熱帯魚を飼う(71)
■ '00/7/2
昨日は東京で33.5℃辺りまで気温が上がったらしい。
暑かったはずだ。
今日も昨日に劣らず暑い。
幸いにして湿度は余り高くないようで、結露からは免れているが。
夜になって水槽を見ていたら憎きチンチロフサゴカイを見つけた。
この間のヤツが死んでいなかったのだ。
かなり念入りにライブロックに淡水をかけたのだが、穴の奥深くにでも逃げ込んでいたのだろう。
ゴカイの本体はナメクジ的な気持ち悪いもの(だと思う)で、最初のヤツは淡水をかけたらライブロックから這い出してきた。
二度目に見つけたヤツは出ては来なかったが淡水をかけて死んだようだ。
で、3度目のヤツは2度の淡水攻撃にも関わらず生きている。
再度ライブロックを取り出して部分的に淡水をかけるが、ゴカイの本体がどこにいるのか解らないので死んだかどうかも解らない。
ゴカイが居ると思われる穴にNaOH一粒を入れたが、これも気休め。
ライブロックを一旦水槽から取り出すと、元通りに岩組みするのが凄く難しい。
同じように組んだつもりでも同じになっていない。
ヘタに組んでおくとオトメハゼに砂を掘られてライブロックが崩れてくるので大変。
水草水槽の方は水槽水がちょっと茶色っぽくなってきたのでフィルタ掃除を行った。
濾材は洗わずにウールマット(凄い汚れ)と濾過槽の中のゴミを掃除した。
ついでに20分間ほど水を出しっぱなしにして3.5ヶ月ぶりに大量換水。
たぶん100リットル以上は入れ替わったんじゃないかな。
■ '00/7/4
ここの所仕事が忙しかったりで水槽の世話を余りしていない。
そんな中、カニ水槽にルリスズメダイを入れた。
亜硝酸濃度が少しある(0.15ppm)のが気になるが、今のところは元気にしている。
30cm水槽なのでこれ一匹くらいが良いだろう。
エアレーションはしているがスキマーは無し。
フィルタはワンタッチフィルタ60cm用(ただしフィルタパックは改造)で、照明器具も付けていない。
チンチロフサゴカイだがSalt&Seaの掲示板で毒がないことを教えて貰った。
これで少しは気が楽である。
同時にシャコの捕獲の難しさも教えて貰った。
ライブロックを一旦水槽から取りだして、一つ一つを念入りにチェックする以外に無さそうである。
これは凄く大変なことだ。
日曜日に海水を足してからpHが若干低めになっている。
夜間は7.9程度、日中が8.1くらい。
人工海水は徐々にpHが上がるようになっているものがあると言い、それは海水交換時に水槽のpHが落ちているであろうことを考慮してあるという理屈だ。
真偽のほどは解らないが確かに海水交換してしばらくはpHが低くなるような気もする。
■ '00/7/5
微量元素濃度などを測定した。
結果は以下の通り。
Mg=1200ppm(SALIFERT)->あと100ppm上がればOK
Ca= 408ppm(SALIFERT)->安定している
Sr= 10ppm(SALIFERT)->Good!
PO4<0.01ppm(SeaChem)->吸着剤交換の効果だ
PO4<0.03ppm(Dupla)
I =0.08ppm(SeaChem)->Good!
NO3< 0.1ppm(TETRA)
NO2< 0.1ppm(TETRA)
KH = 8.5 (TETRA)
pH = 8.1 (HORIBA)
マグネシウムは定量の5倍も入れているのになかなか上がらない。
カルシウムも前回の測定時より少し下がっているがまあ良いだろう。
ストロンチウムはもう少し上げても良いかな。
だいたい10ppm〜16ppm程度が良いらしい。
亜硝酸濃度が少し上がっていたカニ水槽だが、こちらの方は亜硝酸濃度も下がって順調である。
ヒータもなければ冷却ファンも付けていないので魚にとっての環境は良いとは言えないが、それでもルリスズメダイは元気そのもの。
この水槽に水を取られるので本水槽のサンプ槽水位は下がってしまう。
何せ人工海水を溶くより簡単なものだから、ついつい水を拝借してしまうと言うわけだ。
水草水槽はフライングフォックスを取りだしたおかげでトニナの新芽が伸び始めてきた。
もしかすると水質や肥料云々ではなく、単に新芽をフライングフォックスに食われていただけなのかも。
液肥添加量は10cc/Dayと言うところだが、緑のコケは発生していない。
pHはおおむね5.3〜5.6の間で推移している。
アクアソイルを交換してからpHはだいぶ低くなっている。
pH5.0を切るような場合には少量のバッファを入れるが、それもアクアソイルに吸収?されて徐々に効果を失うようだ。
アクアソイルは酸性物質を出しているのか。
まさかイオン交換的なことが起こっているわけではあるまい。
そうそう、水草水槽のヨウ素濃度を測ったらゼロだった。
当たり前か。
でもバクテリアには微量元素が必要だそうで、特にモリブデンとかマンガンとかそう言うヤツを欲しがるとか。
で、たまに海水用の添加剤を極少量入れたりしている。
サスガに沢山入れると何が起こるか分からないので。
■ '00/7/7
白っぽいミドリイシを買ってきた。
褐虫藻が抜けちゃってるのかな。
色の薄いものは見た目はキレイだが弱っているものもある。
買ってきたものはポリプも良く出ているし大丈夫かな、と思った次第だ。
ここの所の伊豆沖地震のためでもないだろうが、ハナガサがハナガサの上に落下してすっかり弱ってしまっていた。
大型ハナガサもオトメハゼが派手に砂を掘ってライブロックが動いたためか場所が変わって一部溶けてしまった。
他にスターポリプを買ってきた。
コイツは成長も早いというか、どんどん増えると聞く。
うちの水槽でも増えるのかな。
明日、台風が通過した後に天気が回復すれば久々に東名横浜町田付近の熱帯魚屋にでも出向いてみようかと思う。
水槽を見ると何故かハゼが暴れている。
と言うか何かを必至に食っている。
ブルーライトに照らされた水槽には細かなゴミのような何かが無数に..一体何だ。
よく見ると何かの卵のようでもあり、小型のエビのようにも見える。
これらは水槽の中を浮遊し、サンプ槽へと落ちていく。
■ '00/7/8
昨日の夜に発見したエビのような小さな生き物だが、今日にはすっかり居なくなっていた。
もしかしたらサンプ槽で生きているかも知れないが。
台風一過の午後、久々に南町田のショップへ行った。
海水魚コーナは縮小されて昆虫コーナが出来ていた。
無脊椎類は比較的リーズナブルな値段であったが、一目見て解るほどのカーリー水槽と化していたので買う気は起こらない。
その店でBICOM78の硝化菌基質を見てみると、成分はFe,Ca,Na,Mg,K2HPO4,Zn,Mo,Co,K,Al,EDTAとなっている。
なのでコーラルバイテで代用できると思うのだが..別のショップでH&Sのスキマを眺める。
どうやらポンプはDASと同じ物という感じ。
少なくとも外観上は非常に似ているというか同じ物としか見えない。
違いは値段でH&Sが2t対応(ポンプが2つ)で10万円もするのに対し、DASは400ガロン用で5万円もしない。
カニ水槽に取られてしまった海水を補充するため20リットルの人工海水を作った。
人工海水を補充する前にカニ水槽の1/2を換水。
結局本水槽には15リットルくらい海水を補充(5リットルくらいは溢れて捨てた)した感じ。
水草水槽の方は黒髭ならぬ水カビ的なコケが増えてしまった。
これも黒髭の仲間なのだろうが、元気の無くなった水草の葉などにくっついている。
見える部分はトリミングで水槽外に出したがコケってヤツはイヤなものだ。
緑のコケは少ないので栄養過多とも思えないが、黒髭にしてもはびこる理由は良くわからないので水カビ的コケも何を栄養としているのかは不明。
で、ヨウ素殺菌カプセルを使ってみようと思いながら買ってくるのを忘れてしまった。
来週には設置して様子を見ていこうと思っている。
梅雨時は雑菌数低減のため水道水の残留塩素濃度が上がることがある。
ROメンブレンは塩素に弱いので活性炭フィルタを1年以上使っている方はチェックした方が良いかも。
私の場合には1年を目処に交換しようと思っている。
更にマーフィードのスタンダード浄水器(コットンフィルタ+活性炭フィルタ)を通した水をエキスパートマリン2(小型コットンフィルタ+小型活性炭フィルタ+メンブレン)に通しているのでメンブレンに塩素が到達する可能性は低いとは思う。
活性炭フィルタは安いものだが、メンブレンが壊れると痛い出費になるよ。
夜水槽を見ていたらヒユサンゴが溶けているのを発見。
確か朝は大丈夫だったと思うんだけど。
原因は不明。
そう言えば海水を補充したときにやけにスキマーからアワが出ていると思ったのだが、この時既に溶けていたと言うことか。