熱帯魚を飼う(62)
■ '00/4/30
チンチロフサゴカイが未だ生きていた。
しぶといヤツだ。
コイツの触手には毒があるそうで、サンゴに危害を加えるらしい。
ので、再度ライブロックを取りだして淡水浴。
ライブロックの付着生物にも相当ダメージがあると思うが仕方ない。
小さなライブロックなら諦めて捨ててしまえるが、チンチロフサゴカイのくっついているのは水槽内で一番大きなライブロックなのである。
ゴカイってヤツはカーリ並の再生力を持っているようで、ちぎってもすぐに再生してしまうそうだ。
ゴカイを食う魚もいるらしいが、何せ相手はライブロックの穴の中に隠れている。
食おうと思っても魚はそこまで入っていけない。
エビやカニならハサミでゴカイを取り出すかも知れないが、少なくともキャメルシュリンプとホワイトソックスはこれを食わない。
■ '00/5/1
イサザアミを買いに出かけたら、無脊椎関係が2割引だったのでいくつか仕入れてきた。
他にヨウ素殺菌カプセル。
これは従来も入れていたのだが、無脊椎にも魚にも安全だと言うことが解ったので追加(今までは水量に対して少なかった)した次第だ。
と言うのもハコフグは白点病にかかりやすいと聞いたからである。
ホワイトソックスも安くなっていたので買ってきたが、家に帰って気がついたらハサミが一つしかない。
でも元気に餌を食っているから良いか。
同じく安売りのスカンクシュリンプは岩陰に隠れて姿を見せてくれない。
これでウチの水槽にはエビが6匹になったというわけ。
最初に買ったホワイトソックスは60cm水槽時代からだし、フレームエンゼルも元気に生きている。
キイロハギは60cm水槽時代はダメだったが、その後買ったヤツは元気だ。
サンゴ関係ではナガレハナがダメだな。
と言っても今の水槽に入れてはいないのだが、60cm水槽時代には2つも溶かしてしまった。
■ '00/5/3
ライブロックを淡水浴させたためかどうか解らないが、亜硝酸濃度が0.1ppm、硝酸塩濃度が10pp
まで上がっている。
カルシウム濃度は若干低めの390ppmだ。
実は一昨日小ぶりのミドリイシを追加したのだが、これに伴って炭酸ガス添加量を上げたにもかかわらず濃度が上がらない。
もう少し炭酸ガス量を多くしないとダメなのかも。
この分だとストロンチウムもかなり濃度が下がっているはず。
この辺りは試薬を持っていないので測定できていないが。
■ '00/5/4
ハゼ達がついに全滅してしまった。
餌付けの問題という話も聞くが、それだけでもないような気がする。
一体何がいけないのかは不明。
寝ている間にシャコに食われるとか。
と言うのも一匹は完全に内臓を食われた状態で死んでいたのだ。
ブルー系メタハラが欲しくなってきた。
ただ150Wでは暗いだろうな。
ランプだけ買ってきてスーパクールのインバータで点灯させてみようか。
色的にはデルフィスのアストロビーム250Wがなかなか良い感じだ。
いわゆるブルーライトのように青々しくないのに蛍光色サンゴの色が出る。
しかしこの手は器具が重くて取り付けに苦労しそうだ。
何せスーパクールもサンライトも数百グラムという軽さで、ステンレスのアームで簡単に取り付けられる。
これがアストロビームとなると3Kgを超えるのだから、ちゃんとした取り付け方をしないと危ないというもの。
今は1灯しか付けていない電球型蛍光灯のブルーランプを3灯(球だけは買ってある)に増やしてみようか。
でも水槽上面が照明器具だらけになるしなあ..
■ '00/5/5
海水水槽の水質は相変わらず亜硝酸濃度0.1ppm、硝酸塩濃度10ppmと言ったところ。
若干の水質悪化を裏付けるようにスキマーの汚水の出方が増えている。
一旦安定すれば水質など急変しないと思っていたのだが、立ち上げ後2ヶ月に満たない時期では仕方ないのか。
水質以外で気になるのは色の薄いタツの食欲の無さである。
一応餌は食うのだがだんだん痩せてきているのが心配。
■ '00/5/6
今日は午後からイサザアミを買いに行く予定だ。
本当は道の空いている午前中に出かけたいのでが、熱帯魚屋の前で時間を潰すのもイヤである。
このゴールデンウイーク中には水交換も行ったが、だから何が変わったかと聞かれても何も変わっていないような感じ。
って事は微量元素添加もうまく行っていると言うことだろうか。
そう言うことにしておこう。
水草水槽の方はホトニアがほぼ全滅してしまった。
やはりトニナ水質の水槽では無理なのか。
一方でトニナは順調な生長をしていて、植え替えたときに4cm程だったものが今では20cmを超えるまでになっている。
が、安心してはいけない。
生長すると下の方に光が当たりにくくなって枯れてくる事もある。
なお水草水槽のpHは5.5〜6.0程度で安定している。
そろそろ水質改善用に使用しているフィルタ内のアクアソイルを交換する時期ではあるが、特にpHが上がるわけでもないのでまだ使えるかな。
ただし形状が崩れてくるので泥水が出やすくなってくるのだが。
海水水槽のガラス面を掃除していたら岩組が崩れてサンゴが下敷きになってしまった。
ちょうどオーバフロー排水管の辺りの直角に近い角度で岩を積んでいた部分だ。
ここはかなり不安定な感じがしていたのだが、触らなければ崩れないから良いかな、って感じだった。
でも一度崩れると不安になって、ステンレスのワイアーでオーバフロー排水管に止めることにした。
ちょっと見た目が悪いんだけど..イサザアミを買って、連休中は2割引が続いている無脊椎を見るがめぼしいものは殆ど残っていない。
その中でヒメシャコ貝(貝、の付かないシャコは邪魔者だけど)と売れ残りのミドリイシ(超特価)を買ってきた。
ミドリイシは色が茶になってしまっていたので安くしてくれた。
これは最も照明の強い場所に置いてみたが、果たして色は変わるのだろうか。
スーパークール115
は紫外線量が多いと聞くので、ショップの水槽を眺めながら実験してみたくなったというわけ。
そして懲りずにミズタマハゼ。
餌さえ食えば難しい魚ではないと言うのだが..とりあえず一番元気そうで大きなものを買ってきた。
冷凍イサザアミも食っている。
果たして長生きしてくれるだろうか。
他にストロンチウム&モリブデンとコーラルバイテを買う。
ストロンチウム添加量をこれまでの倍にしてみるのだ。
サンゴやミズタマハゼの水合わせをするのに10リットルくらい水を使ったので、バケツ1杯(20リットル)の海水を追加した。
ここの所の気温とブースタポンプの威力で、20リットルの水を作るのに1時間で済むのは有り難い。
ワムシは毎日クロレラを食いながら増殖している。
が、クロレラは冷蔵保存で3週間程度しか保たないらしいのでそろそろ限界かな。
サンゴもだいぶ増えて見栄えも良くなった来た水槽を眺めていると..チンチロフサゴカイが居るではないか。
それも今度は違った場所に小さなヤツが。
これはもしかするとカーリーより手強いかも知れない。
今回は小さなライブロックだったので、それを取りだしてチンチロフサゴカイの住んでいる穴に重点的に淡水をかけた。