熱帯魚を飼う(50)
■ '00/1/31
ドジングポンプは調子がいい。
毎日の水補給から開放されただけでも有り難いというもの。
タツノオトシゴの方は、餌のイサザアミが無くなってしまって腹を減らしていることだろう。
試しに冷凍のブラインなどを与えてみたが、見向きもしない。
アミを買ってくればいいのだが、平日に買いに行くのは不可能に近い。
そこで通勤路の途中の熱帯魚屋でアカヒレの小さいヤツを買ってきた。
これを食ってくれれば助かるのだが、タツの口より大きいんだよな。
腹が減れば食ってくれるかな。
時間があればグッピー水槽を立ち上げて、その稚魚を与えれば良いと思うのだが..熱帯魚屋の話だと馴らせば冷凍餌も食うらしい。
でも最初からは無理だろうな。
冷凍ブラインを食わない位だから。
アミも安ければ良いのだが、1匹10円だから財布に堪える。
アカヒレも同じくらいの値段だが、サイズが大きいから1匹食えば腹一杯になるかも。
それに水草水槽に泳がしておくことが出来る。
海外通販の荷物が届いて、90cm水槽も常時pH監視が出来るようになった。
pHが最も高い朝方で6.6程度、炭酸ガス供給中が5.82と言ったところだ。
60cm水槽のORPも常時測定しているが、こちらは+200mVしかない。
これで良いのだろうか?ピンポイントモニタは006Pの9V電池で動かしている。
実はACアダプタもオプション設定されているのだが、何台かのモニタの電源をまとめて1台のACアダプタから供給できるようにするつもりなのだ。
電池で1ヶ月くらい動作してくれれば電池でも良いが、たぶんそうは行かないだろう。
新水槽だが、ベルリンシステムに変更したことによって機材等が変わった。
ベルリンと言っても実はプレナムモドキを作ろうと思って底面濾過用の板も用意してあるのだが..海水水槽の計画は以下のようになった。
リン酸などの吸着剤はプロテインスキマに入れる場所がある(なかなか便利)ので、2222はカルシウムリアクタとしてのみ使用する。
2222はポンプがフィルタ上部にあるので、溜め水用として現在水草水槽で使用している炭酸ガスミキサを使うかも知れない。
2222はもう一台あるので、カルシウムリアクタの後ろに付けておけば残留炭酸ガス濃度を減らせるかも知れない。
中身は半分が炭カルの石みたいなヤツ、後の半分は珊瑚砂の予定。
珊瑚砂はリン酸などが溶け出てきて良くないと言う人もいるが、その反面微量元素なども溶けだしてくれる。
総水量だが、水槽内にライブロックや珊瑚砂を入れる分を差し引いても250リットル前後は確保できるだろう。
照明はスーパークール115(150Wメタハラ)とサンライトH70アクア(70Wメタハラ)に加えて、コンパクト蛍光管タイプのブルーライトを使用予定だ。
水草水槽は今現在と余り変わらないが、2426に入れて水質調整を行うアクアソイルの泥水が水槽内に侵入するのを少しでもくい止めるために、沈殿槽として2250を使用してみることにする。
せっかく大容量の2250なので、これを炭酸ガスミキサにも使用する。
フィルタへの給排水は水槽底部から行うが、その他にオーバフロー型の排水パイプを用意して水面のゴミと一緒に水を排出するようにする。
これで油膜除去も簡単に出来る。
フィルタ内の水を含めると、こちらの総水量は200リットルと言ったところか。
水槽に高さがあるので、それを生かしたレイアウトを考えてみたいものである。
フィルタのポンプを全て動かすと、その消費電力は100Wにもなる。
この点を考えるとRMD-400を一台で全ての循環をまかなった方が消費電力的にも発熱の点(RMD-400は水中モータではない)でも有利な気がする。
もっとも2426のポンプは使わない予定ではあるが。
こちらの照明もメタハラを考えている。
サンライトH70プラントとアクアを各1台ずつでかなり明るいと思う。
蛍光管のような均一照明ではないが、メタハラ照明の美しさと明るさは魅力なのだ。
新水槽では深さがあるので水槽底部の照度はかなり落ちるはず。
なので余計明るい照明が欲しくなる。
もう一つは蛍光灯器具やガラス蓋の掃除から開放されたいこと。
水蒸気で水滴が着くガラス蓋や蛍光灯器具は意外に汚れてくる。
ただしガラス蓋を使わないようになると、魚の飛び降り自殺が心配ではあるのだが..
■ '00/2/1
タツノオトシゴはアカヒレを食っているのか? 水槽内にアカヒレを入れるとタツはそちらの方向を伺ってはいる。
が、パクッと食うところは見ていない。
明日もう一度観察してみよう。
マーフィードのオートシャットオフキットが届いた。
当初は洗濯機用の電磁バルブで自作する予定だったが、だんだん面倒になってオートフラッシングユニットと共に購入したというわけだ。
これらも海外から輸入した方が安いのだが、これだけ輸入すると送料がバカに出来ない。
もう一つ、オートシャットオフキットは一定のレベル以下の水量になるとバルブが開いて給水し、あるレベル以上になると停止するという動作をしてくれる。
なので、これとドジングポンプを使えばRO水の完璧な自動補給が出来るというわけだ。
実は今は毎日ペットボトルに補充用の水を補給している状態なのである。
このシャットオフキットは溜め水水槽内に電極を設置し、電極間の抵抗で水量を判定している。
でもRO+DI水となればTDSはゼロに近いわけで、この方法で検出が出来るのだろうか。
レベルセンサだが、ドジングポンプは圧力スイッチ式だしフロート式のものもあれば超音波センサ式のものもある。
電気抵抗式で検出がうまく行かなかったら結構笑えるな。
60cm水槽のORPだが、日中は+350mV以上まで上昇することが解った。
夜になるとpHと共に下がってくる。
でも待てよ、ORPとpHは反比例じゃなかったっけな。
常時監視は一旦使い始めると止められないね。
■ '00/2/2
タツノオトシゴはアカヒレを食わなかったようだ。
仕方がないので夜に熱帯魚屋に出向いてイサザアミを買ってきた。
タツノオトシゴはコイツらを7匹もパクッと平らげた。
全く贅沢なヤツである。
イサザアミは今買っている1匹\9.8より安い店を見つけた。
1杯(70〜80匹らしい)で\500だそうだ。
でも毎週買いに行くのは面倒なので、イサザアミ用水槽(と言うか容器)を設置しようと思う。
イサザアミは汽水で生きているので水合わせが面倒だが、その都度買いに行くよりはマシである。
掲示板でも話題になった不思議な生物。
やっと写真に収めることが出来たが、コイツは動きがあるのでブレてしまう。
ライブロックの間に見える紫と半透明のヒモのようなものがそれだ。
本体がどこにあるのか解らないが、こうして水槽内の色々なところに伸びてきている。
今日はアクリル水槽と言うか、アクリル濾過槽が届いた。
サンプ水槽ってヤツだ。
実は800×350×450mmの物を最初に頼んだのだが、水槽台の鉄骨構造化に伴って幅が大きすぎて入らない事になってしまった。
仕方ないので1100×300×450mmのものを再注文。
これはさっそく新居の床下に運んだ。
サンプ水槽にはオーバフローの排水口も付けたので、水交換も楽なのだ。
最初に作った方も何とか床下に入れられれば溜め水水槽として使えるのだが..もちろんちゃんと床下におさまるような溜め水水槽も注文して、今日一緒に送られてきている。
水槽台は床下から直接立ち上げる構造で、60mm角の鉄柱6本+家の構造材の鉄骨パネルに2カ所溶接の8本足というのが最終的な形になった。
上部外周は100mm×100mmのLアングルが溶接され、ハシゴ型に30mm角のLアングルが通っている。
天板は40mm厚のタモ集成材なので、大地震の時も水槽台の下に逃げ込めば大丈夫ではないか(笑)と言うくらい頑丈なのだ。
水槽台には扉を付けるわけだが、見栄えよりメンテナンス性重視で引き戸タイプにした。
いわゆる扉だと4枚付けることになるし、90°までしか開かないと邪魔である。
例え180°に近いところまで開いても、いっぺんに全面を開けることが出来ない。
引き戸なら戸を外せば190cm全面が開放できるので、内部に置くフィルタなどのメンテナンスもやりやすくなると考えた。
鉄骨構造にしたことで開放部を大きく取れるようになったので、これを活かそうというわけ。
アクリル水槽を見て思ったのだが、ガラスより透明度が高くてすごく見栄えが良い。
重合接着で接合面もキレイだし、これで傷に強ければ言うこと無いんだけどな。
水槽の方もやがて納品されてくるだろうが、高さを600mmにしたのでガラス厚が10mmになった。
これだと透明度が落ちるだろうな。
マーフィードのガラス水槽はガラス自体が若干緑がかっているし、アクアマリンプロはグレーっぽい感じ。
他のメーカでも透明度は同じようなものか。
強化ガラスで透明度の高いものを使えば質感は向上するが、900×600クラスだと20万円くらいするんじゃないかな。
ちょっと手が出せない金額である。
熱帯魚屋に行ったついでにラインヒータも買ってきた。
プレナム(と言っても底面フィルタ用の板を置くだけ)の下にラインヒータを入れておこうと思っているのだ。
これに通電すれば適度な対流が起きるのではないかというのは、水草水槽の場合と同じ。
RO用のプレヒータも作った。
作ったと言うほど複雑かつ立派なものではなくて、VP25の中に300
Wのヒータを入れ、ヒータコードはVP25-VP16変換ソケットから出すだけだ。
これがヒータのゴムブッシュの寸法にピッタリなのである。
もちろん水が漏れないようにシリコンで埋める。
少し高級なヒータだとねじ込み式のものもあるので、これを使えばヒータ交換もできる。
ちなみに今回作ったものはヒータが切れたら捨てるしかない。
後はチーズで水の出入り口を作り、ROへの接続はPT1(だと思う)ネジの塩ビソケットを付けるだけだ。
温度センサは入れていないが、これは塩ビ管の外側を断熱してセンサを張り付けておけば良いかと思っている。
ヒータはROに水を供給するための電磁弁と同期して通電する予定だ。
300Wのヒータでどの位温度が上げられるか定かではないが、多少でも純水製造能力が上がってくれれば嬉しい。
ちなみに計算上だと、純水対排水比を1:2にしたときには7.2℃の水温上昇になるはず。
平年並みの、日中の気温が10℃、最低気温が3℃くらいの本日、21時に水道水温を測ったら約7
℃だった。
(横軸温度目盛右端の25は35の誤り)
水温が15℃まで上がったとすると、25℃の時の65%程の生産量になる。
夏場なら水道水温が25℃程度まで上がるので、この場合はヒータを使うと純水生産量は2割増しって事か。
90cm水槽だが、しばらく液肥を与えていなかったためかオランダプラントのみならずトニナも新芽の伸びが悪くなってきた。
トニナはトリミングを要するほどに伸びていて、光の当たりにくい下の方は葉が付いていない状態だ。
夏頃はこんな感じではなかったのだが、蛍光灯の照度が落ちてきているのだろうか。
もしかして水槽用蛍光管は明るさ優先で寿命が短いとか?ADAによるとNA管は半年の使用で照度は半分に落ちるらしい。
だから半年ごとに交換しなさいと言うが、5本全てを取り替えると1万円以上になる。
インバータ化で照度&蛍光管の寿命は延びているはずだが、10ヶ月も使うと照度は落ちてくるのか。
蛍光管に比較するとメタハラは管球の値段は高いが、1.5年は持つとされるからこちらの方が得なのかな。
いずれにしても、あと2ヶ月も使わないからトニナには我慢して貰おう。
■ '00/2/4
マーフィードのスタンダード浄水器を使ってイオン交換樹脂再生機を作り始めた。
最初にうのは2つのユニットを連結している金属ジョイントにシリコンを塗ることだ。
樹脂製のジョイントが有ればいいのだが、適当なものが見つからなかったので金属ジョイントの内部にシリコンを薄く塗りつけてコーティングした。
イオン交換樹脂再生には塩酸や水酸化ナトリウムを使用するので金属は侵される恐れがある。
金属ジョイントの材質はたぶん真鍮で、ニッケルメッキ仕上げと言った感じ。
もしかしたら塩酸にも耐えるのかも知れないが、一応シリコンを塗っておこう。
入出水部分は塩ビ管に代える。
ここにはVP13かVP16のソケットが取り付けられる。
入水側には風呂水ポンプを接続し、風呂水ポンプは太い塩ビ管の中に納める。
出水側はその太い塩ビ管の中に水を戻すようにして、風呂水ポンプで循環させるだけだ。
太い塩ビ管の上部には排水用の塩ビ管を取り付け、真水でパージするときに再生液をすぐに捨てられるようにしておこう。
これで希塩酸を循環させてカチオン樹脂再生を行い、真水で洗ってから樹脂をアニオンに取り替えて水酸化ナトリウムで再生し、最後に両方の樹脂を入れて真水を循環させれば再生完了だ。
この方法だと(今はホースで接続して循環させている)再生の手間は少ない。
時間もかからないと言うか、放っておけば出来てしまうので楽なのである。
もっと凝るならイオン交換機の入出水両側とアニオン/カチオン樹脂を連結している部分に3方電磁弁を入れて、再生液と循環経路を切り替えながら行えばカートリッジから樹脂を外さないまま再生できる。
でも配管が面倒なのでやらない。
イオン交換樹脂は500リットル以上の通水寿命があるので、全換水でも繰り返さない限り頻繁な再生を行わなくても良いのだ。
定期水質検査は60cm水槽のみ行った。
硝酸塩は2.5ppm,リン酸は0.1ppmで、リン酸はこれ以上下がらないだろう。
カルシウム濃度は測るのが面倒なので測定していない。
システムを何も変えていないので450ppm位ではないかと思っている。
pHは相変わらず低めで夜間は7.7〜7.8程度、ORPは+350mVと言うところだ。
明日は久しぶりに20リットルくらいの水交換でも行ってみるかな。
90cm水槽も約40日ぶりに水交換でもしてみようか。
■ '00/2/5
イサザアミを仕入れてきた。
今回は別のショップで買い、値段は約半額だった。
で、\2,000分買ってきたから300〜400匹はいるだろうか。
プラケースの中がエビだらけである。
コイツらを飼う?為に30cm水槽も買ってきた。
フィルタはテトラのワンタッチフィルタ60cm用を使う。
ワンタッチフィルタ60cm用は30cm水槽の長辺にギリギリ取り付けることが出来るのだ。
前回買ったショップでは汽水の比重が1.015程度だったが、今回は1.007位だ。
適当に水合わせしてみたがちゃんと生きていてくれるだろうか。
60cm水槽は20リットルの水を換えた。
水換えの時にメタハラを壊して(直したけど)しまったと言うお話は雑記に書いたとおりである。
90cm水槽も久々の水換え。
約半量を換えた。
水換え後のpHは5.62だった。