが
必要というわけだ。
そこでさっそくエーハイム代理店のワーナランバードに電話してみる。
すると「Hz変換は無料で行
っております」とのうれしいお答え。
これで決まりだ!関西のショップに電話を入れ、代引きで送っ
てもらうことにした。
実は60Hz用は50Hz地域でも使うことが出来る。
(逆はモータ負担が大きくなるのでダメ)
流量が2割ほど低下するらしいが、そもそも2426は75cm以上の水槽に使うフィルタである。
多少流量
が下がった位が丁度良いかな?と思ったが、サポートの人は「交換部品等が関東圏では50Hz用し
か手に入らないので、出来れば交換しておいた方が良いですよ」と。
ウワサどおりサポートは親切丁
寧である。
ではさっそく交換してもらうことにしよう。
たぶんブツは明日には送られてくるはずだ。
低価格の秘密も明日には分かるかも。
もしかすると並行輸入品かも。
USモデルなら電圧も近いので
使えないことはないと思うのだ。
(60cm水槽用に流量が下がって丁度良いかも)
これで2台になった外部フィルタ。
実は40cm水槽にも外部フィルタを付けたくてしょうがないのだ。
40cm水槽の一度目の立ち上げ時、2222を試験接続してみたら(流量が多いから当たり前なんだけど)
見る見るうちにゴミを吸い取ってくれた。
しかし40cm水槽の方はワンタッチフィルタの実験中だし、
外部フィルタを付けると大げさになってコンパクト水槽の魅力がなあ..
なんて考えている。
2426の後ろに2222をつなぐ手もある(前方につなぐには2222の抵抗が大きい)
が、この場合は2222のモータインペラを外さないとダメだろう。
並列運転も考えるのだが、4本の
パイプが水槽から出るってのも気になるところ。
それに水流が強くなりすぎて魚が疲れるかも。
2426の流量は公称(無負荷)で毎時950リットルもあり、濾過材を入れた状態でも650リット
ル/時もあるのだ。
水槽内流速の高いところが出来て困るのは餌をやるときだ。
餌がゆっくり沈め
ば魚も食べやすいが、これが速く流されていくと魚が食べるより底砂に溜まる方が多くなってしま
う。
40cm水槽のワンタッチフィルタは水面に流れが出来るので、まさにこの状態なのだ。
全てはフィルタが手に入って、改造が無事に終了すれば流量を見ながら良い案も浮かぼうというも
のだ。
フィルタに関してはエーハイムが絶対ではない。
もちろん信頼性や部品供給、サービス体制は誰し
もが認めるところだろうが、コストパフォーマンスという点ではジャレコも見逃せない。
後発メー
カ(と、日本のメーカ)だけに機能満載と言った感じである。
ホース径などはエーハイムと(厳密
には違うが)同一としているところも嬉しい。
このページをずっと読んでくださっている方なら、私がなぜ最初にエーハイムを買ったかお解りだ
と思うし、最初に買った2222に不満がなかったために2426を購入した点も読みとって頂けるだろう。
こんな経緯だからジャレコを追加購入する気にならなかっただけで、部品の追加購入でヒータが内
蔵できたりドライ&ウエット濾過が実現できるので新規購入をお考えの方はカタログを集めてみる
のも面白いかも。
■ 25日目の様子(40cm水槽13日目)
60cm水槽、40cm水槽共に異常なし。
60cm水槽ではエビが脱皮しているし、ドジョウ(ゴールデン・
ローチ)は水草を掘り返しているし、イシマキ貝は底砂を荒らしまくっている。
40cm水槽の水草に少々茶色のコケが付いたので、オトシンクルスを一匹40cm水槽に移した。
コリド
ラス(花コリ1+ジュリー3)も入れてあるが、花コリの方が群泳傾向を示して面白い。
食欲も旺
盛なようである。
問題のエーハイム2426だが、午前中に宅急便の代引きで届いたようだ。
内容をチェックしてみると
並行品ではなく、正規国内物だ。
さっそくヘッド部分をワーナ・ランバードに送った。
これで1週
間ほどすれば50Hz仕様になって帰ってくるはずである。
しかしなぜこんなに安いのか?もしかすると私の知っている値段が高すぎるような気もするのだが
、いくつかのサイトで調べてみるとそうでもなさそうだ。
私の購入した店だけが異様に?安い。
不思議なのはヒータ無しの2226(4割引)よりヒータ付きの2426(6割引)が安いと言うこと。
定
価は2426の方が高いのに、だ。
2426に人気がないのか?デッドストックか?生産終了モデルか?知
らないが、とにかく安く手に入ったので満足している。
ちなみに2426(2226)より1ランク大型の22
27は5割引である。
定価自体が2426より安いので、4千円ほどプラスして2227を選択する手もある。
ヒータ付きだと掃除の時がちょっと面倒だ。
フィルタの本体にACコードとセンサコード(これは
表示器側がモジュラで外れる)が付いている。
これから気温が上がってくるのでヒータの出番は少
なくなると思うが、ヒータ不良に備える形で予備的に(つまり今までのヒータもそのまま使って)
つないでおこうと思っている。
なお、0.1℃分解能の液晶表示が付いている点も○である。
今朝気が付いたのだが、ネオンテトラのシッポが食われている。
病気なのかな?とも思ったが、明
らかに尾鰭が食われて無くなっている。
一体犯人は誰なのか?ドワーフグーラミィはオス同士がケンカするって話は聞いたことがあるし、
買ってきたときより2周りほど大きくなってネオンテトラくらい食いそうではある。
が、今までそ
んな事態にはなっていなかった。
(たまにグッピーを追い回していたけど)
ドワーフグーラミィでないとすると、40cm水槽から3匹だけ移動したブラックテトラか?
コイツも気が荒いらしいのだが、40cm水槽ではネオンテトラとの混泳で問題は起きていない。
ただし本で調べると「グッピーの尾鰭を追い回してぼろぼろにしてしまう」とある。
ブラックテトラの可能性は考えられるので、60cm水槽に移した3匹は40cm水槽に戻した。
(捕まえ
るのにすごく苦労した。
とにかく素早いのだ)
もう一つ、グッピーの腹が膨らんでいる。
出産か?と思ったので出産箱を用意して隔離した。
でも夜になって見たら腹が若干へっこんでいる。
食べ過ぎか便秘だったのかな???
水草の方は有茎系がグングン成長している。
毎週5cm以上は伸びる感じだ。
炭酸ガスの添加しす
ぎかも知れないが...
生長が早いと茎の部分がヒョロ長くなってカッコ悪い。
40cm水槽は炭酸ガス無添加なので、こちら
で育てれば良い感じになる。
固い緑のコケがアヌビアス・ナナの葉に増えてきたので、液体肥料の添加を少しの間止めてみるこ
とにした。
■ 26日目の様子(40cm水槽14日目)
60cm水槽立ち上げからすでに26日,40cm水槽も早いもので2週間が経過した。
60cm水槽の方は底
砂にゴミが溜まり始めている。
夜間のエアレーションでは(日中に水流の少ないところに溜まった
ゴミがエアレーションによる水流の変化で)多少ゴミが舞い上がる。
1時間ほどするとこれも落ち着いて、吸い込まれるべきものは外部フィルタに吸い込まれていく。
コリドラスにしてもネオンテトラにしても想像以上に大食いで、成長も早いが糞も多い。
フィルタ強化で環境悪化が多少はくい止められるのか?それとも週に2回程度の換水(現在は主に
週1回)が必要なのか。
もちろん両方やった方が良いに決まっているが、仕事から帰ってくる時間
には魚は就寝タイム直前なのだ。
一時期は流木を住みかとしていたかのようなエビだが、最近はコケを捜して?動きが激しい。
気に
なっているウイローモスのコケも食べている気配である。
イシマキ貝も夜間に行動している。
給排水パイプやアヌビアス・ナナの葉に移動しているが、固い
緑のコケは食べるのに時間がかかるようだ。
40cm水槽のワンタッチフィルタ,このカートリッジを取り替えてみることにした。
スポンジフィルタも併用しているのでワンタッチフィルタのバクテリアがいなくなったところで、
大事には至らないだろうと思う。
今日は亜硝酸濃度<0.1mg/lだが、果たして明日もこの数値に押さ
えられているのか興味深いところだ。
交換したフィルタはさほど汚れていないし、水道水で洗ったら(ウールの部分は)キレイになった。
ただし吸着濾過材は洗ったくらいでは再生しないから交換である。
ワンタッチフィルタを掃除していたらモータが再起動しなくなった。
以前にも砂が噛んで動かなく
なったことがあったが、今回は違うようである。
一応モータユニットを取り外して再組み込みした
ら動き始めた。
インペラー部分の作りが若干チャチかな?とも思うが、実売価格1.5千円だから
立派である。
共食いはどうやらブラックテトラの仕業のようだ。
40cm水槽に入れてあったネオンテトラも被害を
受けていた。
これはさっそく60cm水槽に移動することにした。
40cm水槽には1ヶ月以上前、つまり最初に40cm水槽を立ち上げたときからのカラーラージグラス(
着色料が取れて色は薄くなった)が入れてあるが、コイツも気が荒いようである。
たまにブラックテトラを追い回しているが、追い回すだけで食ってしまうことはない。
ブラックテ
トラが(ネオンテトラより動きの遅い)オトシンクルスをなぜ攻撃しないのか?
ネオンテトラの色が気にくわないのだろうか? いずれにしても混泳には魚の特性の勉強がさらに
必要なようだ。
■ 27日目の様子(40cm水槽15日目)
フィルタパック交換で懸念された亜硝酸濃度の上昇も今日の所が皆無だ。
底砂入り水槽では底床に
バクテリアが多く住み着くのかも知れない。
一昨日ワーナ・ランバードに送ったパワーフィルタのヘッド部分が送り返されてきた。
何と素早い
ことか。
家電製品のサービスにも見習って欲しいものである。
周波数変換は無料で行われるのだが、その仕組みはワーナ・ランバードにあるストックの部品と交
換するのだそうだ。
従って全くの新品と交換されない場合もあるが、外観や機能はチェック済みだ
。
戻ってきたフィルタを見ても新品の状態と何ら変わるところはなかった。
実は使用周波数変換にもっと時間がかかるものだと思っていたから濾過材を買っていなかったのだ。
濾過材は様々な種類が売られていて、それぞれ特徴が明記されていたりして選択に困る。
が、実際
の所は濾過材による違いは余り無いらしい。
通常の上部フィルタなら、プラスチック製の固めのシ
ートに合成樹脂のスポンジかウール的ものだけだ。
これに石(多孔質のもの)を追加して使ってお
られる方も居るが、つまりはその程度でも十分にバクテリアは繁殖する。
もちろんウールマットだけではなく、好気性バクテリアが付着しやすい濾過材を入れるに越したこ
とはないが、だからといって神経質に濾過材を選ぶこともないと思う。
私はエーハイムの2222をスタータセットで購入したから、短く切ったパイプ状の物理濾過&生物濾
過材とガラスで出来た多孔質の石の生物濾過材を使用している。
この手の濾過材は結構良い値段な
のだが、適当に掃除しながら使うと1年以上は保つと言われている。
濾過材の原価はかなり安いと思っている。
これはスタータセット(フィルタと濾過材のセット)で
は殆ど濾過材が無料になる程度の低下付けになっているからだ。
だって石ころが700ccで千円もするなんて馬鹿らしいってモンだ。
残念ながら関東近辺では余り見か
けないが、岐阜が産地(らしい)麦飯石は天然の多孔質素材だ。
pHを気にすれば火山岩も使えそう
な気がする。
麦飯石もマーケットに乗ってしまうと驚くほどの値段になるが、産地の近くのショップで購入する
と1Kgで700円程度だったりする。
濾過材の中にはスポンジのカス(に見える,サイコロ状に切り
刻んだスポンジ)がすごい値段で売られていたりして、能書きは「...特殊..素材の..有害
成分を排除し..バクテリアの付着を考えた..目詰まりしにくい..高級な..」と並んでいる。
■ 28日目の様子(40cm水槽16日目)
60cm水槽のフィルタの入れ替えを行った。
今まで使っていた2222から濾過材を移植し、足りない分
を純正濾過材で補った。
心配した水流に関しても炭酸ガスミキサの抵抗と改造シャワーパイプで過
度にならずに済んだ。
と言うか、2222に比較して極端に水量が増えた感じがしない。
そこで炭酸ガスミキサを外してみる
とかなり流量が増える。
思った通りコイツが抵抗になっているのだ。
もちろんこんな無駄なパワーを消費する場所をそのままにするはずが無く(笑)、早速改造を行う。
炭酸ガスミキサの中に入っているシャワーパイプの穴を大きくしても良いのだが、今回はエンドキ
ャップを外して手持ちの部品(何というか、上部フィルタの吸い込み口に付いているようなもので
吸い込み面積調節が出来るもの)を取り付けた。
これなら元に戻すときはエンドキャップを付ける
だけで良い。
この手の丸形容器はO(オー)リングをセットするのが面倒だ。
丸形フィルタをお使
いの方は掃除の度にOリング再セットの手間を体験しているのかな?
流量が増えたのでF&Fスペシャルシャワーパイプ(?)を更に加工して水槽内の水流を考えて調
整した。
水槽内の水の流れを見るのに役立ったのが、ショップに行くたびに貰う麦飯石溶液だ。
この白濁した溶液?をスポイトで水槽に入れ、麦飯石溶液の拡散を見れば水流が分かる。
ま、魚に
とっても(麦飯石は)良いらしいので便利に使わせて貰った。
これに伴って1/3程度の水換えを行ったが、今回は浄水器の水は使わなかった。
浄水器の水を使
うと水交換後水草の葉から出る気泡が少ない。
水道水を塩素中和して行うと沢山の気泡が出る。
本などには「水道水には炭酸ガスが多く溶け込んでいるため」等と書いてあるが、これは間違って
いると思う。
実際、水道水の炭酸ガス濃度より水槽内のそれの方が高いのだ。
にもかかわらず水交
換後に気泡が多く発生する。
それも浄水器を通すと発生しない。
一体気泡の秘密は何だ??
フィルタを交換したので2〜3日は亜硝酸濃度をチェックしなくては。
ちなみに本日のデータ,アンモニアと亜硝酸濃度はゼロ,pH=7.0,KH=4である。
これから計算する
と炭酸ガス濃度は11mg/l程度となる。
水換えしたから下がったかな?
60cm水槽から外した2222は40cm水槽に移した。
実は40cm水槽の水が濁って居るなあ..と思って見
たらワンタッチフィルタが停止していたのだ。
おそらくモータ部にゴミでも挟まったに違いないの
だが、そんな事もあって2222を急遽取り付けた。
1時間ほどすると目に見えて水が澄んでくる。
フィルタ停止で水流が無くなり、糞などのゴミが浮
遊する状態から一気に濾過が進んだと言うことだろう。
小さな水槽では濾過装置が止まれば急激に
水質は悪化するのだ。
水流に関してはシャワーパイプのエンドキャップに4mm程度の穴を開けることで解決。
水面の水流は
ワンタッチフィルタを使用していたときより弱くなっている。
シャワーパイプは水面から4cm程
下に付けたので、その辺りが最も流れが速くなるだろう。
40cm水槽は一昨日フィルタパックを交換したが、本日までに亜硝酸濃度の上昇は見られなかった。
こちらもフィルタ交換+濾過材は全て新品なのでちょっと心配だ。
なおスポンジフィルタは1週間
くらい付けっぱなしにする予定だ。
(バクテリアのため)
炭酸ガス供給を行っていない40cm水槽では有茎類が順調に育っている。
60cm水槽ではひょろ長くな
ってしまう茎もこちらなら大丈夫だ。
今後は60cm水槽に「炭酸ガス必須」の水草を植えてみようかと思っている。
40cm水槽で育てていた
水草は、形の良い物を残して引っこ抜いた。
残した量の2倍は抜いたと思うが、生長の早い水草は
メンテナンスもそれなりに大変である。
抜いた草はきっと5千円分...なんて考えてしまうのは
貧乏性か。
フィルタの掃除(葉っぱのカスなどを取るだけ)は1〜2週ごとに行っているが、一般的に外部フ
ィルタは数ヶ月間ノーメンテナンスで良いらしい。
フィルタを開けると随分ゴミが溜まっているの
で掃除したくなるが、こんな手間を省くための大容量フィルタだしなあ..
■ 29日目の様子(40cm水槽17日目)
40cm水槽、60cm水槽とも亜硝酸濃度の上昇はない。
ま、バクテリアが減って影響が出るとしても2
〜3日後かな?
40cm水槽のpH=7.2,KH=5だった。
これから計算する炭酸ガス濃度は約12mg/lとなる。
60cm水槽のpH=7.1,KH=4だった。
こちらも炭酸ガス濃度は約12mg/lだ。
炭酸ガス添加を始めて2.
5時間後のデータなので60cm水槽の方は夕方になれば少し上昇するかも知れない。
麦飯石溶液で濁っていた60cm水槽の水はすっかり綺麗になっている。
40cm水槽の方もフィルタ大型
化で濁りはキレイに取れた。
フィルタのパワーは偉大である。
夜になって60cm水槽のpHを測ると(炭酸ガスのため)6.9に低下していた。
ここから計算する炭酸
ガス濃度は約19mg/lとなる。
60cm水槽のグッピーが尾腐れ病になった。
気が付くのが遅れたためすでに手遅れの状態だったが、
同じ細菌による口腐れ病がゴールデングーラミィに伝染した。
こちらもすでに虫の息状態。
可哀想
なことをした。
もう一匹のグーラミィは症状が軽かったので隔離した。
この細菌は感染力が非常に強いらしいので、水槽の中に「鷹の爪」を入れておいた。
これの殺菌作
用な強力だとのこと。
エビに影響が出なければいいのだが..
エビと言えば尾腐れ病と関係有るのかどうか不明ながら1匹死んでいる。
最近は水に慣れたのかエ
ビ死亡事件は発生していなかったのに。
エビの寿命がどの位か知らないが、グッピーは1年ほどだそうだ。
繁殖させなければ老衰死で数は
減っていく。
ネオンテトラは2〜3年生きるらしいが詳細は良く知らない。
病気の原因が何であるかは分からないが、フィルタ交換時にホース内の水垢?みたいな汚れが水槽
内に若干入った。
これはキスゴムなどに付着するものと同じなのだが、ペロッと剥がれたそのゴミ
を食べてしまう魚もいる。
ドワーフ・グーラミィなどはパクパク食べていたが、こちらは発病して
いない。
今後被害が広がらないことを祈るばかりである。
60cm水槽立ち上げから1ヶ月、試行錯誤で始めた熱帯魚&水草水槽も徐々に変化が少なくなってき
た。
これらを時系列的に見る場合、横軸を対数に取ると変化は直線で示される場合が多い。
つまり時を経るごとに変化は緩やかになると言うことだ。
おそらく1ヶ月後か2ヶ月後くらいにはコケ(藻)の発生に悩まされる時期が来るかも知れないし、
来ないかも知れない。
水質急変の事態が起こるかも知れないし、夏には水温上昇に悩まされる日が
待ちかまえているかも知れない。
何か変化が有ればページにまとめようとは思っているが、毎日のレポートは今回で終わりにする予
定。
(雑記とこの日記の両方を書くのは大変なんですよ)
毎週お読みいただきまして有り難う御座いました。
今後はスポットで熱帯魚関係ページを更新いたしますので、その時はまた見てくださいね。