熱帯魚を飼う(58)
■ '00/4/2
海草が枯れてきた。
枯れたというより溶けたという感じかな。
ただ茎の部分が残っていれば、そこから新たな葉が出るとの話もあるのでそれを期待することにする。
海水水槽内に小さな生き物が沢山表れた。
イサザアミの子供だろうか、見た目はそんな感じで1mm位の大きさである。
イサザアミかヨコエビか、いずれにしてもタツの餌になることは間違いない。
水質は亜硝酸濃度のみ測って0.15ppm、何も変わっていない。
比重を高めにセットしてみたがウミキノコのみではなく他のハードコーラルの調子も上がってきた。
現在の比重は1.023を少し超えた程度だが、少なくとも1.022の時より調子がいい。
■ '00/4/3
本水槽で生まれたと思っていたエビだが、実はイサザアミ水槽で生まれたものだった。
アミを本水槽に入れるときに一緒に入ったのが目立ったというわけ。
イサザアミ水槽を見ると無数の稚エビが泳いでいる。
果たして何匹育つのだろうか。
(注:立ち上げ後日数には5を加えて見て欲しい)ピンク:硝酸塩青 :亜硝酸黄 :リン酸長らく低下を拒んでいた亜硝酸濃度も今日になって0.15ppm以下になった。
硝酸塩濃度も10ppmを割り始めた。
リン酸濃度は上がるたびに吸着剤を使用している。
この間何度かスキマの調整を行ったが、DASは水位を余り上げない方が良いようだ。
現在はスキマのパイプの上部に付いている四角い黒い板(固定用)の数センチ下を水位としている。
エア量は
ISSOの活性炭フィルタを接続して全開状態である。
DASは115V/60Hz用なので100V/50Hzで使うと3割程度能力が下がると思う。
が、元々容量が大きいので余り気にしていない。
機会(と機械)があれば115V/60Hzの電源で試してみたいとは思っている。
底砂に緑のコケと赤茶のコケが少し見えてきた。
しばらくすれば落ち着くとは思うのだが、少々気になる。
赤茶のコケはネバッとしたものではない。
石灰藻みたいな感じ。
底砂底部のORPはラインヒータ通電時間で制御しているが、なかなか値が一定しないので難しい。
たぶん外気温などによって自然対流が発生することで値が変化すると思うのだが、-300mV程度まで下がって焦ることもあれば+150mV辺りまで上がっていることもある。
水草水槽への液肥添加用に使用していたドジングポンプを海水水槽用に使うことにした。
各微量元素を混ぜて添加して良いものか疑問が残るからだ。
今のところは次のようになっている。
ポンプ1:テックI(ヨウ素)ポンプ2:鉄、マンガン(テックMに変更予定)ポンプ3:ストロンチウム、モリブデンポンプ4:コーラルバイテ(ビタミン)添加は50cc/Dayで添加剤は2000ccのRO/DI水で薄めてペットボトルから吸い上げている。
関係ないけど、コーラルバイテは青色で美しい。
■ '00/4/5
淡水水槽の方にマグネットポンプを追加した。
MMD430は60Wの消費電力で毎分43リットルの吐き出し量と4.4mの揚程を有する。
(海水水槽で使用中のレイシーRMD-400Nと特性は同じ)今まではEHEIMの2426,2228,2228の3台の内蔵ポンプで循環を行っていたが、これの無負荷吐き出し量の合計は毎分約50リットルだ。
消費電力の合計は75Wになる。
これだけ見ると消費電力と吐き出し量は比例しているかのように見えるが、密閉型外部フィルタは揚程ゼロで使うのでポンプの静圧は必要ない。
なので配管抵抗が少しでも増えると急激に流量が低下し、特に今回のように3台のフィルタを並列にして1本のパイプ(十分な断面積はある)に集合すると配管抵抗+各フィルタの干渉で流量はすごく低下する。
(以下の特性表はレイシー及びEHEIMのカタログより)
実際EHEIMフィルタのポンプインペラを外し(動かしていないポンプインペラは抵抗になるため)てMMD430だけに通電すると、見た目で数倍の流量が稼げた。
消費電力も減ったし発熱量も下がる(EHEIMポンプは水中モータなので、モータの発熱は水温を上げる)ので気分が良い。
MMD430は例によって床下に収納したが、水槽台の中に入れるには騒音が心配である。
この点E
EIMのフィルタは殆ど無音だ。
騒音を気にするならEHEIMの1060(38リットル/分)を使っても良いだろう。
ただし塩ビ配管にはコツ(少なくとも給水側はホース取り付け部を外すと塩ビ管の規格ネジに入る)がいるのと、総じて静圧が低い。
流量にこだわるのは消化菌の酸素消費量が大きいからである。
データによると100リットルの濾過槽は毎分10リットルの大気中の酸素を(アンモニアを数ppm処理するために)必要とするとのこと。
反硝化を行わせようとしてもなかなか溶存酸素濃度が下がらないくせに、消化菌を十分働かせるには多くの酸素が要るというのだから面倒なものだ。
例えばEHEIMの2228は無負荷流量が毎分17.5リットルのポンプが使われていて、濾材や配管抵抗を考慮しても毎分10リットル程度は排水するだろう。
つまりこの程度は必要と考えることが出来る。
以前に夜間のエアレーションを停止したら水が濁ってきたことがあった。
これでも魚が鼻上げするほどには溶存酸素量は減っていなかったのに、しばらく掃除していなかったフィルタのホースはフィルタの排出水量をかなり低下させて夜間に酸欠状態が続いたためではないかと思っている。
ちなみに夜間のエアレーションを再開したら水は澄んできた。
吐き出し量より静圧重視のポンプにMD20(30)RZ-Nがある。
同じモータ出力のMD20(30)RX-Nと特性を見比べていただきたい。
水草水槽用のポンプはフィルタの後につけてある。
これは配管の都合で仕方なかった(後でポンプを追加したから)為で、効率から行けばポンプの後ろ側にフィルタを付けるべきである。
ポンプの給水側に抵抗物を入れるとキャビテーションが発生して効率が落ちるのだ。
でもEHEIMのフィルタは濾材通過後の水を汲み上げている。
たぶんポンプインペラに大きな汚れが付着することを嫌っての事だと思う。
ポンプ増設のついでに、前回掃除していなかった2228の濾材を水道水で洗った。
濾材の目詰まりを解消するためだが、エーハイサブストラットは洗っても茶色になっていた。
これをオーブンで焼くか漂白剤に浸けておけばバクテリアの死骸は消滅するのだろうが、今回はそこまではやらなかった。
なおエーハイメックは汚れも少なく洗浄も楽である。
濾材を洗っていて気がついたが、エーハイサブストラットは園芸店で売っている石(鉢植えの土を隠すためのもの)に見た目がそっくりである。
これなら価格はエーハイサブストラットよりすごく安い。
■ '00/4/7
マーフィードのポンプ(MMD-430)はレイシーのMD400Nより騒音というか振動が大きい。
レイシーのポンプは高周波音のようなノイズが出るが、マーフィードの方は低周波振動に近い感じである。
ホース配管なら振動も伝わってこないのかも知れないが、塩ビ配管だと配管に振動が伝わって厄介だ。
そこで配管自体を壁に接触させないようにフローティング状態にして振動軽減を行った。
海水水槽の底砂には泥というか灰色の汚泥が溜まってくる。
粗めの珊瑚石なら底砂クリーナが使えるのだが、SSSサイズの底砂だと汚れと一緒に砂も吸い込んでしまう。
底砂が掘れるくらいに水流を当てておくと汚れもコケも付かない、真っ白な状態が維持できるが底砂全ての部分に水流があたっているわけではないので、その部分に汚れが溜まる。
底砂クリーナに細かめのネットでもかぶせれば、汚れだけを吸い出せるだろうか。
■ '00/4/8
底砂掃除にプロホースを使ってみた。
確かに砂も吸い上げてしまうが、その量は意外に少ない。
プロホースLだったかな、もう少し長いヤツなら更に良さそうである。
底砂掃除に伴って10リットル程度水を抜いたので、20リットルの海水を追加した。
明日の朝メインポンプが止まれば10リットル排出されるはず。
こうして毎週20リットル程度の海水追加と翌朝排水を行っているが、総水量の1割にも満たない換水(と言えるか?)がどの程度効果的なのだろうか。
月に1回くらい200リットルくらい換水した方が良いんだろうな。
と、思いながら水槽立ち上げ後1ヶ月を過ぎようとしている。
人工海水は現在BioSeaを使っている。
これが無くなったらインスタントオーシャンに変更する。
すでに800リットル分用のバケツは買ってあるのだ。
データによるとBioSeaよりインスタントオーシャンの方がpHが高めである。
BioSeaが8.5前後なのに対してインスタントオーシャンは9.3程度まで上がる。
(人工海水を溶いた直後)現在のpHは8.0〜8.1なので、これをもう少し高めたいと思った次第だ。