熱帯魚を飼う(72)
■ '00/7/9
夜になって水槽を見ていたら憎きチンチロフサゴカイを見つけた。
この間のヤツが死んでいなかったのだ、って先週も書いたが今週も同じ。
もうこれは諦めることにしよう。
ライブロックの穴の中に潜んでいるに違いない。
今日も暑い。
台風一過で天気もいい。
気温もグングン上昇しているが、室内で冷房を使っているので水槽クーラは1台で事足りている。
茶色で買ってきて緑に変身したミドリイシの位置を少し変えた。
緑になったから水槽の中程まで位置を下げたのだ。
ら、(販売店曰く)スーパーブルーのミドリイシが落下してしまった。
これはライブロックの途中に水中エポキシで台を作って乗せて置いたので不安定なのだ。
これも置き直してステンレスワイアー(これは意外と便利)で固定した。
スーパーブルーのスギノキミドリイシは光の当たっている所こそブルーになっているが、裏側は茶色である。
ミドリイシの下側に鏡でも置いておけばいいかも。
■ '00/7/10
30cm水槽の魚が死んでしまった..水温変化の激しさが原因だろうか。
日中の高水温に耐えられなかったのか。
夕方までは元気にしていて何も異常は見あたらなかったのに、夕食後に見たら死んでいた。
水質にも問題はなかっただけに残念である。
本水槽の方は何の異常も無し。
ヤナギカタトサカが買ってきたときの1.5倍くらいになっている。
ハードコーラルなら(ものにもよるが)割って割れないことはないが、ソフトコーラルだとどうしようもない。
そのハードコーラルのツツマル(だとおもう)も一回り大きくなった。
アワサンゴは他のサンゴ落下事件で負傷を追っているが、それでも今のところは元気である。
■ '00/7/11
懲りずに30cm水槽にスズメダイを入れた。
今度はクーリングファンでも付けてやろうか。
あ、ファンはあったかな?とりあえずは照明器具をリフトアップするなどして対応しておこう。
水草水槽の方にイオン殺菌ペレットを入れた。
能書きによるとコケに有効だと言うこと。
果たして効果のほどはいかほどのものか。
水中を浮遊する胞子類をヨウ素カプセルが殺菌してしまうと言うのが理屈なのだが、本当に効果があるとすればコケの増殖速度は低下するはず。
少なくとも海水水槽の白点病予防には効果があったと見ている(ミナミハコフグの白点が消え、再発していない)のだが..
■ '00/7/12
微量元素濃度などを測定した。
結果は以下の通り。
Mg=1200ppm(SALIFERT)->どうやらこの値で安定したようだ。
Ca= 410ppm(SALIFERT)->安定している
Sr= 16ppm(SALIFERT)->Good!
PO4<0.03ppm(SeaChem)
PO4<0.03ppm(Dupla)
I =0.04ppm(SeaChem)->少し下がってきた
NO3< 0.1ppm(TETRA)
NO2< 0.1ppm(TETRA)
KH = 8.5 (TETRA)
pH = 8.1 (HORIBA)
ヨウ素添加量を減らしたので数値が下がってきた。
0.04ppm程度で安定していればいいが、これ以下に下がるようなら再び添加量を増やさねば。
マグネシウムは定量の5倍入れて1200ppmである。
もう少し上げたいところだが低すぎと言うほどの値でもないのでガマンするかな。
次回の添加剤補充時には少し分量を増やすことにしよう。
リン酸低減のためにNaOHを入れるってのはダメなんだろうか。
カルシウム濃度は十分あり、後はp
が上がればリン酸カルシウムとして沈殿が起きるはず。
NaOHを入れるとNa濃度が上がるが、これは水で薄めれば影響はないと思う。
水酸化ナトリウムはカルクワッサより取り扱いが簡単で、試薬の粒をサンプ槽に1〜2個入れればいいのでは無かろうか。
水で溶いて微量ポンプ添加するにしても、カルクワッサみたいに炭酸ガスと反応しないから扱いは楽だし、pHも上がると思うんだけどな。
■ '00/7/13
水槽を眺めていたらエビ(キャメル)がソフトコーラルを食っている。
オマエはペパーミントシュリンプか。
さっそくコリドラス用の餌を与えてお引き取り願ったが、コイツは腹が減るとソフトコーラルを食っちまうようだ。
今日は水槽に水酸化ナトリウムを入れてみた。
いや、正確にはスキマーの中に入れたのだ。
ここなら水流も十分にある。
入れたのは5粒ほど。
pHはゆっくり上昇していたようだが、出かける時間になったので観測中止。
夜になって帰宅してみるとpH8.3といつもより高い。
ちょっと入れすぎたかな。
これによってリン酸が沈殿してくれるかどうかは解らない。
が、生体への影響は今のところ無い。
いやはや水草水槽に塩酸は入れるは、海水水槽に水酸化ナトリウムを入れるはで生体もビックリかな。
水草水槽の水カビ的コケは相変わらずだが、フライングフォックスを水槽から出した後のトニナの育ち方は非常に良い。
フライングフォックスはある時トニナの味を覚え、その後はトニナの新芽とウイローモスを食い尽くしていた感じ。
そう、ウイローモスも流木が一回り太く見えるくらいにまで増えているのだ。
フライングフォックス、恐るべし。
コイツはコケを食うという話だったのだが、肝心のコケは食ってくれなかったようだ。
いや、トニナやウイローモスなど味のいい水草がなければ食ってくれたのかも知れない。
■ '00/7/15
水草水槽のコケ増殖速度がすごい。
何か大変なことになっている。
こんなにコケが生えたのは初めてだ。
コケは水カビ的なフサフサのヤツで、黒髭のように固くはない。
これがナナの葉の縁などにくっついて、まるで襟巻きしてるみたいになっちゃっている。
生長の早い水草にコケは付かないが、ウチの水槽でコケまみれになっていないのはパロットフェザーとトニナだけ。
コケには換水が一番なので、毎日の自動換水量を7リットル->35リットルに増やした。
イオン交換樹脂が弱っていて、換水するとpHが下がってしまう。
再生すればいいのだが床下にもぐるのが面倒でやっていない。
と言うかpHが下がるので(今は下がりすぎだけど)バッファをほんの少し入れて調整するには適当なのだ。
普段のpHが5.3〜5.7程度、半量の水(100リットルくらい)を換えるとそれが4.8辺りまで下がる。
当然エビは暴れる。