熱帯魚を飼う(60)
■ '00/4/16
通販で買ったミズタマハゼが届いた。
水合わせの後水槽に投入、2匹とも生きてくれるだろうか。
小さい方のミズタマハゼはキイロハギに攻撃を受けている。
キイロハギが口先やヒレで攻撃するのだ。
でも底砂を口に含んでは吐き出す元気さもあるので大丈夫かな。
近所の熱帯魚店に頼んであるミズタマハゼもキャンセルしないでそのままにしておこう。
同じ水槽に3匹も入れて大丈夫かという心配はあるのだが、この2匹は特にケンカするような様子は見せない。
盛んに砂を食って、それをエラから吐き出している。
キイロハギも時間が経つとミズタマハゼイジメを諦めた雰囲気だ。
黒ナマコは砂を食ってケツから砂を吐き出す。
サンゴヤドカリは砂に付いた何かを食っている。
これで底砂もキレイに保たれるだろう。
ヤエヤマギンポはライブロックやガラス面にキスマークを付けながらコケを食い、キイロハギは主にライブロックに付いたコケを食う。
ミズタマハゼは底砂を掘り返すようにペントスを食っている。
底砂はアッと言う間にキレイになった。
底砂底部に注入したBICOM21PDだが、ORPには影響を(ほとんど)与えなかった。
そうだ、ラインヒータの通電を中止しておこう。
夏は自然対流の方が大きいだろうから。
水草水槽のパワーヘッドを取り替えた。
今までは毎分2リットル程度の極小型のものを使用していたが、これを毎分10リットルのものに代えた。
OTTOのパワーヘッドは吐き出し口の角度が自由に変えられて便利だが、タイマ制御してはいけないと書かれている。
ON-OFFを繰り返すとインペラかシャフトか、その辺りの寿命が極端に短くなるらしい。
■ '00/4/17
リン酸吸着剤はオーブンで焼いて再生し、繰り返し使っているが徐々に再生度というか効き目が落ちてくるような感じだ。
KENTのものは即効性だが効果は2〜3日だと書いてある。
もう一種類のフォスキャッチャは2〜3ヶ月効果があるとのことだが目に見えてリン酸塩濃度が下がると言う感じがしない。
60cm水槽の時に使っていた、牛乳パックみたいな紙の容器に入ったものが効果も見られて寿命も1ヶ月くらいあったから、又これを使ってみようか。
KENTのものが何日くらい効果を発揮し続けるのか、新品を使って測ってみよう。
今日のリン酸濃度は0.15ppm程度なので、ここにKENTの新品吸着剤を300g入れてみることにする。
現在はネットに入れてスキマの吸着剤を入れる場所に入れているから、十分流速もあるはずだ。
が、ネットに吸着剤を入れると吸着剤の粒が自由に動けない。
出来れば筒のようなものに入れて下部から水を入れて筒の中で自由に吸着剤が舞うような構造の方が好ましいだろう。
スキマの吸着剤入れ(パンチングボードで出来ているので、そのまま吸着剤を入れると穴からこぼれてしまう)を改造するか、或いは余っているEHEIM2222を使用するか、それとも塩ビ管で吸着剤入れを作ろうか。
吸着剤ってヤツは微量元素も吸着するのだろうか。
リン酸吸着剤はリン酸を選択的に吸着するのだろうが、その他のものは全く吸着しないのか。
ちょっと疑問である。
リン酸吸着剤は酸性物質吸着剤が使われているのではないだろうか。
これは工業用としても売られていて熱帯魚用品として買うよりずっと安いはず。
この酸性物質吸着剤はリン酸の他にも塩酸や硫酸も吸着する。
機会があったら工業用を試してみたいものだ。
KENTのTECH・Mはリン酸を沈殿させる効果があると言うが、効果のほどは不明。
出来れば吸着剤を使用せずにリン酸濃度を下げたいものである。
■ '00/4/18
底砂底部のORPは全然下がってこない。
もっとも底砂無しでライブロックのみの水槽でも硝酸塩は下がるわけで、これはライブロックの(表層部にたいして)深層部で反硝化が行われているからだという。
水槽底部のORPが下がっていた頃は亜硝酸濃度が高く、これを分解するために好気性バクテリアが活発に活動した結果底砂内部の酸素が消費されて、その結果として底砂底部の溶存酸素濃度が下がったとは考えられないだろうか。
現在の亜硝酸濃度は0.1ppm以下(TETRA試薬で色変化無し)なので好気性バクテリアの負荷が軽くなっている(好気性バクテリアが増えて負荷が分散された?)という説明に無理はあるだろうか。
とにかく底砂底部のORPが水槽水と殆ど変わらない現在でも硝酸塩濃度は3ppm程度まで下がっている。
昨日入れたリン酸吸着剤のおかげでリン酸濃度は0.1ppm-迄下がった。
測定にはRedSeaの試薬を使用しているが、この試薬で色が変化しなかったことがない。
(色変化無しは[0ppm]と書いてあるが、それが0.0001なのか0.01なのかは不明)先週ミドリイシを追加したのだが、これに伴ってカルシウム濃度が下がってきた。
またリアクタへの炭酸ガス供給量を増やさなければいけなそうだ。
これだけカルシウムを食うのだから、ストロンチウムも減っていることだろう。
以前の比較では、RedSeaの試薬で400ppmのカルシウム濃度があった場合でもイオン濃度計は200
ppm程度を示していた。
イオン濃度計はカルシウムイオンに反応し、試薬はイオン化していないカルシウムにも反応するのか。
ちなみにカルシウム標準液を測定するとイオン濃度計も試薬も同じくらいの値を示す。
イオン化されていないカルシウムは吸収されないと言い、これにはマグネシウム添加が有効らしいが果たして何を基準にすればいいのか。
先週末から添加を始めたマグネシウムはカルシウムがイオン化されない状態を防ぐのだという。
この為か否かイオン濃度計の指示値と試薬の結果の開きが少なくなってきた。
この件に関してはもう少し測定を繰り返して結果を出すことにしよう。
■ '00/4/19
今朝ミズタマハゼが一匹死んでいるのを発見。
昨日までは元気だったのに。
もう一匹はライブロックの下の砂を掘って巣穴にしている。
しかしミズタマハゼの威力は結構なもので、底砂が適度にかき混ぜられて白い状態を保っている。
でも何故か水槽の奥側の底砂はかき混ぜてくれない。
光が当たらない場所には行きたがらないのかな。
■ '00/4/20
水質検査を行った。
pH8.1,リン酸0.1ppm,亜硝酸<0.1ppm,硝酸塩5ppmで正常。
ヨウ素や他の元素の濃度も測ってみたいが、測ったら測ったで気になるだけか。
カルシウム濃度は400ppmと良好な値。
ミドリイシ追加後はADAのバブルカウンタで5泡/秒(数えるのが限界である)程度入れている。
ちなみにADAのバブルカウンタで4泡/秒が、ジャレコの拡散器では1泡/秒と同じ(直列接続で確認)だ。
なので○泡/秒と表現するときには何を使って泡数を数えたかが解らないと何とも言えない。
水草水槽の炭酸ガス添加量はジャレコの拡散器で2泡/秒である。
その水草水槽の方はトニナが食われながらも生長している。
ホトニアも今のところ順調だ。
毎日10リットル程度の水を補給して、オーバフローした分を抜いているから手間もかかっていない。
ただシダ系とアヌビアス・ナナがだいぶ増えてきたのでトリミングの時期か。
これは水槽を引っ越しした1ヶ月ほど前に随分むしり取ったのに。
液肥の方は平均して毎日5cc程のフロラシオンプロを入れている。
ドジングポンプを海水水槽の方に取られてしまったので、毎朝の餌やりの時にADAのボトルに入れたフロラシオンプロをプシュッと添加している。
コケの方だが、ナナの葉に多少緑のものが付くがガラス面に付着するほどではない。
32W蛍光管5本の時に比較するとだいぶ明るいメタハラだが、コケに対してはさほど影響がないようである。
今のところ黒髭も出ていないので助かる。
■ '00/4/22
仕事が忙しくて昨日のうちに帰ってこられなかった..掲示板の方で活きた植物性プランクトンの話題が出ていた。
私もこれを使ってみようかと思ったのだが、植物性プランクトンならクロレラだって同じではないか。
(違うか)で、イサザアミを買いに行く時にクロレラがサンゴの餌になるか聞いてみた。
ら、水槽にクロレラを入れると藻類の発生が増えると言うこと。
だったらクロレラ培養したワムシの方が良いんじゃないの、と言われてワムシを買ってきた。
ワムシはクロレラを与えながら育てればどんどん増えるらしい。
ちなみにワムシは肉眼でも見えるくらいの大きさである。
が、培養容器がない。
とりあえずプラケースに入れておいたが密度が高すぎるからダメかも。
ちなみにうまく培養(繁殖?)できると1週間で10倍に増えるらしいのだが..スキマーを掃除した。
掃除の度に思うことだが、スキマの汚水の汚く臭いことと言ったらたまらないものがある。
いつもは汚水カップだけを掃除するのだが、今回はモータ部まで掃除した。
と言うのもシークロンの場合はモータや配管の汚れでスキマ能力が相当低下していたからだ。
だがDASは配管やモータインペラなどに殆ど汚れが付着していなかった。
構造も簡単で掃除もしやすく動作も安定している。
調整もクリチカルな所がないのでズボラな私にはピッタリだ。
午後からショップに出かける。
先週ミズタマハゼを取って貰ったが店で死んでしまったところだ。
今回は元気そうなヤツが2匹いて「良かったら2匹とも持っていかないか」と言われて(オマケして貰って)買ってきた。
その他にもハゼの仲間2匹を購入。
先週買って生き残っていたヤツは何故か姿が見えない..でも死骸も見つからない。
今日は久しぶりに20リットルの海水を足した。