熱帯魚を飼う(54)
■ '00/2/27
オーバフロー管の加工などを少しやった。
ガラス底面の穴はVU50用で、この内側に給水用のVP25が通る。
本来なら排水管をVU75(外形85mm)程度の太さにしたかったが、余り大きな穴を水槽の角に近いところに開けるというのがイヤ(強度が落ちる)だったのでVU50にした次第だ。
だがそうすると、VP25のソケットとの寸法差が小さくなって排水量が稼げない恐れがある。
VP25管自体の外形は32mmで、VU50管の内径の55mmとの差は十分だ。
しかしVP25ソケットの外形は40mmもある。
そこで排水管自体はVU75で作って、水槽底面を通過するときにVU50に変換する事にした。
もちろん吸排水管を分離する部分もチーズを使うなどして排水管容積が過小にならないようにする。
これで排水は間に合うと思っているのだが、足りなかったらポンプ吐き出し量をバルブで絞るしかない。
なお吸水管をVP25と太めにした(市販のオーバフロー管だとVP13か、太くてもVP16)のは汚れ掃除をサボっても流量低下が少ないようにと思ってだ。
その他水草水槽用のラインヒータと底面フィルタ板流用のインチキプレナム化も行った。
ラインヒータは底面フィルタ板のない外周部分に設置したが、コードが短いので足さなくてはいけない。
ラインヒータはステンレステープを貼った上にシリコンで固定した。
底面フィルタは高さが低くてうまく機能するかどうか分からない。
つまり気休めである。
が、万一硫化水素が発生しそうになればパワーヘッドで底面濾過的に水を回してしまえば良いだろう。
パワーヘッドでなくてもエアリフトでも良い。
もちろんその為の排水管も出してある。
水草水槽側はラインヒータのみの設置なので手間はないが、ラインヒータをステンレステープで完全に覆うように設置しないと、水草の根が絡んで水草を抜いたときに大変な目に遭う。
海水水槽の底砂厚はSSSサイズ(0.6mm程度)で5cm程を予定している。
水草水槽の方はセラミック砂で4c
位になるだろう。
底砂をパウダーで5cm以上敷いている人もいるので、SSSサイズなら心配は要らないかな。
何せ初めてなので分からない事だらけだ。
引っ越しまで我慢しようと思っていたスキマーの掃除だが、今日これを行った。
と言うのもスキマーが機能していないのではないかと言うほど泡が上がらなくなってきたから。
たぶん配管やポンプ付近の汚れで流量が減ったのだろう。
これまではエア量の調整で誤魔化していたが、いよいよそうも行かなくなった。
で、シークロンをバラして掃除するが、完全に分解できるわけではないので掃除がしにくい。
結局バケツの中でスキマを動作させて、バケツの水に漂白剤を入れて放置する方法で汚れを落とした。
スキマーの話題でもう一つ。
先日H&Sを見てみたのだが、気泡の量のすごさもさることながらサンプに戻る泡の多さに驚いた。
大型スキマの消泡に苦労しているという話は聞いていたが、こんなにすごいとは思わなかった。
DASは消泡の仕組みが内蔵されているが、果たしてどうなのだろう。
水槽のシリコンだが、やはり紫外線による劣化は大きいらしい。
黒シリコンの場合は内部まで光が通らないので表面の劣化で済む場合が多いらしいが、半透明シリコンの場合は内部まで紫外線が通ってしまう。
なので太陽光を当てる場合には半透明シリコンではダメかも。
ちなみにアクリルも紫外線で劣化する。
細かなヒビが入ったりして強度が落ちてくるのだ。
そういえばNISSOかどこかの紫外線殺菌灯がクレーム回収になっていたっけ。
紫外線パワー、恐るべしである。
■ '00/2/28
トニナが枯れてきた。
植え替え直後は調子が良かったのだが、ここに来て枯れ葉が目立つ。
一体何がいけないのか分からない。
pHが少々高めとは言っても6.5を常時超えるわけではないし、底床肥料も液肥も与えている。
以前と違うと言えば水換え頻度が落ちていることくらいだろうか。
いや、落ちているという生やさしいものではない。
硝酸塩濃度が上がらないのを良いことに水換えをしていないのだから。
もしかすると底床の汚れがトニナを弱らせているのかも。
有茎類は底床の汚れを嫌うものがあるという。
いずれにしても引っ越し後は水槽リセットの形で植え直しだ。
それまで枯れずに持てば、だけど。
■ '00/2/29
電球型蛍光灯タイプの水槽照明灯が発売されている。
これのメリットはスポットライト的に使えて器具が安いこと。
その代わり蛍光管は少々高いが、水槽面から離して設置できるので(照度は別として)メタハラ的に使える。
特に海水水槽の場合は水槽上部に蛍光灯照明器具を置くと、塩の問題があるだけに意外に使えるかも知れない。
って訳でさっそくブルーライトを買ってみることにした。
器具の方は一般家電店ででも安いものを見つけてこようと思う。
■ '00/3/1
イサザアミ死亡率が高くて参っている。
今日もイサザアミを買ってきたが、果たして何日生きているのか。
水合わせは点滴方式で8〜9時間は放置し、その後アミ水槽に移すのだが毎日数が減っていく。
死骸があるから共食いしているわけではない。
アンモニアも亜硝酸濃度も試薬に反応しない程度だから、これが原因とは思えない。
先週は水換え後にイサザアミを入れたのに死亡率が高かったし。
何だか良くわからないが、以前貰ったバクテリア(B−4)の素のサンプルみたいなのが使わずに置いてあったので、これをアミ水槽に入れてみた。
■ '00/3/2
引っ越しが近づいてきて、なかなか水槽の世話もできない状態である。
近所のホームセンタで入手できなかった塩ビ配管パーツやボールバルブが明日には届くはず。
でも配管は現物合わせで行わなくてはいけないので、結局10日の午後から焦ってやることになる。
11日の夕方にはCPFからライブロックとプランクトンパックが届くので、それまでに海水を作っておかないといけないのだが、RO水の生産は間に合うだろうか。
30時間くらいしかなさそうなので間に合わないかな。
間に合わなかったらイオン交換水を使うことにしよう。
水を溜めるにも配管が出来ていないとまずい。
必要な部品は買ってあるのだが、夜になって足りないものに気がついた、なんてのはイヤだな。
ホームセンタが開いている時間なら走っていって買ってこられるから気が楽なのだが。
■ '00/3/3
熱研の電球型蛍光灯タイプのブルーライトがやってきた。
14Wのもので、さすがに水中蛍光灯(30W)
より暗い。
当たり前だが。
ちなみに反射鏡は付属しないが、興和のものは23W型が発売される模様。
だが反射鏡付きのため指向性もあって、水面上部から照らすのには丁度良い。
蛍光管自体は実売価格\3,000と割高感はあるが、特別な器具が必要ない(普通の電球の代わりに使える)のと寿命が長い(公称10,000時間)のがメリットか。
■ '00/3/4
イサザアミ死亡率が低下した。
バクテリアの素が効いたのだろうか。
ちょっと意外な感じである。
アミが生き残っているのでアミ買いに走らなくて済むのは有り難い。
今日は塩ビ配管の部品というか、チーズにボールバルブを付けたり、オーバフロー配管の径変換や曲がりの部分を作ったりしていた。
何せ引っ越し間近とあって、足りない部品を日曜大工センタに買いに行ったりサンプ水槽の周りに貼る断熱材(発泡スチロールの固いようなヤツ)を買ってきたりと忙しい。
何が何でも11日には海水を貯めてcpfから送られてくるライブロック等々を収容しないといけないし、出来れば12日の朝までには今の水槽を撤去して引っ越しに備えたいのだ。
引っ越し屋は12日に梱包にやってきて、13日の朝から移動を開始する。
なので12日の朝には片づけたいのだが果たして出来るだろうか。