熱帯魚を飼う(65)
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'00/5/21
LX-150BXが配達されてきた。
ロータリコンプレッサと言うことでコンプレッサ打音は大幅に減少している。
逆にファンの音が目立つと言った感じ。
物理的寸法はLX-110AXとほぼ同じ(全く同じではない)なので、配管類はそのまま使えた。
クーラ配管は塩ビ管で行ってあるが、取り外す可能性のある所は継ぎ手(手でゆるめられる)を使ったので取り替えは簡単だ。
LX-110も150もBXになって、クーラが要求するポンプ容量が変わったようだ。
AXの頃は毎分20リットル〜40リットルが指定だったが、BXは10リットル〜20リットル。
現在使用しているポンプは無負荷で45リットル/分だが、配管抵抗と揚程で20リットル/分位に落ちているかな。
LX-110AXは床下で未配管のままだが、これは来週にでもEHEIMの1250をポンプとして配管しておこう。
暑くなると床下にもぐりたくなくなるしね。
今日は昨日に比べて6℃も外気温が高く、室内も風が入らないと汗ばむくらい。
それでも設定温度に向けて水温は下がって行くから容量の違いとは大きなものだ。
これで消費電力は30Wしか違わない。
しかし水草水槽(25℃)と海水水槽(24℃)で冷却を同時にスタートして競争させてみると、水草水槽の方が水温低下速度が速い。
水温の違いはあるとはいえ、水量(熱容量)とメタハラの違いが能力の差を上回っているのだ。
それでもやがて温度は下がり、22℃まで下がったところで実験を止めた。
真夏になるとどうなるかは解らないが、LX-110AXとの能力差は歴然だ。
微量元素の添加量を増やしてから様子を見ているが、少なくとも状態が悪化した気配は感じられない。
早く試薬を手に入れなくては。
DASスキマーはトレースエレメント減少率が低いと能書きにはある。
と言ってもETSSなどと自分で比べてみたわけではないので良くわからない。
ミナミハコフグの白点病も相変わらずである。
白点を付けながらも元気にしているから良いのかな。
でも見栄えが悪いよな。
ミズタマハゼは今日も元気に底砂をかき回している。
餌は他の魚と一緒に冷凍イサザアミを食っている。
痩せてきた気配もないので落ち着いたと言うことだろう。
水質の方は特に変化無しだが、カルシウム濃度が390ppmに下がっていた。
今回は炭酸ガス添加量は増やさずにリアクタからの水量を若干増やしてみた。
テーブル状のミドリイシがあるのだが、これが徐々に生長しているようで不格好になってきた。
水流の少ない水槽内では上方向に枝?が伸びるのだろうか。
ミドリイシの枝を折って、それを育てて大きくする話を聞くが、そうでもしないと伸びすぎるって事なのかな?
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'00/5/22
デュプラの試薬が届いた。
リン酸とカルシウムである。
さっそくRedSeaと比較をすると、
RedSea
デュプラ
リン酸
0.15ppm 0.1ppmの試薬色と0.2ppmの色の間くらい
<0.1ppm 試薬色変化全くなし
カルシウム
395ppm
450ppm
RedSeaのカルシウム濃度が低めに出るのは解っていたのだが、リン酸濃度の違いは何だ。
デュプラを信じるなら、更に低濃度リン酸試薬を手に入れなければならなくなる。
LaMotteの試薬は高いが、これを入手する必要があるかな。
実際測っていて、デュプラの試薬があまりに反応しないものだから、水草水槽の水を一滴入れてみた。
ら、見事に発色したので取り扱いに間違いは無いというか間違うほど複雑な手順ではないのだが。
吸着剤を2222に入れてから10日以上経過しているので、RedSeaでの測定値が上がってくるのは納得できる。
吸着剤には「リン酸濃度を0.02ppm以下に...」と書いてあるので、その能書きとデュプラを信じるならリン酸値は許容レベル以下と言うことになる。
実際他のサイトを見てもリン酸値は0とか0
01ppm程度を維持されている方が多いので、デュプラの測定結果を信じたいのは事実なのだが..
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'00/5/23
今日は暑い日だった。
床下温度は33℃(ピークホールド値)まで上昇。
留守にしていた家は部屋も暖まって30℃(同)になっていた。
でも水温は設定通りだったのでクーラ能力は問題ない模様。
問題があるとすれば床下の換気か。
小型の扇風機でも持ち込んで空気をかき回した方が良いかな? 真夏だと何をやっても変わらないかな。
クーラと同じ床下設置のサンプ槽に断熱材でも貼っておこうか。
DASスキマーは60Hz/115Vが定格で、これを50Hz/100Vで使っているという話は以前にも書いた。
ACモータは周波数によって回転数が変化し、回転物は回転数の3乗で回転抵抗が増えるって事は結構違いがあるのかも知れない。
周波数を変える方法は現在検討中だが、試しに電圧のみ120Vに上げてみた。
電圧を上げてもモータの回転数は変わらないが、トルクは変わるのでインペラのスリップなどが起きる可能性は低くなる。
電圧を上げると(吸気管からの)エア吸い込み量が増える感じがし、泡の上がり方も少しだけ多くなる。
エア量の絶対値は流量計を接続しないと変化が解らないのだが、泡の上がり具合からすると多少は効果があるようだ。
もっともDASのBX-2は400ガロン(1.5t以上)を処理できる能力を持っている(と、カタログには書かれている)ので、半分としても700リットルには対応できるはず。
そして50Hz/100Vで使うことによってその能力が半分に落ちたとしても350リットルだ。
ここで気になるのはインペラの回転速度の低下が気泡の大きさに影響すること。
早いところ60Hzでドライブできる環境を作って確かめてみたい。
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'00/5/24
実験的に
DC-ACインバータ
を使って60Hzでスキマーを動かしてみた。
電圧は矩形波で100Vである。
つまり周波数と交流波形のみ変えたのだが、周波数の影響は大きく、泡が盛り上がるように上がってきた。
ちなみに50Hzドライブだと泡の高さはこんなにはならない。
なお水位自体は50Hzでも60Hzでも変わらなかった。
出来れば定格電圧でドライブしたいところだが、残念ながらステップアップトランスを入れるとインバータとそれをドライブしている12V電源の容量が不足して起動しなかった。
とりあえず60Hzドライブを行い、オーバスキミング防止のため水位をこれまでより3cm程下げてみた。
水位を変えないままだとちょっと不安だったというか、汚水の溜まる量が目に見えて増えたからオーバスキミング状態になりそうな気がしたわけだ。
果たして50Hzドライブで水位を上げた方が良いのか、或いは60Hzドライブで水位を下げた方が良いのか、それともどちらも同じなのか?研究課題である。
スキマーで取れる水の色は濃い緑というか濃い黄土色というか、そんな感じだ。
緑っぽいのはコケが取れているからだろう。
最近は茶コケと言うより緑っぽいコケがガラス面に付着する。
鉄分が多いと茶コケが緑コケになると聞いたことがあるのだが本当だろうか。
ちなみにこの緑コケは茶コケのように柔らかく、プロスクレイパーLで擦ればすぐに落ちる。
床下の温度対策のために\1,980の扇風機を導入した。
扇風機導入前の床下温度が30℃(クーラ近く)で、扇風機で風を送るようにしたら25℃まで下がった。
やはりクーラ付近に熱がこもっていたのだろう。
今日はリン酸のみ測ってみた。
相変わらずRedSeaでは0.15ppm程度、Duplaでは0(全く色変化無し)となる。
LaMotteを扱っている通販店(国内)にmailを出したけど返事は帰ってこないし...
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'00/5/25
今日はスキマーを60Hz/120Vでドライブしてみた。
これはもう50Hz/100Vの時とは大違いで、水位を更に下げないとカップが溢れてしまう。
昨日一日は60Hz/100Vで運転していたが、水位を下げた結果50H
で運転しているときと余り変わらないと言うか、余り変わらない位置まで水位を下げたから当たり前なのだが、どちらが良いのかはまだ解っていない。
少なくとも定格電圧と周波数で運転することによって空気流量も水量も上がることは確かだし、これによって対応水量がアップするだろう。
スキマーの中の泡の様子は目で見て違いがハッキリ分かるほどだ。
水位はギリギリまで下げたが、それでも泡が出過ぎている感じ。
たぶんこれではオーバスキミングになってしまうと思うので、今度はエア量を絞った。
それでも何となく泡の粒が大きいような気がする。
もしかすると50Hz/100Vで使用した方が微細な泡が作られるのかも知れない。
いずれにしてもDASスキマーをフルスペック運転するほどの水量ではないし...今日はタツ(元気な方)がオーバフローパイプに引っかかって落ちそうになっていた。
先日は色の薄い方が同じく引っかかっていた。
何かカバーを付けないといけないのか。
微量元素試薬を個人輸入することにした。
LaMotteは扱いがなかったのだが、他に2つのメーカのものを注文した。
価格は国内価格の半分くらいだ。
添加剤は今回は頼まなかったが、20リットル入りで$70 位なので船便で送ってもらうかな。
試薬の件に関して国内の某ショップからは未だ返事が来ないし..
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'00/5/26
60Hz/120Vでスキマーをドライブして24時間が経過した。
思った通りというか、オーバスキミングになって薄い色の汚水がカップに溜まっていた。
そこでエア流量を更に絞ることにした。
モータは(形式によるが)周波数を上げる場合には電圧も上げないといけないらしい。
逆に周波数を下げて使うときには電圧も下げる。
よって60Hz/115V用を50Hzで使うときには100Vで丁度良いのかも知れない。
これはたぶんモータが巻物(コイル)だからでは無かろうか。
今日は今年一番の暑さだったとか。
床下温度のピーク値は扇風機のおかげか、26℃迄しか上がらずOKだ。
ちなみに室温のピーク値は30℃を超えていたが水温は大丈夫だったようである。
微量元素の増量添加だが、これによる悪影響は今のところ見られない。
ただしTECH・Mは純水に溶いても沈殿するようで、しかもドジングポンプはボトルの底から吸い上げるようにしてあるので思った以上に濃いマグネシウム濃度になっているかも知れない。
海外に注文した試薬だが、航空便で運賃が$30程だと連絡があった。
試薬は7種類で$200と言ったところ。
国内正規もの?との違いは和文説明の有無かな。
もっともデュプラは元々の説明書が各国語で書いてあるから問題ない。
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'00/5/27
餌食いが良く大きくなっていたタツが死んでしまった。
どうやら腹にガスが溜まったようで、そのため水底に沈むことが出来ずにオーバフロー管の中に落ちてしまったのだ。
この病気?はタツでは珍しくないようで、針を使って(穴を開けて)ガスを抜いたりする荒治療もある。
が、今回はオーバフロー管の中に落ちて、と言っても上の方に引っかかっていたのだが水から出てしまったために死んだのだろう。
可哀想なことをした。
原因は水質悪化などとも言われているが、まさか微量元素の過添加が原因ではないだろうな。
微量元素試薬は来週以降に届けられると思うが、明日にでも基本水質を調べてみなくては。
ウチの水槽に来て半年余り生きたわけだが、全く残念である。
餌等々で苦労した事を想い出さずにはいられない。
その他の生物は元気で、イサザアミの中に混じってきたエビは随分大きくなって姿を見せてくれた。
このエビは体全体が透明なのだが、生長すると色が付くのだろうか。
もう一匹は(らぶん)ハゼか何かの子供だと思う。
これもイサザアミに混じってきたのだが、現在の体長は約1cmと言ったところ。
他の魚に食われずに生き延びている。